ZENSHIN 2009/03/30(No2385 p06)
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週刊『前進』(2385号1面1)(2009/03/30 )
3・20大デモの勝利から4月闘争へ
3・25鉄建公団訴訟判決を弾劾する
動労千葉ストの地平発展させ1047名解雇撤回へ今こそ
(写真 前代未聞の「情宣禁止」に反撃 法政大 法政大当局と東京地裁による「情宣活動禁止等仮処分命令申立」の攻撃を、文化連盟と全学連が法大九段校舎・総長室前で徹底弾劾【3月26日 千代田区)=記事5面)
「労働者のストライキと国際的団結で戦争とめよう」のメインスローガンのもと、イラク反戦6周年の3・20集会には全国から1850人が結集し、戦闘的デモで渋谷の街を席巻した。3・20は、「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」の闘いの貫徹をかけた、1〜3月の最大の闘争だった。われわれはこの闘いに、職場生産点から体制内指導部との党派闘争を貫き、時代認識と路線で強固な団結をつくりだし、大勝利した。3・20を打ち抜いた地平から、4月闘争へ進撃しよう。
党派闘争を貫き勝利ひらく
第一に、3・20を頂点とする3月決戦は、4者4団体派との党派闘争だった。そこに徹底的に絞り上げて闘いぬいた。
われわれは1〜3月の闘いで、吹き荒れる解雇攻撃と職場で徹底的に対決し、春闘ストを全力でぶち抜き、「生きさせろ!」ゼネストの実現に向け、総力をあげ前進してきた。そしてこの地平に確信をもち、国鉄1047名解雇撤回闘争を先頭に、4大産別において道州制・民営化粉砕の闘いを戦略的路線的柱として徹底的にうち立て闘うという09年決戦の方針を、3・20でより鮮明に再確立した。革命情勢が深まれば深まるほど、時代認識と路線をはっきりさせて、徹底的に党派闘争を貫いて闘うことが求められるのである。
第二に、動労千葉のストライキ闘争の意義は巨大である。動労千葉は3月17日〜19日の3日間、組織の総力をあげてストライキを貫徹した。ライフサイクル粉砕を軸にJR職場に決定的分岐をつくりだし、「スト破り」を決然と拒否して国労から動労千葉に加入する労働者が生み出された。さらに「平成採」の青年労働者を獲得する圧倒的な展望をつかんだ。
JR東日本は、「スト破り」の屈辱と怒りが動労千葉への大結集となることを恐れ、その対策に大わらわになった。動労千葉組合員はストライキの威力への確信をますます深めた。「組織拡大春闘」としてストを構えたことの決定的勝利性だ。
第三に、体制内勢力との党派闘争をとおした路線的確立、路線的一致と団結によってこそ、青年労働者を獲得し、職場に根を張った細胞建設をかちとることができるということを、3・20と3月決戦の核心としてつかんだことは重要だ。
体制内指導部との党派闘争はこれからいよいよ本格化する。6千万労働者の階級的指導部として自己を確立し、第2、第3の動労千葉型拠点を、細胞建設論を基礎に目的意識的に打ち立てること――これが09年決戦の戦略的課題だ。3・20の大勝利で、11月労働者集会1万人結集の路線的土台は形成された。11月への進撃を開始しよう。4〜5月闘争へ突き進もう。
日帝危機と麻生の国策捜査
民主党代表・小沢の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件(公設秘書が起訴)は、日帝・支配階級の腐敗と危機と分裂と暗闘の深さ、激しさを突き出している。これは労働者階級にとって、「民主党も自民党もどっちもどっちだ」とか「小沢は辞任すべきだ」とかいうレベルの話ではない。
戦後史的にも最大級の政治危機にあえぎ、統治能力を喪失している日帝・麻生は、元警察庁長官の官房副長官・漆間などを使って、「自民党政権護持」「民主党・小沢政権阻止」に向け、これまでの事例からは法的にも無理があり批判があるのも承知で、事実上の指揮権を発動し、国策捜査を強行した。小沢の「第7艦隊発言」に象徴される対米対抗性に危機感をもつ米帝の一定の意思が麻生の強権発動を尻押ししたことも明白だ。
この事態の背後には、大恐慌情勢の激化と大量解雇・賃下げ攻撃の嵐の中で、いよいよ高まる労働者階級人民の怒りがあり、革命情勢の進行がある。日帝・麻生とブルジョアジーは、労働者の反乱と革命的決起を心底から恐怖している。だからたとえまだ議会主義的幻想にとらわれていても、労働者人民が「与野党逆転」に動くことなど許さないというわけだ。
したがって民主党・小沢への今回の異常とも言える強権発動は、本質的に労働者階級人民への攻撃であり、連合と民主党にクサビを打ち込み、より一層の屈服を迫る狙いにも貫かれている。
この一方で自民党は「これで良いのか日教組」の大キャンペーンを始めた。日教組本部はこれに全面屈服し、全国教研集会(広島)で革命派に機動隊を差し向けるまでに反動化した。自治労本部は道州制・民営化攻撃に全面賛成し、絶対反対で闘う労働者に襲いかかっている。JP労組本部は「いっさいの争議行為を圧殺する」ことを郵政資本に誓った。3月23日の政府、日本経団連、連合の「政労使一丸で日本型ワークシェアリングを推進する」なる政労使合意は、首切り、賃下げ、団結破壊の巨大な予防反革命である。
こうした日帝ブルジョアジーの攻撃と小沢問題への労働者階級の回答は、1047名解雇撤回闘争を軸とする4大産別(6大産別)決戦の爆発、「生きさせろ!」ゼネストへの総決起だ。そして「労働運動の力で革命を」の階級的労働運動の発展で日帝・麻生を打倒し、一切の議会主義的幻想を打ち破り、破産し生命力の尽きたブルジョア独裁を粉砕してプロレタリア独裁を打ち立てるために闘うことだ。
4・25尼崎闘争に結集しよう
3月25日の鉄建公団訴訟控訴審判決を徹底的に弾劾し、1047名闘争の発展を切り開こう。
3・25高裁判決は、05年9・15一審判決を超える極悪の反動判決だ。
組合差別・不当労働行為を認めながら、「差別がなければJRに採用されたとは認められない」などと言いなし、一審どおり国家的不当労働行為による解雇を全面的に容認した。
しかも高裁判決は、9・15判決以上に1047名を分断する意図に貫かれている。“停職処分歴があるものはJR不採用は当たり前”と、9・15判決と同様に、国鉄時代に6カ月以上または2回以上の停職処分歴がある原告をあらかじめ排除した。高裁判決はこれに加え、「広域採用辞退者」(6人)は「期待権に対する損害賠償550万円」を半分の275万円に減額、第2希望のJR採用辞退者(4人)はゼロと露骨に切り捨てた。
3・25判決は、動労千葉の徹底排除―1047名闘争の全面的解体を労働者支配の根幹に据えるという日帝権力・資本の基本路線を、9・15判決以上に悪辣(あくらつ)に貫いた極反動判決だ。
これは、1047名闘争を解体しなければ、青年・学生を先頭とする6千万労働者の怒りと、1047名解雇撤回闘争が結合し、革命へ発展してしまうというブルジョアジーの恐怖から来る大反動だ。1047名闘争は今こそ自らの存在意義と力を確信し、大恐慌下の労働者階級の反撃の拠点として、自らを断固登場させる必要がある。
3・25反動判決は同時に、「解雇撤回」が「革命」に発展することに恐怖した4者4団体路線の全面破産でもある。4者4団体は9・15判決の賛美から出発した。そこから動労千葉排除が始まり、解雇撤回を引き下ろすまでにいたった。裁判闘争に原告団員・闘争団員をしばりつけ、「労働者には力がない」と敗北主義を蔓延(まんえん)させ、和解=政治解決という底なしの「お願い路線」に追い込んできたのだ。
今やその4者4団体路線は全面破産した。今こそ3・25反動判決を徹底弾劾し、1047名闘争の革命的再生と発展の道を大きく切り開こう。
当面する闘いの課題は4者4団体主催の4・1集会をめぐる攻防にかちぬき、4・25尼崎現地闘争に総決起し、11月労働者集会への進撃を開始することだ。4者4団体派と全戦線で対決し、革命的分岐をつくりだそう。国労5・27臨大闘争弾圧裁判と「国労5・27基金運動」を組織化の決定的武器とし闘おう。
そして、第2次国鉄決戦を突破口に、道州制・民営化攻撃粉砕の4大産別(6大産別)決戦の大前進をかちとろう。
学生戦線は、いよいよ09年の新歓闘争を迎える。主流派へ躍り出る決定的チャンスだ。法大での情宣活動禁止の不当な仮処分攻撃を粉砕し、4・24法大解放1000人集会へ攻め上ろう。
4・21裁判員制度廃止の日比谷野音大集会を絶対に成功させよう。「海賊対処法案」の成立を阻止しよう。3・20の大勝利の地平からさらに4〜5月闘争へ進撃しよう。
マル青労同・マル学同各1000人組織建設に全力で取り組もう。機関紙を武器に闘おう。
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週刊『前進』(2385号1面2)(2009/03/30 )
貨物機炎上事故徹底弾劾
新自由主義の下で安全無視
成田空港をただちに廃港へ
「世界で最も危険な空港」成田
3月23日早朝、成田空港A滑走路において、米フェデックス社の貨物機が着陸に失敗、横転して大破・炎上し、機長と副操縦士の2人の労働者が命を奪われた。
われわれはこの大事故を帝国主義の新自由主義政策がもたらした航空労働者への虐殺攻撃として、また三里塚農民の農地を奪って建設が強行され、安全性を度外視して運用を続けてきた成田空港の根本的破産として、徹底的に弾劾する!
3・29三里塚全国総決起集会を成功させた労農連帯の力で、今こそ成田空港を廃港へたたき込もう。職場生産点の支配権を奪還し、革命へと前進しよう。
マスコミは「成田では初の死亡事故」などと、あたかも安全が保たれてきた場所でたまたま事故が起きたような報道をしているが、とんでもないことだ。もし事故機が大型旅客機だったらとてつもない惨事になっていた。着陸コースがそれていたら、市東孝雄さんを始め天神峰、東峰など空港周辺の農民の生命や家屋、農地に大災害をもたらしていた。これはなんら架空の想定ではない。
成田は「国際空港」とは名ばかりで、横風用滑走路もなく、誘導路はいびつに湾曲してジェット機同士がすれ違うこともままならず、管制塔の視界も悪い欠陥だらけの「世界で最も危険な空港」だ。現に開港からこれまで事故は頻繁に起こり続けてきた。そして、農民追い出しのために農家の頭上40bにジェット機を飛ばしている!
もともと空港には不向きな内陸部の農村地域に、農地を破壊し無理やり滑走路を敷きつめ、土地買収や反対闘争つぶしのためには躍起になって法外な金を投じてきた。
事故当時は最大瞬間風速21bの強風が吹き、「ウインドシア」と呼ばれる急激な風の変化が起きていたことが指摘されている。だが、事故原因は自然現象に解消されるべきものでは断じてない。ウインドシアへの注意喚起が繰り返し各航空会社に流されていたが、離発着が次々と強行され続けたのだ。事故は起こるべくして起きた。
規制緩和の波に乗って急成長
さらに今回の事故は、根本的には帝国主義の新自由主義攻撃がもたらした結果である。航空という絶対的に安全性が求められる業界でも、むき出しの競争原理が幅をきかせ、利益優先、コスト削減、リストラ、労働強化の波が押し寄せている。航空機の大型化、燃料価格の高騰などによって、航空会社はパイロットの訓練や技量維持に回す金と時間を削減しているのが現実だ。
昨年9月に米ボーイング社の労働者2万7千人がストライキに立ち上がったことで明らかなように、整備士労働者は、徹底的な賃下げとアウトソーシングの攻撃と闘っている。管制業務の労働者も過酷なリストラと強労働を強いられている。
またフェデックス資本は、米国内全域の翌日配送を保証する「オーバーナイト配送」や世界中に48時間以内に届けることを売り物に、規制緩和に乗って急成長してきた総合物流の最大手。そして一貫して労働組合結成を抑圧してきた企業だ。
こうした条件の中でウインドシアの危険を押して離発着が強行され、事故は発生した。ほかの機が事故機になっても不思議でない状況だった。問題はパイロットの技量や自然条件に帰するものではなく、新自由主義攻撃にあるのだ!
動労千葉が反合・運転保安闘争の中で確立した「闘いなくして安全なし」というスローガンが、ここでも問題の核心を突いている。労働者は闘って団結して職場支配権を取り戻すことなくしては、自分(および乗客)の命と安全を守ることはできない。
自らの職場から立ち上がり、全世界の労働者に闘いの展望を示そう。暫定滑走路北延伸・農地強奪を粉砕しよう。3・23事故を徹底弾劾し、成田空港を廃港へ!
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週刊『前進』(2385号2面1)(2009/03/30 )
鉄建公団訴訟控訴審判決 1047名闘争の解体狙う
4者4団体の全面投降は9・15判決への屈服が原点
動労千葉と共に解雇撤回へ
東京高裁は3月25日、鉄建公団訴訟控訴審の判決を下した。この判決は、不当労働行為による解雇を全面的に容認し、05年9月15日の一審判決を貫き、さらに反動化した極悪の判決だ。4者4団体指導部はこの反動判決に全面屈服し、なりふりかまわず解雇撤回を投げ捨てて国鉄闘争をなきものにしようとしている。断じて許すわけにはいかない。今こそ3・25判決を徹底弾劾し、動労千葉とともに1047名闘争の全面的発展を切り開くことこそが勝利の道だ。
1047名の分断策す判決
高裁判決は、05年9月15日の東京地裁判決と同様、90年の国鉄清算事業団による解雇を撤回せよという原告の訴えを全面的に退けた。判決は、国鉄によるJR採用候補者名簿の作成に不当労働行為があったと言いながら、「国鉄清算事業団からの解雇が無効であるという一審原告らの主張は採用できない」と公然と言い放った。
口先では「不当労働行為の事実を認定した」という素振りを見せながら、「不当労働行為による解雇は無効」という原則をあからさまに踏みにじって、解雇撤回を拒みとおしていることにこそ、この判決の反動性が端的に表れている。9・15判決に続き、90年解雇は有効だと強弁した3・25判決は、1047名の解雇撤回は断じて認めないという支配階級の反動的意思を、あらためてむき出しにしたのである。
その根底にあるのは、世界大恐慌情勢下で大量解雇の攻撃を貫かなければ延命できない資本主義の体制的危機だ。1047名の解雇を撤回したら、今日、嵐のように吹き荒れる非正規職労働者への解雇攻撃や、道州制導入による公務員労働者への首切り攻撃は貫けない。だから権力と資本は「解雇は有効」と絶叫し続ける以外にない。
だが、そこにこそ敵の攻撃の破綻点が現れている。解雇撤回の原則を貫くことこそ、最も有効で最も大きな打撃を敵に与える闘い方なのだ。
05年の東京地裁9・15判決は、国鉄時代に6カ月以上の停職処分または2回以上の停職処分を受けた者などはJRに採用しないとした「採用基準」を絶対化し、この基準によりJR不採用とされた5人の原告を慰謝料支払いの対象から排除していた。
その狙いは、国鉄分割・民営化に対してストライキで闘った動労千葉を徹底的に排除することにあった。そのために9・15判決は、停職処分を受けてJR不採用となった鉄建公団訴訟原告を他の原告からことさらに区別し、1047名を分断する攻撃を仕掛けてきたのである。
今回の高裁判決には、9・15判決の悪辣(あくらつ)な意図がさらに凶悪な形で押し貫かれている。高裁判決は、「第二希望のJRに採用されながらこれを辞退した者」4人についても慰謝料支払いの対象とせず、「国鉄清算事業団在職中に追加的広域採用に応募しながら、これを辞退した者」6人については慰謝料を275万円に減額した。
日帝権力とJR資本の基本路線は、動労千葉を徹底して排除し、それにより1047名を分断し、1047名闘争を最終的に解体することだ。3・25判決を打ち破り、1047名闘争に勝利するためには、9・15判決を徹底弾劾する立場に立つことが絶対に必要だ。
動労千葉排除し権力に依存
世界大恐慌がさらに激化し、「生きさせろ!」という労働者の嵐のような決起が巻き起こる中で、権力と資本は1047名闘争を解体する以外に労働者支配を貫徹できないところに追い込まれている。資本は労働者階級にすさまじい大量首切り攻撃を仕掛けながら、これに対する労働者の根底的な怒りが1047名闘争と結びつくことを恐れている。だから権力は、今ここで1047名闘争を解体しきらなければ革命を呼び起こすという激しい反動的危機感に駆られて、今回の反動判決を振り下ろしたのだ。
この反動判決を引き出したのは、動労千葉を排除し、解雇撤回を投げ捨てて「政治解決」を呼号し続けてきた4者4団体の裏切りだ。彼らは、1047名闘争が動労千葉の闘いと結合して貫かれれば、革命に結びつくことに恐怖して、動労千葉の排除に走った。
この4者4団体は、9・15判決に屈服し、9・15判決に体現された権力の意図に乗ったところから生まれた。彼らは、9・15判決を賛美することにより、自ら1047名の中に分断をつくり出してきたのだ。
動労千葉排除から始まった4者4団体の裏切りは、解雇撤回の原則を投げ捨て、ついに「政治解決」と称する権力・資本への底なしの屈服にまで行き着いている。それはもはや、労働運動の最低限の常識をもかなぐり捨てた、全面投降そのものである。
控訴審判決が出されたことにより、4者4団体の「判決前政治解決」は全面破産した。同日の判決報告集会で、国鉄闘争共闘会議の二瓶議長は自らの破産を全面的に居直りつつ、「国会開催中に解決したい。そのために自民党をどうしても引き込みたい」などと公言した。それは、1047名をとことんまで自民党に屈服させるということだ。4者4団体は、東京高裁の南裁判長が「判決を機に早期解決を望む」と発言したことを最大限に持ち上げて、1047名闘争の自己解体へとさらに激しくのめり込もうとしている。
4者4団体の幹部は、「雇用・年金・解決金の3項目は譲れない」「解決金だけの解決は受け入れられない」などと言う。だが、その3項目を実現するためには、解雇を撤回させなければならないのは自明のことだ。にもかかわらず、彼らは「解雇撤回」の4文字は何としても消し去ろうとする。それは、実際には4者4団体が「雇用・年金・解決金」の3項目要求も投げ捨てているということにほかならない。
4者4団体幹部がしていることは、敵に土下座し、団結を自ら崩して、闘争団員の絶望をあおることでしかない。それは「政治解決路線」ですらない。階級的原則を貫き闘う労働者に敵対する者たちは粉砕あるのみだ。
大量解雇との闘いの先頭に
3・25判決を機に、1047名闘争はその原則的貫徹か、最後的解体かをめぐるかつてない攻防に突入した。この情勢を前に打ち抜かれた3月17〜19日の動労千葉のストライキは、1047名解雇撤回に向けての突撃路を切り開いている。平成採の青年労働者を結集し、JR資本と真っ向から対決する動労千葉の闘いこそ、勝利の展望を指し示している。3・20渋谷大デモは、動労千葉とともに闘う青年労働者を先頭に全国から1850人の労働者を結集し、圧倒的に打ち抜かれた。
今や労働者を襲う首切り攻撃に対して、全国・全世界で無数のストライキが激発している情勢だ。こうした闘いと結合し、その最先頭に国鉄闘争が立った時、1047名の解雇撤回という歴史的勝利を実現することができる。
4月25日には動労千葉の呼びかけのもと、尼崎事故弾劾の現地闘争が行われる。国労5・27臨大闘争弾圧被告団はこの闘いの先頭に立つ。闘争団を始め闘う国鉄労働者は4・25尼崎現地闘争に結集しよう。職場から闘いを巻き起こし、JR資本と徹底的に闘うことが、1047名闘争の勝利を引き寄せるのだ。
3・25判決は、4者4団体にその破産を明白に突きつけた。反動判決を徹底的に弾劾し、4者4団体路線を怒りを込めて粉砕しよう。解雇撤回の原則を高々と掲げて勝利の道を歩もう。解雇撤回を貫くことのみが敵階級への回答だ。
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週刊『前進』(2385号3面1)(2009/03/30 )
労働者のストとデモで戦争とめよう
日本の闘い世界に届く
3・20イラク反戦6周年集会の発言
(写真 各組合、団体の旗を林立させ、大部隊で渋谷の街をデモ【3月20日】)
イラク反戦6周年3・20渋谷大デモは、世界金融大恐慌の進展と新たな戦争の危機、すなわち資本主義の終焉(しゅうえん)という歴史的大転換期にあって、「労働者のストと国際的団結で戦争とめよう」のメインスローガンのもと、プロレタリア世界革命をめざして闘う階級的労働運動の力強いメッセージを世界に発信した。問われていたのはプロレタリア革命の思想と路線だ。アメリカの既成の反戦団体の多くが「恐慌下」を理由に行動を取りやめ、イギリスの統一反戦行動も開催できなかった。労働者のゼネストに直面したフランスでは、第4インターが「マルクス主義」の看板を下ろして解散、革命を否定する体制内指導部の「反資本主義政党」に合流した。革命以外に出口がない情勢で、既成指導部の混迷が、労働者の怒りと革命への闘いを抑えこむ構図は世界共通なのだ。この中で、動労千葉ストを先頭とする1850人の渋谷デモは、体制内派との激しい党派闘争に勝ちぬく際だった戦闘性を示し、日帝権力を震え上がらせた。(編集局)
青年労働者が基調報告
労働組合再生へ路線闘争を ワーカーズアクション実行委員会
イラク開戦から6年。世界金融大恐慌が始まり、戦争か革命かが問われる時代です。「労働運動の力で革命をやろう」と訴えて2年。路線が問われ、労働組合をよみがえらせることに一切がかかっていることが鮮明になりました。
大恐慌と派遣切り、大量解雇の情勢をどう見るか。リーマンの破綻だけで64兆円の損失。日本も1000兆円を超える財政破綻です。そのツケを労働者に押しつけるために「聖域なき構造改革」を叫んだ小泉政権の郵政民営化がありました。
経済大国といわれた日本が目の前で崩れている。終身雇用、年功序列、企業内組合というあり方を政府・資本家が自ら壊してきた。そして資本主義最後の延命策の新自由主義が「民営化・規制緩和と労働組合の解体」でした。95年に日経連が提言した「正社員は1割で、9割を非正規に」は現実となりました。もはや「会社あっての労働者」という労働者支配は成り立ちません。
支配階級が労働者を黙らせるためにはメシを食わせることですが、それができなくなった。労働者は首を切られても「自己責任」だと。これに連合は屈服し、経団連の「労使一丸」体制を自ら担っている。このもとであらゆる体制内勢力が、闘う労働者を弾圧している。これと真っ向から対決して、職場から闘う団結を作り出そう。
日本階級闘争は国鉄闘争を軸に大きな分岐点です。87年の国鉄分割・民営化、総評解体と連合発足から労働組合が急激に右旋回しました。行き着いた先が派遣法改悪。これは連合傘下の電機連合の提言で進められた。その先に現在の派遣切りがあります。
国鉄分割・民営化に唯一ストで闘って勝利したのが動労千葉です。動労千葉は、大恐慌の時代に民営化絶対反対の路線で組織を拡大し、労働組合をよみがえらせようと訴えています。これに対して国鉄1047名解雇撤回の旗を降ろし、「政治解決」路線に転落したのが4者4団体派です。
彼らは本日、ワールドピースナウ主催の集会で何をしているか。民営化賛成で戦争反対を闘えるか。断じて否です。彼らの「政治解決」路線も、鉄建公団訴訟の3・25判決で破産した。本日の反戦デモも激しい路線闘争です。
民営化賛成と生産性向上運動の最悪の先兵であるJP労組は、春闘でスト破り宣言を社長に提出するまでに労働者への敵対を深めています。小包の子会社化と強制出向攻撃と真っ向から闘い、団結と労働組合をよみがえらせる決意です。
ロシア革命も「パンと平和」から始まった。不況の底が抜けた現在は資本主義の終わりの時代です。労働者が資本家から権力を取って代わる時代です。労働組合の路線闘争は全世界の課題です。09年決戦に躍り出よう。
(写真 「世界の労働者と団結して戦争とめるぞ!」会場全体を熱気がおおう)
動労水戸の開会あいさつ
動労総連合も続々とストに 動労水戸書記長 木村郁夫さん
大恐慌で激しい首切りリストラが襲いかかり、労働者が生きていけない状況となった。資本主義の崩壊です。この社会を変えられるのはわれわれ労働者・学生・農民・人民以外にありません。
私は動労水戸の運転士登用差別事件で、20年ぶりに最高裁判決の勝利をかちとった当該です。これまで国鉄分割・民営化に反対し、民営化の手先となったJR総連を打倒するために闘ってきましたが、資本の労働者分断支配の根幹を打ち破る勝利です。
JR資本は最高裁判決を無視し、開き直る態度を決め込んでいる。彼らは完全に追いつめられたのです。私たちは18日、動労千葉とともに春闘ストライキを貫徹しました。動労総連合の仲間も続々とストに決起しています。
労働者こそがストライキで社会を変えられることを実感する時代です。そのような断固たるデモを貫徹しましょう。
反戦を闘う全学連
民営化反対と反戦はひとつ 全学連委員長 織田陽介さん
法大当局が情宣活動禁止の仮処分命令申立を出しました。法大でビラをまくな、集会をやるなと。これを裁判所に命令させようとしている。絶対に許せないし粉砕します。
88人も逮捕者を出して闘いをつぶせなかった法大当局が、ついに集会も表現の自由も奪う攻撃に出た。憲法の枠を超えた治安弾圧。これが改憲の核心です。大恐慌の中で、戦争衝動が大学や資本、至る所で激しく噴き出している。これらとの闘いが道州制決戦です。
民営化された成田空港は運ぶものがなく、戦争が始まれば軍隊を受け入れるといいます。農民の農地を取り上げ、破壊して資本がもうける農地法改悪も始まりました。
大学は学生から集めた何千億円もの金を金融取引につぎ込んでつぶれそうです。「教育の民営化」は深刻です。アメリカでは「予算カットされたくなければ軍隊に名簿を出せ」とやられている。学校の中から戦争の衝動が噴き出している。沖縄では道州制で「独立」するために戦争をやろうという攻撃です。
別の「反戦集会」がWPN主催で行われていますが、あっちは民営化賛成のグループ、4者4団体派です。戦争にどういう態度を取るかは、民営化に反対するのかどうかの路線闘争です。
全米鉄鋼労組は「戦闘機の生産が減ると解雇されるから軍縮するな」とオバマの軍縮方針に反対している。ヨーロッパでも、移民排撃の「愛国スト」が右派の労働組合で起こっている。労働組合を巻き込む愛国主義や排外主義に対して、全世界の労働者の階級的団結が問われています。
日本共産党は資本主義の発展を望むと公言した。資本と闘わない労働組合は、資本の利益と延命のための戦争にも反対できません。彼らは「ソマリアの海賊は立派な違法行為」と言い放った。JR総連は「理想でメシは食えない」と軍事輸送推進を言う。社会主義を語っていた連中が戦争の先兵になるのは、第1次大戦に賛成した「第2インターの崩壊」と同じです。反戦闘争の路線的分岐なのです。
道州制攻撃の中で、自治労、日教組の労働者が先頭に立てば全人民の革命的蜂起は可能です。11月集会1万人結集へ、民営化反対・国鉄1047名解雇撤回、道州制反対で闘いましょう。
スト貫徹の動労千葉
分割・民営化に決着つける時 動労千葉委員長 田中康宏さん
動労千葉は302人が3日間のストをやりぬきました。スト初日、業務命令を受けた国労の組合員がその場で動労千葉に加入し、ストに突入するという大きな成果をかちとりました。分割・民営化との決着をつける一歩を踏み出したのです。
派遣労働者をはじめ大規模な首切りが始まっていますが、国鉄分割・民営化に決着をつける時、国鉄闘争の勝利こそがすべての労働者の怒りを爆発させます。今日の労働者の状況はすべて分割・民営化から始まったものだからです。
今春闘で連合は、定昇凍結まで受け入れた。労働者の怒りを組織できるのは私たちだけです。全力で組織しぬこう。
大恐慌の一方で戦争が拡大している。労働運動全体が産業報国会に転落した戦前と同じ分岐点です。ここで4者4団体派は政府・自民党に泣きついた。結果は3・25判決ですべて破産です。
アメリカの仲間も闘っています。資本家の手先となったSEIU(サービス従業員国際労組)指導部にカリフォルニアの労働者15万人が大反乱を始めています。こういう闘いに今こそ続こう。
決戦の三里塚反対同盟
労働者・農民の連帯で勝利を 反対同盟事務局長 北原鉱治さん
三里塚は43年間、全国の労働者・農民・学生と連帯して闘ってきましたが、いますべての人々、とりわけ若い人に、生きるためにいかに闘うかが問われていると思います。自らの力で未来を切り開く。これが闘いの原点です。自分自身が動かなければ、けっして世の中は変わりません。そうした思いで三里塚も闘ってきました。
いまの政治は無責任でデタラメです。43年を経た三里塚でもいまだに大きな犠牲を生んでいる。農民が命の糧である食糧を生産し、労働者が機械を動かす。この労働者・農民の大きな連帯があれば、今のような政治はいりません。
私の青春は第2次世界大戦で明け暮れました。今日死ぬか明日死ぬか、という毎日でした。そしていま、歴史はくり返されようとしています。
三里塚の闘いも再び決戦となりました。暫定滑走路の北延伸を阻止し、市東孝雄さんの農地取り上げをなんとしても阻止する決戦です。
3・29全国集会を三里塚現地で行います。搾取のない時代をつくるために、皆さんとともに闘う決意です。
闘う弁護士戦線
4・21裁判員制度阻止へ 弁護士 森川文人さん
時代は「蟹工船」「チェ・ゲバラ」、闘う労働者の反乱の時代です。私も法大闘争を軸にサミット粉砕闘争など、皆さんと共に闘ってきました。
弁護士戦線も司法改革反対、裁判員制度反対、弁護士激増反対、改憲阻止を掲げ、日弁連会長選挙を闘いました。結果は一歩届きませんでしたが、マルクスいわく「革命的反乱は、労働者階級が勝利するまでは失敗せざるをえない」です。日共スターリン主義を打倒したものの、最終的勝利には至らなかっただけと総括しています。4・21日比谷野音集会は最大の激突点、大結集をお願いします。
いま最も暴力支配が露呈している場所が法大キャンパスであり、東京地裁429号警備法廷です。「ビラまき禁止仮処分」攻撃も粉砕します。
民主党・小沢の秘書が逮捕されたり、支配階級も激しく分裂を開始しています。支配階級は「自己責任」などといって労働者に犠牲を押しつけますが、労働者の自己責任とは権力奪取でありプロレタリア独裁を自己解放的に闘い取ることです。未来をわれわれの手でつかみましょう。
労働者からの決意表明
●国労5・27臨大闘争弾圧被告・羽廣憲さん
検察の論告求刑は、立証もなしで「労働運動に関与し国家転覆をもくろむ者だから有罪にせよ」というふざけた内容でした。6月からの最終意見陳述は国鉄闘争を決する闘いです。関西の被告は「有罪・解雇」攻撃とのまったなしの闘いに突入しています。4・25尼崎事故4周年闘争の大爆発をかちとりましょう。
解雇撤回を投げ捨てた4者4団体の「政治解決」路線は、鉄建公団訴訟の3・25判決の決定で完全に破産しました。金さえ出れば1047名解雇撤回闘争を解散すると言った体制内指導部を絶対に許せません。
いまや革命以外に敵の攻撃を止めることはできない時代です。敵権力と資本の意志は明確です。国鉄闘争が階級闘争として残っている限り、郵政民営化も「日の丸・君が代」攻撃も貫徹しません。1047名闘争は全労働者の結集軸です。
私たち7被告と弁護団は、5・27裁判闘争を国労本部打倒・1047名解雇撤回闘争の最先端の闘いとして、国労共闘の組織をかけて闘います。
●八尾北医療センター労組・灰垣美佐子さん
私たちは西郡の森本さんの住宅を奪う2・26強制執行に対し、強制執行絶対反対、八尾北医療センター民営化絶対反対のストに決起しました。部落差別による分断を打ち破り、資本と非和解で闘う労働者の団結をつくって勝利しました。
労働組合が2・26をストで闘うことで、住宅闘争は6千万労働者の闘い、道州制粉砕の闘いとなって爆発しました。
解同本部派や自治体に巣くう共産党の労組執行部による反動は、体制内派を打ち破って労働者の決起をかちとる絶好のチャンスです。ともに闘いましょう。
●部落解放同盟全国連合会西郡支部・岡邨洋さん
私たちは2・26の森本さんに対する強制執行阻止を闘い勝利しました。住宅の問題は、部落差別を利用して労働者を分断し、団結させない攻撃でした。しかし、われわれはこれまでの解放運動の枠を打ち破り、労働者階級の闘いとして住宅闘争を闘いました。敵はひとつ。道州制を進める資本であり、橋下知事です。
大恐慌は革命のチャンスです。解同全国連本部や、うそとだましの解同本部派、八尾市住宅管理課と徹底的に対決し、6千万労働者とひとつにつながる闘いをやりぬく決意です。
●大阪豊中市の自治体労働者
沖縄の自治体で闘う女性部の2人の仲間がこの集会にカンパを寄せてくれました。
動労千葉の闘いが4者4団体派を打ち破り、革命への巨大な突破口を開いています。このなかで3・6の道州制粉砕・橋下打倒の大阪集会が450人で大成功しました。
公立病院の全面的な民営化計画が明らかになるなかで、自治労の衛生医療評議会が「攻めの民営化」を打ち出した。自治労本部と大阪府本部の腐った正体が暴露されたのです。私たちはこれと非和解で闘う自治体労働者の全国潮流を登場させることができました。
偽女性部ニュースをまいて集会を妨害し、向こうに行った女性部の副部長と書記長を解任しました。これから豊中市職が民営化賛成か反対かで半分に割れる過程に入ります。階級的団結で行こう!
●広島の青年教育労働者
2月に広島で行われた日教組の教研集会で、私を含む4人に「誓約書」が送られてきました。会場内外でチラシをまくな、不規則発言はするな、教研の開催中は日教組、広教組の指示に従え、という誓約書にサインしろというものです。中に入って闘うべきか迷いましたが、断固拒否で闘いました。法大のようにマイク握って、機動隊の大部隊に囲まれながら訴えれば、必ず中の労働者は決起すると信じて闘いました。大正解でした。勝ちました。
当日、多くの教育労働者の仲間が誓約書撤回要求の署名に応じてくれました。「あなたのように闘っている人に会えて良かった」と固い握手をする人がいました。涙を流して喜んで『前進』の読者になった人もいます。
ソマリア派兵を目の前で強行されて悔しかったが、悔しさを団結の力に変えて麻生もオバマもぶっ飛ばそう。
●沖縄うるまユニオン・富田晋さん
沖縄は今、道州制と米軍再編の二大攻撃を受けていますが、沖縄の労働者は一歩も引いていない。2年前の教科書検定反対12万5千人、あのゼネスト情勢は何も変わっていません。革命と戦争の時代です。沖縄労働者が歴史の表舞台で闘う時がきたのです。
オバマは「北朝鮮のテポドン発射」をあおり立てて、太平洋艦隊のすべてを沖縄と日本海に向かわせている。
沖縄の体制内指導部はこの間まで、このオバマに頼めば基地は撤去できると本気で言っていました。当然にもダメでした。今度は民主党がアメリカに働きかけてくれれば何とかなると。ふざけるな、という話です。僕を「命を守る会」から解雇した連中の問題は、米軍再編と道州制に屈服するかどうかの問題だったことが明らかになったのです。辺野古の体制内指導部は、沖縄の反戦闘争をぶっつぶす、体制に屈服する道にカジを切ったのです。こんな奴らはぶっつぶしてやろう!
動労千葉のストライキに続こう! 沖縄反戦闘争の旗を労働者階級のもとに取り戻そう!
●東京北部の医療現場で闘う精研労組
動労千葉と連帯しストライキを貫徹しています。体制内、日本共産党・医労連と闘い、青年労働者が圧倒的に決起しています。動労千葉に続く労働組合をつくろうと闘っています。
国鉄闘争が重大な局面を迎えています。労働組合らしい労働組合をよみがえらせようと闘っています。
党派闘争をやりぬくことです。4者4団体が解雇撤回を投げ捨て、資本を救済することに走っている。これと徹底的に非和解で闘うことが、労働組合をよみがえらせる道です。そうして2月28日のストライキをやってこの集会に合流しました。ともに闘いましょう。
(写真 集会をかちとり全発言者が登壇しインター斉唱)
●関西合同労組技能育成センター分会
派遣先の奈良の森精機で3波のストライキをぶちぬきました。今年に入っても2波の抗議闘争をぶちぬき、資本家を震え上がらせています。
派遣元のラディア・ホールディングとプレミアラインは3月18日、大量の労働者を解雇し、会社をたたむと通告してきました。労働者を殺し、労働組合をつぶす許し難い攻撃です。
これに対して、私たちは動労千葉のストライキに連帯して抗議闘争に決起しました。そして昨日19日、派遣元の2社に対して、解雇は許さないとストライキをたたきつけました。
われわれの闘いは全国のゼネストに発展する闘いです。皆さんとともに資本主義をぶっ飛ばす闘いを続けます。
法大解放へ
4・24に学生の蜂起を闘う 法大文化連盟副委員長 恩田亮さん
法政大学は監視カメラが150個、キャンパスの周りは有刺鉄線、ビラをまけば停学、集会をやれば退学、抗議すれば逮捕、逮捕者は88名。起訴者は22名。絵に描いたような監獄大学です。
先日、法大当局と裁判所から、大学前での情宣活動を禁止するという仮処分の申立書が送られてきました。大学はどこまで腐っているのか! こうなったのもすべて新自由主義が悪いんです。
われわれは黙っていない。先日も文化連盟と全学連は総長の自宅にデモをかけてきた。4月24日には、法大で大規模な学生蜂起を行う! 新自由主義に苦しむ人は全部集まって下さい。監獄大学をぶっ壊すぞ!
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週刊『前進』(2385号4面3)(2009/03/30 )
西松建設献金事件の核心
“小沢政権阻止”へ強権発動
●麻生・漆間による国策捜査
3月3日に政治資金規正法違反容疑で逮捕された、民主党代表・小沢一郎の公設第1秘書が24日に起訴され、それを受けて小沢が「代表続行」を表明した。この事件は、小沢・民主党が準大手ゼネコンの西松建設と深く結びつき政治献金を受けていた金権腐敗を暴き出したという次元の問題ではない。明らかに、麻生政権が漆間官房副長官を使い検察を動かして、「小沢政権」が生まれるのを阻止するために仕組んだ、戦後史上かつてない「国策捜査」であり、超重大事態である。
麻生と日帝権力中枢が指揮権発動にも等しい検察権力の行使をもって、自民党政権護持のために周到に準備し、政敵=民主党・小沢に攻撃を仕掛けたものだ。
それは民主党・連合のもとにある労働者階級全体に対する攻撃を本質としている。まだ議会主義の幻想のもとにあって民主党政権を求めること自体をも支配階級として許さないということだ。民主党と連合に一層の屈服のくさびを打ち込むことを狙っている。
それは大恐慌下の日帝の危機、日帝政治支配の末期的危機の表現であり、支配階級がこれまでどおりのやり方ではやっていけないという統治能力の喪失をさらけだし、支配階級内部で激烈な分裂と暗闘を繰り広げていることの現れでもある。つまり、労働者階級が資本家政府を倒して権力を握らなければならない情勢であること、革命的情勢そのものであることを告げ知らせているのだ。
大恐慌に直撃されて、日帝支配階級は震え上がっている。日帝は帝国主義の中で「最弱の環」であることがますます浮き彫りになっている。特に昨年9月のリーマン・ブラザーズの破綻以降、輸出依存の日帝経済の弱点が完全に明らかになり、自動車・電機・鉄鋼を始め日帝の基幹産業が総瓦解し、資本家階級は派遣切りを始め大量解雇と賃下げ、「聖域なきリストラ」の強行で一切の矛盾を絶望的に突破しようとしている。
この中で、帝国主義ブルジョアジーの政治委員会である麻生政権が、支持率10%台に低迷し、政権運営もままならない状況にあり、政治危機を深めていたことは、支配階級にとってゆゆしき事態だったのだ。麻生では総選挙は闘えない、と「麻生降ろし」の動きが強まっていた。「かんぽの宿」問題が噴出し、郵政民営化そのものの破産が突きつけられていた。定額給付金をめぐって、衆議院での再議決には加わらないと小泉元首相が言明し、「造反」がどこまで出るかが取りざたされていた。
まさにこういうタイミングで小沢の秘書逮捕が敢行され、政治情勢は一変したのだ。そしてそれを境に、民主党が防戦に回っただけでなく、自民党内の「麻生降ろし」の動きもぴたりと止まった。検察が時の政権の直接の利害の道具としてフルに権力を行使するという前代未聞の事態だ。そして、新聞は連日、検察当局のリークに沿った情報を垂れ流し、権力の意のままに情報操作を行った。
そして、元警察庁長官の漆間内閣官房副長官が、オフレコの会見で「(捜査は)自民党には波及しない」と発言した。二階経済産業相や森元首相以下多数の自民党議員が西松建設から献金を受けてきたこと、しかも政権政党である自民党の方が職務権限を持っていることが明らかなのに「自民党には波及しない」と言うのは、この捜査が民主党をたたくために発動されたことを自己暴露するものだ。漆間は、樋渡検事総長らと直接的なパイプがあり、連携していることも明白だ。
今回の小沢・民主党への攻撃の背後には、小沢の「日本改造計画」=国連中心主義と一連の対米対抗的言動があった。最近の「在日米軍は第7艦隊で十分」という小沢発言は、現在の米軍再編を否定するような露骨な対米対抗性をエスカレートさせたものだ(とは言え、実際に小沢政権になっても単純に日米同盟破棄となるわけではない)。また、クリントン米国務長官来日時に面談を求められて小沢が拒否したこと(後に会見)も、米軍再編や米国債購入などについて米側から言質を取られないように「一線を画す」態度の現れだった。日帝支配階級と麻生は、小沢発言に対する米帝の一定の「意思」をも受けて、小沢への攻撃を早めたとも言える。
●プロ独こそわれわれの回答
この一連の事態に対し、日本共産党は、ここぞとばかりに小沢・民主党「批判」を満展開しているが、検察の異様なまでの政治的捜査についてはまったく言及せず、事実上検察側に唱和し尻押ししている。そこには、支配階級の分裂と暗闘という見方も、統治能力の崩壊という見方もなく、検察庁とともに現体制を維持することに腐心する腐敗した姿がある。「資本主義の枠内での民主的改革」とは、大恐慌下で、絶望的にあがく支配階級と一体化することにほかならない。
だが事態は麻生の思うように整合的に進んでいるわけではない。権力・ブルジョアジー内部の意思も一つにまとまらず、動揺と分裂を拡大している。日帝の政治危機はこれからますます激化する。
われわれの回答は、ブルジョア独裁に対して、プロレタリアート独裁を対置する、プロレタリア革命への闘いに決起するということである。「生きさせろ!」ゼネストに立ち上がり、資本家階級を打倒しよう。動労千葉のストを先頭にした3・20闘争は、その第1歩をしるした。麻生・御手洗打倒へ今春闘争の爆発を切り開こう。
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週刊『前進』(2385号5面1)(2009/03/30 )
法大 「仮処分」粉砕し大宣伝戦
「営業権」叫ぶ当局に怒り
4・24法大解放集会へ進撃
4・24法大解放集会に向かって、激闘のゴングが鳴らされた。法大資本・増田体制がまた新たな学生弾圧に手を染めたのだ。
3月17日、法大当局は東京地裁に対して「情宣活動禁止等仮処分命令申立」を行った。法大文化連盟と全学連の8人の闘う学生に対し「オープンキャンパス」が行われる3月26日、法大キャンパスの「半径200b以内の近隣」で「幟(のぼり)・横断幕等を掲げ、ビラを撒(ま)き、演説を行い、シュプレヒコールを行う等」の行為を禁止し、違反したら法大に100万円を払え、という命令を求めるものだ。徹底的に弾劾する!
最大の反革命的特徴はその理由だ。8人の情宣活動が法大の「営業権」なるものを侵害しているから禁止すべきだというのだ。法大当局の「申立書」によれば、高校生などにキャンパスを開放する「オープンキャンパス」は「大学の存立、運営に不可欠な」学生を確保する「きわめて重要な業務」だ。情宣を禁止しないと「営業権」が侵害され、「回復しがたい甚大な損害を与えることは明らか」などという。
つまりは法大の金もうけの邪魔をするな、ということであり、そのためには「言論・表現の自由」など関係ない、憲法など裁判所の手で踏みにじってしまえ、ということだ。改憲・道州制攻撃そのものだ。絶対に許さない。粉砕あるのみだ。
3月24日、東京地裁民事第9部で仮処分の審尋が行われた。非公開の法廷なのに法大当局の職員2人が傍聴席に座っている。一丸となって弾劾すると、「2人は大学の関係者」であるが「所属と名前は、学生の追及が怖いから言えない」という。そんな人間を傍聴させるな! 追及も終わらないうちに、針塚裁判官は8人に「言い分を聞く」と呼び出しておきながら、学生の怒りの激しさに怖れおののき、意見をまったく聞かずにボソボソと閉廷を宣言した。
学生の怒りは頂点に達し、法廷から逃亡する当局職員と法大の代理人弁護士・芝昭彦、そして裁判官を徹底追及した。芝は弁護士になる前は神奈川県警で不祥事をもみ消し免職になった極悪の弁護士だ。学生の怒りは法廷を解放区に変えた。
裁判所は翌日、法大当局の言い分どおり「仮処分」を決定した。法大資本の手先となり「金もうけのために演説・ビラまきを禁止する」という改憲決定を強行したのだ。東京地裁はもはや「司法」を名乗る資格はない。針塚は恥を知れ!
(写真 「情宣禁止」攻撃はね返し法大正門前で演説とビラまきに決起【3月26日 千代田区】)
高校生と討論消耗する当局
そして3月26日、オープンキャンパス当日を迎えた。闘う学生は正門前と総長室のある九段校舎前の2カ所で断固として情宣を展開。法大職員・近藤清之や小川らは恥知らずにもビラをまく学生に向かって地裁の「決定書」を読み上げ、「お前は8人に入っていないが、これで8人は100万円を払うんだ」とうそぶく。ふざけるな! き然としたビラまきに追いつめられ、「オープンキャンパス」に訪れた高校生を正門から出させまいと必死だ。揚げ句の果てにビラを受け取った高校生一人ひとりに「決定書」を見せ、ビラを回収・強奪する始末だ。
九段校舎前は「200b以内」には入らない。「禁止命令」を出された学生が次々とマイクをとり演説し、ビラをまく。道行く労働者が次々とビラを受け取る。不当処分撤回の署名に応じる労働者もいる。オープンキャンパスに訪れた高校生にも出会い、討論になった。弾圧に来た職員たちは、うなだれるばかりだ。不当なビデオ撮影を追及されると、入口のシャッターを閉鎖し奥に逃げ込んでしまった。「これぞ監獄大学! こんな大学のあり方は一ミリも認めない!」。織田全学連委員長のアジテーションが九段の街に響き渡り、多くの労働者が足を止めて聞き入った。
4・24法大解放1千人集会に向けた激闘は、こうして幕を開けた。あらゆる弾圧を踏みしだいて、法大生と全国学生は新歓決戦から4・24法大集会へと進撃するぞ!
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週刊『前進』(2385号5面2)(2009/03/30 )
法大弾圧裁判 友部君への有罪弾劾
暴行を“正当防衛”と居直る
法大4・27暴行デッチあげ弾圧裁判の友部博文君に対する判決公判が、3月24日に東京地裁刑事第18部で行われた。判決内容は、懲役4カ月、執行猶予3年、未決算入100日という有罪判決だ。断じて許すことができない。
友部君とともに闘ってきた学生たちが傍聴席を埋め尽くし、廊下にまであふれるなか、福崎伸一郎裁判長が「被告人を懲役……」と判決文を読み上げ始めた。直ちに傍聴席から「友部君は無実だ!」「福崎、お前が牢屋(ろうや)に行け」とシュプレヒコールがあがり、退廷処分を辞さない抗議が続いた。
判決はまず、06年3・14弾圧について「何の権限も有しない学外団体が、大学の管理権と平穏を妨害した」から、「大学当局と警察が結託したことは法治国家として当然」などと言い放った。さらに、「全学連には学籍者がいたが、学外団体であり」、これを助成した友部君を処分したことも、「大学の裁量権の範囲内」などと開き直った。そして、退学処分になった友部君には「建造物侵入罪が成立していた」ので、4・27に教職員が学生の手足を持って暴力的な排除を行ったことや、友部君の腕を殴りつけるなどの暴行を行ったことは「管理権の侵害を防ぐための正当防衛」だと決めつけた。
退学者には建造物侵入罪が成立するからどんな暴力も正当化されるが、反撃することは許さないと言うのだ。しかも、3・14以来のデッチあげ弾圧や不当処分をすべて肯定し、他の法大裁判までも有罪と決めつけるに等しい暴論だ。こんなふざけた判決を認められるわけがない。友部君も、読み上げをさえぎって、福崎に向かって強く抗議の声をあげた。
学生は黙って支配されているだけの存在ではない。4月24日、法大解放総決起集会の爆発で反撃しよう。団結を打ち固め、法大当局と裁判所を打倒しよう。
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