ZENSHIN 2010/07/19(No2448 p06)
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週刊『前進』(2448号1面1)(2010/07/19 )
8月広島・長崎反戦反核闘争に総決起し 民主党菅政権打倒へ
職場での実践と闘い前進させ危機深める連合支配を覆そう
革共同集会の大成功を
(写真 「1047名の解雇を撤回しろ! 国鉄−JRの不当労働行為を謝罪しろ!」。鉄道運輸機構本社に向けて怒りのシュプレヒコールをたたきつけた【7月14日 横浜市中区】)
大恐慌が深化・発展する中、全世界で労働者階級の革命的闘いが爆発している。7・11参院選における民主党の惨敗は、日本階級闘争もまた労働組合をめぐる死闘に突入したことを明らかにした。一切は階級的労働運動で決せられる。労働者階級は、新たな国鉄全国運動という決定的な武器を手にしてこの時代に突入したのだ。国鉄決戦と安保・沖縄決戦の爆発で菅民主党・連合政権を打倒し、プロレタリア革命へ突き進もう! その勝利をめざし、階級的労働運動の圧倒的前進をかけて、東京・関西・東北の革共同政治集会に大結集しよう!
ブルジョア政党と議会政治は崩壊へ
7月11日の参院選で民主党は惨敗し、改選54議席を44議席に減らし、国民新党は1議席もとれず、与党新勢力は110議席と過半数を大幅に割り込んだ。再び「ねじれ国会」へと突入した。
昨年の8・30総選挙で自民党支配にとどめを刺した労働者階級の怒りはますます高まり、今度は菅・民主党に大敗北を強制した。
6・2に労働者人民の怒りで鳩山・小沢が倒された後、「市民派」のクリーンな政治家のように装って登場した菅・民主党に労働者階級は直ちに断を下した。普天間基地移設問題での日米合意の強行や「消費税10%」といった労働者人民への攻撃は、労働者階級の怒りの前にはねとばされた。
51議席を得た自民党も、その内実は政党力を示す比例代表の獲得議席では過去最低だ。自民党がかつての政権党に復活することもありえない。
また極右政党の石原慎太郎や平沼赳夫の「たちあがれ日本」はわずか1議席、舛添要一の「新党改革」も1、道州制推進の山田宏・中田宏の「日本創新党」はゼロだった。労働者階級は極反動どもを完全にはじき飛ばしたのである。
一方で、渡辺喜美らの「みんなの党」が「消費増税の前にやることがある」などと、公務員への集中攻撃に訴えるファシスト的なペテンで、階級的流動のすき間をぬって一定の議席を得た。
さらに日本共産党スターリン主義も歴史的な敗北を喫した。前回選挙から選挙区合計で90万票、比例区で84万票を減らした。選挙区合計425万票は70年代以来最低である。東京での議席奪還をかけて「共産党のホープ」小池晃を送ったが、無名の「みんなの党」候補に10万票の大差をつけられ敗退した。公務員攻撃の迫力に圧倒され「財政再建は可能だ」などと言う日共に労働者階級は完全に見切りをつけた。「資本主義の枠内での民主的改革」「ルールある経済社会」という綱領路線の完全破産だ。
参院選の結果が示すものは、体制的破綻の中で労働者階級の怒りが爆発的に高まり、それがブルジョア政党と議会を通した戦後的なブルジョア支配を破綻させていることである。
これにブルジョアジーは震え上がっている。日本経団連会長の米倉弘昌は「安定した政権がなければ日本の改革はできない。大いに支援したい」(7・12会見)と、直ちに菅・民主党全面支持を打ち出した。そして「与野党は国益のため連携すべき」「消費税・所得税・法人税あわせた一体的税制改革の推進を」と絶叫している。
選挙中に菅が幾度も叫んだ「このままではギリシャのようになる」という危機感は、プロレタリア革命への恐怖にほかならない。
求められているのは資本主義の打倒、ブルジョア国家権力の打倒を正面から掲げた労働者階級の党の鮮明な登場だ。革命的情勢の進展に対する主体の側の準備である。
職場にくらいつき組合権力の獲得へ
菅・民主党政権は、参院選の大敗北ゆえにさらに反動攻撃にのめり込む以外にない。彼らはブルジョアジーと一体化し、一切をプロレタリア革命の圧殺に絞り込み、革共同と労働組合の絶滅攻撃に打って出ようとしている。国家財政の大破綻=国家崩壊におののき、国家救済、資本救済の「上からの階級決戦」を労働者にしかけてくる。公務員大攻撃と消費増税・法人税減税、辺野古新基地建設と改憲攻撃こそ、全ブルジョアジー・ブルジョア政党の反動的な階級結集策となっている。それは本質的に労働組合をめぐる死闘である。
菅・民主党は「みんなの党」に秋波を送り、公務員制度改革に全力をあげている。「国家公務員の10万人削減」「公務員給与2割カット、ボーナス3割カット」「地方公務員も民間なみ給与水準でリストラ自由の制度に」――この「みんなの党」の政策を、マスコミは「民主党はとてものめない要求」だと言う。しかし菅・民主党は、プロレタリア革命圧殺の一点にかけて公務員大攻撃に必ずかじを切るだろう。
「国鉄1047名政治和解」の本質は「国鉄改革の完遂」(前原国交相)という大反革命だ。「全員いったん解雇・選別再雇用」の国鉄型・社会保険庁型の首切り攻撃を、360万公務員労働者の中に貫くというのだ。菅・民主党政権はそれを帝国主義的労働運動=連合のダラ幹を使ってやろうとしている。
今回の参院選で連合は組織内候補10人(比例区)を国会に送った。そしてこの連中が労働代官となって公務員大攻撃の水先案内人をつとめようとしている。そもそも「公務員給与2割カット」の民主党マニフェストをつくった張本人が仙谷由人や高嶋良充ら自治労協力議員だ。
しかし、労働者階級は唯々諾々と連合に従ってはいない。右足をブルジョアジーに、左足を連合に置く菅・民主党政権の階級的本質を労働者は職場生産点の厳しい攻防から必死につかみ、連合から離反しつつある。自治労は前回の50万7千票から13万3千票へ、日教組は22万4千票から13万9千票へ大幅に減少させた。「ゆうパック」統合で職場が大混乱する中で「なんば選挙」に明け暮れたJP労組中央への怒りも沸点に達している。
また今回の選挙で連合と民主党が初めてJR総連カクマル(田城郁)を引き入れ当選させた。このことは彼らの労働者支配の危機を一層拡大するものであり、連合と民主党は完全に墓穴を掘った。連合内から反乱が始まっていることに確信をもって闘おう。
核心は4大産別決戦だ。24時間365日の職場における階級的団結をめぐる攻防にくらいつき勝ちぬこう。プロレタリア革命の成否は、一切が労働組合をめぐる攻防にかかった。
国鉄と安保・沖縄決戦で菅政権倒せ
6・13集会の感動と高揚の中でスタートした新たな国鉄全国運動を大爆発させよう。これこそ公務員大攻撃という国家権力の総力をあげた攻撃と対決する闘いだ。物販オルグを通して労働組合に階級的労働運動を持ち込み、「動労千葉を支援する会」を職場に組織しよう。国鉄全国運動の爆発で菅・民主党政権を打倒しよう。
国鉄1047名解雇撤回、分割・民営化絶対反対を貫く全国運動をもって、戦後労働運動をのりこえる階級的労働運動をつくりだそう。戦後労働運動の歴史は、「資本との非和解的激突になるから合理化攻撃には勝てない。非和解的な対決になると組織は分裂し敗北する」という体制内勢力の敗北主義に彩られてきた。この敗北主義を動労千葉400の団結は敢然とぶち破り、反合・運転保安闘争路線を戦後労働運動をのりこえる階級的労働運動の路線として打ち立てたのだ。
資本の弱点を突き、階級的団結を総括軸に組織拡大を目的意識的に貫き闘おう。こうして階級的拠点を4大産別につくり出すなら、国家財政破綻=国家の崩壊をプロレタリア革命に転化することは絶対にできる。
また国鉄全国運動は反戦闘争と労働運動・労働組合を固く結合させる闘いである。安保・沖縄闘争、改憲阻止決戦から既成の労働運動がますます後退していく中で、全国運動をテコに反戦・反核闘争の前進をかちとることは決定的だ。8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ反戦・反核闘争へ、8・15闘争へすべての労働者は大結集しよう。
参院選の結果に対する最も革命的で核心的な回答は、革共同とマル青労同・マル学同の強大な建設である。夏期一時金カンパ闘争を百パーセント達成し、東京・関西・東北の革共同政治集会を新たな闘う労働者・学生の大結集でかちとろう。この力で、11月労働者集会へ怒濤(どとう)の進撃を開始しよう。
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週刊『前進』(2448号1面4)(2010/07/19 )
日程 革共同政治集会 東京、関西、東北
国鉄全国運動と安保・沖縄闘争の爆発・高揚で大恐慌と大失業・戦争をプロレタリア革命へ
■東京
8月1日(日)午前11時半開場
北区赤羽会館(北区赤羽南1−13−1)
〈基調報告〉 北野聡史
国際連帯闘争の地平と全学連運動の展望 織田陽介全学連委員長
■関西
7月25日(日)正午開場/午後1時開会
大阪市立中央区民センター(中央区役所隣)
〈基調報告〉 本山喬
■東北
7月25日(日)正午開場/12時半開会
若林区文化センター展示ホール(仙台市・若林区役所裏)
〈基調報告〉 岡崎康史
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週刊『前進』(2448号2面4)(2010/07/19 )
日程 7・28国鉄闘争勝利総決起集会
7月28日(水)午後6時開場 文京区民センター3階大ホール
発言/1047名当該、共に闘う国労の会呼びかけ人、動労千葉ほか
主催/国鉄分割・民営化に反対し、1047名の解雇撤回を共に闘う国労の会
東京地裁包囲デモ
7月28日(水)午前11時 日比谷公園霞門集合
動労千葉鉄建公団訴訟
午後1時30分から 東京地裁527号法廷
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週刊『前進』(2448号3面1)(2010/07/19 )
破産のツケ俺たちに回すな
「遅配は現場の不慣れが原因」 社長発言に怒り沸騰
大混乱のゆうパック統合
荷物2倍になって増員なし
ゆうパックの大量遅配と大混乱が全国規模で発生し、小泉政権以来の郵政民営化の全面的な破綻が突き出された。混乱の責任を現場労働者に転嫁した日本郵便・鍋倉社長発言に全国の職場で怒りが沸騰している。問題の核心は民営化そのものの破綻だ。日通から移籍した労働者とランク&ファイルの団結をつくりだそう。郵政民営化絶対反対の闘いはまさに正念場だ。
「集荷も配達も社長がやれ」
現場からの多くの声が寄せられている。
▼「会社が責任とらずにまさか現場の俺たちの責任にするとは。毎日毎日お客に怒鳴られ続けてるのは俺たち現場労働者だ。社長はそこまで言うなら、現場に来て集荷も配達もやったらどうだ!」(東京A局)
▼「俺たちは午前指定便が1個遅れただけで、始末書書かされて処分だ。34万個の遅配の責任はどうなる! 34万通の始末書を当局は自分で書けるか! 今後一切の処分は許さないと現場のみんなと確認する」(同)
▼「この大混乱でまた大赤字だろう。当局はこれを必ず俺たちの責任に転嫁してくる。中元の小包買えとか自爆営業とか。『会社倒産運動をしているのはお前らじゃないか』と反撃しよう」(東京B局)
▼「自爆営業は全員で拒否しよう。経営陣が大穴をあけているのだ。俺たちが賃金を削って会社に貢献する必要はもうとうない」(同)
▼「休憩時間もまともに取れていない。深夜まで働いて、翌朝6時30分出勤の仲間もいる」「いままでの施設に『ゆうパックセンター』が入ったから駐車場も作業場も足りない」「路上で作業する請負の人もいる。安全に作業するスペースがない」「小包の授受が出来ないから、誰がどの荷物を持っているのかわからない」(四国C局)
▼「メッシュ(配達区分)などが確定したのは統合のわずか3日前!」「新ゆうパックがまるごと増えたのに同じ人員で配達している。1日最高5時間超勤」「配達先やコールセンターに殺到している苦情は全部支店長室にまわせ!」(同)
▼「荷物の増加は1・8倍というが、実感は5倍から10倍」「作業場スペースが絶対的に狭くて能率がまったく悪い。トラック専用口は間口5b、奥行き10b位の作業スペースしかない。そこで1台ずつ受け入れ入力している」「社長発言にはみんな怒り心頭ですよ」(東京F局)
▼「冷凍荷物が溶けたと大騒ぎだが、うちの局には冷凍荷物用の冷凍庫はない。あるのはチルド用だけ」「チルドのコンテナに冷凍物を詰め込んだが、どんどん温度が上がってすさまじい状況になった」「アイスや溶けた食べ物が休憩室のクーラーボックスに『ご自由にどうぞ』と書いて置いてある」(埼玉B局)
▼「本社の経営者ってたいしたことないですね。(統合の混乱は)旧日本軍の玉砕と万歳突撃みたいなもの。僕たち現場の方が経営感覚ありますよ。自信持ちましたよ」(東京A局)
(写真 【上】小包パレットが渋滞し身動きもとれない状態のターミナル局の構内【下】民営化の破綻を暴き、現場の怒りを伝える労組交流センターのビラ)
「郵政民営化」自体が原因だ
大混乱の原因は、一にも二にも「郵政民営化」にある。荷物が約2倍に増えたのに、郵政資本は「コスト削減」が一切で人も設備も増やさなかった。
07年の民営化で、郵政現場の労働密度は3倍になった。徹底的な人減らしだ。そして今回のゆうパック統合で、現場をさらに2倍働かせようとしたのだ。しかも、物流拠点ターミナル局は、全国でわずか1カ所増えただけだ。ここに破綻したJPEXの荷物と機材を全部押し込んだ。作業効率も安全性も無視された。大混乱は必然だった。
まさに民営化それ自体の破綻だ。離島から山奥まで全国一律の配達体制を課せられる「公益事業」の郵便を、私的な金もうけのビジネスに変えた民営化の破産が証明されたのである。
これを日本郵便・鍋倉社長は「混乱の原因は現場の不慣れ。簡単なことです」と言い放ち、現場に責任を転嫁したのだ。労働者の怒りが爆発したのは当然だ。
日帝支配階級にとって郵政民営化は、国鉄分割・民営化と並ぶ新自由主義攻撃のもうひとつの柱だった。「労働者の働き度を極限まで高める」「労働者(労働組合)の抵抗を根絶やしにする」攻撃だ。「リストラ」や長時間労働、低賃金の非正規雇用が「解禁」となり、働いても食べられない「ワーキングプア」が広がった。とりわけ郵政職場の非正規化率は、社会平均の2倍を超えた。
郵政民営化の戦略事業と銘打ったJPEX計画(小包部門の子会社化)は、さらに全職場8割の労働者を非正規職にする攻撃だった。このすさまじい計画が、郵政労働者の全国的な抵抗で破綻したことは、労働者階級全体にとっても実に大きな勝利だったのである。
職場生産点から闘う拠点を
ゆうパック事業統合の破綻は、生身の労働者を部品のように扱う新自由主義政策の行きづまりと破産を証明した。労働者を「秒単位」で働かせる郵政版トヨタ生産方式「JPS」のカイゼン運動が、逆に誤配や遅配、事故の増加を引き起こした現実はその象徴だ。宅配事業統合の失敗は、この民営化政策そのものの破綻なのである。
鍋倉社長の発言は、自らの失敗の責任を「現場の責任」に転嫁し、さらに現場労働者から搾り取るための反動的挑戦だ。現場労働者の怒りのすさまじさに圧倒された本社が出した「弁明」でも、彼らは民営化と人減らしを極限化させた民営郵政の責任を完全に開き直った。そしてブルジョアマスコミが「郵便労働者が働かないのが問題なのだ」という「反官業」キャンペーンを始めていることも重大である。
まさに郵政民営化絶対反対の闘いの正念場だ。労働者の団結と闘いこそが問われているのだ。今回の大混乱を傍観し、労働貴族=JP労組前書記長の「なんば選挙」にうつつを抜かしていた中央本部への現場労働者の怒りも高まっている。労働貴族を国会議員にしても、現場の闘いには一ミリの足しにもならない。
腐った労組幹部を引きずり下ろし、全国の郵政職場で階級的労働運動の拠点をつくりだす闘いに踏み出そう。敵は新自由主義の破綻にあえぐ資本家階級全体とその政府である。「国鉄全国運動」を水路に、産別を超えたすべての労働者の団結で勝利しよう!
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週刊『前進』(2448号3面4)(2010/07/19 )
労働者の怒り束ねる革共同に大カンパを
全国の支持者のみなさん。2010年を労働者階級の大飛躍の年とするための熱烈なカンパを要請します。
参議院選挙は民主党・菅政権の惨敗となり、自民党も史上最低の得票率に終わりました。この原点にあるのは、われわれ労働者の怒りと憤激です。生きることさえも困難を強制され、将来も見えず、バラバラに分断・支配されている。「こんな社会に誰がしたのだ!」という激しい怒りを、今や誰もが抱いています。
ブルジョアジーが「景気は回復基調にある」と言おうが、労働者階級にとっては極限的な搾取・収奪、非正規化と民営化が吹き荒れ、いつどこから暴動が起こってもおかしくないほどです。
攻防の原点に国鉄という最大の戦場をめぐる階級決戦があります。分割・民営化は中曽根が公言した通り、国労を解体し、総評を解体するための国家的不当労働行為でした。
これに対し動労千葉を始めとした労働者階級が迎え撃ち、闘い抜いてきたのが1047名解雇撤回闘争です。階級闘争はそれ以降、この1047名と動労千葉を解体するのかどうかをめぐって大激突を繰り広げてきました。それが今、4・9政治和解攻撃―6・28和解調印によって、戦後最大の決戦情勢を迎えています。
ここで歴史を左右するのは、ただ一点、6千万労働者階級の怒りを真に代表し、組織し、権力奪取を指導しうる革命党の登場です。今日の主体的情勢の核心問題は、日本革命―世界革命を実現する気概と戦略、綱領をもつ党は革共同以外にないということです。
塩川一派を始めとした自称「左翼」、自称「マルクス主義」も含め、革共同以外の文字通りありとあらゆる党派が、この1047名闘争解体の政治和解にひれ伏し、労働者を全面的に支配しようとする資本家階級の攻撃に抵抗することさえやめていきました。日本共産党はこの期に及んで「ルールある経済社会」をめざすと宣言し、社民党は「公正な市場経済」を掲げています。
わが革共同はこれとまったく正反対に、今こそ1047名解雇撤回闘争が光り輝く時だと確信し、それを革命戦略の中心に位置づけて闘います。労働者階級の怒りを一つにし、その自己解放のエネルギーを全面的に解き放ち、労働組合という労働者階級の団結体が革命の主体として生き生きと職場に根づいたとき、天下をひっくり返
すことは十分可能です。
資本家の前に土下座した連中をぶっ飛ばして、労働運動の主流派として躍り出る一大飛躍を革共同は決断しています。決戦を勝ちぬくための絶大なカンパをよろしくお願いします。
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週刊『前進』(2448号3面5)(2010/07/19 )
日程 現闘本部裁判控訴審、市東さん耕作権裁判
7月23日(金)午前11時
東京高裁第15民事部429号法廷
市東さん耕作権裁判
7月26日(月)午前10時30分 千葉地裁
*傍聴券抽選のため開廷1時間前に集合を
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週刊『前進』(2448号5面2)(2010/07/19 )
日程 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争
【広島】
全世界の労働者・民衆の団結で、核をなくせ! 戦争・改憲をとめよう!
被爆65周年8・6ヒロシマ大行動
8月6日(金)12時半
広島県立総合体育館小アリーナ
集会後、午後3時デモ出発(原爆資料館下まで)
主催 8・6ヒロシマ大行動実行委員会
《関連行事》
◎労働者産別交流集会
5日(木)午後1時開場 広島市東区民文化センター
◎全国学生集会
5日(木)午後4時 広島市東区民文化センター
◎全国青年労働者交流集会
5日(木)午後6時 広島市東区民文化センター
菅首相来広・祈念式典弾劾デモ
6日(金)午前7時 東千田公園(日赤原爆病院前)
【長崎】
労働者の国際団結で日米安保粉砕し、核廃絶へ! オバマ政権・民主党菅政権打倒へ!
長崎反戦反核集会
8月8日(日)午後6時
長崎県勤労福祉会館
主催 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争
全国統一実行委員会
長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼早朝集会
8月9日(月)午前7時半
爆心地公園の原爆朝鮮人犠牲者追悼碑
主催 長崎朝鮮人の人権を守る会
平和式典菅参加弾劾デモ
8月9日(月)午前10時
城栄公園(路面電車・大橋駅下車)
主催 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争
全国統一実行委員会
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週刊『前進』(2448号6面3)(2010/07/19 )
共産主義者165号
革共同の歴史的到達地平示し 国鉄全国運動の組織化を訴え
全国代表者会議の基調報告を巻頭に据えた『共産主義者』165号は、革共同の歴史的到達地平を全面的に明らかにし、今夏−今秋決戦の爆発にむけて全党の総決起を呼びかけている。「時代認識と路線」の圧倒的正しさと労働者階級人民の勝利を確信できる内容だ。特に資本主義への怒りに燃えて立ち上がる青年労働者・学生への熱烈なアピールである。本号を武器に、グラグラになった菅・民主党政権を打倒しよう。
革命的労働者党の本格的建設へ
巻頭の全国代表者会議の大原武史同志による基調報告は、2千万青年労働者・6千万労働者階級の獲得にむけた実に斬新な問題提起だ。「帝国主義の最末期の時代は、社会的人間関係の根本的転換とその新たな創造が求められている時代」であり、すでに「労働者階級の人間存在としての反乱」が始まっている。だからこそ「労働者にたいする限りなき愛と信頼」をもって「帝国主義による〈人間支配の体系>やスターリン主義による〈不信の体系>に対決する〈信頼の体系>」をつうじた労働者の組織化こそ時代の要請となる。そして「プロレタリアートは、革命的団結のなかで強烈な個性と能動性を発揮する人間臭い指導者を続々と形成していく。ここに核心的な勝敗の分岐点がある」。
また、党建設をめぐる死闘の歴史と戦後労働運動の総括をとおして、革共同の革命的到達地平を明確にし、国鉄闘争の基軸性、動労千葉の反合・運転保安闘争路線の偉大な管制高地を確認しつつ、今日の「国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回」の新たな全国運動の意義を明快に提起している。
大恐慌深化の下革命情勢が成熟
「財政破綻の世界的連鎖からドル暴落・日本国債暴落へ」と題する島崎光晴論文は、本誌163号に続く書き下ろしである。昨年秋から始まったギリシャ危機は「南欧全体の財政危機と信用不安→ユーロ不安・ユーロ危機→世界的な信用収縮と株価暴落」へ進展し、ついに「大恐慌の深化・本格化を防いでいた『最後のよりどころ』だった財政が、逆に危機の“火元”になってしまった」。これについての詳細な論述は「資本主義の終わり」を告げる弔鐘がガンガン鳴り響いていることを肌で感じさせる。
欧州帝をはじめ米帝、日帝などの危機の深刻さを鋭く暴露している。また帝国主義の新自由主義のもとでバブル的肥大化を遂げた中国が世界経済に与える巨大な影響を構造的に明らかにしている。「07年から始まった世界大恐慌はまだ『前史』であり、中国バブルの崩壊をもって『本史』が始まると言っても過言ではない」のだ。
中野同志の遺志継ぎ世界革命へ
目前に迫った8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争へむけた河東耕二同志の熱烈なアピールは、北朝鮮侵略戦争の切迫情勢のなかで、核密約問題をテコにした日帝の核武装化政策と安保・沖縄基地政策とが完全にリンクしていることを指摘している。また1980年代に中曽根首相(当時)が国鉄分割・民営化の一方で核燃サイクルの建設を推進・主導したこと、今日、民主党政権が国鉄「政治和解」攻撃の一方で原発輸出に乗り出していることは、きわめて重大な事態だと述べている。
本紙から再録した三つの追悼文をとおして、中野洋同志の偉大な足跡を深く胸に刻み、「階級の指導部とは何たるか」を心の底から考えることができる。短いだけに一行一行の中にこめられたそれぞれの筆者の思いをかみしめながら再読されたい。
清水丈夫議長の「国鉄決戦の革命的貫徹と勝利をめざし6・13集会―全国大運動を巻き起こそう」と春季特別号アピールは、国鉄決戦―国鉄全国運動の組織化と安保・沖縄決戦の爆発で大恐慌をプロレタリア革命に転化する基本路線を打ち立てた重要論文である。
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