ZENSHIN 2009/10/26(No2413 p06)
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週刊『前進』(2413号1面1)(2009/10/26 )
国際連帯の日比谷デモを
国鉄解雇撤回! 派遣法撤廃! 道州制=360万人首切りを許すな
民主党・連合政権の反動うち破り 辺野古新基地建設阻止を
11・1労働者集会は、「国鉄1047名解雇撤回! 派遣法=非正規雇用撤廃! 道州制=公務員労働者360万人首切り粉砕!」をメインスローガンに掲げた、労働者国際連帯の総決起大会である。それがいよいよ1週間後に迫った。青年労働者・学生を先頭に11・1へのうねりは、この間、職場・学園・地域・街頭を日々席巻し、闘いが闘いを生み、新たな仲間を結集し、拡大している。権力・資本と体制内派の敵対を全力で打ち破り、1万人結集実現へ最後の力を振り絞ろう。
(写真 “JR東日本は謝罪しろ! 組合つぶしを許さないぞ”闘う労働組合の登場に沿道からは圧倒的注目が集まった【10月16日 新宿】)
最後の1週間全力で闘おう
10・11三里塚全国闘争の熱気に満ちた大爆発、動労千葉・動労水戸・動労連帯高崎が呼びかけた10・16JR東日本本社緊急抗議行動の大成功、2学生の不当逮捕をはねのけて打ち抜かれた法大解放闘争。この間の闘いの勝利は、11・1への決定的な号砲となった。
この闘いを引き継ぎ、11・1を歴史的・画期的に大成功させ、国鉄1047名解雇撤回闘争の本格的な大爆発を切り開こう。社保庁1000人解雇絶対反対を突破口に、道州制・民営化粉砕へ決起しよう。首切り・賃下げ・労組破壊、消費大増税、社会保障制度解体と戦争推進の民主党・連合政権打倒へ攻め上ろう。
同時に今年の11・1は、動労千葉と日米韓を軸とした労働者国際連帯を、さらに飛躍的に発展させる闘いだ。党と労働組合をめぐる国際的な革命と反革命の党派闘争に勝利し、「大恐慌を世界革命へ」の闘いの歴史的発展をかけて、最後の1週間を全力で闘おう。
民主党・連合政権は、政権発足後1カ月もたたない中で、足元の大恐慌から資本主義を救済する、新たな政策や発展があたかも可能であるかのような変革幻想を必死になって振りまいている。9月25日の鳩山の国連演説=「五つの挑戦」などはその最たるものだ。とりわけ「東アジア共同体」構想は、日本帝国主義の危機をアジア勢力圏化と侵略戦争に向かって突破していこうとするものである。しかし、この「東アジア共同体」構想なるものへのハードルはすさまじく高い。
そこには、激しい帝国主義間・大国間の争闘戦がはらまれている。特に米帝との矛盾・対立は一線を越えようとしている。内政面でこれと対応するのが道州制・民営化攻撃だ。これも絶望的な反革命的飛躍が伴う。しかしこの二つとも、日帝ブルジョアジーにとってそれ以外に選択の余地のない政策だ。
そのために自民党下の旧支配構造をぶち壊し、「変革運動」の装いをこらしながら、労働運動・階級闘争をぶっつぶすことに民主党・連合政権は全力をあげてきている。連合を政権の最大の基盤とし、連合の帝国主義労働運動のダラ幹を政権中枢に取り込んで、労働者階級に侵略戦争政策や首切り・賃下げ・労組破壊の攻撃をのませようとしている。今や階級攻防の勝利は、労働組合を革命と反革命のどちらが握るのかにかかった。
政権にすり寄る体制内勢力
今回の連合大会(10・8〜9東京)は、民主党・連合政権の反動性と危機性を鮮明に指し示した。連合のダラ幹どもは、ブルジョア政党である民主党の政策と労働者階級の怒りに挟撃され、大恐慌下で労働者支配の危機をむしろ深めている。今や民主党・連合政権にとって、自己の基盤の連合そのものが最大の弱点、破綻点に転化しようとしている。
連合の各産別大会は、来年の参議院選挙への組合員の動員が方針のすべてだ。他方では今まで闘いの陣形にあった部分からも、民主党政権に対する幻想と要請運動へののめり込みが進んでいる。4者4団体や塩川一派を始め、JR総連カクマル、日共スターリン主義に至るまで、一切の体制内派が総屈服し、民主党政権にすり寄っている。
しかし国交相・前原の「羽田ハブ空港」発言やJAL再建=労組解体攻撃は、羽田・成田一体化による新たな三里塚闘争解体攻撃であり、同時にアジア侵略政策の根幹をなす攻撃だ。それは日共を屈服させ先兵にした執拗で悪らつ極まる攻撃でもある。狭山闘争の解体を狙う「三者協議」路線も絶対許せない。そしてこうした激烈な攻防の中で、最大の焦点として国鉄1047名闘争をめぐる大攻防がある。分割・民営化強行以来の一切の闘いの決着をかけて、これに断固勝利しよう。
松崎と戸塚の反革命的策動
こうした中で、JR総連カクマル=松崎の反革命策動との一大党派闘争が、労働運動をめぐる最大の攻防になっている。
4者4団体路線は今や完全に破綻した。4者4団体の「政治決着路線」では何も進展しないことが明らかになった。そこにつけ込み、1047名闘争圧殺の最後の先兵として登場したのがJR総連カクマル=松崎だ。松崎は、自己の復権と延命をかけて、国鉄分割・民営化における自らの大裏切りと転向を開き直り、また松崎に買収され松崎と結託した戸塚秀夫・樋口篤三らが、松崎のファシスト労働運動を賛美するとんでもない事態が生まれている。
戸塚は、「試論 動力車労働組合の軌跡について」なる文書で、「分割・民営化時の動労の選択は正しかった」「あれは裏切りではない」「労働者の対案戦略運動だ」などと事実を百八十度ねじ曲げ、黒を白と言いくるめ、動労カクマルのファシスト運動賛美の大合唱を始めた。
ここでは、分割・民営化の時に、松崎と動労カクマルが、国労など他労組を犠牲に自分たちだけが生き残るために日帝・中曽根の先兵となって強行した、労働組合にあるまじき悪行が、一切語られず隠ぺいされている。同時にこれと徹底的に闘い、動労本部から分離・独立して、分割・民営化に唯一ストライキで立ち向かった動労千葉の闘いについて、完全に無視・抹殺している。そして分割・民営化を突破口として、日本の労働者階級がどれほど激しい新自由主義攻撃にさらされてきたのかも、一顧だにしていない。
それどころか、カクマル松崎の希代のファシスト労働運動の論理を、大恐慌下の大失業攻撃の中での、労働運動の裏切りと体制翼賛の論理にしようとしているのだ。
しかし事態はこの逆なのだ。7月サンフランシスコ国際会議が示したように、全国の青年労働者・学生の闘いが示すように、分割・民営化絶対反対、解雇撤回の23年間にわたる1047名闘争の不屈の前進と動労千葉がつくりあげた団結の力が、今や全世界を獲得しようとしている。1047名闘争と動労千葉に襲いかかる松崎・戸塚の反革命を粉砕し、11・1へ全力で総結集しよう。
物販・賛同署名・チケットで
残り1週間、すべてのエネルギーを集中して闘おう。8・30総選挙情勢は、組合・職場を丸ごと組織することがまったく可能な情勢を全国でつくり出している。
何よりも物販闘争は、4者4団体の政治解決路線を最後的に粉砕し尽くす闘いだ。動労千葉は物販闘争を職場闘争として位置づけ、1047名闘争の柱に据えきって、総評解体下で危機に瀕(ひん)する労働現場に入っていった。物販闘争を被解雇者だけの闘いとせず、組合員が年休をとり全国の労働現場を歩いて回った。ストを頂点とした職場生産点における闘いと物販闘争こそ、動労千葉の団結をつくり出した最大の核心だ。
全国100万人と言われる1047名闘争支援陣形の中心に4大産別の労働者がおり、広範な物販陣形がある。ここにまた11月結集の最大の源泉がある。残り1週間、動労千葉物販をもって全力で大胆に分け入ろう。職場生産点からの総決起こそ勝利への核心だ。
いま一つの組織化の武器は街宣だ。中央街宣だけでもすでに賛同署名1230筆、チケット240枚、人にあたるだけ動員は増える。郵政職場などでの反応も日々高まっている。最後の最後まで、大恐慌・大失業下の労働者階級人民に1047名解雇撤回と民主党・連合政権打倒を訴え、国際連帯の発展を訴え、11・1日比谷野音大結集を訴えよう。
11・1大結集を、11・7〜8訪韓闘争、11・8沖縄県民大会、11・12〜13オバマ訪日阻止闘争と一つの闘いとしてやりぬこう。11月27日の5・27国労臨大闘争弾圧判決公判へ、1万人大結集の力で労働者階級の勝利を開こう。最後の1週間、死力尽くして、いざ11・1日比谷野音へ!
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週刊『前進』(2413号1面2)(2009/10/26 )
JR東日本本社抗議 “違法企業JRを倒せ”
動労水戸、第4波ストで決起
動労千葉・動労水戸・動労連帯高崎が呼びかけたJR東日本本社への緊急抗議行動が10月16日、意気高く闘い抜かれた。組合員たちはJR資本への積もりに積もった怒りを爆発させ、新宿の街を揺るがした。闘う国労組合員、労働者・学生も駆けつけ参加者は280人にふくれあがった。動労水戸はこの日、全組合員がストライキに決起してJR本社前に集まった。(関連記事2面)
午後5時、運転士登用差別事件当該である動労水戸・木村郁夫書記長のリードで本社前抗議行動が始まった。「JRは最高裁判決を守れ!」「違法企業JRを許さないぞ!」。新宿駅南口は闘う労働者に制圧され、圧倒的解放感の中で11・1集会のビラがどんどん手渡された。
動労水戸の石井真一委員長は「いま9人の組合員がまったくデタラメな研修を強制されている。絶対に許せない。さらに攻撃を続けるなら、われわれは徹底的に闘い続ける」と宣言。動労総連合の川崎昌浩書記長は「いま日本中で数万人、数十万人、百万人単位で労働者が首を切られている。こんな状況に労働者を突き落としたのは誰なのか! この渦巻く怒りを11・1日比谷に総結集しよう」と訴えた。
新宿中央公園に移動した参加者は、デモに先立って集会を開催した。動労千葉の田中康宏委員長は「当該の仲間たちは23年前に一生懸命勉強して運転士の免許を取ったんです。それを“動労千葉や動労水戸にいる限りは運転士にはしない”と差別を続け、最高裁で負けてもひどい不当労働行為を続けている。片道4時間もかかる運転職場に異動を迫って“最高裁判決の履行だ”なんて、はらわたが煮えくりかえる思いだ。千葉では安全も何もかも放り出し、ベテラン組合員を検修業務から外して組織破壊を続けている。JRの民営化体制はもう終わりだ。われわれはけっして負けてない。23年間、一切節を曲げずに勝利してこの場に結集している。ここで敵の攻撃をぶっ飛ばし、分割・民営化以来の一切の現実を覆す反転攻勢に打って出よう」と訴えた。
動労連帯高崎の和田山繁委員長は「高崎では、派遣切りにあった労働者とも連携を強め闘っている。JR総連カクマルもちんたらして元気がない。カクマルの牙城(がじょう)であった高崎でもチャンスが到来している」と発言。
研修センターで闘っている動労水戸組合員は、当局が強制している研修がいかにデタラメな内容であるかを怒りをこめて具体的に暴露し「現場に戻ったら、しっかり仇(かたき)を取らせてもらう」と述べた。法大文化連盟の洞口朋子さんは、10・16法大解放集会での2学生逮捕を弾劾し「学生も連帯して闘う」とアピールした。
午後7時、JR東日本本社へのデモに出発した。本社前にさしかかるとデモ隊の怒りはひときわ高まった。「不当労働行為を認め謝罪しろ!」「1047名の解雇を撤回しろ!」。デモ隊は、意気軒高とJR代々木駅までのデモを貫徹した。
解散地では、動労水戸の辻川慎一副委員長が「われわれは“仲間を絶対に守る”という一点で4波のストに立ち上がった。今こそ動労総連合が多数派に飛躍する時だ。ハローワークは毎日、労働者の行列になっている。そこでも新たな団結と闘いが始まっている。“目の前の労働者が必ず立ち上がるんだ”という確信を持って11・1労働者集会へ突き進もう!」と総括を提起した。
この日の闘いは、国鉄闘争こそが〈民営化と労組破壊>〈戦争と改憲>に対して渦巻く怒りを総結集できる闘いであることを示した。「国鉄1047名解雇撤回!」の旗を高々と掲げ、11・1集会へ全力疾走しよう。
(写真 動労水戸はストライキに立ち組合員が総結集。代表して石井委員長が熱く訴えた【新宿中央公園】)
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週刊『前進』(2413号1面3)(2009/10/26 )
中央街宣で圧倒的な手応え
11・1集会1万人結集へ、土日に都内中央街宣が展開されている。30〜40人が参加して17日は新宿駅東南口(写真)、18日は亀戸駅前で行われた。9月中旬からの行動で賛同署名合計1230人、チケット販売240枚の成果が上がっている。18日の御茶ノ水の街宣では女性労働者が1万円をカンパした。「働く人が分断されず、一人ひとりが大切にされる世の中をつくるために」と。
人にあたれば、結集は増える! あと1週間、全力で闘おう。
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週刊『前進』(2413号1面5)(2009/10/26 )
集会要項
国鉄1047名解雇撤回! 派遣法撤廃!非正規雇用をやめろ! 道州制=360万人首切りを許すな!
11・1全国労働者総決起集会
11月1日(日)正午開会 集会後デモ
東京・日比谷野外音楽堂
国労闘争団・動労千葉争議団から
韓国から
民主労総ソウル地域本部
アメリカから
ILWU(国際港湾倉庫労組)
IBT(チームスターズ)
UTLA(ロサンゼルス統一教組)
TWSC(運輸労働者連帯委員会)
ブラジルから
CONLUTAS(全国闘争連盟)
高山俊吉(憲法と人権の日弁連をめざす会)
西川重則(とめよう戦争への道!百万人署名運動)
三里塚芝山連合空港反対同盟
職場で闘う青年労働者から
●呼びかけ 全日本建設運輸連帯・関西地区生コン支部/全国金属機械労組・港合同/動労千葉
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週刊『前進』(2413号4面1)(2009/10/26 )
カクマル松崎の復権策動粉砕を
「戸塚論文」のウソと犯罪性暴く
分割・民営化での大裏切りを隠蔽し国鉄1047名闘争の破壊を狙う
大恐慌・大失業が激化する中、国鉄1047名解雇撤回闘争はいよいよ全労働者の死活を決する闘いとなっている。この時に、あろうことか、国鉄分割・民営化時のカクマル松崎による大裏切りを公然と免罪し、逆に美化する者が現れた。戸塚秀夫東大名誉教授による「試論 動力車労働組合運動の軌跡について――『JR総連聞き取り研究会』中間報告」なる論文と、それに連なる樋口篤三・元「労働情報」編集長らの動きである。そこで彼らは、JR総連との「大同団結」こそが1047名を救う道だなどという、とんでもない主張を始めている。松崎は自己とJR総連の延命を図るために戸塚らを手先に使い、1047名闘争の破壊を必死に策動しているのだ。われわれはこの醜悪なあがきを断じて許さない。階級的労働運動の前進への反革命的敵対として徹底的に断罪し、粉砕しつくすことを宣言する。本稿はその第1弾である。
松崎がやった歴史的な大罪は絶対に消せない
松崎明は、労働者階級にとって歴史的な裏切り者であり、正真正銘のファシストであり、不倶戴天(ふぐたいてん)の敵である。日本における新自由主義攻撃の突破口だった国鉄分割・民営化を、日帝・中曽根政権と一体となり、その手先となって推進したのが松崎を頭目とする当時の動労(現在のJR総連)カクマルだ。今日の労働者階級の膨大な非正規職化、ワーキングプア化の恐るべき現実も、その一切の出発点はここにある。この歴史的大罪は、どんなへりくつをこね回そうと、絶対に消すことはできない。
だがこの国鉄分割・民営化は、これに真っ向からストライキで立ち向かった動労千葉の闘いと、1047名の解雇撤回闘争の不屈の継続によって、根底で打ち破られてきた。JR資本とJR総連カクマルの結託によってかろうじて成立したJR体制は、日帝の新自由主義攻撃の柱であると同時に、その危機と矛盾の最大の集中点となった。そして当然にも破産した。JR資本との結託体制が破綻し、権力からも見放された松崎は、JR総連の分裂、松崎による巨額の組合費横領という歴然とした犯罪行為の露呈などによって、非常な窮地に追いつめられた。
戸塚、樋口らを引き込んで行われた松崎を囲む「聞き取り研究会」なるものは、松崎が自らの階級的犯罪と腐敗の数々を隠蔽(いんぺい)して窮地からの脱出を狙う手段として設定された。そこにはゴリゴリのカクマル分子とともに、戸塚や樋口のほか、社会主義協会代表代行の山崎耕一郎などが集められた。松崎はそこで”JR総連はカクマルではない。分割・民営化当時も松崎はカクマルとは一線を画していた。悪いのは党派の介入であり、そのために松崎がやってきたことが誤解されている”などという、歴史を根本から偽造する大ウソをまくしたてた。
松崎のこのファシスト的なデマと自己合理化を全面的に擁護して書かれたのが、今回の戸塚論文である。それは松崎から裏切り者の汚名をぬぐい去り、逆に松崎の所業を公然と正当化し美化してその復権を図ることを最大の目的にしたものだ。しかも「学者」を装い、あたかも「中立的立場」からの提起であるかのようにみせかけた、きわめて悪質なものである。
松崎はこの戸塚論文を武器に、民主党・連合政権の成立を自らの反革命的再登場のチャンスとして、今や1047名闘争への介入と破壊を狙う策動を公然と開始した。同時に、戸塚論文をハングルに訳し、本にして、JR総連が金をばらまいて立ち上げたICLS(国際労働者交流センター)という組織を使って韓国の労働者に無料で配り、JR総連こそ「闘う労働組合」であるかのようなデマを意識的に流している。動労千葉と11月労働者集会への破壊と敵対だ。断じて許せない。
ICLSとは、松崎が韓国・ソウルを拠点に設立した、JR総連の「国際活動」のための組織である。事務局長はカクマルの四茂野修だ。松崎は90年代以来、JR総連の組合費を私物化し、その潤沢な資金を使って「国際活動」を展開し、松崎自身の私腹をも肥やしてきた(前述の横領事件もここで発生した)。それを再編して03年以降に新たに立ち上げたのがICLSだ。それは松崎の危機と破産が深まる中、その反労働者性ゆえに国内の労働者からまったく相手にされないJR総連が、「労働組合」の仮面をつけて生き延びるための柱であった。
彼らはこれを使って松崎とJR総連のダーティーな部分を覆い隠し、他方で浦和電車区事件を大々的に宣伝して、JR総連こそ「権力から最も弾圧されている労働組合」という大ウソをばらまいた。(この浦和事件は、JR総連カクマルによる組合員へのファシスト的恫喝と支配が権力・JR資本の容認する一線を越えたために起きた事件であり、労働組合として「闘った」ことへの弾圧などでは断じてない)
今回の戸塚論文による松崎の新たな反革命策動との徹底対決・粉砕は、今や日本の労働者階級にとって必要であるだけではない。世界大恐慌が進む中、全世界で深まる労働者階級と資本家階級との生きるか死ぬかの激突のまっただ中で、労働組合と労働運動がまさに革命と反革命とが真っ向からぶつかる国際的規模での一大戦場となっている。この戦場に、ついにカクマル松崎とJR総連が決定的に引きずり込まれてきたということだ。
民主党・連合政権下、階級的労働運動の道か、産業報国会の道かをめぐる大分岐と激突はますます激しくなっている。韓国では、イミョンバク政権の新自由主義攻撃との死活をかけた闘いが、サンヨン労働者の決起をもって新たな段階に入っている。
松崎・JR総連とその先兵・戸塚らは、ここにおいて、日帝による国鉄1047名闘争解体・動労千葉破壊攻撃の最大の担い手として登場することで、松崎の延命と復権を必死に図ろうとしているのだ。それはまた、イミョンバク政権による韓国民主労総の解体と変質を狙う攻撃とも完全に連動して推進されている。
だが松崎がどんなにずるがしこく立ち回ろうと、その背中に深々と刻印された「反階級的裏切り者」の文字とファシスト労働運動の正体を隠すことはできない。松崎の悪あがきを断じて許すな! 松崎を擁護し美化する一切の連中も同罪だ。階級的労働運動と国際連帯の前進をかけて、徹底的に断罪し、怒りを込めて粉砕・打倒しよう。
“他労組を解体し動労カクマルが生き残る”
戸塚論文の最大の目的は、国鉄分割・民営化で松崎と動労カクマルが日帝・中曽根の先兵としてやった悪事をことごとく塗り隠し、逆に「松崎がやったことは正しかった」と公然と主張し、美化することにある。松崎の階級的大罪をこれほどまでに擁護し賛美した者はいない。怒りなしには読むことができない。
戸塚論文は言う。「当時の動労指導部の言説を先入観なしに読み返す者には、彼らが手探りで進むべき道を選択しようとしていたその緊張感が伝わってくる。未曽有の合理化攻撃にたいして、血気にはやる活動家の声をおさえて、既得権を譲っても反撃の拠点を固めようとする主張。玉砕戦法への誘惑をしりぞけて組織を維持し、包囲網を突破していく道を探ろうとする主張。そこからさらに、教条にたよらず、組合員の英知を集めて労働者的な合理化プランを作成し、その実現を追求しようとする主張が生まれてくる。……それが『大転換』のプロセスであったというのが私の辿(たど)りついた解釈である」
「『集中豪雨的』な国鉄叩(たた)きに直面して、動労は労働者の『既得権防衛』の闘いに猪突猛進する道をさけた。一歩後退し、『エリを正して』反撃のための拠点を準備しながら、国鉄改革の嵐に立ち向かう方向を選択したのである」
こんな恥知らずなデマ宣伝はない! 80年代の国鉄分割・民営化の過程で起きたことは、戸塚が描くようなきれいごとの話ではまったくない。40万人いた国鉄労働者の半数、20万人が問答無用に首を切られ、職場を追われた。実に許し難い非人間的な仕打ちを受ける中で、200人を超える労働者が自殺した(実際には虐殺だ)。この大量首切りと虐殺は、単に当局の攻撃によるのではなく、松崎と動労カクマルがそのお先棒を率先してかつぐことで初めて可能になったのだ。
実際に彼らが現場でやった悪行は、今思い返してもはらわたが煮えくりかえるほどのすさまじいものだ。そこで国鉄労働者が目にしたのは、松崎の「路線転換」のもとで動労カクマルが大量解雇攻撃に全面協力し、とりわけ分割・民営化に反対する動労千葉や国労組合員の首を「直ちに切れ」と当局に繰り返し迫る姿だった。
他組合をつぶして動労カクマルだけが生き残る――これが、戸塚が歯の浮くような美辞麗句で絶賛する動労の「路線転換」の実態である。そのために当局と結託し、合理化でローカル線が廃止された北海道や九州から「広域配転」の名で動労カクマルの運転士を東京や大阪に送り込み、玉突きで国労の活動家を運転職場からすべて排除した。そして「人材活用センター」という名の収容所に「余剰人員」として隔離していったのだ。「余剰人員」とは、こうした当局と動労松崎の結託によって国労つぶし、動労千葉つぶしのために意図的につくりだされたものなのだ。残った国労の組合員には、「お前も首だぞ」と脅しをかけて国労からの脱退を露骨に強要したのである。これが「労働組合」と名のつくもののやることか!
動労千葉の中野顧問は、これを激しく弾劾し、次のように証言している。「その時に松崎が言ったことは、『俺は動労の委員長なんだから、動労の組合員の雇用を守ればいいんだ』と。『別に、国労の組合員の雇用なんか守る必要はさらさらないんだ』と。しかし、そういうことは、たとえ口実としてでも言えない。国鉄労働者全体の利害を守る立場に立たない限り、個別の動労や国労の労働者の利害も守れない。これは本質的なことだ」(中野洋著『新版 甦る労働組合』第9章)
実際に松崎は、松崎本人と戸塚が必死に強弁するように、動労組合員の雇用を「守った」のか? これもとんでもない大ウソだ。事実はまったく逆に、松崎は自分の組合員にも出向や派遣や一時帰休を強要し、さらには退職を公然と要求した。労働組合の幹部が職制に代わって、先頭に立って労働者の肩たたきをやるという、前代未聞のことを彼らはやった。年輩の組合員に「いつまで鉄道にいるのだ」「早く辞めろ」と強要し、応じない者にはロッカーや靴の中に泥水をぶち込むという陰湿ないじめさえ行った。
この結果、彼らが牛耳る職場には50歳以上の労働者はほとんどいないという状態にまで行き着いた。「動労組合員の雇用を守る」を口実に、実際には動労の組合権力を握る松崎とカクマルが生き残るためには何でもやる。権力・資本とのどんなどす黒い取引にも応じる。これが松崎の本質だ。
これらのことは当時の労働者には決して忘れることのできない天下周知の事実だ。戸塚が知らないとは言わせない! だが、だからこそ戸塚は、現実に職場で展開された動労カクマルを最先兵とする首切り攻撃の実態に一言も触れない。触れられない。
今ひとつ、戸塚が徹底して避けて通っていることがある。松崎とは正反対に、全国鉄労働者の怒りの先頭で、分割・民営化に唯一真っ向からストライキをもって立ち向かった動労千葉の闘いだ。戸塚は松崎を「玉砕戦法への誘惑をしりぞけて組織を維持し」たなどと擁護するが、動労千葉はまさに、組合員全員が首をも覚悟して階級的団結の力のみに依拠して絶対反対の闘いに総決起し、そのことによって自らの組織を守りぬいたのだ。
それは「一人の首切りも許さない」という労働組合の原則を文字どおりに貫く闘いだった。権力・当局と動労カクマルの一体となった組織破壊攻撃により、「日本労働運動の最強の組合」と言われた国労は20万人以上いた組合員が5分の1以下に激減し、崩壊の寸前まで追いつめられた。だが動労千葉は闘って逆に団結を強化し、一人の自殺者も出さなかった。戸塚はこの事実に絶対に触れない。そこに触れた瞬間に、戸塚が描く一切の虚構は崩れ落ちるからである。
その上で戸塚は、松崎をとことん免罪するために、「裏切る」という言葉の意味をわざわざ広辞苑で引いてきて、松崎は裏切り者とは言えないと必死に強弁している。「組合の指導部はなによりも組合員との約束、組合員への信義を大事にすべきだ、という立場にたてば、動労の指導部は決して『裏切り』などしていない」と! 語るに落ちるとはこのことだ。これこそ、松崎がやったことの犯罪性を戸塚が強烈に意識している証拠ではないか。
ここには、戸塚が「学者」としても実にインチキな人物であることが示されている。そもそも戸塚は、元自動車総連会長で反共・御用組合幹部の代表的人物だった塩路一郎や、アメリカのAFL―CIO前会長のスウィーニーのような典型的な労働貴族を、「すぐれた労働運動指導者」と呼んで賛美してきた。戸塚は一貫して体制の側に立ち、現場労働者の苦闘や思いとはまったく無縁なところで、労働運動を食い物にして生きてきた人物だ。
松崎はこの戸塚を宣伝隊長にすえて自己とJR総連の「復権」を図ろうとしているが、それは逆に松崎の墓穴を掘るものだ。労働者階級は裏切り者を絶対に許さない。どんな装いを凝らそうと、その正体を必ず見抜く。戸塚ともども、徹底弾劾されて葬り去られる運命が待つだけだ。
「働こう運動」を「対案戦略運動」と全面美化
カクマル松崎が戸塚を使ってこれほどまでに分割・民営化時の裏切りの隠蔽と正当化に必死になっているのは、ここに松崎とJR総連の最大の弱点があるからだ。
松崎と戸塚の目的は、危機を深めるJR総連の復権にある。世界大恐慌の爆発は、階級対立の急速な非和解化と、資本の支配を打ち倒すための青年労働者を先頭とした労働者階級の根底的な大決起、総反乱の情勢を世界的規模で生み出している。これに松崎は心底から恐怖している。今始まった労働者階級の歴史的決起が動労千葉・動労水戸・動労総連合、さらに国労5・27臨大闘争弾圧被告団を先頭とする国労共闘の闘いと結びつき、国鉄1047名解雇撤回闘争の不屈の発展を切り開いていった時、JR体制は完全に打倒される。それはJR総連のファシスト労働運動の息の根をも絶つ闘いとなっていく。
だからこそ松崎とJR総連は今日、4者4団体に急接近し、その屈服・取り込みを図り、1047名闘争への介入とその破壊・解体を狙う策動を全力で開始した。それが、戸塚や樋口が松崎の意を受けてにわかに提唱し始めた「大同団結」論だ。”民主党・連合政権ができた今こそ、JR総連を含めた大同団結が必要だ。それが1047名を救済する道だ”などというとんでもない議論である。だがそのためには、新たなファシスト的デマとペテンを使って松崎の裏切りを公然と免罪することがどうしても必要だった。その役割を買ってでたのが戸塚論文だ。
松崎と戸塚は第一に、松崎とJR総連から「カクマル」のレッテルをはぎ取るためのペテンに熱中した。だがこれは最初から破産している。松崎と動労本部が日帝・中曽根の手先となって国鉄分割・民営化に率先協力し、総評解散に道を開いたのは、カクマルの組織的方針によるものだ。カクマルとは「左翼」の仮面をかぶったファシストであり、松崎こそそれを労働運動の現場において誰よりも強烈に体現し続けてきたのである。JR総連カクマルの中央派カクマルからの分裂をもって、「JR総連はカクマルではなくなった」などというのは「論証」にさえならない。戸塚のような松崎のちょうちん持ち以外、信じる者は誰もいない。
彼らが第二にやったことは、分割・民営化への松崎の屈服と大裏切りを「新たな労働運動を生み出すための苦闘」だったと美化して積極的に意義付与することである。”資本主義の危機の時代は労働者階級にとって冬の時代だ。この時代には、既得権の擁護や合理化への絶対反対を掲げる闘いは通用しない。これまでとは違う新しい運動が必要だ。松崎は実はその先駆者だった”というわけだ。
ここには何重ものウソとペテンがあるが、紙面の都合で最大の核心点だけをはっきりさせておきたい。すなわち、その狙いは、松崎が動労組合員に強要し、現在のJR総連組合員にも一貫して強要し続けている「働こう運動」の美化にある。
松崎は、分割・民営化の際に20万人首切りの最先兵として行動しただけではない。「国鉄の赤字は労働者が働かないからだ」という日帝の激しい国鉄労働者攻撃のデマキャンペーンに屈服し、動労組合員に「エリを正せ」と号令して、一生懸命働いて効率を上げろという運動を強要した。それも「骨身を削る覚悟が必要だ」と言って、賃金も満足に支払われない状態での超長時間労働や過密労働を暴力的に強制していったのだ。
戸塚は、この松崎の「働こう運動」を「労働者の対案戦略運動」などと持ち上げ、あたかもそれが大恐慌・大失業の時代に労働運動が生き残る唯一の道であるかのように言うのだ! だがこれは正真正銘の産業報国会の思想である。帝国主義の危機、資本の危機を救済するために労働者は進んで犠牲になれ、企業のため、お国のために働け、文句は言うなとするものだ。それを労働組合が先頭に立って推進し、抵抗する者はたたきつぶす。最後は侵略戦争・帝国主義戦争に動員して、命まで差し出せとなっていくものだ。
その根底にあるのは、昔ながらの「会社あっての労働者」というイデオロギーだ。資本主義は永遠に続く、労働者は闘っても勝てないという奴隷の思想だ。底の底まで腐りきっている。
松崎と戸塚はこれを、今日の自治労本部などが掲げる「攻めの民営化対応」論を積極的に後押しし合理化する立場から押し出し、それをもてこに松崎とJR総連の復権を図ろうとしている。自治労内のカクマルがその先頭に立っている。
だがこの「新しい労働運動」なるものはすでに完全に破産し、恐るべき腐臭を放っている。今日のJR体制の現実を見よ。尼崎事故が暴露したものは何だったか。利益を一切に優先し安全の崩壊に何の関心も払わず、一切の責任を労働者に押しつけて自らは卑劣な隠蔽工作に走る資本の姿。運転士への過酷な「日勤教育」が示す職場の恐るべき非人間的な現実。いったい誰がこの現実をつくりだしたのか! JR資本だけではない。松崎のJR総連を先頭とする労働組合の腐敗と変質こそがその最大の元凶ではないか。
すでに戦後自民党支配の打倒を突破口として、社会の根底的変革へ向けた労働者階級の大決起は開始された。その先頭に動労千葉と11月集会派に代表される階級的労働運動の新たな潮流が立っている。大恐慌・大失業下で、絶対反対を貫き階級的団結の力に依拠して闘う者だけが、労働者の権利と生活を実際に守り、資本主義を本当に終わらせて新しい社会を築くことができるのだ。その時代はもう始まっている。
それをひしひしと感じ、恐怖するからこそ松崎は、1047名闘争の圧殺に一切をかけて新たな反革命策動にのめり込んだのだ。逆にいえば、階級的労働運動の前進と1047名闘争の不屈の貫徹が、ここまで松崎を追いつめたということだ。
松崎の反革命的あがきを粉砕し、JR総連カクマルの完全打倒に突き進もう。動労千葉派が今こそ日本労働運動の主流派に躍り出よう。11・1労働者集会を大成功させ、大恐慌を革命に転化する闘いに総決起していこう。
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週刊『前進』(2413号5面1)(2009/10/26 )
法大生先頭に11・1日比谷へ
10・16法大 2学生不当逮捕弾劾
処分攻撃を打ち破って キャンパスに堂々登場
(写真 キャンパス内の学生に向かって門前で11・1決起を呼びかける。マイクを握るのは坂野全学連委員長代行【10月16日 法大正門前】)
10月16日昼、法政大学キャンパス中央で法大解放闘争が打ち抜かれた。「停学処分」をうち破り堂々と凱旋(がいせん)を果たした経済学部2年・洞口朋子さんを先頭に、全国から駆けつけた学生・労働者が法大当局を徹底的に弾劾した。
昼休みのキャンパス中央広場に「文化連盟」ののぼりをもって登場し、勝利感いっぱいのアピールを行う洞口さん。驚がくした法大当局は、暴力職員やマスクをつけた正体不明の男ら数人を使って、洞口さんの持っていたトラメガのコードを引きちぎるなど許しがたい暴行を働いた。だが、洞口さんは一歩も引き下がらず、その場で肉声での大演説を開始!
「自主法政祭への規制を絶対にはね返したい!8人の仲間を今すぐ取り戻したい! 私は訴えます。学生には、今の社会も大学も変える力があるんだということを!」
全法大生に共通する思いを代弁した訴えに、圧倒的な注目が集まる!
洞口さんの学内アピールに続いて、門前からも怒りの訴えが続く。法大生の久木野和也君は「学生の自主的な法政祭をつぶし、大学の『営業』のための学祭にしようとしている。黙っていられるか!」と声を張り上げた。続いてマイクを握った全学連委員長代行・坂野陽平君は、「自主法政祭が大学によって否定される、こんな屈辱的なことを、おれは絶対に許せない!」と徹底弾劾。
追いつめられた法大当局は、またも警察権力に久木野君ら2人の学生を「公安条例違反」で逮捕させた。当局の無法極まる暴力行為を前にして、その場に駆けつけた学生や労働者が当然にも抗議の声をあげたことを「無届け集会」だと言うのだ。絶対に許せない!
だが、起きている事態の核心は、法大当局と権力による大学支配が路線的にも実態的にも破産していることであり、その中で法大生の新たな決起と11・1への結集が開始されつつあることだ。
ひとつに、洞口さんが処分延長策動をうち破って、キャンパス中央に登場した地平の大きさだ。これまで法大当局は、「停学処分」が明けた学生はただちに「無期停学」や処分延長にしたりして、闘う法大生の再入構をことごとく妨害してきた。しかし今回は、全社会的な抗議の拡大を前に動揺した経済学部教授会が、追加処分を下すことができなくなったのだ。9月の中島君・新井君への「無罪判決」に続き、処分策動においても敗北したことで、今や当局による学生支配は決定的に破産しつつある。
ふたつに、またしても暴力行為と弾圧に手を染めた法大当局の不正義性と路線的破産がまざまざと暴かれたことだ。洞口さんのあまりにも正当な主張に対し、キャンパス中央に面する窓のブラインドをすべて下ろし、暴力職員を使ってビラまき妨害・トラメガ破壊の暴挙を働き、「見るな、聞くな、話すな」を法大生に強要した当局。しかし、ビラを受け取り、教室やピロティ下で訴えに聞き入り、弾圧に抗議してキャンパス中央に出てくる法大生が続々と現れた。この事態に追いつめられたからこそ、当局は警察権力への通報・逮捕を強行したのだ。実に大学としてあるまじきこの姿こそ、「教育の民営化」の実態であり、民主党・連合政権の本性を示してあまりある。
みっつに、10・16闘争を経て、法大生との討論の輪が飛躍的に拡大し、11・1への議論が開始されていることだ。多くの法大生が、当局の暴力支配と自主法政祭への規制に怒り、大失業の現実と腐りきった社会に憤り、展望を求めている。どうすればこの時代を変えられるのか。これに応える勝利の方針こそ11・1労働者集会だ。法大で起きている現実のすべては「教育の民営化」の結果であり、だからこそ国鉄1047名解雇撤回を軸とする11・1を1万人の大結集でかちとることが、3万法大生の勝利の道だ。ここに学生の生きる未来がある!
10・16闘争の勝利の地平を11・1に結実させ、獄中8学生奪還・法大闘争勝利へ攻め上ろう!
(写真 暴力職員と正体不明の男らの妨害をはねのけてキャンパスで訴える洞口さん)
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