ZENSHIN 2006/11/06(No2269 p06)

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週刊『前進』(2269号1面1)(2006/11/06)

 11・5日比谷 教育基本法改悪絶対阻止・安倍政権打倒へ

 闘う労働者の総結集を

 日米韓労働者国際連帯の力で北朝鮮への侵略戦争とめよう

ハンスト団と日教組デモ隊が熱いエール 26日夜 国会前=関連記事2面

 戦争と格差拡大が労働者を襲っている。いまや青年労働者の2人に1人は非正規雇用。夢も希望も奪われている。安倍政権は北朝鮮への侵略戦争に前のめりに突撃している。国会では、教育基本法の改悪案の強行突破が狙われている。中川昭一政調会長は「デモをする教員は免許剥奪だ」と労組破壊の思惑を隠さない。子どもを戦場に送る愛国心教育などやれるか。労働者の食えない現実と戦争に対する怒りは満ちている。職場では生きるためのギリギリの闘いが始まり、職場−国会では教育労働者の命がけの闘いがある。この歴史的な胎動を労働者階級の勝利へ。11・5日比谷野音に総結集しよう。

 3労組は最も戦闘的な組合

 労働者の団結。社会の主人公としての誇り。
 既成の労働運動がこの二つを投げ捨てて久しい。11月5日(日)に東京・日比谷野外音楽堂で開催される11・5労働者集会は、この二つを労働者の手に取り戻し、労働運動の現状を現場の力で変革するための集会だ。
 連合や全労連の労働運動とはまったく違う、現場労働者による現場労働者のための集会だ。
 何が違うのか。
 既成の労働組合運動は現場の組合員の力に依拠して闘うことを放棄し、「労働者は勝てない」と思い込んでいる。この敗北主義の思想を覆すのが11・5労働者集会だ。
 呼びかけているのは、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合港合同、国鉄千葉動力車労働組合の3労組。いずれも資本と国家権力のあらゆる攻撃・弾圧に抗して闘い、勝利してきた。労働者が本当に団結して闘えば負けないことを実証してきた労働組合だ。
 関生支部は、関西の生コン労働者を中心にした産業別労働組合だ。生コン業界の95%は労働者数50人以下の零細。大資本の安値競争の攻撃で倒産の危機に直面する。これと対決し、労働者の雇用と労働条件を守るために大手ゼネコン・セメントメーカーとの対等な取引条件などをかちとる産業政策運動を闘ってきた。(この正当な労働組合の活動に対し「強要未遂」「威力業務妨害」などのデッチあげで2年で4回執行部が逮捕された)。イラク戦争に反対してストライキも闘った。
 港合同は大阪市港区に本部を置く、広範囲にわたる地域合同労組だ。企業の倒産攻撃に対し、労働者による自主生産をもって団結権を維持・防衛してきた。労働基本権・団結権の死守を掲げ、「企業の塀をこえて」地域における正規・非正規労働者の組織化を営々と闘い抜いている。
 動労千葉は、JRの運転士とエンジニアの労働組合。1987年、当時の中曽根政権が「戦後政治の総決算」をかけて仕掛けた国鉄分割・民営化に対して、国鉄内の労組の中で唯一、2波のストライキで闘った。40人の解雇者を出しながらも団結を守り抜いた。
 4月の幕張事故の解雇策動を粉砕し、仲間を守り抜いた。レール破断を告発し、スピードダウンの反合理化・運転保安闘争を闘っている。それは資本と労働者のどちらが職場の主人公かの職場支配権をかけた闘いだ。職場・生産点での組合員の闘いに依拠して1047名闘争を原則的に闘う。
 どの組合も、現場の組合員に依拠して、団結の力で情勢を切り開いていく労働組合観で闘ってきた。資本と国家権力のどんな攻撃にも、労働者が団結して闘えば敵を揺るがすことを示してきた。ときには全員クビを覚悟で闘い、権力の弾圧に体を張って闘い、これを実証してきた。日本の原則的階級的労働運動の「勝利性」を体現している。これこそが今一番労働者の闘いに必要なのだ。
 「労働者は社会の主人公」「労働者には社会を変革する力がある」「一人ひとりの労働者が決定的」「労働者はひとつ」――この労働組合運動の根本思想を指し示す集会だ。あらゆる労働者運動の中に11月労働者集会派を形成して闘おう。職場の仲間を信頼し、それに依拠して闘う労働組合運動を始めよう。それこそが既成の労働運動の現状を現場から変革する。

 米韓の労働者がやってくる

 3労組に共鳴し、連帯するために韓国から民主労総ソウル地域本部、米国からILWUとAMFAがやって来る。
 民主労総は、組合員80万人の韓国最大のナショナルセンターだ。1日13時間超、日曜日もない十代の女性労働者の過酷な搾取を告発し「われわれは機械ではない」と焼身自殺したチョンテイルの遺志をつぎ、1995年に創立された。
 韓国では、97年の通貨危機から始まった一大資本攻勢で非正規職が全労働者の6割を超える。韓国の労働者は「労働者は一つ」を掲げて正規と非正規の壁を打ち破る団結と闘いを組織している。11月には40万人が参加する「世の中を変えるゼネスト」を計画している。
 米国のILWU(国際港湾倉庫労働組合)は、米西海岸の港湾労働者を中心とする労働組合だ。1934年のゼネストで西海岸すべての港湾の単一の協約を獲得し、組合が労働者の配置に決定的影響力を持つ。ランク&ファイル(一般組合員)の討論と闘いを重視する労働組合である。
 特に来日するローカル10は、最も戦闘的伝統を持つ支部で、イラク戦争後、サンフランシスコ湾オークランド港の軍需物資輸送阻止を闘った。
 AMFA(航空整備士労働組合)は、米国の7つの航空会社の整備士の労働組合だ。ノースウェスト航空の組合員4400人の半数の解雇、賃金25%カットの攻撃に抗し、昨年8月から14カ月間ストライキを続けている。スト破りで経営側に寝返ったのは1割足らず。大半の組合員の団結を守り抜いて驚異的な長期ストを闘っている。
 この集会に闘う教育労働者が大挙合流する。9月21日、予防訴訟裁判で「日の丸・君が代の斉唱義務なし」の勝利判決が出た。あらゆる重圧をはねのけて貫いた戦争協力拒否の職場闘争が切り開いた力だ。労働者がすべてをかけて決起したとき、分岐を生み、社会問題にもなる。共感と連帯を獲得し、勝利を切り開くのだ。学校現場の闘いと団結こそが国会闘争を爆発させる力だ。
 既成の労組幹部は「闘っても勝てない」「世の中を変える力はない」と考え、現場の労働者を信用せずに裏切ってきた。
 この集会は逆だ。
 全国から仲間を裏切らない、原則的に闘う労働者が集まる。「労働者は勝利できる。社会の真の主人公。社会を変革する力がある」――この思想をあらゆる労働者の闘いに貫くために、ほかでもなくこの集会が決定的なのだ。

 戦争の元凶はブッシュと安倍だ

 戦争を欲しているのは安倍とブッシュら帝国主義の政策決定者である。安倍政権はすでに対北朝鮮の独自制裁を発動。海上自衛隊による北朝鮮船舶の検査にも踏み込もうとしている。初の周辺事態の認定も狙う。
 船舶検査は戦争行為そのものである。
 01年末に海上保安庁が国籍不明の外国船を「不審船」だとして銃撃・撃沈して15人の乗員を殺害した事件があった。これが船舶検査だ。
 周辺事態を認定すれば、次は「反撃」が予想される「武力攻撃予測事態」となる。有事法制の発動に必ず行き着く。
 米帝がすでに発表している作戦計画5027こそ米韓連合軍が準備する対北朝鮮の戦争シナリオそのものだ。北朝鮮が戦争準備をしていると断定して、米韓連合軍が北朝鮮に侵攻・占領するプランである。
 安倍政権は今、日米枢軸のもと北朝鮮への侵略戦争に突撃している。集団的自衛権も解禁して米軍と一緒に戦争をしようとしている。この中で教基法改悪や共謀罪、防衛庁「省」昇格法案、国民投票法案を一挙に成立させようとしている。
 安倍政権を倒さなければ、青年労働者や学生は戦場へ送られ、侵略の銃を持たされるのだ。
 戦争の元凶は帝国主義にある。何よりもアメリカ帝国主義が01年の9・11以来、イラク、アフガンで泥沼の侵略戦争を続けている。イラン、北朝鮮も「悪の枢軸」だと決め付け、全世界に戦火を拡大しようとしている。
 米帝は最大の戦争国家だが、同時に世界の帝国主義国の中でもっとも貧富の格差が激しい。5千万人の労働者とその家族が医療保険に入れない。
 米国及び国際帝国主義こそが世界を暴力的に支配し、抑圧し、収奪している。これに対する人民の抵抗を圧殺し、資源や市場を独占するために侵略戦争をしているのだ。
 イラク戦争で米軍は、3千人近い戦死者が出ている。民間の戦争請負会社の傭兵も加えれば倍以上だ。新兵募集が困難になった米軍は、貧困家庭の高校生や移民労働者を奨学金や市民権で勧誘している。貧しい労働者や移民労働者が侵略戦争に動員され、イラク人民の生命を奪っているのだ。
 日本も同じだ。
 小泉―安倍政権のもとで、青年労働者の2人に1人は非正規雇用労働者だ。トヨタやキヤノン、松下などの大企業が偽装請負で時給1千円、保険も年金もなし、労災の責任もとらずに青年労働者を過酷に搾取している。
 日本経団連の御手洗会長は、キヤノンの偽装請負を告発されてなんと言ったか。
 「法律に無理がある。見直してほしい」
 偽装請負を居直り、資本ではなく法律が悪いというのだ。偽装請負が合法になるよう法律を変えろと主張しているのだ。
 安倍政権は、こういう吸血鬼のような資本家の政府であり、この連中が憲法を変えて戦争を始めようとしているのだ。

 軍需物資や荷役の拒否へ

 だが、労働者はいつまでも黙って従わない。
 動労千葉のように鉄道労働者が軍需物資輸送を拒否してストライキで闘ったらどうなる。ILWUのように港湾労働者が荷役を拒否したらどうなるのか。
 労働者が戦争を拒否すれば戦争は1日も継続できないのだ。労働者にこそ戦争を止める力がある。日韓米の労働者が一堂に会することの意義がここにある。同時に、北朝鮮が核で帝国主義の脅威に対抗することの誤まりもここにある。
 今日の資本主義社会の中で労働者は、資本家の利潤を生み出し、兵士になるためだけに生かされている。人間として扱われていない。「労働者はモノではない」と人間として叫びをあげよう。これこそが労働者解放の道であり、社会を変革する力を生む。労働者は団結すれば資本家なしで生きていける。これこそが資本の労働者支配と戦争を打ち破る力なのだ。
 11・5集会は、労働者が自らの力を自覚し、6千万労働者、世界の労働者とつながって「革命」を起こす集会なのだ。闘う労働者はこぞって総結集しよう。

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週刊『前進』(2269号1面2)(2006/11/06)

 日教組集会 壇上に駆け上がり弾劾

 闘う方針なき「非常事態宣言」 組合員みなぎる決意

 10月26日夕、「教育基本法改悪阻止!10・26日教組緊急中央行動」が日比谷野外音楽堂で行われた。全国から結集した組合員は8500人。「なんとしても改悪を阻もう」という熱い思いが結集し、野音の会場外にも人があふれかえった。
 しかし集会冒頭の主催者あいさつは森越委員長ではなく高橋副委員長だった。「森越はどこに行った」「委員長は何をしているんだ」。会場からヤジが飛ぶ。業を煮やした組合員が壇上に駆け上り司会に詰め寄った。日政連の民主党議員が発言する間、「なぜ森越がいないんだ」「ストライキ方針を出して闘え」「戦争につながるんだぞ」。鋭い声が飛び交う。
 組合員と日教組本部の激突が続く中、中村書記長が「森越委員長は参加できない」と告白した。なんと海外出張中という。「外国に行っている時か」。怒りが倍加する。しかも中村は教基法改悪を阻むための行動方針を何一つ提起しない。闘いを求めて全国から集まった組合員を前に、なんという裏切りか!
 最後に「非常事態宣言」が読み上げられたが、闘う方針なき非常事態宣言が空しく響く。「団結ガンバロー」では手を挙げることもできず怒りの表情を浮かべる組合員が少なくなかった。
 請願デモでは、リレーハンストを続ける東京の被処分者たちが国会前でデモ隊列を迎えた。デモ隊は「頑張れ」「絶対阻止しよう」と熱い声援を送り、手を振ってこたえた。組合員は本部にはヤジをたたきつけ、ハンスト団には熱いエールを送って、「自分たちこそ日教組」の誇りを持って闘おうとしている。
 本部がいかに無方針であろうが、「非常事態宣言」は組合員を抑圧してきた本部の制動を取り払い、全国の組合員が改悪阻止へ爆発的に決起を開始した。いざ、国会闘争へ!(2面に演壇に駆け上った組合員の声)
(写真 「森越委員長の逃亡は許せん」。怒った組合員が日教組本部役員に詰め寄った【日比谷野音】)

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週刊『前進』(2269号1面3)(2006/11/06)

 日程

▼教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
 ◎国会前集会 10月31日(火)18〜19時
        11月7日(火)18〜19時
 ◎教育基本法の改悪をとめよう11・12全国集会
  11月12日(日)13時〜日比谷野音
▼教育基本法改悪反対国会前座り込み
  11月9日(木)まで
  日教組/午後1〜4時 東京教組/4〜6時
▼反戦共同行動委員会の国会集中行動
       10月31日(火)8時半〜終日
 (国会前はいずれも衆院第2議員会館前)

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週刊『前進』(2269号2面2)(2006/11/06)

 闘う3労組と国会闘争の高揚を11・5大結集へ

 教基法改悪を必ず阻む

 国会前 日ごとに増える人の波

 教育基本法の改悪を阻もうと、教育労働者のものすごい決起が始まった。東京の「日の丸・君が代」被処分者を中心とする「リレーハンスト&座り込み行動を実行する有志」が10月17日に座り込みを始めて以降、暑い日も暴風雨の日も、1日も欠かさず行動は続いている。座り込む人の数は倍々で増えている。教育労働者が年休をとってハンストに立ったことが衝撃を与え、国会前に駆けつけてくる人を続々と生み出している。
(写真 リレーハンストを続ける東京の「日の丸・君が代」被処分者を始めとする教育労働者と、全国に日教組組合員が大合流【10月26日 衆院第2議員会館前】
●10月23日(月)
 強い雨と風が続く中、「日の丸・君が代」不起立を貫いて停職1カ月の処分を受けた都立「障害児」学校で働くKさんがハンストに突入。兵庫、宮城、奈良からも教育労働者が駆けつけた。
 03年の「10・23都教委通達」からちょうど3年目を迎えたこの日、うれしいニュースが飛び込んできた。北海道で01年、「君が代」強制を拒否して戒告処分を受けた労働者について、道人事委が「処分取り消し」を決定した。東京の「予防訴訟」9・21判決に続く大きな勝利だ。教育労働者のねばり強い職場抵抗闘争が確実に敵を追いつめていることを実感する。
 日教組は100人が座り込み。16時からは東京教組の座り込みが続き、東京の教育労働者が職場から続々と駆けつける。16時半からは、教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会が主催する院内集会も行われ、140人が参加した。
●24日(火)
 引き続く強い雨風にも負けず、3人の教育労働者がハンストを闘う。正午からは、ハンスト&座り込み行動と共謀罪反対共同行動のジョイント集会に、60人が参加した。
 13時からの日教組の座り込みには、北海道教組が50人余の隊列で登場した。春の通常国会でも独自行動に立ち上がった北教組が、またも日教組の闘いを引っ張っている。
 18時からは、教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会が主催する国会前集会が行われ、350人が参加した。終日、衆院第2議員会館前は人の波で埋めつくされた。
●25日(水)
 停職3カ月という重処分に負けずに闘いぬく東京の中学校教員Nさんがハンストに参加した。日教組の座り込みは13時からだが、午前中から大分県教組と北教組の座り込みがハンスト団の両隣に陣取る。
 この日午前、衆院教育基本法特別委員会の審議が再開、政府案・民主党案それぞれの趣旨説明が行われ10分で終了した。座り込み参加者に、ますます気迫がみなぎる。
 13時から日教組の座り込みが始まると、教基法改悪阻止の座り込み参加者は200人を超えた。国労闘争団、夕方から東京教組も加わり、国会前は完全に制圧された。
●26日(木)
 ハンスト8日目の26日は、日教組の「緊急1万人集会」の日。座り込みは国労を合わせついに800人に。北海道からはさらに250人が上京、計300人の大部隊だ。国会前は端から端まで二重・三重の人垣で埋まる。東京の被処分者・被解雇者に加え、大阪の高校で働く教育労働者もハンストに突入した。
 現場組合員の真剣な思いが各地で執行部を動かし始めた。「教基法改悪まで認めたら終わり」、これが現場の声だ。その声に押されて動員した組合執行部が、今では日教組本部指令の何倍を動員したかを誇りあう。
 「リレーハンスト&座り込み行動を実行する有志」は、日教組集会の後まで座り込みを続けた。日教組組合員が国会議員面会所まで請願デモでやってくる。
 「私たちは東京の被処分者・被解雇者です。とにかくできることから始めようと、ハンストに立ち上がりました。闘えば必ず仲間は増えます。そして闘えば必ず教基法改悪は阻めます。全国の日教組組合員のみなさん、頑張りましょう!」
 熱い訴えに、みなが手を振り、声援を送ってエールを交換した。
 これから1週間が最大の山場だ。国会を包囲して廃案に追い込もう。
(写真 「教育基本法変えるな!」の歌に、ハンスト中の労働者が大きな声援と拍手を送った【10月26日】)

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週刊『前進』(2269号2面3)(2006/11/06)

 発言 本部はストで闘え(日比谷野音) ハンストに大反響(国会前の被処分者)

 本部はストで闘え 日比谷野音

◎Tさん 平日の集会設定で、組合員はすごいしんどい思いで東京に来ているんです。なのに、森越委員長は逃げている。「総力を挙げて闘う」と言うが、闘う方針は何もない。こんな日教組本部は弾劾せざるをえない。

◎Mさん こんな大事な時に森越が外国に行っていること自体が裏切り行為だし、組合員を愚弄(ぐろう)しています。戦後最大の攻撃を阻むため、組合員は全国から駆けつけました。委員長は国会前で命がけでハンストぐらいすべきです。

◎Sさん 1万人に動員をかけた当人が海外に行っているなんて、冗談じゃない。森越は、全国の教育労働者が結集してくることを喜ばないのか。

◎Nさん 75年以来の「非常事態宣言」を出したのに、なぜ委員長が先頭で闘わないのか。逃亡です。「非常事態宣言」とはイコールストライキ方針のはず。やっぱり日教組本部は文科省とのパートナーシップ路線だ。勝利は労働者の力でもぎりとるしかない。

◎Nさん 今日は午前中は授業をやった後に東京に来た。明日も朝一番の電車で戻って3時間目から授業。それでも改悪を阻みたいから駆けつけたのに。日教組本部は闘いを求める組合員の思いにこたえてほしい。

 ハンストに大反響 国会前の被処分者

◎東京都立「障害児」学校で働くKさん 私は30余年、学校でずっと「『男らしく・女らしく』ではなく、自分らしく生きよう」と語ってきました。それを打ち砕いたのが「10・23通達」。今、憲法改悪が教育基本法の改悪から始まろうとしています。しかし、平和も教育からつくっていくことができるはず。頑張りましょう。(23日)

◎東京の中学校教員Nさん 教育基本法が改悪されたら、教育の主体は教育を受ける子どもたちではなく、教育行政になってしまいます。気にくわない教員は一気に免職にもできることになる。子どもたちを戦争に追いやることもできる。こんなことは、どうしてもとめなければ。教基法改悪の先取りが「日の丸・君が代」強制です。日教組は方針に「日の丸・君が代」強制反対、処分をするな、ということを入れてほしい。(25日)

◎大阪府立高の教育労働者Iさん 10月22日、大阪で行った教基法改悪反対集会に350人が集まった。一番注目されたのは、国会前ハンストに参加した人の報告でした。これから国会闘争に行く教育労働者十数人が登壇して、決意を述べた。私の職場では、国会前ハンストの写真をカラーコピーで張り出したら大反響。国会前と職場をつなぎ改悪阻止へ闘います。(26日)

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週刊『前進』(2269号3面1)(2006/11/06)

 闘う3労組と国会闘争の高揚を11・5大結集へ

 関西 “闘いをもって活路開く”

 国鉄闘争勝利へ大集会

 10月13日、大阪・港区民センター大ホールで、9・15判決1周年を期して国鉄闘争関西集会が開かれ(鉄建公団訴訟原告団と国鉄闘争支援関西共闘会議準備会の呼びかけ)、400人の大結集で大成功しました。床に座る人が大勢出るほどの大盛況でした。
 司会の全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷さんが、「本集会を起点に国鉄闘争をさらに支援し、日本労働運動を再生させたい」と述べました。

 鉄建公団訴訟の原告が決意

 鉄建公団訴訟原告団九州協議会事務局長の牛島さんが、集会に参加した原告を紹介し、控訴審への決意を次のように語りました。「昨年の9・15判決は、裁判所が初めて一部不当労働行為を認めた。だが、金だけ支払って和解しなさいという納得のいかない判決だ。裁判闘争だけではなく、大衆闘争で鉄道運輸機構を攻め上げる。JRと政府の責任を追及しぬく」
 熊本闘争団の家族は、「皆さんの応援があり20年間闘ってきた。たくさんの支援のおかげで闘い続け、生きているんだと思った時に心の奧底から闘う赤い火が燃え上がりました。納得できる判決を目指して一生懸命闘いたい」と述べ、熱い拍手を浴びました。
 鉄建公団訴訟弁護団長を務める佐藤昭夫さんが講演し、「国労本部は、鉄建公団訴訟原告を権利停止処分にし、これに反対した国労組合員を弾圧して、訴訟を妨害してきた。ところが国鉄が不当労働行為をやったという事実を認めた9・15判決が出ると態度を一変させ自分たちも訴訟をやろうとしている。だがそれは解雇有効を前提に『金だけくれ』というものだ。これは解雇撤回・原職復帰の闘いの足を引っ張るものだ」と国労本部を批判。また、「中曽根は『総評の中心だから国労をつぶさなきゃいかん』と言って分割・民営化をした。憲法28条の団結権保障への直接的侵害だ。9条改憲をやるためには労働者階級の団結権を破壊する必要がある。それが中曽根の戦後政治の総決算、国鉄分割・民営化だ」と弾劾しました。
 国労臨大闘争弾圧家族会がカンパを訴え、動労千葉からのメッセージが紹介されました。
(写真 壇上には連帯労組関生支部と港合同の旗が掲げられ、関西合同労組も多数参加し、国鉄1047名闘争勝利と関生弾圧粉砕を誓い合った【10月13日 大阪】)

 関生支部から反弾圧を訴え

 5・27臨大闘争弾圧被告が発言に立ち、「5・27裁判はデッチあげ弾圧の首謀者の証人喚問を次々とかちとっている。鉄建公団訴訟と5・27裁判は一体だ。一刻も早く1047名闘争を終わらせたいという国労本部の邪悪な意図に屈せず、解雇撤回を掲げて闘おう」と訴えました。
 また「国労西日本本部は労使安全会議にからめとられているが、関西の被告は独自に尼崎事故現場の調査を行い、線路等級が2級線であるにもかかわらず3級線のまま復旧したことを告発した。これに対しJR資本は処分しようとしたが粉砕した」と報告し、「鉄建公団訴訟の仲間は、安全闘争を闘うためにJRに戻ると言っている。JRの国労組合員こそが資本と対決し、解雇撤回闘争を闘おう。11・5集会に1万人が結集すれば、大きく労働運動を動かせる。世の中を変えよう」と熱く呼びかけました。
 関生支部の高副委員長は、反弾圧の闘いを訴えて「9月22日の第4次弾圧について、すべてのマスコミが暴力団との利権構造があるかのような報道をしているが、贈賄などという事実はない」と発言した。
 「武委員長が勾留されている間、生コン業界の運動は停滞していた。だが、この半年間の奮闘で、今春闘では5労組が統一し、5けたの有額回答が出るまでは妥結しない闘いをやっている。10、11月は攻防の山場。越年を覚悟して闘う。生コン支部が闘う姿勢を堅持すれば、5労組が団結して勝利できると確信している」
 最後に「1047名の解雇と関生支部への弾圧は連動している。あらゆる勢力が連帯し、団結権は徹底して守る、権力弾圧には徹底して反撃する戦線をつくりたい」と力強く訴えました。

 港合同が中曽根発言を弾劾

 国鉄臨職解雇撤回闘争の当該は「87年の国鉄分割・民営化の地ならしとして6000人の臨時雇用員が解雇された。中曽根と国鉄は虫けらのように私たちを解雇し、わずかばかりの退職金すらピンハネした。正規雇用労働者が非正規雇用労働者の権利確保のために闘うことは、自己の権利確保と表裏一体だ。国家的不当労働行為の過程で生じたすべての争議の勝利のために、現自民党政権の責任を追及しよう。11月に新たな訴訟を起こす」と述べました。
 全国金属機械労組港合同の大和田事務局長は、「中曽根発言を不当労働行為として労働委員会に提訴することを考えている。闘争団や国鉄臨職や港合同などが、よってたかって攻め立てていく。敵の弱点を見いだすためのさまざまな調査をしたが、国鉄分割・民営化の国会審議の中で、実は国労をつぶすことが目的だと政府は自白している。中曽根発言は逆にわれわれに武器を与えた。先人は『闘争をもって団結を求むれば、すなわち団結存す。妥協をもって団結求むれば、団結滅ぶ』と言った。われわれは闘いをもって活路を切り開く。中曽根発言弾劾の闘いで国鉄闘争のさらなる強化を」と熱烈に訴え、会場から賛同の拍手が沸き起こりました。
 最後に、港合同の辻岡執行委員が集会のまとめを提起し、団結ガンバローで熱気あふれる集会を終えました。
 (投稿/関西合同労組 I・S)

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週刊『前進』(2269号5面1)(2006/11/06)

 嘉手納第2ゲートに迫る

 PAC3反対県民大会 “沖縄を戦場にするな”

 10月21日、沖縄・嘉手納第2ゲート前を埋めつくした1200人の怒りのこぶしが米軍基地に突きつけられた。「パトリオットミサイルの嘉手納配備反対!」「戦争のためのミサイル配備を許さないぞ!」
 いつもは開放され、車が出入りするゲート前には車止めが並べられ、迷彩服の米兵が行く手を阻んだ。続々と到着するデモ隊で第2ゲート前はぎっしりと埋まった。逆にデモ隊が第2ゲートを封鎖し基地機能をストップさせるに至った。宣伝カーの上から平和運動センターの山城博治事務局長がシュプレヒコールの音頭をとる。「ミサイルをただちにアメリカに持って帰れ!」「沖縄を再び戦場にする気か!」
 デモに先立ち、米軍の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の嘉手納基地への配備に反対する県民大会(同実行委主催)が沖縄市野球場前広場で開かれ、労働組合、市民団体、周辺住民など1200人が集まった。
 会場中央には名護新基地建設を阻止し続けている辺野古の命を守る会や二見以北十区の会が陣取り、自治労、沖教組を始め、労組ののぼりが林立した。沖縄労組交流センターも「自力・自闘・連帯」の赤旗をなびかせて参加。「9条を変えるな」の宣伝カーで全島キャラバン中の百万人署名運動は参加者に改憲阻止の署名を訴え、次々と署名に応じていた。
(写真 パトリオット配備を撤回せよ! 嘉手納基地第2ゲート前を怒れる1200人が埋めつくした【10月21日 沖縄市】)

 “日米の暴挙弾劾”

 集会では、主催者を代表して沖縄平和運動センターの崎山嗣幸議長が「PAC3や最新鋭戦闘機の配備ばかりが進んでいる。これが沖縄の基地負担軽減なのか。私たちはミサイルの標的になるような日米の暴挙を断固拒否する」と訴えた。
 地元市町村を代表して東門美津子沖縄市長、野国昌春北谷町長、伊波洋一宜野湾市長、新垣邦男北中城村長が登壇、口々に地元無視の米軍再編と基地強化に対する率直な怒りを表明した。
 社民党、社会大衆党、日本共産党、民主党からの発言の後、決意表明に移った。新嘉手納基地爆音訴訟原告団の仲村清勇団長は「日本政府の沖縄差別政策をこれ以上許しちゃならん」、普天間基地から爆音をなくす訴訟団の島田善次団長も「沖縄の民は立ち上がってほしい。物言わぬ民は滅びるんだ」と訴えた。9月にキャンプシュワブ前で不当逮捕された平和市民連絡会の平良夏芽共同代表は「この沖縄が他国の人びとの命を奪っていく出撃基地の拠点のままであってはならない」と力を込めた。
 11月2日告示−19日投開票の沖縄県知事選予定候補の糸数慶子参議院議員も駆けつけ、「安倍政権が登場して初めての県知事選にぜひ勝利して県政を奪還したい」と決意を語り、満場の拍手を浴びた。(発言要旨別掲)
 PAC3配備に反対する県民大会決議を採択し、10・8〜11PAC3搬入阻止座り込みでも歌われた昆布土地闘争の歌「一坪たりとも渡すまい」をスクラムを組んで歌い、デモに出発した。

 沖縄から安倍政権倒す

 95年少女暴行事件に対して全島(宮古、八重山を含む)10万人が怒りの声を上げた10・21県民大会から11年、米軍再編の嵐を迎え撃つ沖縄は積年の怒りが解き放たれようとしている。米軍天願桟橋前に座り込んでPAC3搬入を阻止した3日間闘争は、北朝鮮の核実験をテコにした排外主義攻撃にひるまず、徹底して日米両政府の戦争政策と対決する沖縄闘争の登場だった。
 この沖縄の怒りを逆なでする政府官僚の暴言が続出した。21日、就任後初めて訪れた沖縄で、高市早苗沖縄担当相は北部振興策と普天間飛行場移設について「まったくリンクしないという表現は当てはまらない」と公言。26日には久間防衛庁長官が「幸い沖縄については米軍がPAC3を置いてくれた。むしろ沖縄の人は喜んでもらいたい」と言い放った。どこまで沖縄を愚弄(ぐろう)するのか!
 「知らないうちに全部決められている。振興策、振興策と、沖縄に恩恵があるかのように言って、裏では新たな基地と引き換えだとは許せません」「ぜひ沖縄の現状を国に訴えられる人を県知事に選びたい」と豊見城在住の女性は語った。那覇在住の年配の男性も「政治を変えないとね。なんで沖縄ばかりがいじめられるのか。パトリオットが抑止力のためであれば東京に持っていけばいい。今度の選挙はしっかりせんといかんですよ」
 糸数慶子氏は、「辺野古V字案を始めすべての新基地建設反対」「普天間基地即時閉鎖、返還、迅速な跡地利用」を掲げ「心ひとつに県政奪還へ」と出馬を表明した。
 11・19沖縄県知事選での糸数氏勝利こそ、戦争と改憲の安倍政権を痛撃する道だ。11・5労働者集会から11・19県知事選勝利へ突き進もう。
(写真 名護市から辺野古の命を守る会、二見以北十区の会も駆けつけ県民大会に参加【10月21日】)

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週刊『前進』(2269号5面2)(2006/11/06)

 新基地は造らせない

 糸数勝利で県政奪還

 沖縄に新しい基地は造らせないという県民の思いとは裏腹に、米軍再編の名のもと安倍政権は、県民の負担軽減を言う一方、抑止力は必要だと矛盾した政策を突きつけています。
 安倍政権が誕生して初めての県民の意志を問う県知事選挙です。皆さんと一緒に勝利をして県政を奪還していきたい。
 パトリオット配備に対し多くの仲間の皆さんが天願桟橋で阻止闘争のために頑張って下さいました。しかし、警察権力は私たちの基本的な人権を踏みにじり、ごぼう抜き。まさに県民の4人に1人が亡くなった沖縄戦を今、繰り返すのかという大変危機的なところに追い込まれています。
 日本の国の誇るべき憲法を変え、そして教育基本法を変えて戦争のできる国へと向かっていく安倍政権の暴挙を、怒りを込めて止めていきたい。この沖縄から今の日本の政治を変えていく、そのことが問われる知事選挙です。私は辺野古V字案による基地押し付けにはっきりノーと言って闘います。
 残り1カ月を切りました。相手予定候補が日本政府の金をふんだんに使った選挙闘争を展開する中で、私たちはウチナンチュの真心と、沖縄のことは沖縄で決めていくという新たな決意を日米両政府に向けていこうではありませんか。
 沖縄に新たな基地を造らせない、そして日本国憲法をしっかり守る、教育基本法を改悪させない、この点でしっかり闘いぬいてまいります。
 50年、100年先まで基地の負の遺産を引き継いでいくのか、本当の意味での平和を沖縄から発信していけるかどうか。皆様と一緒に心を一つにして選挙を勝ち抜き、県政を奪還しましょう。
◎プロフィール
 1947年読谷村に生まれる。読谷高校卒業後にバスガイドに就き、常に平和の視点と自然や文化にスポットを当て沖縄を紹介、平和ガイドのさきがけとなる。◇92年の県議会議員選挙で初当選、以来3期連続当選。◇04年7月参議院選挙・沖縄選挙区で初当選。
 10・1出馬表明で「私は『新基地建設は絶対に許さない』という強い信念のもと、名護市辺野古沿岸域での『V字型滑走路』などの建設に断固反対し、普天間飛行場代替施設の県外・国外移設を強く求めます」と表明。

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週刊『前進』(2269号5面3)(2006/11/06)

 三里塚 NAAの市東さん提訴弾劾

 新たな土地強奪攻撃許すな

 成田空港会社(NAA)は10月20日、三里塚芝山連合空港反対同盟の市東孝雄さんに対して、土地を「不法耕作している」などとして土地の明け渡しを求める訴訟を千葉地裁に起こした。NAAは市東さんに対して、より一層悪質な農地強奪攻撃をかけてきたのだ。ただちに労働者人民の力で反撃し、北延伸工事もろとも粉砕しなければならない。
 今回NAAが提訴したのは、市東さんの耕作地のうち、先の農地法による「耕作権」解除申請で申請書の記載からはずれていた農地(5700平方b)である。これを「所有権はNAAにある」「同意を得ることなく不法に占有し耕作をつづけている」、だから出ていけ、というのだ。まさに言いがかりに等しい暴挙だ。この耕作地は孝雄さんの父・市東東市さん(故人)が戦後賃借契約してから今日まで56年間耕しつづけてきたものだ。その一貫した耕作の実績によって、耕作権は正当に時効取得(民法第162条)されている。それを「不法」と言いなすNAAのやり口は絶対に許すことができない。農地法を使って農地を強奪する手口に、さらに輪をかけた違法そのものだ。
 NAAは今回も市東さんの農地が誘導路を「へ」の字に曲げ、直線化を妨げていることをことさらに強調し、自分たちの追い出し攻撃を正当化しようとしているが、本末転倒である。
 農民が農地を耕し作物をつくっている場所に侵略してきたのは誰なのか! 国家権力であり空港公団であり、それを丸ごと引き継いだ現在のNAAではないか! 「へ」の字に曲がった誘導路などといういびつなものをわざわざ造り、その既成事実の重みで屈服を迫る。それが通じなければさらに「暫定滑走路北延伸」などという矛盾を重ねる工事を進め、金に飽かして周囲まで底地を買いあさり、なりふり構わず法を悪用してまで農民に対して追い出しの圧力を強める。こんな卑怯(ひきょう)卑劣なやり口を絶対に許すわけには行かない。
 成田空港建設という国策を阻み、戦争に反対する実力闘争の拠点となってきた三里塚闘争。この闘いの砦(とりで)をつぶすために、国家権力とNAAはどんなあくらつな手口をも使うというのだ。三里塚反対同盟はこの違法・不法を全社会に暴き、「農地死守」の闘いを全力で訴えている。その先頭に市東さん自身が立っている。
 新たな農地強奪攻撃を許すな! 「北延伸」工事を粉砕しよう!
    ◇

 〈市東孝雄さんの話〉

 その場所は親父の代から56年間問題なく耕してきたところです。彼ら(NAA)には法律も何もないのか。怒りに堪えない。東峰地区でも森を不法に伐採する動きがある。このようなやり方には誰も屈しないですよ。私も負けない。
 (反対同盟ホームページより)

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