ZENSHIN 2009/02/09(No2378 p06) |
週刊『前進』(2378号1面1)(2009/02/09 )
国鉄1047名解雇撤回! 首切り・賃下げ ぶっ飛ばせ!
2・16労働者集会に総結集を
階級的労働運動爆発の力でオバマと麻生を打ち倒そう
全国・全産別で「道州制」粉砕へ
三里塚“市東さんの農地守れ!”とデモ
2月3日、農地死守裁判第1回弁論に先立ち、千葉市中心部をデモ=記事6面
国鉄労働者を始め全産別の労働者、青年労働者・学生は、動労千葉が呼びかける「国鉄1047名の解雇撤回! 09春闘勝利! 2・16労働者総決起集会」に総結集しよう。09春闘は、日本経団連と連合の「雇用安定・創出に向けた労使共同宣言」、そして大阪府知事・橋下を先兵にした道州制攻撃との全面激突だ。だからこそ、1047名解雇撤回を投げ捨て、それを貫く動労千葉の敵視・排除へと転落した4者4団体派との分岐・激突に総力をあげて勝ちぬこう。2・16集会を1000人の大結集でかちとり、国鉄闘争を水路に連合支配を転覆し、道州制粉砕、2〜3月「生きさせろ!」ゼネストの爆発へ突き進もう。マルクス主義青年労働者同盟・マルクス主義学生同盟の各1000人建設を圧倒的に推進しよう。
1月闘争の勝利的な進撃
大恐慌をプロレタリア世界革命へ! 米帝とイスラエルのパレスチナ侵略戦争に対する全世界での反戦デモの爆発に続いて、1月29日、フランス・サルコジ政権の新自由主義改革に対する労働者の怒りが500万人ゼネストとなって爆発した。鉄道、空港、郵便、医療、教育、電気・ガスから銀行、証券取引所、さらにテレビ、ラジオ、新聞の労働者がストに突入し、250万人がフランス全土でデモに立ちあがった。10%に達する失業率の増加に加え、サルコジ政権が進める銀行への資本注入など総額260億ユーロ の資本救済に対する怒りの決起だ。
これは仏共産党などの体制内指導部を打倒し、のりこえて闘う真の革命党が存在するなら、プロレタリア革命の勝利に発展する革命情勢である。
日本でも、派遣労働者の大量解雇に対する年末年始攻防から09年決戦の突入をかちとった1月闘争は、行動につぐ行動、激闘につぐ激闘を貫き、「生きさせろ!」ゼネストの爆発へきわめて大きな地平を切り開いた。何よりも青年労働者を先頭にストライキを構えてライフサイクル・第2次強制配転を粉砕した動労千葉の勝利の大きさが決定的だ。
そして森精機に続く全国各地でのストライキ決起、京品ホテルへの強制執行に対する実力闘争、2波にわたる日本経団連打倒デモ、1・24法大闘争勝利集会、国労・自治労の各中央委員会への決起、1・31〜2・1全国労組交流センター総会にいたる一切の闘いが、連合・全労連・4者4団体派などとの鋭い路線的分岐・激突として闘いとられた。
マル青労同・マル学同1000人建設を基軸にすえて、職場生産点での組合権力獲得の闘いと地区党建設を一体的にかちとるために、飛躍と変革をさらに圧倒的に推進していこう。その闘いをとおして、全国の職場に第2・第3の動労千葉をつくり出そう。
「労使共同宣言」うち破れ
大恐慌はまだ始まったばかりだ。昨年9月以降に本格化した事態は資本主義300年の歴史の終わりを告げている。職場生産点から資本家をたたき出し、労働者がすべてを支配する時だ。問われているのは、体制内労働運動指導部を現場労働者の決起で打倒し、闘う労働組合を甦(よみがえ)らせることだ。
オバマの8190億jの景気対策は、徹底した資本救済であり、労働者階級に対する大量解雇・賃下げ・権利剥奪(はくだつ)の階級戦争だ。08年にアメリカの非農業部門の労働者は259万人も減少した。第2次世界大戦中の275万人につぐ戦後最大の規模だ。
1月20日のオバマの大統領就任以降、「血まみれの月曜日」(1月26日)の7万6000人の大量解雇の発表に続いて、ボーイングが1万人の人員削減、マイクロソフト、インテル、ユナイテッド航空などが数千人の削減と、競い合うように労働者の大量解雇をうちだしている。
さらにGM、フォード、クライスラーは、レイオフ(一時解雇)中の労働者に賃金を支払う「ジョブズ・バンク」制度の廃止攻撃をかけてきた。しかも全米自動車労組(UAW)は、この制度の廃止にやすやすと合意した。そしてGMは労働者2000人を解雇し、クライスラーは「時給29jの労働者を解雇し、時給14jで新規採用」などという計画をうちだしている。まさにオバマ反革命政権が体制内労働運動の屈服をとおしてのみ成り立つことを完全に示している。アメリカの労働者階級が怒りも新たに決起することは確実だ。
日本帝国主義は、日々深まっていく大恐慌の中で壊滅的危機にたたきこまれている。08年12月の完全失業率は4・4%、失業者数は270万人に達している。さらに今年3月までに製造業の非正規労働者100万人のうち40万人が解雇されると言われている。
こうした中で、1月15日に結ばれた日本経団連と連合の「雇用安定・創出に向けた労使共同宣言」は本当に許しがたい。この「労使共同宣言」をもって、日帝支配階級は「労使一丸」で連合を抱き込み、労働者支配を貫徹し、資本主義・帝国主義の崩壊をくい止めようとしているのだ。
そして経団連・御手洗や連合・高木が主張しあっている「ワークシェアリング」論こそが、まさに大量解雇をするための「労使一丸」での「雇用のセーフティネット」づくりなのだ。事実、この「労使共同宣言」をもって、パナソニックの正社員を含む1万5000人の人員削減を始め、大資本は公然と一斉に正規労働者の首切り計画をうちだしている。
しかも「労使共同宣言」は、道州制・民営化攻撃の激しい危機突破の動向と完全に一体だ。道州制こそ、公務員360万人首切りの推進である。
実際、御手洗は大阪・橋下に対して「道州制推進を地方からの国民運動として盛り上げてほしい」とエールを送り、自治労本部を先頭とした連合がまさにこの「国民運動」の推進者となっている。だが、これも破綻は絶対に不可避であり、まさに連合こそ、日帝の労働者支配の「最弱の環」になっているのだ。
道州制粉砕・橋下打倒へ
道州制導入の攻撃は、国鉄分割・民営化の全社会化だ。それは公務員360万人をいったん全員解雇し、自治体・教労を始めとする労働組合を解体する大攻撃だ。だが、道州制との闘いは、国鉄分割・民営化絶対反対で団結して闘い勝利している動労千葉労働運動と結合すれば勝利できる。
他方、国労本部など4者4団体派は、解雇撤回を投げ捨て、昨年10・24集会で機動隊を導入して解雇撤回の原則を貫く動労千葉の排除を策動したことを居直っている。さらに5・27国労臨大闘争弾圧の被告である国労闘争団の労働者に「鉄建公団訴訟の原告団から降りろ」などというまったく許しがたい闘争破壊を策動している。この4者4団体派の妨害と敵対を粉砕して、2・16集会の1000人結集をかちとろう。
「生きさせろ!」ゼネストは、何よりも4大産別の路線であり、党派闘争であり、職場細胞を建設し、組合権力を獲得していく闘いだ。
自治体労働者は道州制・丸ごと民営化阻止、人事評価制度反対をストライキ決起でかちとろう。民営化攻撃の先兵、大阪府知事・橋下を打倒しよう。道州制攻撃に屈服し協力する自治労本部との分岐・激突を関西・沖縄を始め全国でつくり出そう。
橋下は年頭から「今年、国のかたちは変わる」「僕の使命は道州制」とうそぶき、1月9日には「関西州」の拠点にするため府庁舎移転構想推進チームを発足させた。ブルジョアジーの先兵として道州制導入に反革命的な執念を持つ橋下への大反撃をたたきつけよう。
教育労働者は、道州制導入・教育の民営化阻止を掲げ、3月「日の丸・君が代」不起立闘争を「40秒のストライキ」として闘おう。決定的なのは青年教育労働者の団結した決起だ。体制内執行部を打倒し、闘う組合権力の獲得へ。2・21〜23日教組全国教研闘争(広島)に決起しよう。
全逓労働者は、道州制攻撃と結びついた「第2の郵政民営化」の攻撃に郵政民営化絶対反対のストライキで闘おう。この闘いは要員問題の爆発と2万4000人の人員削減、徹底的な非正規雇用化との激突だ。2・18〜19JP労組中央委員会闘争に総決起しよう。
1・24集会の勝利の地平から、法大を先頭に300万学生ゼネストの爆発へ突き進もう。3月ソマリア沖への自衛隊派兵を阻止しよう。2・16集会1000人結集を突破口に、3・20イラク反戦6周年・全世界一斉デモの大爆発をかちとろう。
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週刊『前進』(2378号2面2)(2009/02/09 )
交流センター運動の大発展へ
労組交流センター 全国総会が画期的な成功
国鉄・道州制粉砕決戦を軸に
大恐慌時代に勝ち抜く労組交流センター運動の飛躍と転換を――全国労組交流センターの第16回定期全国総会が1月31日〜2月1日、150人を超える参加者で開かれ、交流センターを現場労働者の階級性に依拠した戦闘的活動家集団として確立する方針を決定した。
代表運営委員の入江史郎さん(ス労自主)が冒頭、「大反動にもかかわらず11・2労働者集会への5700人の結集は大勝利。4者4団体派との分岐をさらに進め、4大産別決戦を闘って、交流センターが資本主義の墓掘り人になろう」と開会あいさつした。
議案提起は、総括・情勢を岩本正治事務局長、闘いの基調を辻川慎一代表運営委員(要旨別掲)、方針を小泉義秀常任運営委員が行った。
今年の総会議案は、画期的な内容になった。
「総括」では、08年決戦について「11・2集会で大恐慌情勢にうちかつ労働者階級の国際的陣形をつくりだしたこと。特に、国鉄1047名闘争を解体する4者4団体路線と全産別で分岐・激突してかちとられたことが重要だ。これこそ交流センターの到達地平だ」と核心的に総括した。
「闘いの基調」では、交流センター運動の本来的意義を「資本および体制内労働運動指導部との全国的闘争機関、動労千葉のような労働運動を全国で展開するランク・アンド・ファイル運動だ」と明確にさせた上で、「私たち自身が、交流センターの決定的歴史的位置について十分に自覚していなかった」とし、改良ではなく革命の立場で闘うこと、体制内勢力や自己の体制内的あり方をうち破り、階級的団結のみに依拠して闘う労働組合へと変革していくことを呼びかけた。
「方針」では、「国鉄労働運動の主流派になることを通じて日本の労働運動の主流派になる」と第2次国鉄決戦の意義が鮮明に提起された。この国鉄決戦を基軸に、道州制粉砕決戦を「生きさせろ!」ゼネストの突破口として闘い、資本・権力に対する全労働者階級の総反乱を職場から組織しようと呼びかけた。
特別報告では動労千葉・田中康宏委員長が「労働者の怒りに統一的方針、方向性を示せるのは交流センター運動だけだ」と檄をとばした(要旨別掲)。
(写真 2日間にわたって集中した熱い討論が続いた【1月31日】)
ストライキの報告が次々と
2日間の討論では36人が発言した。体制内派と決別してきた1年。その確信は不動のものとなっている。
第2次国鉄決戦の先頭に立つ動労千葉の清水匠執行委員は「4者4団体派について絶対にあいまいにしない。1047名解雇撤回闘争は全労働者の問題だ」。国労5・27臨大闘争弾圧被告団長の富田益行さんは「昨年の10・24集会への機動隊導入は絶対許せない。4・25尼崎闘争で4者4団体派と決着つける」と決意表明した。
道州制決戦も力強く前進している。大阪の自治体労働者は「針の穴を通すような一致、激しい討論で未来の団結つくる」と述べ、道州制反対!橋下打倒!3・6大阪府庁前行動を呼びかけた。沖縄では体制内派が「道州制は沖縄独立だ」と賛成しているという。沖縄の労働者は「沖縄と本土の労働者がひとつになって道州制を粉砕する。自治体職場に交流センターを」と決意を示した。3・6大阪集会への総決起が確認された。
スト報告が8本。解放感が生き生きと語られた。2波のストを闘った仙台の東北石けん労組の労働者は「団結の拡大・強化こそまったく正しい」と実感を語った。「最大の敵は自分の中の体制内」。仲間と本音をぶつけ合って克服した。関西の労働者は、森精機でのストについて「階級的労働運動路線でストを実現した」と総括。「首を切った企業に責任をとらす」と派遣先でストを決行した実力決起は、正規雇用―派遣の分断を越え、全労働者に闘いの展望を示した。
辻川代表はまとめの発言で「ゼネスト方針はブルジョア法の枠を超えた方針。体制内と闘い、こんな世の中ぶっ飛ばすという勢力をつくることだ。6千万労働者階級全体を組織する目的意識性に貫かれた闘いでなければならない」と指摘した上で、特に第2次国鉄決戦へ決起を強調した。
総会では北島邦彦杉並区議、星野再審全国連絡会議の狩野満男さん、織田陽介全学連委員長が来賓のあいさつを行った。「階級的労働運動の力で無実の星野文昭さんをとり戻そう」の特別決議が採択された。
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解説 大恐慌情勢と対決 いよいよ真価発揮する時
第16回総会は、大恐慌時代に勝利する労組交流センター運動確立にむけた歴史的な総会となった。
交流センターは1989年、総評解散−連合結成情勢の中、総評労働運動の突破をかけ、動労千葉の呼びかけのもとに結成された。「現場から日本の労働運動を覆す」(田中委員長)――それが国鉄分割・民営化攻撃と真っ向から闘いぬいた動労千葉の総括だった。
この運動は、国鉄闘争の継続・発展を軸に、95年に始まる11月労働者集会へと発展した。昨年の11月集会では、4者4団体派との徹底対決を貫き「世界大恐慌を真っ向から迎え撃つ国際連帯」(議案)を生んだ。
体制内勢力は労働者階級をブルジョア法の枠に縛り付ける。だが動労千葉は違う。ブルジョア法など関係ない。現場労働者の団結のみに依拠して闘う。このランク・アンド・ファイル運動を大発展させることこそ、大恐慌時代に勝利する道だ。
第16回総会の核心は、昨年の11・2労働者集会がつかみとった到達地平に立ち、交流センターを「団結を総括軸に資本および体制内勢力と徹底して闘う闘争機関…。労働組合の集合体ではなく、労働者の階級性に依拠した戦闘的活動家集団として徹底的に自己を純化する」(議案)ことだ。
韓国・アメリカの戦闘的労働者も、現状突破の方向性をこの交流センター運動の中に見出している。いよいよ交流センター運動の真価を発揮する時が来た! 第2次国鉄決戦・道州制粉砕決戦こそ、その主戦場だ。
(本紙・水森健介)
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ブルジョア法の枠うち破り日本労働運動の主流派へ! 代表運営委員 動労水戸副委員長 辻川慎一さん
動労千葉の歴史的地平にふまえて私たちは第2次国鉄決戦に突入しようと方針を立てている。
動労千葉は70年闘争の渦中から生まれ出てきた。70年闘争は、ブルジョアジーが作った法律、戦後憲法など、われわれを縛っているものから労働者を解き放った。ここに、あの闘いのものすごいエネルギーがあった。この70年闘争の核心をぶっ壊すためにカクマルは襲撃をした。社会党や共産党などは、それを寄ってたかって護憲体制に収束させようとした。
だが動労千葉はその地平を、国鉄労働運動の中で労働者自身のものとするために闘い抜いた。このことが非常にはっきりしたのが国鉄分割・民営化だ。86年に国鉄改革法が決められたが、社共などは“法律で決められたことは絶対越えられない壁だ”と国鉄労働者に強制し続けた。だから20年間、政治解決路線でブルジョアジーにすがってきた。しかし労働者は“法律なんか関係ない。そんなもの資本の縛りじゃないか”となった時にすごいエネルギーを発揮する。そのことを国鉄闘争の主戦場ではっきりさせたのが動労千葉だ。
第2次国鉄決戦は体制内労働運動と闘争し、そこから労働者を引きはがすことだ。労働者階級は動労千葉のように闘ったら勝てる。
今どんどん労働者が首を切られている。これは解雇問題にとどまらない。これからドル暴落、ハイパーインフレに全労働者がたたきこまれる。そういう時に体制内の連中が、1カ月の生活保障なんかで労働者の怒りをおさめようとしたってなんの展望もない。改良主義・救済主義はナンセンス。国家権力、ブルジョアジーを打倒する闘いへと労働者を急速に団結させなければならない。
既成の労組の中で体制内労働運動と対決し、打倒して、労働者階級をブルジョア法的なくびきから解放していくことだ。われわれ自身もその縛りから解放されなければいけない。労働者階級の根底的戦闘性と階級性、団結にのみ依拠して闘い抜く存在として職場、街頭で鮮烈に登場し分岐をつくる。そこで初めてわれわれは、本当の階級的結集軸になる。そういう活動家集団として交流センターを形成しよう。
国鉄分割・民営化反対闘争の時、動労千葉の中野前委員長も僕も、日本の労働運動全体をとるために闘った。今や時代は変わった。労働者階級の意識が違う。分割・民営化の先兵になったカクマルはほとんど影響力がない。交流センターが切り開いた地平だ。
いよいよ09年は、われわれが日本労働運動の戦闘的・階級的・革命的な主流派になる年だ。第2次国鉄決戦とは、国鉄の中に「動労千葉」「動労総連合」をつくること。それを全国で徹底して貫くのが交流センターだ。
ここにランク&ファイルの現場活動家を結集させよう 特別報告 動労千葉委員長 田中康宏さん
大恐慌情勢の中で事態は一変している。労働者の意識が明確に変わってきている。数十年ぶりの歴史的で巨大な変化だ。われわれの側さえ闘いの方針、あり方を間違えなければ勝利できる。勝利の核心は労組交流センターにある。交流センターの発展でこの情勢に立ち向かおう。
11月労働者集会は交流センターの闘いがつくりあげた。様々な潮流が階級的戦闘的労働運動の復権をかけてアメリカでも韓国でもヨーロッパでも必死になっているが、交流センターという画期的組織を持っているのは日本だけだ。宝の持ち腐れにしてはいけない。
交流センターは動労千葉が佐藤芳夫さんとともに呼びかけて結成した。国鉄分割・民営化反対闘争の僕らなりの総括だった。戦後最大の労働運動解体攻撃に勝利するには、もう一回これに立ち向かって現場から労働運動を覆していくしかないと全国の仲間に訴えた。今や国鉄分割・民営化から始まった新自由主義攻撃は破綻し、資本主義は断末魔。交流センターが20年間蓄積してきた力を爆発的に発揮する時だ。
日本の労働運動の常識とされてきたものは全部体制内思想。労働者をさげすみ続けてきた。労働組合と党との関係も同じだ。労働組合を低く置く。こうした常識を全部ひっくり返すことが必要だ。労働組合には社会を根本的に変革できる力がある。そして、革命は一部の特別な人間がやるものではない。一言で言えばマルクス主義に基づいた労働運動だ。それは職場の日々の実践の中から作りあげられる。
労働組合の一番の基本は現場。現場労働者の怒りが団結を求め、労働者にとって団結が何よりも大事だと学び、労働組合という形になってきた。だから労働運動は現場からつくるもの。そのランクアンドファイル、現場活動家が産別や労働組合の枠をこえて結集するという新しい全国的組織をつくったのが労組交流センターだ。“現場から連合、全労連の腐ったあり方をひっくり返せ”と。すべての労働者をここに結集させたい。
昨年の11月集会でジャック・ヘイマンさんは、必死の苦闘の中から党が本当に必要だと言った。僕らも同じ。交流センターは新しい労働者の党の基盤でもある。全国の社会主義者・マルクス主義者の職場活動家が労働運動の根本的な変革を掲げて闘っている。
これから闘いはボンボン起きる。ヨーロッパでは全土暴動化している。日本でもこれから始まる。怒りに方向性が与えられたなら、怒りの声はたちまち10倍、百倍になる。全国的な組織として統一的方針を出せるのは交流センターだけだ。
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週刊『前進』(2378号3面1)(2009/02/09 )
1047名解雇撤回!2・16集会へ
4者4団体の和解路線粉砕し青年先頭に1000人結集を
革共同国鉄委員会
闘うすべての労働者の皆さん、とりわけ青年労働者の皆さん。今日の世界金融大恐慌下、国鉄1047名闘争が重大な段階に突入している。あくまで1047名の解雇撤回を貫く国鉄労働者の誇りをかけて、1987年分割・民営化から23年目を迎える「2・16」を闘うのか。それとも解雇撤回の旗を下ろし、すべてを政府・資本への「お願い」運動にすり替え、「政治解決」路線で1047名闘争を解体・歪曲し、資本の軍門に下るのか。国鉄労働運動のみならず、日本労働運動の行方を決める決定的な分水嶺を迎えた。2・16、動労千葉が呼びかける「すみだ産業会館」1000人集会(要項1面)か、これにただただ敵対し、急きょ設定された4者4団体の2・16裏切り集会か。今こそ闘うすべての労働者は2・16、すみだ産業会館に結集し、1047名解雇撤回、民営化・道州制攻撃粉砕へ総決起しよう。
(写真 昨年12月14日、500人を超える結集でかちとられた国鉄闘争勝利集会【東京・錦糸町】)
国鉄労働者の誇り取り戻せ
昨年10・24集会で、解雇撤回を掲げる動労千葉や国労組合員を警察機動隊を導入して排除した4者4団体は今日、「1〜3月決戦で政治解決を!」と政治解決路線をむき出しに、2・16「国鉄1047名解雇撤回集会」の最悪の破壊者に転落している。
国鉄分割・民営化を目前に控えた1987年2月16日、国鉄労働者7628人がJR不採用を宣告された。“2・16を忘れるな”は国鉄分割・民営化に反対し、一人の首切りも許さない、1047名闘争の闘いの歴史を貫く魂であり、不退転の闘う決意に他ならない。「私が解雇撤回を貫くという意味は、解雇されたのだから解雇撤回です。……特別のことを要求しているのでもない。それをお金で代えられることなのか」(昨年12・14国鉄闘争勝利集会での5・27被告、羽廣憲さんのアピール)
国鉄1047名闘争は戦後労働運動史上、否、世界の労働運動の歴史においても他に例のない画期的闘いである。国家の総力をあげた労働運動根絶攻撃を打ち破り、20年以上にわたって連合に抗する強力な対抗軸、労働者階級にとってのかけがえのない結集軸として存在し続けてきた。
一方、この20年間は、新自由主義の攻撃のもとで、日本の労働者の賃金・権利・労働条件が徹底的に破壊され続け、特に労働者派遣法をはじめとした労働法制の抜本的改悪が強行され、文字どおり全雇用労働者の3分の1が非正規職、ワーキングプアに突き落とされてきた。1047名闘争はこうした事態に対する決定的な対抗軸としてあったし、労働者は後退を強いられながらも核心的なところで火花を散らし闘い抜く、まさにその土台中の土台が1047名闘争の存在に他ならなかった。今日まで改憲攻撃を許さない大きな力の核心でもあった。
そして、資本主義はついに終わりの時代を迎えた。1047名闘争が、全社会からわき上がる社会変革の熱烈な要求と結びつき、「解雇撤回」の原則を貫き最先頭に立つならば、5万、10万の労働者人民をその旗のもとに結集させることはまったく可能な情勢を迎えたのだ。
団結を解体する4者4団体
ところが4者4団体は、大量首切り攻撃が吹き荒れるこの時に解雇撤回を投げ捨て、1047名闘争の団結を破壊し、22年にわたる国鉄闘争を敗北のうちに終わらせようとしている。それは、労働者階級全体を資本に売り渡す最大級の裏切りだ。連合は日本経団連と「労使共同宣言」を結び、解雇も賃下げもすべて容認した。連合支配への対抗軸をなしてきた国鉄闘争を内側から絶滅しようとする4者4団体こそ、こうした体制内労働運動の雪崩打つ転向と屈服を激しく促進しているのだ。
10・24集会への機動隊導入という歴史的暴挙は、4者4団体路線を推進する者たちが、解雇攻撃と立ち向かい、「生きさせろ」と怒りの声を上げる労働者に完全に背を向け、その敵対者に転落したことを突き出した。
解雇撤回を否定した05年9月15日の鉄建公団訴訟判決に屈服した4者4団体は、ついにここまで裏切りを深めたのだ。
4者4団体は、06年2・16集会で生み出された「1047連絡会」を形骸化させ、動労千葉を排除してなし崩し的につくられていった。それは闘争団や国鉄共闘会議の幹部たちが最もよく知っていることである。今日、4者4団体はことあるごとに、「動労千葉が勝手に出ていった」とまったく事実に反する宣伝を行い、それが事実をもって粉砕されるや、今度は、「解雇撤回を掲げる動労千葉とは路線が違うから」と排除にかかり、ついには10・24集会への機動隊導入、10・26団結祭りからの排除に行き着いた。しかし、自らの闘いのもつ意味は、人生をかけて闘ってきた当該の労働者にとっては誇りそのものであり、それを自らの手で打ち砕いたところに、「勝利」など絶対にあり得ない。
大恐慌と闘う労組こそ必要
1月23日、動労千葉は「ライフサイクル粉砕!09春闘勝利!」を掲げ、組合員ら150人を結集して総決起集会を開催し、ライフサイクル(青年運転士の駅業務への強制配転)第2次配転阻止闘争の勝利を確認した。これは大きな勝利だ。JR東日本が2月1日に発令するライフサイクル第2次配転を巡り、全組合員のスト突入体制の闘いをもって動労千葉組合員の配転を阻止したのだ。あいさつに立った田中康宏委員長は次のように訴えた。
「今回の闘いで矛盾だらけのライフサイクル制度は必ずつぶせるという確信をつかんだ。事前通知が当初予定よりもかなりずれ込んだ。“おれは行かない”と抵抗する人間が相当数出たからだ。当局にとっても簡単ではないのだ。ここでも最大の問題は労働組合だ。東労組がこんな制度を丸のみしているから成り立っているだけだ。組織拡大闘争のさらなる前進でライフサイクル制度そのものを粉砕するまで闘おう」
そして、「09年を民営化攻撃に完全決着をつける年にしよう」と真っ向から訴えた。
しかもこの09春闘緒戦の勝利に先立ち、昨年12月18日、最高裁で「動労水戸運転士登用差別事件」についての勝利が確定した。まさにこの09年こそ、闘う労働組合とマルクス主義を甦(よみがえ)らせ、「生きさせろ!」ゼネストの爆発へ、国鉄決戦を最先端基軸に、民営化・道州制攻撃粉砕へ突き進む時だ。
国鉄分割・民営化攻撃は決着などついていない。それどころか民営化の矛盾はいま爆発し始め、労働者がこの矛盾をついて闘い抜けば1047名闘争は勝利できる時が来た。それに背を向ける4者4団体の裏切りは、動労千葉が闘い抜き、民営化の矛盾が拡大し、原則的に闘い抜けば勝利できる地平が到来しているからこそ起きている。しかも、そのことごとくが動労千葉への激しい排除・敵対となり、11月集会への密集した大反動となって現れている。
世界金融大恐慌が激烈に進む中で、問われているのは労働運動・労働組合だ。資本主義・帝国主義の最後の「救済者」=4者4団体の道を断固拒否し、今こそ「1047名解雇撤回」の旗高く、「生きさせろ!」の闘いの最先頭に立とう。
5・27臨大弾圧論告迎え撃て
道州制攻撃は、国鉄分割・民営化の全社会化であり、自治体・教労を始め労働運動を解体する大攻撃である。だが、これとの闘いは、動労千葉労働運動と結合すれば必ず勝利できる。
1047名闘争勝利・民営化粉砕、道州制攻撃粉砕へ、その最大の闘いこそ2・16、1000名集会の巨大な爆発を闘いとることである。ここに今日の4者4団体との最大の激突点もある。
4者4団体が1月下旬から始めた座り込みは、国会議員への「お願い運動」だ。他方で在京闘争団・原告団一部幹部を先頭に「妨害勢力の敵対は許さない」と叫び、解雇撤回を貫いて闘う動労千葉への敵対を一層強めている。その腐敗・転落ぶりは、10・24集会での機動隊導入をも公然と居直り、まさに警視庁公安部と結託し、5・27臨大闘争弾圧に手を染めた国労本部とどこが違うのか。もはやこのどこに1047名解雇撤回を闘う労働者の魂、誇りがあるというのか。
国労5・27臨大闘争弾圧被告団は昨年2月22日に旧弁護団解任と松崎被告との公判分離をやりぬくことをとおして、4者4団体路線と根底的に対決する主体へと自らを打ち鍛え、動労千葉と並ぶ第2次国鉄決戦の主体へと躍り出た。そして昨年12・14国鉄闘争勝利集会を動労千葉とともに500人を超える大結集で成功させ、自ら「国鉄1047名闘争の責任勢力」への飛躍をかちとることを断固宣言した。
5・27臨大闘争弾圧7被告の闘いは、文字どおり体を張って民営化と闘い、JR体制を打倒し、1047名解雇撤回をかちとる闘いそのものである。国労組合員と共同闘争者としての支援の仲間が固く団結して、権力・資本の大弾圧を粉砕する闘いであるとともに、権力に組合員を売り渡した国労本部を打倒する主体的闘いそのものである。
しかも、7被告の階級的正義と団結の強さ・大きさは、「有罪解雇。やれるものならやってみろ!」とJR西日本とJR貨物と対峙して、1047名解雇撤回闘争と一体となり、JRの首切り責任をとことん追及する第2次国鉄決戦、新たな1047名闘争を生み出す大きな原動力である。この7被告と固く団結し、2月27日の検察側論告・求刑を迎え撃つ、全国鉄労働者、とりわけ平成採の青年労働者の総決起をなんとしてもつくりだそう。
2・16国鉄・春闘集会に総結集し、09春闘、「生きさせろ!」ゼネストの爆発へ進撃しよう。
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週刊『前進』(2378号4面1)(2009/02/09 )
正規・非正規、民間、公務員、全労働者の力でゼネストへ
革共同合同・一般労組委員会
世界大恐慌への突入の中で大失業攻撃が吹き荒れ、革命情勢が到来した。膨大な労働者が職も住も奪われ、生存そのものが脅かされている。ついに正規・非正規、民間、4大産別のすべての労働者が一つに大合流して、「生きさせろ」の壮大な闘いを資本・帝国主義にたたきつける時が来た。使い捨て解雇を許すな! 解雇を撤回しろ! 職も住まいもよこせ!
(写真 首切りと道州制許さない。経団連第2波デモ【1月29日】)
労働者は救済の対象なのか
年末年始の「派遣村」の現実は、今この社会で何が起きているかを衝撃的に突き出した。この攻防で問われた問題は、派遣村の労働者が救済の対象なのか、革命の主体なのかだ。
救済の対象としてしか考えない勢力は、派遣村を結局は資本主義を前提とした「セーフティーネット」のひとつに収斂(しゅうれん)させようとした。与党や民主党、日本共産党を含む超党派の「派遣切り被害者救済」運動がその目的となっていった。
派遣村に登録した労働者は505人に及ぶ。約7割が派遣切りにあった。この500人の労働者の怒りがブルジョアジーに向かい、暴動や労働者の反乱へと発展することを恐れた資本家階級が支配の危機をのりきるためにセーフティーネットをつくろうという運動が派遣村の正体だ。
さしあたり命をつなぐことと派遣村の現実を社会問題化した意義は大きい。しかしそれがセーフティーネットが目標となった時点からブルジョア救済運動に変質したと言わなければならない。
セーフティーネットとは解雇・失業を前提とした救済運動だ。解雇・失業を許さない運動、解雇撤回運動ではない。資本による解雇・失業を認めた上で、そこから落ちこぼれた人を救ってあげようという支配階級の高みに立った慈善運動でしかない。失業した労働者は救済の対象ではない。労働者階級自己解放の闘いの主体なのだ。
塩川一派はエセ『革共同通信』25号において「派遣村の取り組みを全国へ」「派遣村に学び全国で避難所・シェルターを開設しよう」なる無署名の駄文を掲載した。彼らの本性が全面的に現れている。彼らは派遣村の労働者を救済の対象としか見ていない。ブルジョア救済運動を自民党と一緒にやろうというのだ。
規制緩和と民営化によって生み出された2千万人の非正規労働者と1千万人のワーキングプア労働者の存在こそ、日帝ブルジョアジーの空前の収益の源泉となってきた。
労働者が存在しなければ、工場も機械も動かない。彼らの存在がなければ生産はストップし、ブルジョアジーは一日たりとも生きていくことはできなかった。彼らの「生きさせろ」「仕事をよこせ」「住むところを保障しろ」「生活保護を受けさせろ」の要求は、奪われた労働の一部を返せというささやかな要求でしかない。
われわれの要求はすべてを労働者階級の手に返せということだ! 奪われた仕事を奪い返そう。労働者の武器は職場であり、団結だ。団結を取り戻そう。
ワークシェアは首切りだ!
日本経団連会長の御手洗は1月6日の記者会見で「ワークシェアリングも選択肢」と打ち出した。連合もこれに呼応してワークシェアリングの論議に応ずることを表明した。連合・全国ユニオンは09春闘にむけて「正規・非正規『共生』のための緊急ワークシェアリング」をいち早く打ち出している。しかし、ワークシェアリング論は首切り・賃下げ・道州制への道だ。
全国ユニオンが打ち出している論理は@長時間労働を強いられている正社員の労働時間を短縮し、非正規で生産を稼働させる。休業補償は雇用調整助成金で対応させ、同助成金の支給緩和を求めるA賃上げ原資を3%程度増やすよう企業に求め、正社員の賃金は据え置き、非正規労働者の雇用確保にあてる――というものだ。
この論は結局は正社員の賃金を引き下げ、さらに正社員の首を切り非正規に置き換えていくことにしかならない。なぜ労働者自ら犠牲を払い資本を救済し、延命させる提案を出すのか。国鉄分割・民営化攻撃の先兵となった動労カクマル・松崎はJR体制下で真っ先にワークシェアリングを推奨し、JR内外に非正規雇用増大への道を開いた。
現在進行している事態は正規・非正規を問わずの首切りだ。「未曽有の生産悪化に連動して、昨年11月から今年6月までの8カ月間で、170万人の雇用者が削減される可能性がある」(大和総研エコノミスト/東京新聞1月12日付)。ソニー8千人、日本IBM1千人、パナソニック電工550人削減などと正社員の首切りが連日報じられている。
ワークシェアリング論は09年版経団連経労委報告のタイトルにある「労使一丸で難局をのりこえ」と相呼応する道州制・民営化攻撃と一体の反動的攻撃である。道州制攻撃は360万人の公務員労働者全員の首をいったん切り、選別再雇用・非正規化するという国鉄分割・民営化を10倍化する大攻撃だ。徹底弾劾しなければならない。この論を全国ユニオンが前面に押し出し、正規・非正規労働者の分断・対立を促進していることを許してはならない。
派遣法は撤廃以外にはない
2・12第3波経団連デモに立とう。労働者階級の怒りと闘いの先頭に立ってただちに実践に突入しよう。その貫徹こそ、労働者階級が大恐慌情勢を迎え撃ち、労働者階級の社会を実現するための現実的水路である。森精機のように闘おう。森精機のような闘いを全国で巻き起こそう。この闘いが第2、第3の動労千葉をつくり出す最短距離の闘いだ。
派遣労働者の首切りを始め労働者を徹底的に犠牲にして生き残ろうとする資本に対してストをたたきつける闘い方が求められている。森精機のストライキは、派遣労働者だけでなく、すべての労働者に闘い方を指し示した。実力で今の社会を食い破る道筋を明らかにしたのだ。
派遣法は撤廃以外にない。派遣労働者は一片の紙切れや、ファクスで簡単に首を切られ、退職金も支払われない。契約期間満了前に、いつでも資本が好きな時に首を切ることができる。これが派遣法だ。新自由主義は派遣法を不可欠のものとして生き延びてきた。派遣法そのものを撃つ森精機のような闘いは資本主義そのものを根本的にぶっ飛ばす闘いなのだ。
大恐慌下の減産、首切り、賃下げ、住宅取り上げ、団結破壊などのあらゆる攻撃に、労働者階級はどんな困難ものりこえて必ず立ち上がる。すでに全世界で激しく立ち上がっている。しかも労働者は絶対に勝利することができる。
労働者階級は、大恐慌の中で賃金奴隷としての自己の存在が同時に、この社会を転覆する決定的な革命的主体、主人公としてあることを自覚した時、不屈に団結し、嵐のように総決起するのだ。「生きさせろ!」ゼネスト爆発の条件は成熟している。
連合を始めとする体制内労働運動との闘いをとおして、革命的階級的働組合をいかにつくり上げるのかを鮮明にさせなければならない。
動労千葉のように、時代認識と路線によって階級的に団結していく労働組合の形成が求められている。何よりも世界大恐慌の真っただ中で「資本主義の終わり」が始まった、もうブルジョアジーが統治できないのなら「労働者に権力をよこせ」と革命を要求して闘おう。ここで労働者にとって一番重要なことは「どういう時代の中に生きているのか」という時代認識をしっかり持つことだ。
国鉄1047名闘争軸に闘おう
09年決戦の帰趨(きすう)は、第2次国鉄決戦を突破口とする6大産別決戦を「生きさせろ!」ゼネストの爆発としてかちとることにある。
その基軸は、国鉄1047名の解雇撤回闘争である。大恐慌による解雇攻撃がすさまじい勢いで広がる中で、解雇撤回を掲げた1047名闘争は、巨万の労働者階級を「生きさせろ!」ゼネストに決起させる一大結集軸になるのだ。国鉄1047名闘争はこれから、闘えば闘うほど敵権力に資本主義の崩壊的危機を強制し、勝利できることをすべての労働者に示すものとなる。解雇撤回を投げ捨て、この闘いを破壊する4者4団体の策動を粉砕しよう。
動労千葉が呼びかける2・16集会に全力で決起しよう。全産別の総反撃で麻生と橋下を串刺しにして打倒し、「生きさせろ!」ゼネストの爆発をかちとろう。労働者派遣法の全面撤廃、非正規雇用撤廃、減産・首切り攻撃粉砕の闘いを、合同・一般労組を先頭に大爆発させていこう。
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週刊『前進』(2378号5面1)(2009/02/09 )
革命軍の09年決戦アピール
「生きさせろ!」ゼネストへ労働者階級と共に決起する
鮎川 鉄兵
全党の同志! 青年労働者・学生のみなさん! 革命的「行動の年」、09年が幕を開けた。「派遣切り」とリストラ・解雇の嵐に対し、森精機第3波ストから1・8―1・29経団連打倒デモとして、嵐のような実力闘争の時代が始まった。米帝とイスラエルによるガザ侵略=大虐殺を弾劾する怒りのデモが全世界で爆発している。貧困と戦争しか生み出さない資本主義はもう終わりだ。非合法・非公然体制を堅持して戦う革命軍は、歴史的命脈が尽きた帝国主義権力やファシスト・体制内派が労働者階級の革命への生き生きとした闘いに敵対することを許さない。09年「生きさせろ!」ゼネストを爆発させ、世界を労働者の革命への決起で覆い尽くそう! われわれはともに戦列につく。
階級の力で時効を戦取政治警察と闘って完勝
昨08年、世界金融大恐慌の爆発の中で、荒々しい労働者自己解放闘争の時代が始まった。「ブルジョアジーの没落とプロレタリアートの勝利は、いずれも不可避である」(『共産党宣言』)ことが、これほど鮮やかになった時代はない。
階級的労働運動の潮流はこの息吹を体現し、08年、「現代の10・8」と呼ぶにふさわしい5・28〜29法大闘争を突破口に、6・29サミット粉砕の実力デモをかちとり、11・2労働者大集会へ突き進んだ。世界革命への道を3カ国の労働者が一致して歩んでいる。
この労働者階級の進撃と一体のものとして、革命軍は08年の闘いを貫いた。
第一に、11月集会を日帝権力と対決してともに戦取した。そしてその闘いの中で85年浅草橋戦闘指名手配・23年間の時効戦取=2同志の公然化(=奪還)の歴史的勝利をかちとった。4者4団体派が「国家権力と真正面から闘っても労働者は勝てない」という敗北の思想を振りまく中で、動労千葉とともに新自由主義攻撃を打ち破ったのだ。労働者階級の力を結集した非合法・非公然体制の勝利である。
70年決戦世代(星野同志)―85年決戦世代(奪還2同志)―21世紀革命の新たな世代(法大闘争「20人の奪還学生」)。この世代を超えて継承され、たくましく成長する不屈の闘いと階級的団結力=組織力の中に、プロレタリア革命の無限の生命力がある。なんとしても星野文昭同志を絶対に奪還しよう!
第二に、日帝の総力をあげた洞爺湖サミット攻撃と対決し、6〜7月サミット決戦を爆発させ圧勝した。
いま帝国主義が崩壊の危機に直面する中で、権力は労働者階級人民の存在と闘いを治安問題化し、だれかれを問わず弾圧の対象としている。それは労働者人民を日常的に監視・管理する「警察国家」化の攻撃となって激化している。道州制=公務員360万人いったん全員首切り攻撃の中でも、自衛隊と警察権力だけは増員・肥大化している。共謀罪・裁判員制度の攻撃、「振り込め詐欺」を口実とした街頭制圧、問答無用の職務質問、街中に設置されている監視カメラ、「安全・安心」をうたい文句に警察権力を柱とした「隣組」の組織化など、内乱鎮圧=戦争国家化へ向かって敵も必死である。
昨年の洞爺湖サミットでは、国家権力は超厳戒体制を敷いた。一方で5・28〜29法大闘争で38人の学生を逮捕し、他方では、86年と93年の東京サミットを上回る革命軍壊滅シフトをとった。革命軍は、サミット決戦の水面下の戦場で、日帝国家権力の治安厳戒体制と対決し、政治警察に完勝した。
30年代こえる大激突に非・非党建設で勝利へ
最末期帝国主義の新自由主義は総破産し、資本主義は終わった。アメリカ帝国主義に代わって新たな基軸国となる帝国主義は存在しない。不況は果てしなく続く。大恐慌・大失業時代への突入の中で、階級決戦・革命情勢が成熟している。
それは日帝・資本・権力との激突であり、また労働者の「生きさせろ!」の叫びと決起、階級的団結の発展を圧殺しようと襲いかかる右翼、ナチス・ファシストやカクマル的勢力、スターリン主義など一切の反革命勢力との30年代をはるかに超える激突の始まりということでもある。
実際、「職場も寮も占拠してストライキで闘おう」と森精機の労働者が立ち上がると、資本は権力に弾圧を要請し、私服警官が登場した。また、解雇撤回を求めて職場占拠・自主営業で闘い抜く京品ホテルの労働者に対し、国家権力は強制執行という暴力を発動した。
ストライキはすぐに工場をめぐる治安問題=弾圧問題へと発展していく。法大闘争が経験したように、ガードマンや右翼の暴力との闘いも激化する。闘いはこれらと対決して不屈に貫かれている。こうして30年代階級闘争への荒々しい回帰がすぐさま現実化する。つまり「1930年代よりももっと攻撃的でダイナミックな闘いが起こる。動労千葉のやってきた闘いが意味を持つ時代が来つつある」(中野洋著 新版『甦る労働組合』)のだ。
動労千葉は、70年代以降、当局のマル生攻撃、機動隊のスト破壊、動労本部ファシスト・カクマルの武装襲撃と血を流して闘ってきた。「国鉄分割・民営化に対して、国鉄の中で唯一、2波のストライキを敢行できた原動力も、70年代の10年間の革マルとの闘いだった」(同)と動労本部カクマルとの激突は総括されている。
ロシア革命や動労千葉の闘いのように、職場生産点でのスト防衛に始まり、ゼネスト―一斉武装蜂起・権力奪取―プロレタリア独裁政権防衛に至るまで、労働者階級は自己解放性の発露として、工場委員会・労働組合をとおして軍事問題をも解決していく。
そもそも帝国主義権力を打倒して権力を奪取しようとする労働者階級とその党は、本質的に非合法・非公然の革命党をもたない限り、闘えない。敵が追いつめられ、危機を深めれば深めるほど、労働者階級の指導部や革命党への攻撃は激しさを増す。だが、この弾圧の激しさこそ「革命前夜情勢」そのものだ。
日本の労働者階級と反スターリン主義・革命的共産主義運動は、革命的内戦をとおしてファシストに勝利し、日帝・警察権力を打ち破る経験を経ている。破防法攻撃や見せしめ的弾圧と不屈に闘い勝利している。それは、労働者階級の階級的組織性、不屈性、不敗性そのものである。
われわれは、1930年代を超える権力・反革命との激突に絶対勝利できる!
塩川一派「自己批判」は権力への完全な投降だ
塩川一派は、転向スパイ集団であることを表明したのみならず、ここに来て彼らの「通信」に「84年の第4インターに対する軍事的せん滅戦に関する自己批判」なる文章を載せ、輝かしい労働者階級・農民の闘いと革共同・革命軍の歴史の偽造にさらに奔走している。彼らの行っていることは「総括」に名を借りた「革共同の闘いと歴史の清算」、革共同に対する新たな破壊攻撃である。
国家権力の破防法弾圧のもと、希代の反革命、ファシスト・カクマルとの二重対峙・対カクマル戦の過程では、全党が歯ぎしりする思いで労働運動からの一時的撤退を余儀なくされた。そして動労千葉の闘い、三里塚の闘い、法政大の闘い、狭山闘争に全力を傾注して闘い抜いた。その全過程があたかも平時であったかのように言及することは、断じて許されない歴史の偽造である。
脱落派との83年3・8分裂は絶対反対を貫ぬく三里塚芝山連合空港反対同盟の一つの原点ともなった。この分裂のために反革命的に率先して立ち働いた第4インターとの死闘を塩川一派は清算主義的に自己批判しているのである。
3・8分裂は、脱落・投降派の石井新二らによる反革命的分裂策動だったが、その本質は日帝・運輸省・空港公団(当時)の、反対同盟破壊、切り崩し、話し合い策動であったのである。3・8分裂は分裂のための分裂だった。最初から脱落派が仕組んだ陰謀だったのだ。この分裂を党派として積極的に牽引(けんいん)していたのが第4インターであった。反対同盟が3月8日、「空港絶対反対、一切の話し合い拒否」「農地死守、実力闘争」の原則を貫いて石井新二らを追放・打倒したことは、偉大な革命的決起だったのだ。それは全国のあらゆる運動をふるいにかけた。
革共同と革命軍は、動労千葉がジェット燃料輸送阻止闘争で階級的同盟軍として支援した三里塚闘争を、血盟をかけてその破壊を絶対に許さない断固とした闘いを全力で担ったのである。第4インターという党派が階級の利益を投げ捨て、三里塚闘争の分裂・破壊を進めているとき、この階級的大罪に対し、労働者階級の利益と党の責任において、当時可能だった最大の闘いを貫いたことは、絶対に必要であったのだ。それは歴史的にすでに決着をつけている問題である。
塩川一派は、この点を階級的意義から論じていない。だから彼らは「労働者階級・人民大衆自身による壮大な事業を『軍事的せん滅戦』によって代行しようとした」などと闘いの正義性をゆがめて平気なのだ。塩川一派のこのような歴史の偽造に基づく「自己批判」はまったくの御都合主義であり、過去の戦闘の清算、権力への投降・屈服のもうひとつの表現でしかない。
「一坪再共有化」として土地を売って金に換える運動を進めた脱落派の結果と現実はどうなっているのか。脱落派は「空港絶対反対、一切の話し合い拒否」「農地死守、実力闘争」の大原則を投げ捨てたことで、日帝の国策と農民圧殺の先兵となり、今や三里塚闘争に敵対し清算する存在に成り果てている。
絶対反対を貫き脱落派との分岐をかちとった三里塚闘争がいよいよその真価を発揮する時代が来た。塩川一派はその闘いの歴史をおとしめ、分裂の張本人の第4インターに自己批判することで、石井新二や相川勝重(芝山町長)のような裏切りの道を歩むべきだったとするのである。それこそ三里塚闘争への新たな変質・破壊策動そのものだ。
反革命・体制内派との党派闘争を貫き進撃を
大恐慌・大失業時代に求められていることは、労働者の「救済」や体制の改良ではなく革命である。
今やあらゆる体制内勢力が階級的団結破壊=革命絞殺の一点で反動的に密集している。日本共産党スターリン主義が、賃金奴隷制である資本主義を「ルールある資本主義」論、「資本主義の枠内での改革」論をもって救済し、革命に敵対していることを許してはならない。
カクマル中央派は体制的危機を隠蔽(いんぺい)し、金融大恐慌、世界大恐慌の現実から必死で逃げ回っている。ここに至っても「金融恐慌への突入の瀬戸際」「金融大破綻、大不況」などと、資本主義の永遠性の幻想をふりまき、資本主義打倒への決起を押しとどめることに躍起となっている。
JR総連カクマルは、松崎が「労働者の未来っていうのは労働者だけで決定できるわけじゃない」(昨年12・13講演)などと国鉄の分割・民営化を居直る一方、新たな攻撃であるワークシェアリング攻撃について「自分は15年前から主張していた」とし、奴隷頭であることを新たに売り込んでいる。そして「理論上、歴史上、社会主義ということが次に問題になるわけですよ」などと言いながら、次に来るのはファシスト勢力の登場と言って革命を血の海に沈めることを宣言している。革命を遠い話、現実には無理な話にするために熱弁をふるっているのだ。
そして今、「資本主義の最後の救済者」として登場した4者4団体派は革命への最悪の敵対者だ。彼らは、30年代を超える大恐慌・大失業という資本主義の崩壊局面で、国鉄1047名闘争解体・動労千葉排除、すなわち革命絞殺を自覚的に実践している。
大恐慌と革命の時代への突入が体制内派や反革命の正体を明かにした。反動を打ち破って革命の旗を翻して進撃しよう!
革命家人生の一切かけ闘う
革命軍は激動と決戦の09年を全力で闘う。
第一に、「国際階級闘争の新時代の幕開け」の中で始まっている「生きさせろ!」ゼネストの貫徹へ、マル青労同・マル学同の闘いの爆発が求める新たな情勢をともに闘い、非合法・非公然体制を堅持して断固これに応えきっていく!
第二に、労働者階級に徹底的に依拠した建軍闘争を貫く。その核心は、労働者階級の日々の実践に学ぶことである。「路線で団結」し、党活動の3原則(会議・機関紙・財政)を原則的に貫徹するなかで、革命勝利に燃える階級的「戦士共同体」として、革命軍の精鋭的強化をかちとる決意である。
第三に、成田空港暫定滑走路の北延伸攻撃が切迫し、市東孝雄さんの農地の強奪を狙っている。革命軍は、「流血を辞さない闘いをやる覚悟」(市東さん)という三里塚反対同盟との血盟をかけて、常に”在戦場”を貫いて闘う。そして実践=実戦のもと、ゼネスト―一斉武装蜂起へ向かっての準備を、革命的内戦期の闘いを継承する中で、戦略的攻撃態勢を堅持し、労働者階級とともに闘う。
第四に、「20人の獄中戦士」奪還の力と23年の指名手配攻撃を打ち破った力を集中し、星野文昭同志奪還の闘いをともに担う! 超長期指名手配者の闘いと連帯し、ともに闘い抜く。自らも指名手配・長期投獄を恐れず、家族問題を革命的に解決しつつ、プロレタリア世界革命勝利に革命家人生の一切をかけて闘う決意である。ともに革命に生きよう!
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週刊『前進』(2378号6面2)(2009/02/09 )
農地死守裁判第1回弁論 不当提訴直ちにやめよ
市東さん “この土地こそ私の畑だ”
「農地死守」を訴え市内デモ
「市東孝雄さんの農地を守りぬくぞ!」
三里塚反対同盟の呼びかけにこたえ、2月3日千葉地裁で開かれた農地死守裁判第1回弁論の傍聴・支援に150人の労働者・農民・学生・市民が駆けつけた。成田空港会社(NAA)の違法・脱法の限りを尽くしての農地強奪提訴攻撃を必ず緒戦で粉砕するという決意と闘志で、全員が燃え立ちこの日に臨んだ。
午前9時、千葉中央公園で総決起集会が始まった。北原鉱治事務局長が「農地取り上げを許してはならない」と千葉市民に向け第一声。
続いて市東孝雄さんがマイクを握った。「待ちに待った決戦の時が来ました。今日のデモで千葉地裁を圧倒しましょう」
簡潔明瞭な決意表明が全員を奮い立たせた。全学連の織田陽介委員長は「人生をかけた市東さんの闘いは、京品ホテルや韓国の実力闘争と一体だ。世界を変える力は労働者と農民の団結した力にある」と呼びかけた。直ちに戦闘的な市内デモに打って出た。市東さんの「農地を死守するぞ」と大書されたプラカードを先頭に、デモは千葉市民に強くアピールした。
(写真 「待ちに待った決戦の時」と農地死守の決意を語る市東孝雄さん【2月3日 千葉中央公園】)
NAA、求釈明に答えられず
裁判所の周りにはいつにも増して大量に機動隊・警察官が配置された。厳戒の中、11時に開廷。
市東さんが用意した陳述書を読み上げた。
「この裁判は、千葉県の不当な決定に基づく不当な提訴です。まったく認めることができません。祖父が切り開いた時から親子3代にわたって精魂込めたこの土地こそ私の畑です」ときっぱりと宣言し、原告NAAを圧倒した。反対同盟顧問弁護団は空港建設が違法行為積み重ねの歴史だったことを断罪し、「提訴を直ちに取り下げろ」と鋭く迫った。
NAA側の訴状提出に弁護団がすかさず、「NAAと市東さんはいつ賃貸借契約が成立したのか」と求釈明を行った。つまりNAAがいつ賃貸人の地位を受け継いだのかが、どこにも書かれていない。NAAの代理人弁護士らは「書いてあるはずですが……」などと自分で出した書類を慌ててめくるが、無駄な努力。うろたえ、立ち往生したままだ。
当然にも、「ちゃんと答えろ!」という声が傍聴席から次々上がり、廷内は騒然となった。この窮地を見かねた堀内明裁判長が、反対同盟・萩原富夫さんに退廷命令を発した。廷内の怒りが一気に爆発し、追及の声が裁判長を突き刺した。裁判長は「次回期日は追って指定します」と言うや閉廷を宣し、逃げ出した。
終了後に弁護士会館で記者会見が開かれた。
3・29全国集会へ総決起を!
市東さんの勝利感あふれるあいさつ(別掲)に続き、葉山岳夫弁護士を始め弁護団による解説が行われた。
今回の提訴は、NAAが「地主」の顔をして「賃貸借契約は終わりだから出ていけ」と起こしたもの。現闘本部前の土地のみならず、居宅前の耕作地、作業場、離れ、農機具置き場、ビニールハウス、鶏小屋までも「明け渡し」を求めている。専業農家である市東さんの耕作地の8割方を奪う許しがたい攻撃だ。
だが、千葉県・堂本知事の違法な許可決定に基づいた「解約」それ自身が違法である。しかも旧地主から畑の底地を買収した時期を偽っていたから、市東さんと賃貸借契約を結んだ時期について特定できず、求釈明で絶句するという失態を演じた。こんなずさんでデタラメな提訴で農地を強奪しようとは、恥知らずにもほどがある!
また、すでに回を重ねている二つの農地裁判(耕作権裁判と行政訴訟)との併合を弁護団が申請したことについて、説明が行われた。記者から熱心な質問が続いた。
続いて開かれた報告集会で、北原事務局長の「正義と真実は三里塚にある」との確信に満ちたあいさつに続き、市東さんの農地取り上げに反対する会の三角忠さん、群馬・市東さんの農地を守る会の高階ミチさん、北総農民、全関西実行委の永井満さん、動労千葉の田中康宏委員長が連帯の発言を行った。田中委員長は、「労働者・農民を殺す政治を終わらせるため、続々と決起が始まっている情勢だ。全力で闘う」と決意を述べた。
萩原進事務局次長がまとめの発言に立ち、「航空需要も落ち込み、航空会社も大赤字の大恐慌の時代に、法をも無視した空港建設を進め、農民の権利、生活を剥奪(はくだつ)し、尊厳まで奪おうとしている。裁判闘争を徹底的に闘いぬいて、3・29全国集会の大結集をかちとろう」と訴え、熱烈な拍手で迎えられた。
最後に伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、裁判闘争の勝利を誓い合った。
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市東さんの決意(記者会見)
今日は気合の入る一日だったと思います。
この裁判は、収用法が失効したにもかかわらず、農地法をねじ曲げて土地を取る、空港を造る、そういう卑劣なやり方であり、絶対に認めるわけにはいきません。
陳述書の中にも書いたとおり、空港会社の違法とか、農地法の悪用とか、そういうことまでされて、自分が代々守ってきた畑を取られようとしているという理不尽さに腹が立っています。土地を明け渡せと言われて「はい分かりました」などという気持ちには絶対にならない。
これからさらに、裁判闘争も現地闘争の一環として闘っていきます。みなさんのご支援をよろしくお願いします。
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三里塚・市東さん裁判傍聴を
○耕作権裁判
2月16日(月)午前10時半 千葉地裁
(開廷の1時間前に集合)
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