ZENSHIN 2009/08/31(No2405 p06)
|
週刊『前進』(2405号1面1)(2009/08/31 )
労働者の憤激 自民を打倒
民主と連合の首切り・賃下げ攻撃に職場・街頭で大反撃を
一切の回答は11月1万決起だ
8・30総選挙は「大恐慌と自民党崩壊を革命へ」(本紙夏季特別号アピール)の時代をついに引き寄せた。何がこの情勢を切り開いたのか? 労働者の怒り、憤激だ。「自民か民主か」に本質はない。むしろ民主党、社民党、日本共産党スターリン主義は、ブルジョアジーと一緒に労働者の怒りの決起に震え上がっている。それが8月の国労全国大会での、高橋委員長の「軽挙妄動するな」のあいさつだ。労働者は立ち上がった。戦後体制そのものの自民党支配をぶっ飛ばす猛烈な力を示した。ついにこの時が来た! 〈1047名解雇撤回・農地死守・道州制粉砕・国際連帯〉の11・1労働者集会1万人結集の力で全反動攻撃をぶっ飛ばし、プロレタリア世界革命勝利へ、階級的主流派として、断固として躍り出よう!
(写真 国労大会 4者4団体路線粉砕へ会場前制圧 8月21日記事2面)
革命で決着つける激動時代の幕開け
8月30日は、時代の決定的な転換点となった。戦後の自民党支配は劇的に崩壊した。それは同時に、戦後のブルジョア議会を使った日帝の政治支配・階級支配の根底からの大崩壊だ。
自民党に取って代わった民主党を始め、この先どんな政権が誕生しようと、日帝にとって「安定した政治支配の回復」などもはや絶対にありえない。逆に危機は一層深まり、社会の全矛盾がいよいよこれから大爆発し、階級対立の非和解化と左右の激突情勢が加速度的に進んでいく。まさに1930年代的な長期にわたる大動乱、大激動の時代が始まったのだ。
ついに開始されたこの日本の政治的激動は、日本経済のもつ「GDP世界2位」の巨体と、動労千葉の国際連帯闘争の波及力によって全世界をその渦中に引き込み、反帝・反スターリン主義世界革命に向かっての、より壮大な激動情勢をドラスティックに生み出さずにおかない。21世紀革命の始まりだ。
今回の総選挙で労働者人民の怒りに追いつめられた自民党は、プロレタリア革命への恐怖と憎悪をむき出しにした。「労働組合が日本を侵略する日」などというリーフをばらまき、民主党が勝てばとんでもないことになる、「日本は致命的な立場に追い込まれる」とブルジョアジーの危機感をあおった。
これに対して民主党と連合は、自分たちこそ資本主義の救済者だとして登場した。民主党のマニフェストは本質的には自民党とまったく同じ、戦争・改憲と道州制・民営化攻撃に突き進む宣言である。民主党の言う「無駄遣いの根絶」とは、公務員労働者への大量首切りと大幅賃下げだ。自民党との違いは、この攻撃を体制内労働運動幹部や社民党をも積極的に取り込んで推し進めようとする点にある。その意味で一層悪質だ。
日本共産党は今や、米帝オバマを恥ずかしげもなく礼賛し、民主党に「オバマを見習え」と要求するまでに転落した。
こんな連中に未来はない! 資本の手先に転落した一切の体制内勢力を打倒し、資本家階級の支配そのものを終わらせるために闘おう。このことを真っ向から訴え、11・1への1万人大結集運動をつくりだそう。
道州制・国鉄決戦で日帝に大反撃を
日帝は74〜75年恐慌から70年代末に本格的な国債依存に走ることでかろうじて支配体制を維持しながらも、それによる財政破綻の泥沼的激化にあえいできた。そしてこの危機突破をかけたはずの小泉「構造改革」=財政再建路線が、労働者階級の怒りと世界大恐慌によって大破産した。今や日帝は、法人税収32%減少の一方、09年度補正予算での新規国債発行は実に44兆円の巨額に上る。すでに日本の公債残高はGDPの190%で、国民純総貯蓄額も超えている有り様だ。
われわれが「階級的労働運動こそ、攻めの改憲阻止闘争だ」と提示したように、支配階級は今、危機をのりきる結集軸をまったく失っている。このままでは戦争体制をつくることもままならない。
この危機突破をかけて日本経団連はこの夏、道州制導入を推進するために「かつての土光臨調のような強力な推進機関の設置」を強調した。
道州制とは、360万人の公務員全員のクビをいったん切ることで、非正規労働者や農漁民・中小商工業者をさらに過酷な状態に突き落とすものであり、大増税、改憲と戦争体制をつくる大攻撃だ。この攻撃は労働組合の破壊によってしか貫徹されない。国鉄1047名解雇撤回闘争の破壊が道州制攻撃の核心だ。だから4者4団体派との闘いが大焦点化する。
動労千葉派は国鉄分割・民営化を破産に追い込んでいる勝利者だ。道州制粉砕決戦は今春、自治体労働者の決起で口火を切り、7月下旬には東西で青年労働者が決起集会をかちとって戦線を拡大した。8月21〜22日の国労全国大会で、国労5・27臨大闘争弾圧被告団と国労共闘、闘争団は怒りをこめて決起した。
21日に全組合員がストライキ決起した動労水戸は、動労千葉・動労西日本に続いて新組合員の連続する加入をかちとっている。勝田車両センター前には支援の労組・労働者が平日の昼間にもかかわらず180人も駆けつけ、道州制粉砕・国鉄決戦を圧倒的攻勢で打ち抜いているのだ。
10・11三里塚大結集の力で11月集会へ
8・30総選挙情勢は主体的に言えば、日本の労働者階級が国鉄労働運動、動労千葉労働運動を先頭に、三里塚に代表される全戦線の闘いと一体で新自由主義と闘い、勝利的に突破してきたことが、すべての人民の怒りと結合した結果だ。
「道州制で農地を奪われようとしている農民……三里塚の構図は、資本の金もうけと戦争が農業を破壊するという、世界の農民が置かれた状況そのものである。この攻撃と真っ向から対決し、43年にわたって空港建設を阻み続ける三里塚反対同盟の存在がそびえたっていることは、青年労働者・学生にとって圧倒的な展望です」(本紙前号・織田全学連委員長アピール)
だから自民党が打倒されたのだ。市東孝雄さんの畑の監視台から見ると、空港が追いつめられているのがよく分かる。10・11三里塚現地闘争へ、職場でキャンパスで街頭で新たな仲間を組織し、また一度でも三里塚に来た友人すべてを再結集しよう。
三里塚決起が11・1労働者集会への決起を拡大し、11月1万決起が市東さんの農地を守るのだ。
国際会議パンフ活用しよう
動労千葉から『訪米報告/09年7月サンフランシスコ国際労働者会議』が発刊された。日・米・韓・トルコ・ブラジル・フィリピン・イタリア7カ国から集まった国際労働者会議の報告集だ。すべての仲間が直ちに2時間つくって読んでほしい。
われわれの闘いが本当に世界革命を引き寄せていることを実感する。すでに11・1労働者集会には世界中から100人近い訪日団が予想されている。民主労総・サンヨン自動車労組の77日間にわたる闘いと一体で、このパンフを職場の仲間に「読んでくれ」と心から訴えよう。
このパンフからは国鉄分割・民営化23年の格闘は世界の労働者も同じだったことが伝わってくる。その闘いと誇りが胸に湧き起こり、奮い立たずにおかない。そして、「世界の労働者はひとつだ」と確信させる。11月集会組織化の最強の武器だ。
地区党の団結力で職場細胞つくろう
「民主党・連合」政権は「道州制強行政権」だ。道州制は国鉄分割・民営化をいっぺんに10個くらいやるような大攻撃だ。国鉄闘争からさえ逃亡した連合、全労連、4者4団体派がそのお先棒を担ぐと言うのか? 笑わせるな! われわれにはこれと闘いきっている力がある。
世界大恐慌の時代に、首切りは「死ね」と言うに等しい。「解雇撤回」の大義は絶対に勝利する。さらに勝田や幕張では「一人の新組合員」が職場に激震を走らせ、あえて言えば最高裁確定判決でも動かなかった力関係を変えている。だから、「体制内派との闘い」とは、体制内派にとって代わる、われわれの団結をわれわれがつくることだ。たとえ失敗したって総括しながら団結の拡大を求めてまた挑戦していく。現場の労働者は、そういうわれわれの姿をずっと見ている。
ではこの「われわれの団結」はどこでつくられるか? 地区党(細胞)の団結だ。この2〜3年だけでも、情勢も闘いも、ものすごいスピードで進展している。矛盾や失敗も、まずはわれわれが自らハードル(目標・課題)を高く設定した前進の証しである。地区党の団結を基盤に職場に細胞を打ち立て、拠点を築くのだ。すべての総括軸は〈団結の拡大〉だ。
『前進』を職場に拡大し、党と運動への財政協力を組織化する闘いは、その決定的環だ。
11・1集会まであとちょうど2カ月となった。すべてを具体的に、とギアを入れ替えるときだ。09年前半期での春闘ゼネストや労学共闘の意義は絶大だ。法大全国署名、裁判員制度廃止と百万人署名運動、国労5・27臨大闘争弾圧粉砕、物資販売、全国連西郡支部の闘い、在日・滞日の闘い、一つひとつを勝負と構えてやろう。労組交流センター、婦人民主クラブ全国協の闘いは決定的だ。全国の職場と大学、街頭にビラと署名・チケットを持ち込み、11・1集会へ全力で闘おう。
---------------------------------------------------
週刊『前進』(2405号1面2)(2009/08/31 )
自治労熊本大会 「本部打倒」の大情宣
代議員から「道州制絶対反対」
青年を先頭に40人で登場
8月25〜28日の4日間、自治労第81回定期大会がグランメッセ熊本で開かれた。全国労組交流センター自治体労働者部会は大会1日目早朝、40人で登場し、代議員、傍聴者ら参加者に自治労本部打倒と11月労働者集会への結集を訴えた。
青年を先頭に、闘う自治体労働者が次つぎとアジテーションに立った。
「自治労本部は、労働組合の原点を投げ捨て、資本主義救済、道州制・民営化推進、北朝鮮排外主義―戦争協力、産業報国会化へ自治労を変質させようとしている」と暴露し、「賃下げ、人員削減、労働強化、非正規職化、公務員バッシングに反撃しない方針を掲げた本部を打倒しよう」と訴えた。そして「世界大恐慌と自民党崩壊という革命情勢においては、民主党への政権交代ではなく革命が必要。国鉄1047名解雇撤回の11・1労働者集会1万人結集で歴史を変えよう」と呼びかけた。
大会は冒頭、自治労本部の岡部謙治委員長が原稿棒読みのあいさつで、「明治維新以来の中央集権体制から脱却し、地域主権を確立して地域社会を立て直す」と道州制推進を宣言、「政労使パートナー」路線を提起し「総選挙で政権交代を」と呼びかけた。日帝「民主党政権」を支えるために労働組合運動をやめ、産業報国会になる――これが大会スローガン「転換のとき」の内実だ。
午後、金田文夫書記長が経過報告したが、闘う意欲がまったく感じられない。質疑では、自治労名称変更を強行しながら地公3単産組織統合を断念した本部への批判が噴出した。金田書記長は「結果としてそうなった」と強調、「『21世紀宣言』を堅持し、新たな産別統合を追求する」と居直った。だが地公3単産組織統合断念こそ、民営化推進の「21世紀宣言」の破産を示している。
(写真 道州制・民営化推進の自治労本部打倒と11月集会1万人結集を大会参加者に訴える全国労組交流センター自治体労働者部会【8月25日 熊本】)
2割賃下げ提案の役員追及
労組交流センターは2日目も部隊で登場し、「『転換のとき』とは労働組合をやめ、資本の下僕になること」と暴露したビラを1300枚配布した。出席代議員、傍聴者約1500人にくまなくゆきわたった。
来年の参院選に立候補予定の江崎孝・自治労本部労働局長がロビーに登場すると間髪入れずに追及した。「2割削減の『標準的給与』案を作った江崎さん。自分から賃下げを提案する労働組合なんてありますか?」
議事では植本真砂子、徳茂万知子両副委員長が2年間の運動方針案、当面の闘争方針案をそれぞれ提起。質疑で、公立病院民営化、指定管理者制度、臨時・非常勤=非正規職員化、賃金引き下げ、人員削減などと闘わない本部への怒りと疑問が次々と表明された。「組合破壊の指定管理者制度は廃止すべき」「3単産統合の総括がない」「道州制への態度があいまいだ」
2日間の宣伝で11月集会賛同署名、法大8学生釈放要求署名が計40筆以上寄せられ、『前進』が10部以上売れた。
3日目、ついに代議員の中から「2割下げの標準的給与逆提案は許せない。スト権奪還を。道州制絶対反対! 『政労使パートナー』の委員長発言、大会スローガン『転換のとき』はおかしい」と真っ向から本部を批判する意見が出された。労組交流センター自治体部会の訴えが組合員に通じたのだ。
大転向を図る自治労本部の打倒へ、闘う自治体労働者は熊本大会決戦か
ら11月労働者集会1万人組織化へ進撃している。
---------------------------------------------------
週刊『前進』(2405号2面1)(2009/08/31 )
国労全国大会決戦 国労本部に破産を宣告
“1047名闘争の主流派に”
伊東市国労共闘が現地で戦闘宣言
8月21、22日に静岡県伊東市で行われた国労第77回定期全国大会を巡る攻防は、国労共闘と労組交流センターを始めとする動労千葉派が、国鉄1047名闘争に責任をとる勢力として鮮やかに登場するものとなった。自民党支配の崩壊とともに、自民党にはいつくばる4者4団体の政治解決路線は完全に破産した。国労共闘と静岡、神奈川両県の労組交流センターは大会攻防を勝利的に貫き、11・1労働者総決起集会1万人結集に向けての断固たる進撃を開始した。
(写真 国鉄闘争勝利総決起集会には60人が参加。4者4団体路線を粉砕して国鉄闘争の主流派に躍り出る歴史的宣言を発した【8月21日 静岡県伊東市】)
大会代議員らにビラの弾丸
国労大会前日の20日から3日間、国労共闘と静岡労組交流センター、神奈川労組交流センターは、戦闘的息吹をもって伊東市に登場し、1047名解雇撤回、国鉄分割・民営化絶対反対の旗を高々と掲げて、国労本部ら4者4団体派を圧倒しきった。
20日午後、国労共闘と静岡労組交流センター、神奈川労組交流センターは、全学連の学生とともに伊東駅前を制圧、大会宿舎に向かう代議員らに、「1047名解雇撤回・破産した4者4団体路線と決別せよ」と訴えるビラをまんべんなく手渡した。代議員を大会会場のホテルに前日から宿泊させ、警察権力の庇護(ひご)のもと、現場組合員との接触を断って密室での大会を強行しようとした国労本部の思惑は全面的に破産した。
国労本部や4者4団体路線の先頭に立ってきた闘争団一部幹部は、展望を失い意気消沈して、これまでのように国労共闘のビラまきに食ってかかることもできない。1047名解雇撤回の原則を貫けという訴えの圧倒的正義の前に、彼らは沈黙するほかになくなった。
駅前では、同時に法政大学生運動に対する暴処法弾圧に抗議する署名活動が取り組まれ、大会に参加する国労組合員や伊東市民からの署名が多数寄せられた。
弾圧はねのけホテル前制圧
大会初日の21日、国労共闘と静岡、神奈川の労組交流センターは、大会会場のホテル聚楽(じゅらく)前に登場した。「1047名解雇撤回」と書かれたのぼりを立て、横断幕を掲げた部隊は、会場の雰囲気を一変させた。
国労本部は会場内外に私服刑事や機動隊を引き込み、02年5・27臨大闘争弾圧と同様、国労共闘への刑事弾圧をもくろんだ。だが、弾圧の機会をうかがう公安警察の妨害を打ち破って、部隊は大会参加者へのビラまきを貫徹した。
ホテル前の路上では、宣伝カーから「解雇撤回の原則を投げ捨てた国労本部の打倒を」という腹の底からの怒りの声が、大会議場に向けてたたきつけられた。
朝のビラまき行動を終えた参加者は、伊東駅前に移動し、11・1労働者集会への結集を訴える街頭宣伝に取り組んだ。
地元の交流センターと共に
午後には、伊東市内で国労共闘、静岡労組交流センター、神奈川労組交流センターの共催で「国鉄闘争勝利総決起集会」が開かれ、60人が結集した。国労秋田闘争団の小玉忠憲さんや国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんら闘争団員が、解雇撤回を貫く不屈の決意を表明し、JRで働く国労組合員らが、青年労働者の怒りと結合してJR体制を打倒すると宣言した。
静岡、神奈川の労組交流センターの労働者は、地区を挙げて国鉄闘争に突入すると述べ、参加者はこの日を起点に11・1労働者集会1万人結集へ全力を挙げると誓った。
大会2日目も、国労共闘と静岡、神奈川の労組交流センターは大会会場前でのビラまきを貫徹。警察に守られた国労大会に怒りをたたきつけた。また、前日にJR東日本が起こした東海道線と京浜東北線の停電事故を徹底弾劾し、動労千葉派のみが安全破壊のJRと闘う唯一の勢力であることを鮮明にさせて、資本に対する怒りのかけらもない4者4団体幹部の腐敗を暴ききった。
(写真 伊東駅前を制圧し11・1労働者集会への結集と法大弾圧粉砕を訴える街頭宣伝を貫徹【8月21日】)
1047名解雇撤回を貫く新勢力の歴史的登場を示す
今年の国労大会をめぐる攻防は、画期的な地平を切り開いた。国労共闘と静岡、神奈川の労組交流センターが一体となり、3日間の闘いを貫徹したことは、決定的だった。地区の闘いの軸に国鉄1047名闘争が座り、国鉄決戦を軸とした4大産別決戦の方針が実践的に貫かれ、11月労働者集会1万人結集に向けた闘いとしてこの攻防は闘いぬかれた。
7月17日、国労5・27臨大闘争弾圧裁判の結審にあわせて開かれた国鉄闘争勝利総決起集会で、国労共闘は、動労千葉とともに1047名闘争の責任勢力に躍り出ることを宣言した。その宣言を現実のものとする闘いが、ついに火ぶたを切ったのだ。
国労共闘と静岡、神奈川の労組交流センターが、伊東の現地で独自の集会をかちとったことの意義も大きい。国労共闘などの動労千葉派こそが、国労本部を始めとする4者4団体幹部を打倒して、1047名解雇撤回闘争を貫く勝利の路線と力を有していることを実践的に示したのが、この闘いだった。
自民党支配が崩壊し、世界大恐慌がますます深化する中で、4者4団体の政治解決路線はまったく展望を失っている。大会では、革同系が「新政権発足後、直ちに政治解決の働きかけを」と主張したことに対し、国労本部は「政権の座り具合を見て慎重に対応する」と答弁した。「鉄建公団訴訟の最高裁判決前に政治解決する」と言いながら、国労本部はそれに何の自信ももってはいない。大会で通された運動方針は、ただ「組織外からのさまざまな妨害や介入に対決せよ」と叫びたてるだけのものだ。
総選挙後、民主党が政権に着いたとしても、民主党が1047名闘争解体に牙をむいてくることは明白だ。民主党は、公務員賃金の2割削減を公然と唱え、360万人公務員労働者を解雇する道州制導入を強行しようとしている。その民主党が1047名の解雇撤回を認めるわけがない。国労本部は民主党への幻想を膨らませて「総選挙勝利」を叫び、鉄建公団訴訟原告団幹部は民主党にひざを屈することで闘争団を道州制の先兵に仕立て上げようとしている。
この攻撃と激突し、国労共闘は、職場実力決起でJR体制を打倒することこそ勝利を切り開くと訴えきった。
自民党支配の崩壊をもたらした新自由主義攻撃に対する労働者の怒りはますます激しく火を噴いてくる。階級対立が非和解的に激化する中で、1047名闘争の勝利は、大失業に直面する6千万労働者の怒りと結合し、解雇撤回・民営化絶対反対を貫くことにある。
国労大会をめぐる攻防は、そうした階級情勢のただ中で、1047名解雇撤回の旗を打ち立てる結集軸を生み出した。国労共闘など動労千葉派の闘いだけが国鉄闘争を勝利させることができる。
「1047名の解雇撤回」を中心スローガンに掲げた11・1労働者集会の意義も、国労大会攻防を経て鮮明となった。11月労働者集会に向けての跳躍点が築かれたのだ。
---------------------------------------------------
週刊『前進』(2405号2面3)(2009/08/31 )
動労水戸 全組合員がストに立つ
“強制配転・組織破壊許さぬ”
(写真 180人が結集し勝田車両センター門前で集会を開催、職場で働く仲間に“動労水戸に結集しともに闘おう”と熱烈にアピールした【8月21日 茨城県ひたちなか市】)
動労水戸は8月21日正午から半日間(泊まり勤務者は終了時まで)、休日以外の全組合員がストライキに立ち上がった。
JR東日本資本は、運転士登用差別事件を巡って昨年12月に出された最高裁での組合側勝利判決をまったく履行しないどころか一切の謝罪を拒否し、あろうことか最高裁判決を逆手にとって強制配転などの組織破壊攻撃を加え続けている。
絶対に許せない! 動労水戸組合員は腹の底からの怒りを爆発させて立ち上がった。7月23日の緊急ストに続いて、強制配転と組織破壊攻撃を粉砕するために全組合員ストを打ち抜いたのだ。
この日の闘いには、組合員の家族、茨城県内の労組を始め関東全域から多くの労働者が支援に駆けつけた。全学連も坂野陽平・委員長代行を先頭にやってきた。総勢180人の大行動となった。
午後2時半からJR水戸支社(水戸市)への大抗議闘争を貫徹し、強制配転攻撃の焦点となっている勝田車両センター(ひたちなか市)に移動。監視・妨害に出てきた管理者どもを徹底的に弾劾するとともに、車両センターで働く仲間たちに渾身(こんしん)のアピールを行った。
構内に響き渡る渾身の訴え
石井真一委員長は「当局は、通勤不可能な職場への配転を命じ、それが嫌だったら『運転士は希望しませんという一筆を書け』とまで言ってきている。どうしてこんなことが許せるか! なぜここまで動労水戸組合員を運転士にしたがらないのか? われわれの闘いが職場に広がることを死ぬほど恐れているからだ。職場には今、怒りが満ちている。7月に1人、8月にさらに1人の仲間が動労水戸に結集してくれた。勇気百倍だ。センターで働く仲間のみなさん! 労働者の力は小さくない! ともに闘おう」と訴えた。
圧巻は強制配転攻撃を受けている当該組合員の発言だった。「おれたちは23年前から『過激派だ』『あいつらとは付き合うな』とさんざん攻撃されてきた。しかし今日の集会を見て欲しい。6人の強制配転の問題に全組合員が立ち上がり、全国から支援の仲間が来てくれた。われわれは絶対に負けない。23年前、おれたちは親組合のオヤジどもにさんざん裏切られたが、おれたちは絶対に君たちを裏切らない。若いみんなの未来を、ともに切り開く。動労水戸に結集しともに闘おう」。腹の底からの怒り、心からの連帯の呼びかけが構内に響き渡った。
動労千葉の後藤俊哉執行委員、「日の丸・君が代」被解雇者の米山良江さん、ス労自主の中村和憲さん、全学連委員長代行の坂野陽平君らが次々とマイクをとって連帯アピールを行った。坂野君は「とりわけ青年労働者のみなさんに訴えたい!あなたが職場や社会に感じている怒りは、あなた一人のものじゃない。団結して闘いましょう。一緒に1万人の労働者を集め革命をやりましょう」と呼びかけた。
(写真 ストに突入した組合員が続々と結集。JR資本に激しい怒りをたたき付けた【JR東日本水戸支社前】)
11月大結集への基軸となる
最後に辻川慎一副委員長がまとめと行動提起を行った。辻川さんは「われわれは国鉄分割・民営化以来、ありとあらゆる不当労働行為の攻撃を打ち破って団結を守ってきた。労働者は団結すれば勝てるということを実証してきたのが動労千葉であり動労水戸だ。尼崎事故で107人も殺して誰が責任をとったんですか? 誰も責任をとらないJRのあり方は日本社会全体のあり方だ。こういう無責任な連中に自分の人生を預けるんですか。事故は毎日起きている。事故の責任を労働者に押しつけるためにのみ規則や法を守れと言っている。冗談じゃない!」とJR資本への怒りを満身にみなぎらせた。
さらに辻川さんは「なぜ会社は最高裁の判決が出ても1ミリも動労水戸の言うことを聞かないのか。労働者が団結して闘ったら、ひとたまりもないからだ。この闘いは動労水戸の団結、JR労働者の団結、日本全国の労働者の団結をめぐる闘争だ。われわれは組織破壊攻撃を団結拡大で完全に押し返している。“最高裁の命令を守れ”という闘いに処分を出せるものなら出してみろ! 動労水戸は23年間、誰に恥じることもない闘いを貫いてきた。この闘いを、動労千葉の闘いと並んで全国の最先端の闘いに位置づけたい。11月労働者集会への1万人結集へ、われわれこそが断固たる基軸として立とう。総選挙なんかでわれわれの運命は決まらない。変えられるのは私たちの団結した力だけだ」と訴えた。
参加者は、あらためて1047名闘争勝利―JR体制打倒にむけ徹底的に闘う決意を固めた。
動労水戸の8・21ストは11月総決起にむけた熱烈な檄だ。激しく闘う動労水戸に続こう。
---------------------------------------------------
週刊『前進』(2405号3面1)(2009/08/31 )
医療・福祉労働者は道州制粉砕へ
日共・医労連本部を打倒し11月1万人決起へ進もう
革共同医療福祉労働者委員会
はじめに
大恐慌のもとでの総選挙情勢は、まさに動と反動、むき出しの階級的激突情勢の始まりである。自民党の崩壊は、後戻りのない戦後ブルジョア議会制度による支配の崩壊だ。それはまさに革命情勢を一気に引き寄せている。労働者階級の団結と労働組合をよみがえらせることにプロレタリア革命の一切の成否がかかる時代への突入である。
国鉄1047名闘争を先端とした道州制・民営化をめぐる4大産別決戦が決定的に前倒しになっている。大恐慌下の自民党崩壊によって、支配階級は結集軸を失い、どんなに破綻的であろうが、唯一の延命策を道州制導入に求めているのだ。それが田母神反革命の改憲・戦争への反動的突出と一体化して進行している。
この階級攻防の基軸をなすのが国鉄・三里塚だ。革命への地鳴りに恐怖するあらゆる反革命勢力が国鉄1047名解雇撤回闘争と三里塚闘争の壊滅攻撃を策動している。日帝は、道州制導入=公務員360万人首切りのために1047名闘争を解体する以外にない。逆に1047名闘争と国鉄闘争を突破口とする4大産別決戦こそが勝利の路線だ。
この一大反動の最大の目的は革命的労働者党と労働組合の絶滅であり、革共同と動労千葉の解体だ。革共同にとって最大の有利な戦場である国鉄・三里塚に敵を引きずり込み、一切の体制内反動勢力をなぎ倒して勝利することが革命情勢を切り開く。まさに決定的チャンスの到来だ!
11月労働者集会1万人結集で一切の決着をつけよう! 革命的に闘う医療・福祉労働運動の真価が問われている。4大産別決戦を革命戦略として完全に打ち立て、11月1万人決起へ、ひたすらに進撃しよう!
(写真 8・6ヒロシマ大行動でデモする医療労働者)
労働者支配の全面転換を狙う大攻撃
医療・福祉労働者は、職場生産点での怒りと要求と結びつき、資本と非和解的に対決すると同時に、4大産別決戦そのものの先頭で闘おう。総選挙情勢は道州制・民営化攻撃の激化であり、道州制・民営化を職場生産点で真正面から構えて闘う医療・福祉労働者の闘いは決定的だ。
道州制は、国鉄分割・民営化攻撃と完全に同一の攻撃であり、公務員360万人首切りというさらに激しい攻撃だ。公立病院民営化を突破口に、自治労を徹底的に屈服させて強行されようとしている。この中で国労大会、自治労大会が真っ向から体制内派と激突して勝利的に闘われた。道州制決戦を、総選挙情勢と切り結び、労働組合をめぐる一大攻防として闘い抜いたのだ。
社会保障解体と「臨調行革」
社会保障制度、戦後医療制度の解体は、いまや道州制・民営化攻撃として激化している。「道州制は第2の臨調行革」(御手洗日本経団連会長)攻撃であり、その軸に医療・社会保障制度解体攻撃がある。
歴史的に見ても、戦後国独資政策の行き詰まりの結果登場した新自由主義攻撃のもと、1982年の臨調行革によって、日帝は医療・社会保障制度の抜本的転換に大きく踏み切った。これは87年国鉄分割・民営化攻撃と完全に一体の攻撃だった。臨調行革路線で狙われたものは、戦後階級意識と階級的団結の解体である。その最大の攻撃が国鉄分割・民営化としてかけられ、同時に出されたのが医療・社会保障制度解体だった。
動労千葉はこれら全体と徹底的に闘い、そのことによって国鉄分割・民営化攻撃は根本において阻まれた。日帝はこの反動的突破をかけて、日経連「新時代の『日本的経営』」を出した95年を転機に、さらに医療・社会保障制度解体、労働法制改悪攻撃を激化させた。「橋本行革」のもとで、96年12月には「社会保障制度改革のビジョン」を打ち出し、「市場原理と自己責任原則を基本に、我が国の諸制度を抜本的に見直す」ことを明記した。00年には介護保険制度が導入された。医療・福祉への全面的な新自由主義攻撃がふりおろされたのだ。
この時期に、国鉄分割・民営化と一体の労働法制改悪攻撃がさらに激化する。特に労働者派遣法の改悪に次ぐ改悪がなされた。その画期が06年だ。労働法制と社会保障制度解体が一体的に激しく進行したのだ。07年には1・1「御手洗ビジョン」が出される中で、09年2・17の日本経団連提言「国民全体で支え合う持続可能な社会保障制度を目指して」は、医療・社会保障制度解体によって道州制・民営化を反革命的に貫徹することを狙ったものである。
まさに、道州制・民営化こそ、これらの攻撃の総集約なのだ。大恐慌下において、道州制攻撃のこの本質には、プロレタリア革命の圧殺と恐怖がある。だからこそ資本は労働者の総決起する情勢に恐怖し、国鉄1047名闘争と4大産別の労働組合をたたきつぶすことにかけているのだ。医療・社会保障制度解体との闘いは、国鉄1047名闘争とともに4大産別決戦の決定的一環として新自由主義攻撃のもとでの労働者支配の全面的転換と対決し、プロレタリア革命へ発展していく。
医療・福祉の民営化を絶対粉砕しよう
6月23日に「骨太方針09」が閣議決定された。これは小泉改革の「骨太06」の完全な破産を示すと同時に、財政赤字を悪無限的に拡大する絶望的攻撃であり、総選挙の結果によってさらに激化するであろう。「骨太09」、「社会保障費抑制の撤回」は歳出を野放図に拡大し、財政赤字の一切を労働者階級の負担に転嫁する。医療・社会保障を、新自由主義のもとで資本の市場原理に徹底的にゆだねるものだ。
公立病院民営化は、道州制・民営化攻撃の決定的突破口であり、4大産別解体攻撃を全面的に激化させる。
公立病院の民営化が突破口
07年6月の「地方自治体財政健全化法」を受けて同年12月21日には総務省「公立病院改革ガイドライン(指針)」が出され、公立病院の赤字「摘発」が始まった。診療報酬の削減、医師不足の現状(新卒後医師研修制度の導入を契機とする)、地方交付税の削減などが原因といわれる公立病院の「経営悪化」がさらに進んでいる。
06年6月に成立した12本の医療改革関連法は、医療市場にすさまじい大資本の参入を引き起こした。まさに規制緩和・民営化の嵐が襲いかかっているのだ。
これらをもって「地域医療の崩壊」を口実とした公立病院の民営化によるいったん解雇・選別再雇用の国鉄分割・民営化型のリストラ・首切り攻撃がすでに開始されている。またこの間、医療・福祉の職場に非正規雇用が激増し、正規・非正規の分断が進行している。その中で現場の怒りは沸点に達しているのだ。
医療の現場は過労死ライン
一方、医療労働者は強労働と長時間労働を強いられ、医療事故が現場で激発している。06年診療報酬改定は決定的であった。
それは第一に、医療費削減を目的とする「療養病床つぶし」の攻撃だ。医療保険は緊急を要する急性期医療のみを扱い、長期医療のための療養病床は介護保険に回す。介護療養病床は12年に制度そのものを廃止する。
第二に、看護基準を従来の入院患者何人に対して何人看護師を「雇用しているか」から、「実際に勤務しているか」を意味する実質配置基準とした。さらに従来の「10対1看護」から「7対1看護」が設定された。これは結局、急性期医療から追い出されないための病院間競争を激化させ、病院=資本がもうけるための過酷な労働をもたらしている。
第三に、医療機関の報酬である「本体部分」について、98年を基準に小泉時代に3回引き下げ、06年には93・5となっている。この結果、健保本人負担は97年に1割から2割、03年には2割から3割になっている。
これら一切が医療・福祉労働者への労働強化に転化している。現在、交代制勤務の看護職員23人に1人が過労死の危険レベルである月60時間を超える時間外勤務を強制されている。全国で2万人の看護職員が過労死ラインにあり、1病棟に1人は過労死ラインの看護師がいる現状だ。
医師不足も深刻だ。「財団法人日本医療機能評価機構」には、「医療水準の向上」を名目とした医療機関の「評価」を行う「病院機能評価受審」というのがある。そこでは「どこまでリストラを行ったか」が評価となる。なぜ機能評価を受けるのか? その結果を公表しないと新卒後臨床研修を行う指定が受けられないからである。研修医獲得をめぐって病院間競争と労働者のリストラ・強労働・労働組合破壊が一体で推進される構造がここにあるのだ。
「混合診療」も重大な攻撃だ。混合診療とは、健康保険の範囲内で行う保険診療と、保険で認められない保険外診療を併用する診療体制である。医療に市場原理をもちこむことが最大の狙いであり、すさまじい民営化攻撃である。保険外診療が増えれば、民間保険への加入が促進され、民間保険に入れない低所得労働者は、まともな医療を受けられなくなるのだ。国民皆保険制度の解体であり、アメリカ型の医療崩壊への道である。
「電子カルテ」導入は、医療の市場原理化であり、民営化と戦争の道州制攻撃そのものだ。すさまじい人員削減と労働強化の攻撃が医療現場に襲いかかっている。
反動極め資本救済する日共
以上の道州制・民営化攻撃と現場で闘い抜き、11月1万人結集をかちとる大闘争の中で、日本共産党を打倒しよう!
日共は資本との非和解的対決を徹底的に避け、一切を政府の「誤った政策」一般にして、「地域医療を守れ」を口実に、実際には地域医療崩壊をもたらす資本を救済している。医療・福祉労働者の団結や闘いを否定し、現場の決起を圧殺し、医療・福祉労働運動を根底的に解体しているのだ。したがって新自由主義攻撃、道州制・民営化についてまったく触れず、積極的に容認・推進しようとしている。非正規労働者の存在を無視し、大恐慌下の戦争・大失業攻撃に完全に屈服しているのだ。
オバマ礼賛、裁判員制度賛成、3・25反動判決絶賛などの恐るべき歴史的転向を進める日共スターリン主義は、総選挙を受けてさらに徹底的に反労働者的・反革命に純化する以外にない。日共打倒は医療・福祉労働者の階級的決起を前進させる決定的環だ。全面的に党派闘争を挑み、勝ち抜こう。
強大なマル青労同と地区党の建設を
強靭(きょうじん)なマル青労同・党建設こそ4大産別を獲得し階級闘争を前進させる力だ。強力な党建設と党結集運動の展開が10・11三里塚、11・1労働者集会1万人結集を可能にする土台である。医療・福祉労働者はマル青労同建設・党建設の先頭に立とう!
マル青労同・マル学同は、新自由主義に対する非和解的・根底的決起を開始した。青年労働者は資本と非和解的に闘えば闘うほど、階級的団結の最高形態としての革命党を心底から求めて決起する。絶対反対論と階級的団結論が実践的に党建設を求めるのだ。産別を超えた4大産別決戦―道州制・民営化攻撃粉砕の闘いと地区党建設は一体だ。細胞生活、党生活の中で党派性と組織性を体得し、鍛え抜かれた新たな労働者革命家を、地区党建設と一体で生み出そう。マル青労同を地区党の最先頭に立つ階級の指導部として建設することが、マル青労同1000人建設の道だ。
それは地区党建設そのものでもある。絶対反対論と階級的団結論の実践が党を根底から活性化させ、マル青労同・マル学同を先頭に、本質的な強化がかちとられている。体制内勢力との職場生産点での死闘をとおして路線で一致し総括し、実践する力をつかんだのだ。
11月闘争の爆発の中で、医療・福祉労働者が団結して闘えば、道州制攻撃は必ず粉砕することができる! 日共=医労連打倒! 戦争・改憲と民営化・労組破壊絶対粉砕をかかげ、11月勝利へ一切をあげて闘おう!
---------------------------------------------------
週刊『前進』(2405号4面1)(2009/08/31 )
法政大学暴処法弾圧 8学生奪還の大運動を
あらゆる職場と大学に〈全国声明〉持ち込もう
全力で10万筆の賛同達成へ
動労千葉・田中康宏委員長を始め、弁護士、学者、獄中同志の家族らが呼びかける「法政大での学生弾圧(暴処法弾圧)に抗議し、8学生の即時釈放を求める全国声明」の10万筆賛同実現のために、闘う労働者・学生、『前進』読者のみなさんの総決起を訴えます!
(写真 監獄大学=法政の正門前で抗議する労働者・学生の大隊列【6月】)
長期勾留は絶対許さない
8・30総選挙での自民党の歴史的崩壊情勢は、戦後65年間の日本帝国主義の階級支配の全面崩壊だ。たとえ民主党・鳩山政権が誕生しようとも、ブルジョアジーは二度と安定的な労働者支配を復活させることはできない。支配階級の唯一の延命策は「民営化と労組破壊」を核心とする道州制攻撃である。それは労働者・学生の怒りをさらに燃えあがらせ、力と力の激突の大激動期が始まる。
この情勢と真っ向から対決し、大恐慌と戦争の時代を切り裂き、プロレタリア世界革命へ進撃しよう。その核心は動労千葉の呼びかける11・1労働者集会への1万人結集だ。1万人の潮流形成に向けて、獄中の8同志と固く団結することが労働者階級と学生にとって決定的に重要だ。
この中で全国声明の10万筆賛同の意義は、一つに、獄中の8学生の即時釈放を闘い取ることだ。4月24日に文化連盟の恩田亮君と倉岡雅美さんが逮捕されて以来、すでに4カ月以上が経過している。こんな長期勾留は絶対に許さない! 接見禁止によって獄外との交通関係を断絶し、8人をバラバラに独房に閉じこめている。これほどの分断攻撃があるか!
人権無視で学生の実名を看板でさらすことも、抗議する学生への法大職員と右翼ガードマンの殴る蹴るの暴行も、「管理権」の名のもとに警察と裁判所が結託して容認し奨励している。他方で、学生が団結して闘うことは犯罪だとして暴処法で弾圧する法大当局と警視庁、東京地検。
ふざけるのもいい加減にしろ!
暴処法弾圧を労働者階級と学生の怒りの爆発で粉砕しよう!
11月1万人結集の武器に
「8学生を釈放しろ」の要求は、百パーセントの階級的正義だ! 10月5日と7日の初公判に向けて8同志を奪還する大運動を巻き起こそう! その組織化の武器こそ、全国声明への賛同運動だ。全国声明運動の前進をとおしてうち固める階級的団結の力で、半年、1年の長期勾留を狙う国家権力のもくろみを打ち破ろう。
二つに、全国声明への賛同運動は、9・10〜12全学連大会への大結集の環である。「暴処法弾圧粉砕! 法大解放! 8同志奪還!」の怒りと闘いの中でこそ、全国学生の団結はよみがえる。
新自由主義は「学問の自由」の幻想を吹き飛ばし、大学キャンパスを暴力支配と「資本の金もうけの自由」が吹き荒れる場に変えた。3年半に及ぶ法大闘争は、「一人の仲間も見捨てない」「大学と教育を取り戻そう」と団結のみにかけきって闘い抜き、3万法大生の中に、資本と権力に対して絶対反対・非和解で闘う団結をつくり出してきた。この先頭に立って闘ってきたのが、全学連と法大文化連盟の指導部である獄中の8同志だ。
それゆえに8人は権力の憎悪を一身に浴びて、東京拘置所に囚われている。獄中8同志との団結にかけきって、全学連運動の歴史的発展をかちとろう。
三つに、全国声明運動は、動労千葉の物販運動と並んで、11・1労働者集会1万人結集に向けた職場・大学での組織化の最大の武器である。
分割・民営化との22年間にわたる非和解の闘いを貫いてきた動労千葉と国鉄1047名解雇撤回闘争とともに、法大闘争が「教育の民営化」と対決し道州制攻撃を迎え撃つ最先端の闘いに躍り出た。4・24−6・15法大闘争の労学共闘としての爆発は、学生も労働者も団結を固め、資本主義打倒に向けて闘うことに未来があるという真理を示した。
暴処法弾圧を許せば戦争への道だ。労働組合と学生運動をつぶすための治安弾圧法を、労働者・学生の団結拡大で粉砕しよう。改憲・戦争と直面する自治労・教労など4大産別での闘いとひとつの闘いとして、学生もまた教育の民営化と闘い抜いている。このことに労働者階級の期待が集まっている。
労学共闘を圧倒的に押し広げよう。巨万の労働者・学生の中に分け入り、全国声明を持ち込むことが、11・1労働者集会の組織化の決定的水路になることは間違いない。全国で10万筆の賛同署名を集めよう!
(マルクス主義学生同盟・中核派)
(写真 8・6ヒロシマ大行動での学生交流集会)
---------------------------------------------------
週刊『前進』(2405号4面2)(2009/08/31 )
闘いは進む 各地からの報告
首都圏学生が連日街宣
労働組合の団体賛同も前進
総選挙情勢と真っ向対決
全学連大会―11・1全国労働者総決起集会へ、首都圏の学生は連日、〈全国声明〉の賛同署名街宣に立っています。
総選挙情勢と真っ向対決して、全員がマイクを握り、それぞれの言葉で法大闘争をアジり、情勢を語り、賛同署名を訴えています。19日は御茶ノ水駅頭・水道橋駅頭、20日には飯田橋駅頭で計58筆の署名。24日には水道橋などで61筆。ガンガン署名が広がっています。
街頭では17日(月)放送のテレビ番組(テレビ朝日の「ドキュメンタリ宣言」)の効果が如実に表れています。「テレビ見ました」「テレビは見てないけど、インターネットで法大闘争のことは知ってます。資料あったら下さい」「京大でも同じ署名を集めてましたね」(帰省中の京大生)。討論が始まり、署名をしていく。「テレビ見た。全部に賛同ではないけど共感もある」(労働者)と署名・カンパに応じてくれる人も。アジテーションを聞いて近寄り、署名をしていく多くの予備校生や学生と結びつくことができました。
また国労大会前日の20日、伊東駅前で街宣をやり、大会宿舎に向かう代議員や伊東市民から多数の賛同署名が寄せられました。(首都圏・学生)
(写真 国労大会が開かれた伊東駅前で法大8学生奪還を訴える署名行動【8月20日】)
4者4団体派の対応に怒り
全国声明への賛同と、「団結して暴処法をぶっとばそう! 8・30大行動」(仙台市)への賛同・参加を呼びかけて、仙台市職労や教組の分会など約20組合を回りました。
仙台のM労組が組合として全国声明への賛同を行い、民営化攻防を闘ってきたS労組の委員長が全国声明と8・30仙台集会への賛同に快く応じてくれました。
一方、国労仙台地本は書記長が対応、「1047名解雇撤回と書いてあるが、うちは動労千葉と闘い方が違う。そんな署名には応じられない」と激甚に反応、「学生側の言い分だけでなく大学側の言い分も聞くべき」と、あたかも中立を装って当局の立場そのものです。
また高教組の専従役員は「やり方が問題」「言論弾圧はおかしいが、弾圧されると分かっていてやるとは支援できない」「ルールには従わなければならない」「労働者にそんな力はない」と、絶対反対の闘いを拒否し、条件闘争を主張する4者4団体派そのものの対応に怒り心頭です!
(東北地方・学生)
原水禁系ヒロシマ集会でも
8月4日、旧原水禁系のヒロシマ集会に組合動員で参加した連合傘下の現場労働者(自治労・日教組組合員)が暴処法署名に応じてくれました。
具体的反応としては、ある自治体労働者は全国声明を一気に読み上げ、即座に「これは労働組合の問題だ」と言って署名をしてくれました。そして「私だけでなく、うちの支部に話に行くべき」と、地区の青年部長を紹介してくれました。さっそく青年部長に「ぜひこの署名を支部として取り組んで欲しい」と提起すると、「わかりました。組合として議論します」との返事でした。あらためて彼らの職場に行くことになりました。
また、上関原発反対署名を一生懸命集めていた山口の自治体労働者は、学生が社会に対し声をあげて闘っていることに感動してくれ、すぐさま署名してくれました。そして現在の公務員バッシングに対する怒りを語ってくれました。
さらに、ある日教組の青年労働者は、大学が金もうけの場になっていることに怒り、「教育に携わる者として」と署名をしてくれました。
議論ができたのはデモに出発するまでの短い時間ですが、11月労働者集会の組織化に向けて、全国声明運動の持ち込みが大きな展望を開く闘いだと実感しました。
(中四国・学生)
---------------------------------------------------
週刊『前進』(2405号5面1)(2009/08/31 )
自民党を崩壊させたその力で全学連運動を時代の最前線へ
全国学生は全学連大会に結集しよう
革共同中央学生組織委員会
戦後史上最大の大激動情勢が到来した! さらなる破局に向かう世界大恐慌と、労働者階級の激しい怒りの爆発による自民党政権の完全な崩壊は、「戦争か革命か」「ファシズムか社会主義か」をかけた歴史的決戦への突入だ。全国の学友のみなさん! 今こそ300万学生は団結し、腐りきった資本主義体制を打倒するときだ。今次全学連大会を、歴史を切り開く決定的大会としよう。全学連運動の中に巨大な可能性がある。300万学生が全学連の旗のもとに団結し、戦争・民営化と真っ向対決して、学生の爆発的なエネルギーを巨大な大衆行動に転化しよう。団結を破壊し、教育ばかりか未来も奪う新自由主義をぶっ飛ばし、学生が自らの力ですべてを取り戻そう。3年半にわたる法大闘争と、東京拘置所で獄中闘争を闘う8学生の存在の中に、その現実的姿があり、学生が持っている力と可能性が満ちあふれている。全学連運動を復権し、歴史を動かす決定的存在として登場しよう! 労学共闘をさらに発展させ、全学連こそ11月集会1万人結集の先頭に立とう。
(写真 8・6広島闘争で北朝鮮侵略と核武装を叫ぶ麻生の祈念式典出席を弾劾するデモに立つ全学連)
法大闘争の爆発の力で新自由主義を打ち砕け
8・30総選挙をもってする自民党の大崩壊は、戦後の議会制民主主義をとおした階級支配の完全な破産だ。そして民主党・連合政権の登場は、民営化・労組破壊と戦争国家への大転換を核心にした道州制攻撃を加速させる。こんなものの中に労働者の未来はない。そして自民党を崩壊にたたき込んだ労働者階級の憤激も、「政権交代」などで収まるものではない。必要なのは、「賃労働と資本」の関係の根本的廃絶としてのプロレタリア革命だ。労働者・学生の激しい怒りと行動はこれからますます爆発していく。勝利の道は、すべての怒りを結集する組織と運動だ。
動労千葉はじめ闘う3組合から、「国鉄1047名解雇撤回闘争勝利!
国際連帯」を掲げ、11月1日に労働者総決起集会が呼びかけられている。11月集会への1万人結集をかちとる中に、民主党的幻想をうち破り、連合とスターリン主義をとおした労働者支配をひっくり返していく展望がある。そして、戦争と民営化を核心とする道州制攻撃を破綻させ、階級的労働運動潮流の鮮烈な登場によってブルジョアジーとの力関係を根本的に転換していく展望もある。それはまた、全世界的なプロレタリアートの団結の復権と、革命的労働者党建設への最短の道だ。1万人結集に向かって、全力で進撃しよう!
そして何よりも、法大闘争を闘い抜いてきたわれわれこそが、「労働者・学生の階級的団結で、資本主義の腐りきった支配に断を下そう!」と確信をもって言いきろうではないか。
法大闘争は、何のブルジョア的幻想もないところから、ただ団結の可能性にのみ依拠して闘ってきた。法大総長・増田が語る「新しい『自由と進歩』の概念」なるものが、いかに腐りきったブルジョア・イデオロギーなのか! 「ルール」や「法律」の名のもとに、大学当局による公然たる暴力支配が正当化され、ビラまきも立て看板も自主的サークル活動も一切が禁圧される。「処分を許すな!」「教育を取り戻せ!」という当然の訴えを理由に110人もの学生が逮捕され、10人以上の学生が処分されてきた。学生が声をあげ団結し始めた瞬間に、暴力的に襲いかかる大学と国家権力。そして学生の闘いの前進は、ついに暴処法(暴力行為等処罰法)という歴史的弾圧との対決にまで上りつめ、戦争をやることによってしか生きていけない帝国主義国家のむき出しの姿を暴き出した。
学生の団結が歴史を前進させ、教育を取り戻す。社会変革の力は、団結の中にのみある。300万学生と2千万青年労働者の団結を組織することができる現実性こそ、法大闘争であり全学連運動だ。
獄中の8学生を奪還しよう
第一に、今次全学連大会の成功で、獄中で闘う8学生を取り戻そう!
一つに、8学生の存在こそ、階級的団結の力で新自由主義を粉砕できるという展望だ。昨年の全学連大会は、法大文化連盟との真剣な議論の中から処分阻止の路線をうちたて、暴力支配や「営業権」を振りかざす攻撃と対決し、鉄の団結をつくり出してきた。その到達点が、「監獄大学粉砕!
教育を取り戻せ!」を掲げた4月24日の歴史的大集会であり、そこに権力と法大当局は3万法大生の総決起と革命のヒドラを見た。その大反動が暴処法弾圧と8学生への起訴攻撃であった。
しかし、8人の仲間たちは、一切の屈服を拒否し、資本・権力との非和解的団結をうち固めて闘い、暴処法弾圧を破産させてきた。新自由主義攻撃の矛盾が最も集中する青年労働者・学生にとって、獄中で意気軒高と闘い抜く8学生の姿は勝利の証しだ。だからこそ、8学生を取り戻す闘いの中で全国学生の団結を甦(よみがえ)らせよう。8学生への弾圧に怒れる学生は全学連大会に集まろう!
二つに、8学生奪還は、大学・教育を取り戻す根底的な闘いだ。
法大闘争の中から生まれた「大学・教育を取り戻せ!」というスローガンは、新自由主義が生み出す教育と社会の破壊への怒りを一つに束ね上げ、学生が自らの手で未来を切り開く革命の要求だ。
麻生は8月23日、学生を前に、「金がないなら結婚しない方がいい」と言い放った。ふざけるな! 青年をワーキングプアにたたき込んでいるのはいったい誰か! どれだけの青年・学生の未来が奪われているのか! 大学は高額の学費を巻き上げ、借金を背負わせて放り出す。入学金や学費が払えずに、学生が大学から追い出されている。そして法大では、自由を取り戻すために行動に立ち上がる学生に退学・停学処分が強行されている。
大学から学生がたたき出される現実とは何なのか! そして当局の言いなりにならなければ大学に通うこともできない、これが大学と学生の本来の姿なのか! ここに何の可能性があるのか! この怒りを最先頭で体現してきたのが8学生だ。
8学生を奪還し、処分を撤回させよう! 学生が団結して立ち上がるとき、大学・教育を取り戻す歴史的な闘いが始まる。
全国の大学で闘いが始まる
三つに、法大に続いて、全国で新自由主義と「教育の民営化」を粉砕する闘いが始まっている。
入寮募集停止と「改修」攻撃に絶対反対で闘う富山大新樹寮決戦は、東北大有朋寮闘争を引き継ぎ、「全国大学の法大化」と対決する全国学寮闘争の爆発への突破口を切り開く。確約破棄・自治権剥奪(はくだつ)と対決する京都大熊野寮の闘い、キャンパス改修・自治寮つぶし・サークル団体破壊と闘い抜く東北大生の闘いは、組織破壊攻撃に一歩も退かずに団結して立ち向かい、学生運動の歴史的爆発の扉を押し開いている。そして、オバマ反革命とファシスト田母神によるヒロシマ闘争解体攻撃をうち破る先頭で、広島大の学生が闘った。再びみたび、法大闘争を基軸に全学連運動が爆発していく情勢に入っているのだ。
大恐慌-世界戦争と対決しプロレタリア革命へ
第二に、今次全学連大会の成功で、11月集会1万人結集の先頭に立ち、革命的激動情勢を決する存在として全学連が登場しよう。
世界大恐慌はこれから本格的に爆発する。起きているのは、1929年を超える、後のない大恐慌だ。もはや支配階級には何の解決策もない。〈改憲・戦争と民営化・労組破壊〉と対決する労働者の国際的団結、その発展としてのプロレタリア世界革命こそが労働者・学生の生きる道だ。
ブルジョアジーの言う「景気回復」なるものの実態は何か。
一つに、巨額の国家財政をつぎ込んでかろうじて成り立つ、どうしようもない構造だ。シティ、GM、AIGなど帝国主義中枢の資本が、もはや国家のてこ入れなしには1秒たりとも成り立たない破綻的状況だ。しかも、この資金投入そのものが天文学的な財政赤字を生み出し、ドル暴落を準備している。ドル支配が最後的に崩壊するとき、帝国主義はより巨大な大恐慌と世界戦争への道に突き進んでいく。
二つに、「企業業績の回復」などは粉飾のオンパレードであり、根本的にごまかしだ。米帝は時価会計を見直し、金融機関を「黒字化」させた。しかし大手金融機関は、数十兆円の不良資産を抱え込んだままであり、矛盾を隠蔽(いんぺい)し先延ばしているだけだ。矛盾の爆発はこれから始まる。
三つに、自動車や電機など基幹産業は、洪水のような財政投入で一時的に生き延びているにすぎない。米帝を先頭に、各国帝国主義がわれ先に自国産業の保護に走っている。帝国主義間争闘戦の激烈化、分裂・ブロック化と世界戦争への情勢は激しく進行しているのだ。
四つに、「景気底打ち」キャンペーンの裏で、膨大な労働者がクビを切られ、賃金を下げられている。こんなものは断じて認めない!
74―75年恐慌でぶち当たった過剰資本・過剰生産力というデッドロックは、国家独占資本主義政策から新自由主義政策への転換、バブル経済の恒常化と全世界的な極限的搾取を不可避にした。昨秋リーマンショック以来の大恐慌の爆発は、あらゆる延命策の最後的破産である。帝国主義は、その基本矛盾である過剰資本・過剰生産力を絶対に解決できない。トヨタは1千万台の生産能力を全世界に保有しているが、09年の生産台数は660万台で、実に3分の1の生産能力が過剰だ。拡大再生産を原理とする資本主義において、激烈な縮小再生産状態が進行し、それがストレートに大失業攻撃となって襲いかかっている。
11月1万結集の先頭に立つ
しかし同時に大恐慌は、労働者階級の激しい怒りと革命情勢を生み出している。韓国サンヨン自動車労組の闘いは、大恐慌時代に立ち向かう労働者階級の戦闘性と団結した力の大きさを示し、ブルジョアジーどもを震え上がらせた。動労千葉が参加した7月のサンフランシスコ国際労働者会議は、スターリン主義による30年代国際階級闘争の破壊・分断以来の歴史を突き破り、国境をこえる団結を甦らせる現実性を切り開いた。そして大恐慌と対決する国際的な労働者の結集軸こそ11月労働者集会だ。
法大闘争は、動労千葉とひとつになって闘い抜いた6・14―15闘争をもって、労学共闘の決定的地平をかちとった。この爆発的発展が11月労働者集会だ。学生と労働者の未来はひとつだ。全学連は11月1万人結集運動を最先頭で闘い、時代を揺るがす決定的存在として登場しよう。
学生の自己解放的決起で全学連運動の復権を
第三に、今次全学連大会の成功から、全学連運動を復権しよう。
学生運動は歴史の転換点において、必ず情勢を切り開く決定的な起爆剤として登場してきた。戦後革命期の48年9月、学生の怒りと現状変革のエネルギーは爆発し、授業料値上げ阻止ストライキの中から「学問の自由と生活防衛」「戦争反対」を掲げて全学連が結成された。
そしてただちに、反動的大学法案粉砕を目指す全国220校のゼネラルストライキに突入し、全国キャンパスに学生自治を確立して大学をブルジョアジーの支配の破綻点として強制していく歴史的な出発点を築いた。それは同時に、「共産主義教授の追放」を叫ぶGHQ・イールズを大学からたたき出し、レッドパージを学生運動の力で粉砕する決定的な勝利だった。
全学連運動は、50年代後半にスターリン主義と決別するという思想的な飛躍を成し遂げ、60年安保闘争においては国会周辺を埋め尽くす全国の巨万学生の実力決起を実現した。
そして70年安保・沖縄闘争において、大学解放闘争とベトナム反戦闘争の結合の中、ついに「反帝国主義・反スターリン主義」を掲げキャンパスを拠点に世界革命へと進撃し、日本階級闘争の牽引(けんいん)力となった。さらに、新自由主義攻撃の開始としての国鉄分割・民営化と三里塚闘争破壊攻撃と真っ向対決した85年の蜂起的決起をかちとった。
そして今、革命的大激動情勢の中で、法大闘争が全国学生と労働者の未来をかけた決戦としてうち立てられた。この中で全学連運動を甦らせよう。
全学連の旗のもとに300万学生は団結しよう。学生はこの時代にいかに生きるべきなのか?
大恐慌と対決し、教育の民営化と立ち向かう全学連を、一人ひとりの自己解放的決起によってつくりだそう! 大学と社会の腐敗・閉塞に怒り、法大の闘いに魂を揺さぶられる学生は、一人の例外もなく全学連大会に結集しよう!
闘うマル学同に結集しよう
最後に、全学連大会の成功と法大闘争の爆発で、マルクス主義学生同盟1千人建設をかちとろう! 革命的な労働者党の建設が国際プロレタリアートの死活的課題になっている。時代は革共同とマル学同の登場を求めている。闘う学生はマル学同に結集し、ともに革命に生きよう! 全国学生は全学連大会に大結集し、今秋法大決戦を大爆発させよう! 8学生を奪還しよう! 10・11三里塚闘争から11・1労働者集会へ攻め上ろう!
--------------------------------
大学・教育を学生の手に取り戻そう!
法大闘争勝利! 11月労働者集会への1万人結集へ!
全学連第70回定期全国大会
【日時】9月10日(木)〜12日(土)
*10日は午後1時〜5時、11日は午前9時〜午後5時、12日は午前9時〜午後4時の予定
*10日 来賓あいさつ 三里塚芝山連合空港反対同盟
11日 記念講演 法大弾圧弁護団・団長 鈴木達夫弁護士
【会場】文京区民センター(文京区本郷4−15−14)
*東京メトロ・後楽園駅または都営地下鉄・春日駅(いずれも徒歩2〜5分)、JR総武線・水道橋駅徒歩10分
(参加費)1000円(会場費、資料代など *宿泊費除く)
(連絡先)TEL050−3036−6464)
mail_cn001@zengakuren.jp
---------------------------------------------------