ZENSHIN 2010/05/03(No2438 p10)

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週刊『前進』(2438号1面1)(2010/05/03 )

 基地撤去・安保粉砕へ9万人の怒り

 新たな安保・沖縄闘争が始まった

 5・15沖縄現地に総決起しよう

 国鉄闘争勝利へ国労臨大決戦

読谷村で開かれた4・25県民大会 大会が始まっても人波は止まらず、「基地は絶対につくらせない」という思いがあふれかえった

“尼崎事故弾劾・解雇撤回”を訴え 4月25日、国鉄労働者を先頭に480人が事故現場へJR弾劾のデモ=記事2面

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週刊『前進』(2438号1面3)(2010/05/03 )

 集会要項 2010年5・15沖縄闘争

 闘う労働組合を、私たちの力でよみがえらせよう!
 日米安保を粉砕し、沖縄からすべての基地を撤去しよう!
 2010年5・15沖縄闘争
◆5月15日(土)
 「復帰」38年 5・15沖縄集会・デモ
 国際通りデモ 午後4時   県庁前集合
 集会 午後6時から 那覇市民会館中ホール
主催 「復帰」38年 5・15沖縄集会実行委員会
◆5月16日(日)午後2時〜3時
 普天間基地包囲行動
◆5月17日(月)
 名護市・辺野古現地行動

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週刊『前進』(2438号1面4)(2010/05/03 )

 春季特別号 紙面案内

 第T部
 ▼封鎖うち破り法大解放集会に250人 4面
 ▼5・16三里塚に結集し廃道化阻め 5面
 ▼加州教育ゼネストと全学連訪米 5面
 ▼5・9全国入管集会の大成功を 6面
 第U部 5〜6月決戦論文 7〜10面
※休刊中の報道は、前進速報版をご覧下さい 

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週刊『前進』(2438号2面1)(2010/05/03 )

 新たな1047名闘争の開始を宣言

 国労臨大決戦

 “和解案の機関決定認めぬ”

 会場前で終日激しい弾劾行動

 4月26日、国労本部は臨時大会を強行し、4月9日に政府が示した「1047名問題解決案」の受け入れを決定した。ついに国労本部は、国労を自ら絞め殺すに等しい暴挙に手を染めた。だが、政府やJR資本、それと身も心も一体化した国労本部ら4者4団体一部幹部の思惑とは裏腹に、4月26日は新たな国鉄1047名闘争の開始を告げ知らせる日となったのだ。
 和解絶対反対派の闘争団員を先頭に、国労共闘や動労西日本、全国労組交流センター、全学連などの労働者・学生は、4月26日、国労臨時大会会場の社会文化会館前に陣取って、大会開始から終了まで、激しい弾劾の声を上げ続けた。
 夕方には「ティアラこうとう」で「1047名解雇撤回・検修外注化阻止」を掲げた国鉄闘争総決起集会が開かれ、400人の労働者・学生が結集した。1047名解雇撤回をあくまで貫く戦闘宣言が発せられ、新たな国鉄闘争の歴史的号砲が打ち鳴らされた。
 国労臨大で受諾が決定された政府「解決案」は、「国鉄改革完遂」の先兵となることを1047名と国労組合員に強要するものだ。しかも、政府は解決の条件として、「不当労働行為や雇用の存在を二度と争わないこと」と叫び、JRへの採用は「保証できない」と言い放っている。雇用ゼロ、不当労働行為全面居直りの「解決案」受け入れなど、断じて認めるわけにはいかない。
 さらに、強行決定された臨大議案には、「JR産別の企業内組合として社会的責務を自覚した未来志向の国労運動の未来を見据え」と書かれている。国労本部は、国労を自ら解散し、連合に合流する反動的方針を、かつてなく露骨な形で打ち出してきた。
 臨大では、わずか15分の方針提起と1時間たらずの討論で、代議員の反対意見も出されないまま、この裏切り方針が拍手で承認されたのだ。
(写真 和解絶対反対派の闘争団員や現場組合員を先頭に社会文化会館前に陣取り、大会終了まで終日、弾劾の声を上げ続けた【4月26日 千代田区】)

 国労本部が再び大会に権力導入

 この日、絶対反対派闘争団ら闘う勢力が社会文化会館前に登場すると、警察権力はあわてふためき、暴力的に襲いかかってきた。02年の国労5・27臨大闘争弾圧と同様、むき出しの国家暴力が発動されたのだ。この一点をとっても、「解決案」が「国鉄改革完遂」を狙う国家権力とJR資本の意志を貫くものであることは明白だ。国労本部は、この敵階級と完全に一体になったのだ。
 だが、反対派を暴力的に排除し、「解決案」の機関決定を強行しても、1047名闘争はなんら鎮圧されてはいない。
 臨大直後の27、28日、絶対反対派の闘争団員は、訴訟の取り下げに動く鉄建公団訴訟や鉄道運輸機構訴訟の代理人弁護士を解任し、訴訟を継続する不屈の意志を公然と表明した。
 他方、国交省は臨大当日、「訴訟原告910人全員の署名入り和解承諾書の提出」を国労に迫った。「解決案」受諾の機関決定だけでは足りず、闘争団員全員が「解決案」への屈服を文書で表明しない限り、解決金も出さないという恫喝だ。
 こうして権力は、絶対反対派闘争団への襲撃をけしかけたのだ。労働者同士を争わせ、け落とし合わせるこのやり方にこそ、国鉄分割・民営化の本質が貫かれている。
 だが、そこに敵の破綻点もある。絶対反対派の闘いをつぶせなければ、窮地に追い込まれるのは敵階級だ。今や闘いの主導権は、絶対反対派闘争団が握った。国家権力・JR資本と絶対反対派闘争団の非和解的激突にすべてがかかったのだ。
 動労千葉派=11月集会派以外の全勢力は、この激浪に翻弄(ほんろう)されているだけだ。11月集会派が全労働者階級を組織し、真に力ある勢力として登場した時、国鉄闘争勝利の展望は切り開かれる。断固としてこの課題を受けて立とう。
 JR東日本の検修外注化4月実施を阻んだ動労千葉派の歴史的勝利の上に、1047名解雇撤回・JR体制打倒の新たなうねりをつくり出した時、大恐慌時代に通用する階級的労働運動は確実に産み落とされるのだ。
(写真 反対派排除のために国労本部が導入した警官隊に詰め寄り徹底抗議する組合員【社会文化会館玄関前】)

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週刊『前進』(2438号2面2)(2010/05/03 )

 “国鉄闘争の火を消すな”

 新たな闘いへ400人が集会

 4月26日夜、「1047名解雇撤回! 検修外注化阻止! 国鉄闘争勝利総決起集会」がティアラこうとうで開催され、400人が結集した。国労本部の恥ずべき裏切りに対する怒り、新たな闘いへの熱気にあふれる素晴らしい集会となった。

 分割・民営化の正当化許すな

 冒頭、司会の国労郡山工場支部の橋本光一さんが「今日は11月集会派以外のすべての労働運動指導部が資本の軍門に下った決定的な日だ。われわれの責任は重大だ」と決意を込めて切り出した。
 国労臨大決戦報告を行った国労共闘の吉野元久代表は、警察権力を導入した国労本部を激しく弾劾、大会議案を全面的に批判した。そして「23年にわたり分割・民営化と必死に闘い抜いてきた闘争団員を失意と絶望のどん底にたたき込む方針案を許せるか。日本の労働運動を塗り替える4〜6月の決戦に突入を」と熱烈にアピールした。
 続いて動労千葉の田中康宏委員長が「国鉄闘争勝利の新たな大運動へ」と題して提起を行った。
 田中委員長は、「国労幹部たちは今日の大会で、1047名の闘争団員と組合員をだまし、自らの手で自らの首をくくった。今回の和解の本質は国鉄分割・民営化の全面的正当化だ。それを24年かかって国労本部や4者4団体幹部に全部のませたということだ」と断じた。
 そして「30年に及ぶ国鉄分割・民営化反対闘争の歴史が否応なく終わりにされようとしている。その大きさを見据えなければいけない。われわれに求められているものは昨日までとは違う。4者4団体幹部や国労本部を批判しているだけではすまない。ここが勝負だ」と述べた。さらに「すべての勢力が国鉄分割・民営化反対闘争の火を片りんもなく消し去ろうとしている。われわれは逆に“国鉄闘争の火を消すな”と火をつけて回る。ここにどれだけの怒りの声を結集できるか。一切がわれわれにかかってる。これは大恐慌下の労働運動を新たにつくり出す闘いだ」と全国大運動の位置を明らかにした。
 最後に田中委員長は「国鉄分割・民営化攻撃は何ひとつ終わっていない。外注化でJRを数百の子会社に細分化する攻撃との闘いはこれからだ。敵は矛盾だらけだ。1047名闘争と外注化阻止闘争でこの情勢を突破しよう」と訴えた。
(写真 会場を埋めた400人の参加者は、新たな1047名闘争への突入を固く誓い合い「団結がんばろー!」とこぶしを上げた【4月26日 江東区】)

 全国の闘争団に仲間拡大を

 闘争団・争議団が烈々たる決意表明を行った。
 国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんは「全身全霊で新たな闘いに突入する。既成指導部はついに国鉄闘争の展望を見つけることができなかった。われわれは労働者階級の団結のみに依拠し圧倒的な勝利の展望をつかみ取っている。全国の闘争団員をオルグし、仲間をどんどん拡大する」と確信に満ちて語った。
 国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは「大会を傍聴した組合員から『こんなことをやったら国労は終わりだ!』と激しい怒りのメールが届いた。JRの現場には23年間も草むしりを強制され続けてなお『おれの闘いと1047名闘争は一体だ。おれは必ず原職に復帰する』と闘い続けている組合員のような存在が無数にいる。ここに展望がある。われわれは裁判を取り下げない。沖縄10万人決起や法大新入生の続々たる決起など、ものすごい時代が始まっている。この怒りと結びつけばJRに解雇を撤回させることは可能だ」と言い切った。
 動労千葉争議団の中村仁さんは「動労千葉争議団9人の意思は鮮明だ。われわれは国鉄分割・民営化反対闘争で解雇された28人の気持ちをわがものとして闘ってきた。労働者は一人の首切りも許しちゃいけない。多くの非正規職の労働者たちは、いつ首になるかも分からない。それが今の社会では『合法』とされている。こんな社会にしたのが国鉄分割・民営化だ。どうしても『国鉄分割・民営化は間違いだった』と言わせなければいけない」と語った。
 国家を挙げた攻撃をぶち破って屹立(きつりつ)する当該の発言に、参加者は奮い立つような決意を新たにした。
 5・27臨大闘争弾圧被告団長の富田益行さんが尼崎闘争を報告し5・27控訴審闘争への決意を表明。カンパアピールを行った動労西日本の山田和広副委員長は「契約社員制度撤廃まで闘う」と述べた。さらに5・27弾圧裁判弁護団の鈴木達夫弁護士が「鉄建公団訴訟弁護団の再編問題を5・27弁護団で協議し、その受け皿の一角を担うことを決めた」と報告した。
 国労東京と国労千葉の現場労働者、動労千葉を支援する会、4・28沖縄デー集会実行委員会、全学連の織田陽介委員長がともに闘う決意を表明。
 最後に後半の司会である国労新潟の星野文男さんが「今日は日本の労働運動の区切りをなす決定的な日になった。明日から職場で猛然たる闘いに突入しよう」と訴え集会を締めくくった。

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週刊『前進』(2438号2面3)(2010/05/03 )

 3闘争団員が和解拒否

 代理人を解任し訴訟継続へ

 屈辱的「和解案」の受け入れを強行した国労臨大に対し、決定的な反撃がたたきつけられた。27日、鉄道運輸機構訴訟原告・秋田闘争団の小玉忠憲さんが、翌28日には鉄建公団訴訟原告・小倉地区闘争団の羽廣憲さんと同・旭川闘争団の成田昭雄さんが訴訟代理人弁護士を解任し、訴訟を継続する意志を公にした。
 4者4団体幹部と訴訟代理人らは、訴訟の取り下げに急速に動いている。また、国交省は臨大当日、「訴訟原告910人全員の署名入り和解承諾書の提出」を国労に強要した。全闘争団員が一人の例外もなく「解決案」受諾を文書で表明しない限り、解決金も出さないと言い始めたのだ。
 この攻撃に対し、絶対反対派の闘争団員は、代理人を解任して訴訟の取り下げを拒む断固とした姿勢を貫いた。この闘いは、屈辱的「解決案」と国労臨大決定を一瞬にして打ち砕いている。
 「解決案」への闘争団員の不満と怒りは渦巻いている。3人の闘争団員は、身をていしてその思いを貫いたのだ。
 28日、厚生労働省記者クラブで記者会見した3人の闘争団員は、国鉄分割・民営化は絶対に認めない、解雇を撤回させるまで闘いをやめない、そのため「和解」を拒否し、訴訟を断固継続するときっぱり表明した。
 闘いを貫く道は示された。これに続き、あくまで解雇撤回へ闘おう。
(写真 和解を拒み訴訟継続の意思を表明する3人の国労闘争団員【4月28日 厚生労働省記者クラブ】)

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週刊『前進』(2438号2面4)(2010/05/03 )

 4・25尼崎 事故弾劾、480人がデモ

 安全を解体したJRに怒り

 尼崎事故から5年目の4月25日、尼崎現地で事故弾劾の集会と事故現場までのデモが闘われ、480人の労働者・学生が結集した。この闘いは、4月25日を「静寂な慰霊の日」からJR資本弾劾の「怒りの日」へと塗り替えた。また、国労臨時大会を翌日に控え、1047名解雇撤回をあくまで貫く大決戦への出撃の場になった。
 さらに、この闘いは米軍基地撤去を求める沖縄県民集会10万人決起と連帯し、民主党・連合政権打倒へ進撃するものとしてかちとられた。
 JR西日本の歴代社長は起訴されJR体制は破産をさらけ出している。だが、JR資本を真に裁くことができるのは現場労働者の怒りの決起だ。
(写真 尼崎事故から5年目の「4月25日」を、JR資本弾劾―JR体制打倒の怒りと闘いの日に塗り替えた尼崎現地闘争【JR尼崎駅北口広場】)

 国労臨大を前に解雇撤回の決意

 尼崎事故は国鉄分割・民営化によって引き起こされた。その国鉄分割・民営化を全面承認し、「国鉄改革完遂」の先兵になれと迫るのが、政府の「1047名問題解決案」だ。集会では、「解決案」と、それを受諾した国労本部への怒りが渦巻いた。
 呼びかけ人を代表してあいさつした動労千葉の長田敏之書記長は、JR東日本の検修全面外注化4月実施を阻止した勝利の大きさを強調し、1047名闘争解体攻撃に抗して新たな国鉄闘争をつくり上げると宣言した。
 国労5・27臨大闘争弾圧被告団の富田益行団長が基調報告を行った。富田さんは、尼崎事故を引き起こしたJR西日本を徹底的に弾劾、また翌日の国労臨大への総決起を宣言して、「和解案」とその受け入れを強行する国労本部を全面的に批判した。そして、動労千葉の反合理化・運転保安闘争の到達地平を総括し、沖縄や青年労働者の怒りと結びついて職場生産点からの反合・安全闘争を貫けば民営化・道州制阻止闘争に勝利できると確信に満ちて言い切った。
 満場の拍手を浴びて国労闘争団と動労千葉争議団が発言に立った。和解絶対反対を貫く国労闘争団員は、国労本部を激しく弾劾、解雇撤回まで闘いぬく烈々たる決意を表明した。動労千葉争議団の中村仁さんは、1047名闘争は青年を始めとした全労働者の命運を決する闘いであり、絶対に負けるわけにはいかないと訴えた。この時点で政府「和解案」は根底において粉砕されたのだ。
 5・27臨大闘争弾圧被告の原田隆司さんは、労働者を事故現場に動員し、懺悔(ざんげ)を強いているJR西日本への怒りをたたきつけた。5・27臨大闘争弾圧裁判弁護団の山本志都弁護士は、国鉄闘争の勝利をかけて控訴審闘争へ総結集をと呼びかけた。
 動労千葉とともに検修全面外注化阻止闘争に決起したJRの現場労働者からの決意表明が続いた。全国から結集した国労組合員はいずれも、臨大決戦を全力で闘い、国労本部を打倒して1047名解雇撤回を貫く固い意志を表した。動労水戸の組合員は、青年を組織して検修外注化を絶対阻止すると決意を述べた。
 動労西日本の山田和広副委員長は、自身にかけられた雇い止め解雇を弾劾し、解雇撤回・契約社員制度粉砕へ闘いぬくと断言した。
 さらに、自治体の青年労働者、全学連の冨山小太郎書記長の決意表明が続いた。若いエネルギーに満ちた発言は、国鉄と沖縄を基軸に民主党・連合政権打倒−プロレタリア革命を切り開く勝利の路線を照らし出した。
 行動提起を5・27臨大闘争弾圧被告の橘日出夫さんが行い、1047名解雇撤回闘争を貫徹して階級的労働運動を力強く歴史に登場させようと熱を込めて訴えた。

 権力とJR西の厳戒体制を破り

 集会後、参加者は直ちに事故現場までのデモに打って出た。怒りのシュプレヒコールを響かせて進むデモ隊に、沿道から熱い注目が集まった。この闘いがJR体制を根底から揺るがしていることに恐怖した警察権力は、JR西日本と一体となり、事故現場への献花に向かう代表団を阻止しようとデモ隊に襲いかかった。だが、デモ隊はこれと真っ向から対峙し、怒りの声を上げ続けた。この日の闘いは、現地の労働者のJRへの憤りと緊密に結びつき、権力とJR資本を圧倒しきった。

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週刊『前進』(2438号3面3)(2010/05/03 )

 泉佐野市議選 こくが市議必勝へ総決起を

 労働者人民の階級的な団結で「財政健全化」との全面対決を

 4・25尼崎闘争―4・26国労臨大決戦および4・25沖縄県民大会―4・28沖縄闘争は、時代を画する決定的勝利を切り開いた。「国鉄決戦の勝利でプロレタリア世界革命を」の戦略的総路線を、われわれはわが手でつかもうとしている。5月沖縄決戦から6月国鉄大運動へ総決起しよう。
 泉佐野市議選(5月16日投開票)は、「財政健全化」絶対反対闘争として、日帝の戦争と民営化・大失業攻撃との全面対決の戦場となった。国鉄闘争解体―4大産別労働運動解体―労働運動根絶に対する巨大な反撃を組織しよう。こくが祥司市議7選へ泉佐野市議選に総決起しよう。

 全市ゆるがす絶対反対闘争

 新田谷市長は2月4日、19年間で市職員と住民に536億円も負担させる「財政健全化計画」を発表した。これに対する、こくが陣営の「財政健全化」絶対反対の訴えと闘いは、10万の労働者住民の激しい怒りを引き出し、民主党・連合政権を根底から揺るがす巨大な情勢を生み出そうとしている。
 最大の攻防は、市役所や保育所などの自治体労働者をめぐる日本共産党・全労連との激突として展開されている。こくが陣営以外の全勢力が「公務員を減らして財政再建を」と自治体労働運動破壊に向かう中で、自治体労働者は激しい危機感と怒りを抱いている。
 このとき泉佐野市職労(自治労連)は、「自治体労働運動の原点『地域住民の繁栄なくして、自治体労働者の幸福はない』に立ち返り」(『日刊いずみさの』4月23日号)と、組合員に全面屈服を迫り、恫喝してまわっている。民営化に反対せず、「地域住民の要求」のためにはあらゆるリストラに応じろというのだ。日共はかつて国鉄分割・民営化に対して「国民の足を守れ」を対置して闘争解体に躍起になった。今再び泉佐野市で労働者階級への武装反革命としての本質をむきだしにしている。これは今日の国鉄1047名解雇撤回闘争解体攻撃と完全に軌を一にしている。
 こくが陣営の「こくがを軸に労働者と住民が団結して財政健全化絶対反対で闘おう」という訴えは、自治体労働者およびすべての労働者住民の階級的団結を強め、拡大している。

 プロレタリア革命問う選挙

 世界大恐慌にのたうつ日帝が生き残りをかけて、延命策としての道州制攻撃を「自治体財政破綻」を導水路として開始したのが「財政健全化」である。その重心は、国鉄労働運動破壊(動労千葉破壊)を最先端とする労働運動絶滅攻撃だ。
 日本共産党をはじめ全勢力がこの攻撃に屈服して、さまざまな「財政再建」を対置して労働者階級に敵対している。とりわけ日共は「反対というなら対案を出せ」と恫喝している。われわれの回答は何か?
 「財政健全化」の狙いは、労働者住民の団結を解体することにある。労働者をばらばらにして、資本が骨までしゃぶりつくす攻撃である。「財政健全化(財政破綻)」に対する労働者階級の態度は鮮明だ。団結である。攻撃の狙いを明らかにし、団結すれば勝利できる。
 国鉄分割・民営化に対して、動労千葉だけが「これは団結破壊の攻撃だ」と喝破して闘いぬいて勝利した。この教訓が今すべての労働者住民の武器となろうとしている。

 こくがを軸に団結をつくる

 5月泉佐野市議選闘争は、国鉄1047名闘争解体攻撃粉砕・外注化阻止の国鉄決戦、安保・沖縄決戦の前進を総括軸とする階級的労働運動創成の闘いである。「財政健全化」という、老若男女を問わず全労働者住民に直接に襲いかかる大攻撃を、革命的議会主義を駆使してプロレタリア革命に転化しよう。
 5月泉佐野市議選に勝利し、5・15沖縄闘争、6月国鉄大運動の大爆発をかちとろう。路線を貫き、党を建設する選挙戦として闘い抜き、勝利しよう。

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週刊『前進』(2438号3面4)(2010/05/03 )

 5・23狭山闘争に総結集を

 国鉄−安保・沖縄決戦の爆発で鳩山政権打倒・狭山再審勝利へ

 国鉄決戦勝利の全国大運動に合流しよう

  世界大恐慌の進行は帝国主義・大国間の争闘戦を激化させ、世界経済の分裂化・ブロック化、世界戦争への道を促進している。この激動の中で帝国主義の最弱の環=日帝は、生き残りをかけて労働者階級の団結を破壊し、帝国主義的抑圧に組み敷こうと一段と激しい階級決戦をしかけてきている。新自由主義が歴史的に破綻して行き着いた大恐慌をのりきろうと、新自由主義攻撃を極限的に強めている。
 その最大の攻防点が国鉄1047名解雇撤回闘争根絶攻撃と検修全面外注化との闘いだ。
 新自由主義化攻撃の最基軸としてあった国鉄分割・民営化攻撃と真っ向から対決し、団結を守りぬいた動労千葉と動労水戸・動労西日本―動労総連合は1047名解雇撤回を貫き、検修外注化に対してストライキで闘い、外注化4月実施を阻止し、数年がかりの国鉄決戦に突入した。
 ついに大恐慌のもとでの大失業と戦争の過程が階級的労働運動の爆発過程として進行する時代に入ったのだ。それは、部落解放運動がプロレタリア革命運動に合流する歴史的情勢に入ったことを意味する。動労千葉が呼びかける国鉄決戦勝利の全国大運動に部落解放運動も大合流していこう。

 西郡住宅闘争が示す部落解放闘争の路線 

  大阪・西郡では、2〜3月の国鉄決戦と一体で八尾北医療センターの3月末売却を阻止する勝利をかちとった。この勝利は、八尾北医療センター労働組合と八尾北命と健康を守る会、部落解放同盟全国連西郡支部との階級的団結によってかちとられた。とりわけ労組、支部に結集する青年たちが層として決起したことが決定的だった。
 八尾北医療センター売却攻撃は道州制・民営化攻撃であり、階級的団結破壊攻撃だ。西郡住宅闘争の発展に追いつめられた八尾市のあがきだ。新自由主義による民営化の核心は労働者階級の団結破壊にある。これは動労千葉のように「絶対反対」「階級的団結」で打ち砕くことができる。八尾北の勝利は新自由主義―道州制・民営化攻撃を根幹で打ち破ったのだ。
 ここで西郡住宅闘争が切り開いた地平の大きさを確認したい。
 戦後同和対策の歴史的条件は74〜75年恐慌で完全に吹き飛んだ。日帝は87年国鉄分割・民営化をもって戦後同和政策を転換し、さらに95年の日経連プロジェクト報告路線で露骨な民営化攻撃に踏み切った。公営住宅法の改悪―応能応益家賃制度の導入は民営化の全社会的拡大だった。
 これを西郡では、階級的団結を破壊する攻撃ととらえ、供託闘争で反撃してきた。追いつめられた八尾市は08年2月、供託者の貯金を差し押さえる暴挙に出た。これに対し裁判闘争と09年2・26森本政二さんへの住宅追い出し強制執行実力阻止でうち破ってきたのだ。八尾北労組のストライキを先頭に労組が軸になり闘いを支えた。階級的団結で新自由主義攻撃と対決するという路線的確信が深まり、団結はますます強固になっている。ここに大恐慌のもとで部落解放闘争が進むべき道が示されている。
 一方、新自由主義に屈服した既成の部落解放運動はどうなっているか。
 部落解放同盟は本部書記長の参院選一色だ。民主党の一角を占めることが至上目的であり、ほかは何もない。住宅闘争では応能応益制度に屈服し、幹部は資本・権力の手先となって住民追い出しに加担してきた。
 全国連本部は3月7日に前進社を襲撃し東京で反革命集会を行った。断じて許さない。4月の第19回全国大会は「広島差別事件糾弾闘争は一定の決着」と幕引きを宣言、「部落実態調査」の方針を打ち出した。資本・権力との闘いを公然と投げ捨て、闘わないことを権力に売り込むためのものだ。「実態調査」は「広島問題」の帰結だ。
 そもそも闘いのないところで調査などありえない。部落の現実は、新自由主義と対決し、階級的労働運動を実践する以外につかみとることはできない。部落差別による階級分断を階級的団結の力で打ち破り、現実を変革するのだ。全国連中央は、部落解放闘争とは無縁なファシスト運動に転落している。粉砕・一掃しよう。

 3者協議路線は差別糾弾闘争解体策動だ

  狭山闘争は、民主党・連合政権のもとで重大な局面に入っている。3者協議路線による狭山闘争解体攻撃と対決し、安保・沖縄、国鉄決戦と結合して狭山闘争の歴史的勝利を切り開こう。
 狭山差別裁判の階級的本質は、国家権力が部落差別をもって労働者階級を分断し団結を破壊する攻撃だ。
 1963年、埼玉県狭山市で女子高校生誘拐殺害事件が起こった。犯人を取り逃がした国家権力は、市内の被差別部落に集中的見込み捜査を行い、5月23日、別件で無実の石川一雄さん(当時24歳)を不当逮捕し、殺人犯に仕立て上げた。6カ月で結審し、翌年3月死刑判決。その間、マスコミを使って部落差別をあおった。石川さんは二審冒頭、「俺はやっていない」と真実の叫びを上げ、孤立無援ともいえる状態から獄中での闘いを開始した。石川さんへのデッチあげと狭山差別裁判の強行は、60年安保闘争の高揚に対する反動であり、階級圧殺攻撃だった。
 狭山闘争は、70年安保・沖縄闘争と結合し、学生・青年労働者の決起で国家権力を震え上がらせる差別裁判糾弾闘争として爆発していった。それは、部落解放闘争をプロレタリア革命運動の一環として打ち立てる過程だった。同時に、体制内指導部の制動を超えた部落大衆、とりわけ部落青年の自己解放的決起の過程でもあった。
 70年決戦と合流して闘われた狭山闘争への反動が、75年の東京高裁・寺尾による無期懲役判決だった。国家権力に対する差別徹底糾弾闘争として今日まで闘いぬかれてきた狭山闘争は、石川一雄さんの非妥協・不屈の闘いと結合して労働者階級に対する分断を打ち破り団結を回復する闘いだ。
 民主党・連合政権による3者協議路線は、狭山闘争からこの階級性を奪い、政権へのお願い運動に変質させ、和解によって団結を破壊し差別糾弾闘争を解体する攻撃だ。1047名闘争圧殺攻撃とまったく同質の攻撃だ。絶対に許せない。狭山闘争解体策動を打ち破り、階級的労働運動路線のもと差別糾弾闘争の階級的発展をかちとろう。
 4・25沖縄県民大会の10万人決起に続き、基地撤去を求める沖縄の怒りと結合して4・28沖縄闘争が大高揚した。国鉄、安保・沖縄闘争が爆発する時こそ狭山闘争に勝利する時だ。国鉄、安保・沖縄、三里塚、法大闘争を闘い、鳩山政権を打倒し、大恐慌をプロレタリア革命に転化しよう。西郡・八尾北の勝利の地平をさらに押し広げ、階級的労働運動路線の貫徹の中に部落解放の道があることをはっきりと示そう。
 再審実現へ不屈に闘う石川一雄さんと固く連帯し、5・23石川さん不当逮捕47カ年糾弾、狭山第3次再審闘争勝利へ突き進もう。東京・大阪・広島で開催される5・23狭山集会に結集しよう。
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集会要項 5・23狭山集会

東京

5月23日(日)午後1時
東京/水道会館
主催 部落解放東日本共闘会議

大阪

5月23日(日)午後2時
八尾市/桂人権コミュニティセンター
主催 部落解放同盟全国連西郡支部/八尾北医療センター労働組合/八尾北命と健康を守る会/関西労働組合交流センター/道州制・民営化と闘う共闘会議

広島

5月23日(日)午後2時
広島市西区福島町/西地域交流センター
主催 部落解放広島共闘会議

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集会要項 5・16三里塚現地闘争

団結街道閉鎖阻止! 第3誘導路計画粉砕! 基地撤去を闘う沖縄闘争連帯
5・16三里塚現地闘争
5月16日(日) 午後1時半
成田市東峰 反対同盟員所有地
主催/三里塚芝山連合空港反対同盟
※会場へは成田駅からタクシーで東峰十字路まで約2500円

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週刊『前進』(2438号6面2)(2010/05/03 )

 国境を越えた労働者の団結で民主党・連合政権打倒しよう

 5・9全国入管集会の大成功を

 革共同入管闘争組織委員会

 「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結!」――動労千葉を軸とする階級的労働運動、国際連帯闘争の前進と一体のものとして4・18関西入管研究交流集会の大成功がかちとられた。さらに在日・滞日外国人労働者人民とともに5・9全国集会の大成功をかちとろう。革共同から脱落し転向スパイ集団として腐敗を深めてきた塩川一派は、今年はついに独自の入管集会を放棄し、入管闘争からも逃亡を開始した。それを象徴するのが、彼らの機関誌『展望』6号の中沢論文(「7・7思想」と入管闘争)だ。その反マルクス主義的内容を怒りをこめて粉砕しよう。5〜6月、国鉄・沖縄・三里塚・法大決戦で民主党・連合政権を打倒し、プロレタリア革命の展望を切り開こう。

 入管闘争からの逃亡画期なす「中沢論文」

 中沢論文は世界大恐慌下の革命的情勢の進展に恐怖し、全世界で労働者階級が資本主義・帝国主義打倒に決起していることに憎悪をたぎらせ、ついに始まった荒々しいプロレタリア世界革命の胎動に対する敵意をむき出しにしている。

 民主党への幻想

 第一に、中沢は「民主党政権は新自由主義政策や反動政策をうち出せない」などとファシストにしか言えないような言辞をもって民主党を賛美し、すり寄り、労働者階級の怒りに全面的に敵対することを表明した。だが民主党・連合政権は自民党政権以上の凶暴さで新自由主義攻撃を激化させ、国鉄1047名解雇撤回闘争を圧殺し、沖縄米軍基地撤去の闘いを踏みにじり、三里塚闘争破壊に突き進んでいる。中沢=塩川一派はこうした戦争・改憲、民営化・労組破壊の攻撃と身も心も一体となって、民主党・連合政権の先兵になることを宣言したのだ。
 今や動労千葉を軸とする11月集会派の闘いが体制内勢力の裏切りと限界を突き破り、労働運動・階級闘争の主流派として飛躍し、6000万労働者階級と団結しうるのか否か、国鉄と沖縄を基軸にプロレタリア革命の成否をかけた決定的正念場を迎えている。中沢は、こうした階級的労働運動の前進に歯ぎしりし、何とか傷をつけ妨害することを唯一の目的としてこの論文を書いたのだ。

 労働者への蔑視

 したがって第二に、「7・7思想と入管闘争」と称して、中沢が言っていることはただ一点、労働者階級の存在と闘いをおとしめ、階級的団結とプロレタリア革命を破壊することにある。
 はっきりさせるべきことは、中沢の言う「7・7思想」なるものは、革共同が70年7・7自己批判で明確にし、07年7月テーゼと綱領草案で再確立した思想とはまったく無縁のものであるということだ。塩川一派は、革共同からの脱落・逃亡以降、「7・7」のとらえ方において血債主義的ゆがみを極限的に純化させ、反マルクス主義の極致へと行き着いたのだ。
 「7・7」について中沢は「帝国主義本国のプロレタリアート、とりわけ共産主義者が、被抑圧民族人民・被差別人民の信頼をかちとりえないかぎり、プロレタリア世界革命は空語」と述べている。「世界革命は空語」とはよくぞ言った。つまり「プロレタリアートに革命などできるわけがない」「闘っても勝てない」と言っているのだ。この労働者蔑視(べっし)こそ中沢の本質だ。今日、世界大恐慌下でプロレタリア世界革命の現実性が開示する中で、あえてこう言うことが、どれほど許しがたいことか。

 反マルクス主義

 第三に、中沢は小ブル特有の傲慢(ごうまん)さで、さも自分だけが分かっていると言わんばかりに「差別・抑圧との闘い」を語っている。だがその内実はまったく空疎でデタラメだ。核心は「資本主義社会は帝国主義段階に到達する中で、あらゆる差別・抑圧を支配の柱として組みこむ」と言っていることだ。
 要するに、中沢はまったく一知半解に、帝国主義段階では「賃労働と資本」の階級対立が資本主義の基本ではなくなり、代わりに差別・抑圧が支配原理になったと主張しているのだ。中沢は、労働者階級を支配階級であるブルジョアジーと和解できる存在へとおとしめている。
 かといって中沢は、差別・抑圧を支配階級による階級分断攻撃として「賃労働と資本」の非和解的関係と不可分一体の問題としてとらえようとはしない。民主党政権を賛美し、「要求を突きつけて反動政策を変更させよう」と言っているように、せいぜい体制内的改良が可能な問題に差別・抑圧攻撃の本質を矮小(わいしょう)化しているのだ。
 中沢が差別・抑圧を語るのは、それを本当に解決し、支配階級と闘う立場からではなく、まったく逆に「差別・抑圧との闘い抜きに労働者は闘えない」とし労働者階級を攻撃し、分断し、団結を破壊するためなのだ。
 革共同は綱領草案で「労働者階級の階級的解放は同時に、階級社会のもとでのあらゆる抑圧・差別からの人間の解放、すなわち普遍的な人間解放である」とマルクス主義の核心を打ち出した。これに危機感を増幅させ、小ブル的に対抗して「在日はプロレタリア革命の主体的存在」と言ってはみたものの、中沢はその内実を語ることはできない。なぜなら在日がプロレタリアートであり、革命的階級そのものであることを中沢は絶対に認めないからだ。

 分割・民営化との闘い動労千葉の抹殺狙う

 第四に、この論文では「90年入管闘争の再建」ということを延々と語っている。その特徴は、70年7・7はあっても、その後の20年間を完全にぶっ飛ばした「総括」であることだ。何よりそれは、80年代の日帝による新自由主義攻撃の頂点をなす国鉄分割・民営化と闘いぬいて勝利してきた動労千葉の存在を抹殺しようとしている。それは同時に70年闘争の爆発に恐怖して襲いかかったカクマル反革命との内戦を否定・清算するものだ。
 動労千葉が階級的団結の力のみに依拠して国鉄分割・民営化攻撃の前に立ちはだかり、戦後労働運動の解体を食い止め、逆に1047名解雇撤回闘争を生み出した地平こそ、90年代以降のあらゆる闘いを切り開いた根底的原動力である。革共同はこの地平を踏まえ、91年5月テーゼを戦取して階級的労働運動路線に踏み出し、マルクス主義の復権、単一党建設の新たな闘いの途についた。
 しかし中沢は、こうした動労千葉と革共同の闘いを否定・敵対するために「90年入管闘争の再建」を持ち出しているのだ。5月テーゼに反対し、階級的団結論を憎悪し、反マルクス主義的な連合戦線党を対置する中沢が語る入管闘争とは、労働者階級と在日を分断・対立させるものであり、労働者階級自己解放闘争=プロレタリア革命とはおよそ無縁な代物である。
 したがって中沢は80年代の指紋押捺(おうなつ)拒否闘争の革命的な意義を完全に抹殺する。この指紋押捺拒否闘争は、戦後革命期以来の怒りを爆発させた在日が日帝の新自由主義攻撃と非和解的に対決し、入管体制を根幹から打ち砕くものであり、それゆえ動労千葉の闘いと本質的現実的に一体の闘いであった。
 だからこそ入管闘争は今、動労千葉を軸とする国際連帯闘争の巨大な前進と結びつき、民族・国籍・国境を越えた階級的団結をつくりだす闘いへと飛躍・転換し、在日・滞日労働者階級自身の自己解放闘争として大いに発展している。(『共産主義者』164号、入管闘争組織委員会論文参照)

 排外主義を打ち破り横浜・鶴見公会堂へ

 第五に、この間、民主党政権による排外主義、入管攻撃が激化し、在特会をはじめ排外主義ファシスト集団が台頭している。
 われわれは昨年4〜5月入管集会以来、入管法改悪反対、在留カード阻止を掲げてデモに決起し、11月労働者集会では多くの在日・滞日とスクラムを組んで闘った。入管収容所に対する恒常的な面会行動をつうじて難民・難民申請者との団結を打ち固め、入管体制とのギリギリとした非和解的激突を闘いぬいてきた。
 こうした階級的=国際的団結こそが排外主義を打ち破り、民主党・連合政権を打倒し、ファシスト集団をたたきのめし、入管体制を粉砕する力である。その対極で塩川一派は今年、革共同からの脱落以降、独自に行っていた入管集会を取りやめるほど破産を深めている。自ら転向とファシスト的転落を極め、民主党を賛美するような連中が排外主義と闘えるわけがないのだ。
 5・9鶴見公会堂に集まり、在日・滞日外国人労働者とともに5−6月総決起を実現しよう!

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週刊『前進』(2438号6面5)(2010/05/03 )

 法大裁判に集まろう!

★暴処法裁判
 第13回公判 5月13日(木)午後1時30分

★4・24集会弾圧裁判(最終弁論)
 第14回公判 5月19日(水)午後1時30分
 ※いずれも、東京地裁429法廷
 12時半に傍聴券配布所へ

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