ZENSHIN 2010/07/12(No2447 p06)

ホームページへ週刊『前進』月刊『コミューン』季刊『共産主義者』週刊『三里塚』出版物案内販売書店案内連絡先English

週刊『前進』(2447号1面1)(2010/07/12 )

 菅政権にトドメ刺し革命勝利開け

 今こそ国鉄全国運動の大前進を

 青年労働者と学生を最先頭に革共同集会-8月広島・長崎へ

(写真 意気高く「関空反対」デモ 7月4日、地元・泉佐野で全国集会とデモが戦闘的に闘われた=記事5面)

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2447号1面2)(2010/07/12 )

 郵政民営化絶対反対を掲げ労働者は団結して闘う時だ

 ゆうパック統合で破産と大混乱 JP社長発言に反撃を

 JP日本郵便(郵便事業会社)の宅配便「ゆうパック」と、破綻したJPEX(日通「ペリカン便」と共同出資の小包専門子会社)の7・1統合は、スタートから6日間で34万個を超える大規模な遅配が発生する大混乱に陥り、社会問題に発展した。国鉄分割・民営化に続いて膨大な労働者のリストラと非正規職化を進め、「労働者の働き度を極限まで高める」「労働組合の抵抗を根絶やしにする」ことをめざした新自由主義政策の本命のひとつだった郵政民営化の、その中心的施策が完全に破綻した姿をさらけ出しているのだ。

 荷物2倍で施設・人員増なし

 今回の事業統合は、ゆうパックとペリカン便の集配システムを統合できないまま強行された。料金体系も別々のままだ。中元繁忙期に統合を強行したことも加わり、誤区分だらけの荷物が各支店に山積みとなった。職制たちは、山のような滞貨の前でぼう然と「指示」も出せない状態に陥った。「管理者たちは腕組みしているだけ。何の役にも立っていない。現場を回しているのは俺たち現場労働者だ」という声がわき上がっている。
 破綻の原因は民営化そのものにある。荷物数は年間2・2億個から3・9億個に倍増、取り扱い店舗(荷受)数も7万店から13万店に倍増した。しかし集配拠点ターミナル局は以前の69カ所からなんと全国で1カ所増えただけだ。JPEX計画で新設したターミナルのほとんどを「コスト削減」で放棄し、旧来の日本郵便の施設に押し込んだのである。拠点局では、ホームに入れないトラックが表通りに50台を超える行列となった。
 そして肝心かなめの雇用労働者数は、以前の25万2千人から26万1千人へ、わずか9千人、4%増えただけだ。車両数も8%しか増えていない。日本郵便当局は、この事業統合過程で体制増強どころか、さらなるリストラ策を敷いていたのだ。
 JPEXから合流した労働者の約半数が、超低賃金の請負労働者(偽装請負)であることも判明した。新しい携帯端末(バーコード読み取り機)の数すら圧倒的に不足したまま、使い方の訓練もないに等しい状態だった。この状態で当局は大繁忙期の事業統合を強行したのである。
 統合直前のJPEXは「1カ月で50億円の赤字を垂れ流す」状態だった。赤字だからと、人も設備も削りまくったところに荷物が倍になったのだ。破綻は必然である。国家の基礎的インフラだった郵便事業をむりやり民営化(私的な営利事業)した新自由主義政策の根本的破産なのだ。

 労働者への責任転嫁を許すな

 日本郵便社長の鍋倉は4日の会見で、「現場の不慣れによるミスが混乱の原因だ。簡単なことです(!!)」と言い放った。民営化の破綻による“郵政崩壊”の責任を、あろうことか現場労働者に転嫁したのだ。この社長会見を聞いて、大混乱の現場で汗だくになって働いていた労働者たちの怒りは爆発した。
 「これが俺たちの責任だって!? 許せねえ!」「誰のおかげで職場が回っているんだ!」「社長を現場に連れてこい!」「午前指定の郵便がひとつ遅れただけで処分じゃねえか! 当局は34万個の遅配の責任も取らねえのか!」「赤字の責任は全部当局だ。自爆営業なんか一切拒否だ!」
 社長会見の意図は見え透いている。郵政資本は、民営化の破綻の責任を現場に押しつけ、「赤字」のツケをさらに労働者に押しつける魂胆なのだ。彼らはこの期におよんで労働者を何倍も働かせることしか考えていない。これが、昨年12月に東京銀座局で死亡事故を引き起こした根本問題なのだ。これが資本主義という社会制度の破綻した姿なのだ。
 現場労働者の回答は鮮明だ。そもそも郵便事業の民営化が間違っているのだ。郵政民営化のすべてを撤回せよ! 今回、「経営者なんて何もできない連中だね。自信がついた。俺たちで現場を仕切ろう」という声が職場から噴き出していることも決定的だ。職場は現場労働者のものなのだ。
 この大混乱をただ傍観し、労働貴族の「なんば選挙」にうつつを抜かしていたJP労組中央の反動的正体も、あらためてさらけだされた。「闘わない労組幹部は現場の敵だ」という怒りの声は一気に広がっている。

 全国の郵政職場に闘う拠点を

 まさに郵政民営化絶対反対の闘いの正念場だ。いまこそ全国の郵政職場で、階級的労働運動の拠点をつくり出す闘いに断固として踏み出そう。
 そして敵は個別郵政資本だけではない。大恐慌の進展の中で、労働者の抵抗を根絶やしにすることが資本家階級全体の意志となっているからだ。民主党・連合政権による国鉄1047名解雇撤回闘争の「4・9政治和解」は、そうした敵階級の意図がむき出しになった攻撃であった。
 「資本家階級全体に対する闘争、資本による労働の搾取にもとづく社会組織全体に対する闘争」(レーニン)が問われているのだ。国鉄分割・民営化と23年間闘い続ける動労千葉が呼びかける「国鉄全国運動」を水路に、産別を超えたすべての労働者の圧倒的な団結をかちとろう!

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2447号1面3)(2010/07/12 )

前進速報版から 前進速報版から

▼中国労働者と連帯しホンダ本社抗議
▼法大で洞口さん処分抗議集会
▼新たな関空闘争始まる
▼三里塚一坪裁判、鈴木いとさんの決意

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2447号1面4)(2010/07/12 )

 日程 革共同政治集会 東京、関西、東北

国鉄全国運動と安保・沖縄闘争の爆発・高揚で大恐慌と大失業・戦争をプロレタリア革命へ
■東京
8月1日(日)午前11時半開場
北区赤羽会館(北区赤羽南1−13−1)
〈基調報告〉 北野聡史
国際連帯闘争の地平と全学連運動の展望 織田陽介全学連委員長
■関西
7月25日(日)正午開場/午後1時開会
大阪市立中央区民センター(中央区役所隣)
〈基調報告〉 本山喬
■東北
7月25日(日)正午開場/12時半開会
若林区文化センター展示ホール(仙台市・若林区役所裏)
〈基調報告〉 岡崎康史

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2447号2面1)(2010/07/12 )

 国鉄全国運動 3千会員を組織しよう

 6・13の成功受け、4大産別軸に職場で階級的労働運動つくろう

 革共同中央労働者組織委員会

 2010年代初頭から、1930年代を超える労働者階級の決起が全世界で広がっている。このすさまじい階級闘争の高揚をプロレタリア世界革命の勝利として現実に闘いとることが自らの階級的歴史的使命であることを厳粛に宣言しよう。掛け値なしに労働運動をめぐる激突が一切を決する情勢に突入した。問われているのはわれわれ自身の変革と飛躍をかけた労働組合運動の実践であり、組織拡大である。新自由主義と対決する国鉄全国運動を押し立て、大胆に時代を切り開こう。
(写真 「国鉄分割・民営化反対/1047名解雇撤回/新たな全国運動スタート6・13大集会」の最後に、参加者全員でインターナショナルを合唱)

 反合・運転保安闘争路線貫き国鉄闘争解体攻撃うち砕く

 6・13集会は第一に、動労千葉と日本労働運動絶滅のためにかけられた「1047名闘争政治和解」という大反動を打ち破り、新たな国鉄全国運動の出発をかちとった。ついに大恐慌下で「国鉄決戦の勝利でプロレタリア革命へ」を実現する最大の結集軸、最強の武器を手にすることができたということだ。
 大恐慌の直撃を受け政治支配の崩壊と財政危機の爆発におののく日帝支配階級は、体制の存亡をかけた労働運動絶滅攻撃として1047名闘争解体と動労千葉破壊に総力を挙げた。これに対して動労千葉は、ライフサイクル・強制配転の組織破壊攻撃、検修全面外注化攻撃に5波のストライキで立ち向かい、青年労働者の怒りの決起でJR体制を揺るがし、4・1外注化を阻む偉大な勝利を実現した。4・9政治和解は、この階級決戦攻防において鳩山3党連立政権と4者4団体が仕掛けたすさまじい労働運動解体攻撃だった。これに対して動労千葉は「国鉄闘争の火を消すな」と全国に闘いを呼びかけ、和解案を拒否した国労闘争団4人の決起・合流を実現して6・13大集会をかちとったのである。
 6・13集会は第二に、検修外注化を阻んだ動労千葉の反合・運転保安闘争路線をもって全国の職場で資本との非和解的対決を貫く大運動として、戦後労働運動の限界を超える階級的労働運動の新たな展望をこじ開けた。
 開始された国鉄全国運動は、動労千葉を守りぬくことを起点に、全国の職場生産点で体制内指導部の制動や団結破壊を打ち破って当局・資本との闘いを爆発させていく運動である。それは2千万青年労働者、6千万労働者の怒りを糾合し、新自由主義と対決する階級的労働運動を巨大につくり出す闘いである。
 階級的労働運動を現実に実践するものこそ、動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線だ。1972年船橋事故闘争以来の反合・運転保安闘争路線を貫く動労千葉の団結した闘いが1047名闘争解体と検修外注化という大攻撃を粉砕した。ここでの階級的団結と絶対反対の闘いを一切の原点に据えることで、大恐慌情勢に立ち向かう階級的労働運動の前進をかちとることができる。動労千葉の闘いと一体となって、国労闘争団から解雇撤回を貫く4人の決起・合流が生まれ、国労共闘を先頭とする職場生産点からの闘いが始まっている。
 6・13集会は第三に、日帝支配階級、体制内勢力との激しい党派闘争に勝ちぬき、全国から労働者・学生1635人の感動的結集をかちとった。
 民主党・連合政権と身も心も一体化した連合幹部、4者4団体派は、労働者の怒りが動労千葉労働運動と結びつくことへの恐怖と憎悪から6・13集会の妨害、闘争団との分断に総力を挙げた。都労連幹部は4月28日に「JR不採用問題解決に向けた都労連コメント」を発し、「『4者・4団体』の団結があったからこそ、今回の『政治解決』の扉を開かせることができた」「日本労働運動の未来を指し示す」とまで言ってのけた。動労千葉を含む1047名の階級的団結を破壊し、解雇撤回の旗を投げ捨てて二度と争わないと誓う政治和解のいったいどこに未来があるのか。労働運動の敗北と絶望の道でしかない。これを自治労・日教組破壊攻撃との闘いの先頭に立つべき都労連幹部自らが宣言したのだ。断じて許されない。
 6・13集会は、あらゆる敵対と分断を打ち破り、きわめて戦闘的で感動的な集会としてかちとられた。11月集会勢力が中心を担い、愛媛県職労や全金本山労組を始め闘う労働組合が組織決定で参加したことは実に決定的なことである。
 6・13集会は第四に、小沢・鳩山に代わる一層悪質な菅政権登場の出鼻をくじく闘いとなった。国鉄全国運動は政治闘争そのものであり、菅政権打倒をかちとる闘いだ。
 国鉄・沖縄決戦はさらにこれから本格化する。1047名闘争解体の政治和解と辺野古新基地建設は表裏をなす攻撃だ。1047名解雇撤回と日米安保粉砕は、6千万労働者の階級的団結と日帝打倒の闘いの爆発をもってこそかちとることができる。最大の激突に突入した三里塚、法大、司法改革との闘い、そして国鉄分割・民営化攻撃との攻防の核心でもある改憲決戦はいよいよ激化していく。国鉄全国運動は、労働者階級の革命的反戦闘争そのものである。
 民主労総ソウル本部32人の呼びかけ人決起、動労千葉と全学連のブラジル訪問でかちとられた国際連帯闘争の新段階と一つの闘いである。

 6千万労働者の怒りを束ね菅民主党政権を打ち倒そう

 09年8・30の自民党支配崩壊によってもはや後がない形で登場した鳩山・小沢政権は、労働者の怒りの爆発で打倒された。それに続いて登場した菅政権の階級的本質は、鳩山政権以上に資本家階級にすり寄り、最末期帝国主義の未曽有の危機をのりきり救済することを唯一の使命とする政権である。
 所信表明で菅が強調した「戦後行政の大掃除」「経済・財政・社会保障の一体的立て直し」「責任感に立脚した外交・安全保障政策」とは、公務員大量首切りと消費大増税、名護新基地建設強行の宣言だ。菅民主党・連合政権こそ、資本家階級と一体化し労働者階級への攻撃を遂行する、一層悪質な政権だ。国鉄分割・民営化攻撃の完遂を狙い、公務員労働者の戦後的組合的団結を一掃し、全労働者階級を大失業と戦争に追い込み動員する反動政権である。
 菅政権は公務員360万人への「いったん解雇・選別再雇用」の大攻撃を一切の突破口にしている。しかし社保庁では動労千葉派を先頭に解雇撤回を闘う525人の社保労働者が生み出され、民営化された日本年金機構の職場では要員不足と技術継承問題が爆発して業務の遅延と超勤状態が続く中、外注化・首切りに協力した自治労・社保労連に対して「第2労務担当ではないか」という怒りの声が巻き起こっている。国鉄・自治労・教労・全逓の労働者が総決起し、それが2千万の青年労働者の怒りと一体化し、6千万労働者の決起へと進み、体制内労組幹部の支配をランク&ファイル(現場組合員)の団結で突き崩していくなら、日帝・菅政権は根底から崩壊する以外ない。
 参院選後の日帝政治支配の大混迷と危機の爆発は不可避だ。そうであればあるほど、自治労・日教組、全公務員労働者にすさまじい組織絶滅型の攻撃がかけられてくることは間違いない。だからこそ職場からの国鉄全国運動決起でこれに立ち向かい、菅政権打倒から日帝打倒に突き進むのだ。

 大恐慌下の闘いが全世界で激発

 文字どおり資本主義の終わりが進行している。全面的な世界大恐慌はこれから深化し爆発する。戦後世界体制は完全に崩壊し、帝国主義列強は存亡をかけた争闘戦に突入している。唯一残されているのは、労働者階級を組み敷き動員し、帝国主義世界戦争へと突撃する道である。これは、労働組合を解体し労働者を反革命的に制圧することでしか突破することのできない、実はきわめて絶望的で至難の攻撃である。
 欧州危機は激化の一途だ。さし迫る中国バブルの崩壊は、世界を大激動に一挙にたたきこむ。その足元で中国の青年労働者の新たな闘いが世界を揺るがしている。ドル大暴落の切迫、アフガニスタンにおける米帝の歴史的敗北の情勢、イランと北朝鮮への侵略戦争策動が激化している。
 他方、全世界の労働者の闘いが30年代をも超えて高揚し、プロレタリア世界革命の情勢が急速に成熟している。ブラジルでかちとられた国際連帯闘争は、二十数カ国の労働者の合流と団結の場となり、体制内的制動をランク&ファイルの闘いで突き破る反帝国主義・反スターリン主義世界革命に向けたインターナショナリズムの飛躍的前進がかちとられた。「外注化・民営化、新自由主義との闘い」が全世界の労働者の共通の言葉となり、1047名解雇撤回・外注化阻止を闘う動労千葉の階級的普遍性が明らかとなった。
 織田全学連委員長は感動を込めて次のように報告した。「ブラジルで労働者・学生が立ち上がっていることそのものが、私たちに重大な時代認識として迫ってきています。新自由主義はこれほどまでに世界中に革命家を膨大に生み出し、プロレタリア革命は予想を超えた規模で前進していることを実感した。私たちがどれだけ変われるかで世界の階級闘争が決まるというリアリズム。彼ら彼女らの本気の闘いに全力で応えたい。組織し、組織し、組織せよ!」

 労働組合運動に一層習熟し階級組織できる党に変革を

 2010年代冒頭の階級的激突に勝利するために、党は死活的に変革と飛躍、前進をかちとらなければならない。
 一つは、労働者階級と結合し組織する力を何がなんでも獲得することである。ここにこそプロレタリア革命に勝利する根底的な道がある。そのために、労働組合と労働組合運動に全身全霊を傾け、そこでの経験を必死に総括し、その実践的習熟をかちとることである。故中野洋同志に続き、言葉の真の意味で労働組合に命をかけなければならない。
 労働者階級自己解放の思想と時代認識、路線の正しさに裏打ちされた原則性と柔軟性、「義理と人情」をもって職場の労働者の怒りと結びつき、労働者全体を組織する力を身につけよう。資本との攻防の最前線に立って闘いの全責任を取る。階級的団結を総括軸に職場支配権を打ち立て、党派闘争に打ち勝って労働組合権力を奪取する。まさに真剣勝負だ。断固として挑戦しよう。
 二つは、資本と非和解的に対決する職場闘争の実践はただちにブルジョアイデオロギーとの大激突に行き着く。「国や会社がつぶれていいのか」。労働者を賃金奴隷として永遠に抑えつけるこのイデオロギーを、労働者の根底的怒りをもって打ち破っていく闘いである。綱領草案を踏まえ、「国家と革命」の問題を職場の労働者全体に提起していくために格闘しぬこう。
 三つは、これらの課題を闘いとる階級の党への変革だ。06年「党の革命」以来の激しい党の変革を目的意識的にさらに前進させよう。
 職場生産点での労働組合をめぐる死闘の中でこそ、党と労働組合の一体化がかちとられ、労働者党建設は進む。国鉄全国運動を押し立てた階級的労働運動の実践の中で絶対に必要な「変革と飛躍」を闘いとろう。
 第一に、3千人の会員獲得へ、職場の労働者を実際に組織しよう。そのために全職場で物販闘争と職場「支援する会」づくりに挑戦しよう。
 6・13集会の高揚と感動で職場の仲間を猛然と組織しよう。物販闘争は職場の労働者に団結を拡大する最大の水路であり、党派闘争の武器である。6・13報告パンフと物販カタログ、「支援する会」ニュースを活用し、職場全体を組織する進攻精神で、思い切って提起しよう。物販が職場全体に広がる時、動労千葉の闘い、国鉄全国運動の意義はあまねく知れ渡る。物販活動を軸に、職場「支援する会」の組織化に踏み込もう。毎月1000円の会費を払って国鉄全国運動の一翼を担う3千人の会員が本気で動き出す時、労働運動は間違いなく変わる。全職場でこれまでと画然と違う組織化に踏み出そう。
 第二に、階級決戦の最大の戦場は4大産別決戦であり、ここでこそ勝負に出よう。
 まさに今、4大産別決戦の正念場が到来している。「獅子身中の虫」である4大産別の労働者の闘いが爆発する時、菅民主党政権打倒からプロレタリア革命勝利に至る突撃路が切り開かれる。
 現場郵政労働者の広範な配転拒否によるJPEXの破綻に続く7・1ゆうパック・ペリカン便統合をめぐる大混乱は、郵政民営化とJP労組幹部の大破産をさらけ出している。新自由主義攻撃がいかに破綻的であるかということだ。いったん闘いが爆発したら、体制そのものを揺るがす事態に発展する。原則を曲げない闘いがいかに重要か。破産しながら続行される新自由主義と対決して、職場権力をめぐる闘争に腹をくくって立ち上がろう。

 非正規労働者・青年の組織化を

 4大産別決戦と非正規雇用労働者の組織化は一体である。すでに4大産別で膨大な非正規雇用が生み出されている。6・22マツダ宇品工場事件は、職場生産点での「第2の秋葉原事件」である。民主党・連合政権のもとで行き場のない怒りが充満している。4・9政治和解を機に、連合はもとより全労連、全労協傘下の多くの合同労組幹部も大変質を遂げている。分断をのりこえ非正規雇用の青年労働者を闘う労働組合に組織していくことは、死活的であり決定的な闘いである。
 第三に、革命的労働者党建設、マル青労同建設の闘いである。
 国鉄決戦・4大産別決戦をめぐる鉄火の中でこそ、職場細胞建設と地区党建設、拠点建設と現場指導部建設、産別委員会建設はかちとられる。
 大恐慌・大失業下で限りない怒りをたぎらせている2千万の青年労働者、非正規雇用労働者を徹底的に組織しよう。マル青労同1千人組織建設の闘い、階級の指導部建設の闘いは党の自己変革の核心であり、革命にかけた情熱と執念が決定的な原動力である。闘いは待ったなしである。全組織が一丸となって闘いぬこう。
 職場で3千人会員の組織化を進めた時、情勢は真に一変する。今夏・今秋の激闘を闘いぬき11月1万人結集へ。夏期一時金カンパ闘争の完遂と革共同政治集会の大結集をかちとろう。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2447号2面3)(2010/07/12 )

 世界革命を切り開く絶大な夏期カンパを

 革命をこじ開ける労働者党の死活のかかったカンパを訴えます。 国際連帯闘争が新段階に入り、世界中の労働者・学生が世界革命の具体的な組織、運動を切望しています。
 ブラジルでは新自由主義と対決する革命的な時代認識と階級的労働運動が必要とされ、動労千葉が「レジスタンスと団結を追求」する労働組合として圧倒的な支持を受けています。コンルータス大会では国鉄闘争支援決議がかちとられました。労働組合のヘゲモニーでさまざまな層の人民を獲得している彼らの闘いは、「党・労働組合・ソビエト」の一体的推進を目指す革共同の路線そのものです。
 アメリカではILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル10がイスラエル船の荷下ろし拒否の闘いに決起し、パレスチナ人民と連帯しています。
 11月労働者集会派の同志が全世界で闘いを牽引(けんいん)しています。新たなインターナショナルの形成そのものです。
 中国ではホンダを始めストライキが電光石火のように拡大。青年労働者が「総工会」と闘い、ランク&ファイルで団結を固め、資本と中国スターリン主義との闘いに決起しています。日本とまったく同じ苦闘の中で頑張っている中国の青年労働者を、マル青労同の仲間は「兄弟姉妹」と呼んでいます。ホンダ、トヨタなど日帝資本に大打撃を与えた闘いは、日本と世界の青年に限りない勇気と展望を与えています。
 中国バブルの崩壊は時間の問題です。それはドル暴落、世界経済の分裂・ブロック化、世界戦争であり、ついにきた革命的情勢そのものです。
 革共同は50年間、この情勢を革命に転化するために闘ってきました。清水丈夫議長を先頭にどんな弾圧・反革命にも負けない非公然体制をつくり上げ、動労千葉の中野洋前委員長とともにマルクス主義を復権し、階級的労働運動路線を貫き、青年労働者がこの闘いに続いています。
 勝利の鍵は国鉄闘争を軸にした4大産別の闘いです。協会派、日共、民主党・連合らの体制内派と徹底的に闘い、戦後労働運動の限界を根本的にのりこえる壮大な闘いとして、反合理化・運転保安闘争路線を全職場で貫き組織をつくることです。6・13集会はその出発点です。
 労働者の反乱を心底恐れる菅政権は、革命党と労働組合が一体となってこそ打倒できます。それは最末期帝国主義を打倒する世界革命に直結しています。
 みなさんの生活が苦しいことは承知していますが、世界革命をたぐり寄せる圧倒的な資金がなんとしても必要です。勝利のために渾身(こんしん)のカンパをお願いします。

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2447号4面1)(2010/07/12 )

 法大 洞口さんへの処分策動許すな

 「学祭規制反対」闘争の圧殺が目的

 広がる闘いにおびえる当局

 マル学同中核派法大支部

 法大当局による洞口朋子さん(経済学部2年)への処分策動を、全法大生・全国学生の怒りで粉砕しよう! 経済学部教授会は7月2日に新たな処分を議題に臨時教授会を開催した。「すでに処分は決定された」と公言している教授もいる。われわれはこれを絶対に許さない。学生の団結した力で必ず粉砕しよう。キャンパスを学生の手に奪い返そう。
(写真 新入生とともに怒りをたたきつけた第3波法大包囲デモ【6月30日 千代田区】)

 説明会への出席阻む狙い

 この処分は、これまでのいかなる処分よりも反動的であり破産的だ。それは、処分の目的が7月9日の全学説明会への洞口さんの出席を阻止し、学祭規制反対の声を圧殺することに貫かれているからだ。全学説明会とは、秋の自主法政祭に参加する学生・サークル団体がすべて集まる全学的行事であり、大教室に500人以上の法大生が結集する。法大当局は、「学祭規制絶対反対!」の声の全学的波及を恐れ、6月28日の洞口さんの「呼び出し」からただちに臨時教授会と、前代未聞のスピード処分に踏み込もうとしている。
 この法大当局の凶悪かつおびえきったぶざまな姿こそ世界大恐慌の直撃で破産しきったブルジョアジーの姿そのものだ。従来の支配のあり方が崩壊し、どれだけ怒りと反発が引き起こされようとただただ労働者・学生に襲いかかってくるしかないほどグラグラなのだ。

 デッチあげの「処分理由」

 今回の処分策動に対し洞口さんは、「法大当局は学生の声を無視して、理由もすべてデッチあげて私への処分を狙っている。私は何よりこれが許せない! こんな腐った奴らのつくった規制やルールが、学生の自主や自由にとって必要であるはずがない! 法大生は今こそひとつになって、私たちの敵である当局や学祭実に反撃をたたきつけよう!」と怒りのアピールを発している。
 「処分理由」なるものは、@2月5日の法大入試で「通行が妨害されたとの通報があった」、A6月10日のクラス討論で「授業が妨害されたとの通報があった」という2点だ。どちらもとんでもないデッチあげだ。
 そもそも2月5日に法大当局は何をしたのか。裁判所とともに、入試期間中のキャンパスから半径200b以内の「徘徊(はいかい)」「滞留」と情宣活動を禁止し、違反したら罰金100万円を支払え、という仮処分を出してきた。これは法大当局の「営業権」のもとに憲法すらも停止させる暴挙だった。しかも、ビラをまく洞口さんら6人の学生を「威力業務妨害」「公務執行妨害」で不当に逮捕させた。これが広範な怒りの声で粉砕され、6学生は不起訴釈放をかちとったにもかかわらず、「受験生の声」を口実に5カ月後に処分を狙うとは何ごとか!
 さらに許し難いのは、6月10日のクラス討論での「授業妨害」なるものだ。洞口さんはその日、学祭規制反対をクラスの学生に訴えていた。そして「授業が妨害された」とされる当日の真相は、弾圧専門のヤクザ部隊が「通報」以前に待ち構え、洞口さんを暴力的に教室からたたき出したのだ。このことを理由に処分が強行されようとしていることに対し、このクラス(人間環境学部1年生)では7月1日に「洞口さんは授業を妨害していない! 処分反対!」の決議があがっている。これが学生の声だ!

 処分撤回署名運動を力に

 法大当局は、洞口さんへの処分というかたちで学祭規制反対の意思に真っ向から敵対している。だからこそ法大生の反乱はただちに開始されている。とりわけ多くの怒りのメッセージが集まっている。その中には「授業を妨害された」とされるクラスの学生の次のようなメッセージも含まれている。
 「弾圧によって人を従わせようとしても、無駄なことである。弾圧された人間は、確実に支配者には従いたくなくなるものだ。起て、全国の学生よ。革命を勝ち取れ」(人間環境学部1年・当該クラス学生)
 「身元も明かせないような警備員が果たして正当な行為を行っていると認められるべきだろうか。自分の都合の悪いサークル団体や生徒を追い出すのは、思想の自由を侵害する行為であり、ファシズム的で決して許されることではない」(キャリアデザイン学部1年生)
 法大当局よ、この怒りの声に震撼(しんかん)せよ! 処分は学生の団結で粉砕されるのみだ。

 団結で処分は粉砕できる

 今回の処分は、法大学生運動の4〜6月の大前進に対する恐怖であり、敗北宣言だ。ゆえにわれわれの進むべき道はただひとつ。4〜6月決戦の地平を継承・発展させ断固この道を進むこと、法大生の団結を強化し徹底的に組織を拡大していくことだ!
 われわれは、法大闘争4年間の苦闘を経て、「教育の民営化粉砕」というスローガンをついにつかみとった。そして、法大における「教育の民営化」は「営業権」「施設管理権」というかたちをとって学生に襲いかかってくること、そしてその具体的表現が学生への度重なる処分であり、学祭規制であることを暴いてきた。よって「処分粉砕」「学祭規制粉砕」は新自由主義大学を根底から覆してキャンパスを取り戻す闘いだ。
 広範な法大生の怒りは新入生を先頭に行動へと転化し始めている。6月11日と22日に行われた2度の学祭説明会でも、当局の先兵として規制を押しつけようとする学祭実行委に強烈な怒りと弾劾がたたきつけられた。当局はここに3万法大生の決起の現実性を見て震え上がっている。
 処分撤回署名運動の大発展をかちとろう! これを大学・国境をこえる団結署名として展開しよう。処分撤回署名は学生の怒りとともに、「大学はこのままでいいのか」「学生・大学人はどうあるべきか」という根底的な問いを呼び覚ます。そして、確実に学生の団結と決起へと転化する。
 洞口処分粉砕! 自主法政祭への規制粉砕!  
今こそキャンパス支配権を学生の手に奪い返そう! 法大闘争の歴史を画する爆発から8月広島・長崎―9月全学連大会へと攻め上り、全学連と文化連盟の圧倒的な組織拡大を実現しよう!

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2447号4面5)(2010/07/12 )

 日程 7・19反戦反核東京集会

 くり返すな! アジア侵略―ヒロシマ・ナガサキ、オキナワ、ビキニを!
 7・19反戦反核東京集会
 7月19日(月・休日)午後6時開会
 杉並区立産業商工会館3階ホール(JR阿佐ケ谷駅、地下鉄南阿佐ケ谷駅下車)
 主催 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2447号4面6)(2010/07/12 )

 日程 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争

 【広島】
 全世界の労働者・民衆の団結で、核をなくせ! 戦争・改憲をとめよう!
 被爆65周年8・6ヒロシマ大行動
 8月6日(金)12時半
 広島県立総合体育館小アリーナ
 集会後、午後3時デモ出発(原爆資料館下まで)
 主催 8・6ヒロシマ大行動実行委員会
 《関連行事》
 ◎労働者産別交流集会
 5日(木)午後1時開場 広島市東区民文化センター
 ◎全国学生集会
 5日(木)午後4時 広島市東区民文化センター
 ◎全国青年労働者交流集会
 5日(木)午後6時 広島市東区民文化センター
 菅首相来広・祈念式典弾劾デモ
 6日(金)午前7時 東千田公園(日赤原爆病院前)

 【長崎】
 労働者の国際団結で日米安保粉砕し、核廃絶へ! オバマ政権・民主党菅政権打倒へ!
 長崎反戦反核集会
 8月8日(日)午後6時
 長崎県勤労福祉会館
 主催 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争
 全国統一実行委員会
 長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼早朝集会
 8月9日(月)午前7時半
 爆心地公園の原爆朝鮮人犠牲者追悼碑
 主催 長崎朝鮮人の人権を守る会
 平和式典菅参加弾劾デモ
 8月9日(月)午前10時
 城栄公園(路面電車・大橋駅下車)
 主催 8・6広島―8・9長崎反戦反核闘争
 全国統一実行委員会

------------------------TOPへ---------------------------

週刊『前進』(2447号6面4)(2010/07/12 )

 法大裁判に集まろう!

★暴処法裁判
 第16回公判 7月16日(金)午後1時30分
 ※いずれも、東京地裁429号法廷 12時半に傍聴券配布所へ

------------------------TOPへ---------------------------