ZENSHIN 2006/08/28(No2259 p06)

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週刊『前進』(2259号1面1)(2006/08/28)

 8・15小泉靖国参拝をデモで痛撃

 “参拝強行はアジアへの宣戦布告”

 韓国・民主労総の代表とともに厳戒態勢を打ち破る

靖国神社へと肉薄 青年労働者と学生のコールがデモ全体を力強くリードし、沿道から途中参加者も続出した(8月15日 外堀通り)

 8月15日、小泉首相は靖国神社参拝を強行した。任期最後の「靖国予告登場」は、過去の侵略戦争、帝国主義戦争を居直るだけでなく、日米枢軸をもとに新たな侵略戦争に突入することを内外に宣言する攻撃だ。日本労働者階級とアジア人民に屈服を迫るものだ。この暴挙を弾劾する300人のデモが、厳戒態勢を破って靖国神社に肉薄した。(関連記事5面

 アジア人民の怒りと連帯し

 午前7時45分、頭上を旋回するヘリの爆音がひときわ大きくなった。法政大学正門前の外濠公園に続々と結集する人びとは、怒りに満ちて拳を固めた。「いま小泉が参拝に訪れたところか。絶対に許せない!  厳戒態勢もろともデモでぶっ飛ばしてやる」
 8時から反戦共同行動委員会が呼びかける集会が、都政を革新する会の北島邦彦事務局長の司会で始まった。全学連の織田陽介委員長が冒頭に発言に立った。「小泉の参拝に腹の底からの怒りを爆発させよう。アジア人民の靖国糾弾の闘いにわれわれはどう答えるか。A級戦犯を分祀することではない。大学を侵略翼賛の場にするか、革命の拠点にするかが問われている。帝国主義を打倒しよう」
 続いて韓国の民主労総ソウル本部の2人の労働者が紹介され発言に立った。イジェヨンさん(ソウル本部首席副本部長)は「小泉が本来やるべきことは労働者の生活を作り出すことではないのか。ところが彼はかつて日本帝国主義が行った戦争を繰り返そうとしている。民主労総70万組合員は怒っている。退任しても責任を問い続けよう。靖国反対!」と訴えた。
 拳を振り上げてのコールに参加者全員が唱和し、大きな拍手がわき起こった。
 さらに東京労組交流センター、部落解放同盟全国連合会、婦人民主クラブ全国協議会の各代表が怒りの発言に立った。
(写真 集会で民主労総の発言に聞き入る【法大正門前】)

 今日の闘いを1万人決起に

 参加者一同の決意が最高潮にみなぎる中、東京反戦共同行動委の三角忠さんの行動提起をもって、デモに出発した。民主労総と動労千葉の田中康宏委員長、織田全学連委員長、相模原市議の西村綾子さんが「北朝鮮侵略戦争阻止、8・15靖国神社包囲デモ」と大書された横断幕を掲げ先頭を歩いた。青年労働者と学生の力強いコールが全体をリードし、パーカッション部隊のリズムがデモの勢いを促進した。一人ひとりが自分の怒りをゼッケン、ボード、プラカードなどで示した。
 この迫力の前に、日ごろは妨害や挑発をくり返す私服公安刑事らも歯がみしながら見守るだけで、一指も触れることができない。沿道からの声援を受けながら、デモは「参拝弾劾! 小泉打倒!」の叫びを靖国神社周囲にとどろかせた。
 デモ解散地点で再び織田委員長がマイクを握った。「日本の代表は小泉じゃない。われわれだ。この300人が1万人になる。これが決戦であり、ゼネストであり、革命だ。改憲阻止闘争を全力で闘い、11月1万人決起を絶対に実現しよう」
 最後に三角さんの音頭で団結ガンバローを行い、圧倒的勝利感をもって靖国参拝弾劾闘争をやり抜いた。

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週刊『前進』(2259号1面2)(2006/08/28)

 三里塚 県農業会議にデモ

 「農地強奪」議題にさせず

 市東孝雄さんの農地をNAA(空港会社)が強奪することに「お墨付き」を与える論議や決定を絶対に許さない! 
(写真 「市東さんの農地を奪うな」と干葉市内デモ【8月11】)
 8月11日、三里塚芝山連合空港反対同盟の呼びかけで千葉県農業会議に対する包囲闘争が闘われ、反対同盟を先頭に180人の労農学が結集した。結果として堂本知事はこの件をこの日に諮問できず、会議の議題にすることを阻止した。
 午前9時、千葉市のよし川公園で集会が始まった。冒頭、反対同盟事務局長の北原鉱治さんが怒りを込めて発言した。「祖父の代から90年耕作してきた土地を空港のために明け渡せとは、市東さん一家に死ねと言うことだ。堂本知事はそれに加担するのか」
 続いて市東孝雄さんが、「収用法で取れないから農地法で取る、こんな暴挙を絶対に許さない」と決意表明した。
 葉山岳夫弁護士、動労千葉の滝口誠さんの発言の後、事務局次長の萩原進さんの「7〜8月の闘いで北延伸を粉砕しよう」との発言を受け、市内デモに出発した。
 「知事と農業会議は申請を却下せよ」と宣伝カーから伊藤信晴さんの声が力強く響き渡り、横断幕、プラカード、ヘルメットのデモ隊が注目を集めた。
 反対同盟は直ちに千葉自治会館での農業会議常任会議の傍聴に入った。会議中も会場周囲で同盟宣伝カーがアピールを続け、支援がビラをまき、道行く人に訴えた。正午前、会議が終了した。「堂本知事の諮問なし、議題に上らず」という結果がもたらされ、一同が緒戦での勝利を確認し拍手が起きた。
 弁護士会館で記者会見が開かれ、葉山岳夫弁護士が詳しい説明を行った。空港公団(現NAA)が旧地主から土地を買収しながら耕作者である市東さんに知らせず、登記もせず、18年後の今になって空港用地への転用などと言い出したこと、さらにNAAが出した申請書では畑の位置の特定が耕作の実態とまったく違っていることなどを暴き、買収自体が違法で無効であると断じた。このでたらめなやり口に記者の質問が集中した。
 さらにその場で総括集会がもたれた。関西の永井満さんが「審議を聞いていたが、農業が軽んじられていることを実感した。反対同盟の『農地死守』の意義をあらためて確認した」と述べ、9月28日に関西実行委が三里塚集会を開くことを明らかにした。本部役員の鈴木幸司さんが「一人ひとりが市東さんに成り代わって闘おう」と檄を飛ばした。
 最後に萩原進さんが「こんな暴挙がまかり通ったら日本全国の農民の怒りに火がつく。全国の心ある人びとを味方につけ北延伸攻撃を粉砕しよう」と奮起を呼びかけた。
 次回農業会議は9月14日。さらなる包囲で申請の却下に追い込もう。8・21「公聴会」粉砕現地闘争に決起しよう。
  (4面に呼びかけ
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暫定滑走路北延伸「公聴会」粉砕
8・21現地闘争

8月21日(月)午前9時成田市東峰の開拓組合道路(市東さん方南側)に集合。同市寺台の成田国際文化会館近く(関戸橋の土手)へ移動しデモ
主催/反対同盟

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週刊『前進』(2259号1面3)(2006/08/28)

 改憲を「政権公約」とする安倍

 9条改憲阻止の大決戦へ

 ●小泉参拝は日帝の危機と絶望的凶暴化

 8月15日、小泉は日本と韓国・中国を始めとする全アジア、全世界の人民の怒りを踏みにじり、靖国神社参拝を強行した。これは、一方で日帝のすさまじい危機の表現である。同時に北朝鮮・中国侵略戦争、新たな15年戦争への宣言であり、歴史的な重大事態だ。
 この許し難い暴挙に対し、日帝権力の超厳戒態勢を打ち破り、小泉の靖国参拝を痛撃する怒りの戦闘的デモが闘いとられた。青年労働者と学生を先頭に、韓国・民主労総ソウル本部の代表を迎えて、徹底弾劾闘争が断固としてうちぬかれた。
 今日、イラク侵略戦争の泥沼的危機にあえぐ米帝ブッシュは、イスラエルを先兵としてガザ侵攻とレバノン侵略戦争を強行し、世界戦争へと絶望的にのめり込んでいる。こうした情勢の中で危機を深める日帝は、日米枢軸のもと、アジア再侵略戦争に帝国主義の延命を求め、戦争と改憲と民営化(労組破壊)の攻撃を極限的に強めている。小泉の靖国参拝は日帝の危機と凶暴さの表現であると同時に、歴史的な侵略戦争攻撃そのものだ。
 7・30東西政治集会で革共同は、今秋11月1万人総決起の決意を固め、8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ反戦反核闘争を大成功のうちにともに闘いとり、そして8・15靖国闘争を断固として貫徹した。ここからさらに8・24〜25自治労大会をめぐる決戦に決起しよう。9条改憲阻止と4大産別決戦勝利の闘いを柱に、今秋臨時国会闘争から11月1万人総決起へ力強く前進しよう。

 ●安倍晋三は「つくる会」派の極右政治家

 国内政治情勢は9月20日の自民党総裁選に向け一斉に動いている。自民党内は安倍晋三支持へ雪崩をうっている。
 小泉は安倍支持を鮮明にし、事実上の「小泉院政」のもとで小泉=奥田路線を継承させ、戦争・改憲と民営化の構造改革路線を推進しようと動いている。こうした中で労働者階級人民が、安倍と「安倍政権」の正体、ならびに政策路線を暴き、今からそれと徹底対決して闘いぬくことが、きわめて重要である。
 安倍晋三は現在52歳、自民党内でも極右に位置する政治家だ。祖父の岸信介は、デッチあげ「満州国」の革新官僚(ファシスト)として実権を握り、新興財閥・日産コンツェルンと結託して巨利をむさぼり、東条内閣の商工大臣としてアジア・太平洋戦争を主導した人物だ。戦後はA級戦犯として逮捕されたが不起訴釈放となり、その後、首相として60年安保改定の攻撃を強行した極右政治家である。
 この岸の体質と思想・信条を受け継いだ安倍は、現在は官房長官だが、政治的には天皇制攻撃の最先端にある「神道政治連盟」に所属し、札つきの反共団体・統一教会との密接な関係もある。また根っからの「つくる会」派で、靖国参拝推進派である。何よりも拉致問題、北朝鮮ミサイル問題での反革命的突出が示すように、露骨な対北朝鮮強硬派、戦争・改憲攻撃推進派だ。
 日本軍軍隊慰安婦問題を取り上げた01年のNHK教育テレビ番組「問われる戦時性暴力」改変のための政治介入など、極右の立場からの政治的行動を繰り返してきた。
 安倍は9月1日に、「憲法改正」方針を盛り込んだ政権公約を発表する。これが示すように日帝は安倍政権で改憲を断行しようとしている。

 ●改憲政権が戦後史に登場する重大情勢

 安倍は、総裁選に向けて出版した『美しい国へ』で、「自主憲法の制定」という日帝本来の第一の目標が後回しにされてしまったと嘆き、憲法9条について、「我が国の安全保障と憲法との乖離(かいり)を解釈でしのぐのはもはや限界」と言い、9条はそもそも「独立国の要件」を奪うものだと敗戦帝国主義からの脱却を主張している。『文藝春秋』9月号では「闘う政治家」として自己を押し出し、「この国のために命を捨てる」と粋(いき)がっている。帝国主義「列強」の一員として侵略帝国主義へと国家の統治形態を転換し、再び帝国主義侵略戦争―世界戦争の道に突き進む、命をかけると言っているのだ。
 この安倍が自民党の新憲法草案を押し立て、改憲のための国民投票法案の制定に全力をあげること、同時に教育基本法改悪に全力をあげてくることは必至だ。
 安倍は、教基法に対しても一貫して反革命的憎悪をたぎらせている。ライブドア事件を引き合いに出して「ライブドア事件の原因は規制緩和と言われるが、教育が悪いからだ」とこじつけ、長崎県佐世保市での小学6年生の殺人事件についても「大切なのは教育だ。子どもたちに生命の大切を教え、この国、この郷土の素晴らしさを教えていくことが大切だ」と言い、だから教基法を改正しなければならないと言っている。
 安倍の理想は、明治憲法や教育勅語・軍人勅諭を柱とし、天皇のため、お国のために、全国民が一丸となって侵略戦争に突き進むような社会である。階級対立も階級闘争も、国家暴力で一掃・鎮圧された戦前型の戦争国家、それが安倍の「美しい国」なのだ。しかしそのような日本帝国主義こそ、2000万のアジア人民を虐殺し、310万の日本人民を死に追いやった国家なのだ。
 安倍は4月に靖国神社に参拝していた。しかし公表せず、最近の発覚後も「参拝したか、しないかについて申し上げるつもりはない」とうそぶいている。しかし安倍は小泉の靖国参拝について「次のリーダーも、その次のリーダーも受け継ぐことが大切だ」と言ってきた。8・15の小泉参拝についても「政府として論評する立場にない」と逃げ回っている。首相になれば、いかにそれが日帝の危機を招いても、参拝を強行する腹だ。
 またA級戦犯について、安倍は「犯罪人」扱いすることを認めない。東京裁判も認めない。戦争責任についても「戦争指導者の方々に一番重い責任があるのは事実だ」としつつ、「戦争責任は歴史家が判断すること」と居直っている。小泉のペテン的な「不戦の誓い」すら安倍は絶対言わない。安倍は日清・日露戦争を始め、かつての侵略戦争を、何ひとつ悪いとは思っていない。逆にそれを「美しい国」と称賛するのだ。
 安倍は自著で、この間の北朝鮮ミサイル問題での国連制裁決議をめぐる安倍自身の許し難い反革命的な突出を、「成果」として自慢している。安倍は「敵基地攻撃能力」の保持もうたいあげた。日帝が「列強の一員」に格上げされる突破口を、対北朝鮮の帝国主義的な軍事外交で切り開こうとしているのだ。
 まさに「安倍政権」は、9条改憲を断行し、日米枢軸のもとで北朝鮮・中国侵略戦争を実際にやる、とんでもない反人民的政権となる。
 他方で安倍は、小泉政権が労働者階級の貧困化と格差社会を激化させたことについて、ペテン的な「再チャレンジ」を叫んでいる。しかしこれは、弱肉強食の格差社会を合理化し、一層推し進めるものだ。
 さらに安倍は、「首相官邸ホワイトハウス構想」など、大統領型の権力を強めようとしている。小泉が推進した議会制民主主義の統治形態の破壊を、もっと進めるということだ。
 「安倍政権」は小泉=奥田路線を継承するとてつもない反革命政権、戦争と改憲、民営化と労組破壊の極悪政権である。

 ●今秋の臨時国会闘争と11月総決起へ 

 しかし、安倍はとんでもない極右政治家で凶暴ではあるが、盤石ではない。むしろ危機的で、政治的能力的にも脆弱(ぜいじゃく)な人物だ。闘って打倒できる。
 他方で、日帝の体制的危機は激化し、労働者人民の怒りと決起のマグマはいよいよ熱くなる。戦後の本格的な改憲政権の登場に対する労働者人民の怒りの決起は、必ず爆発する。革命的情勢が一層成熟してくる。日帝・小泉打倒、安倍打倒を真っ向から掲げ、新指導路線のもと改憲阻止決戦と4大産別決戦を結合して総決起するなら、労働者階級人民は必ず勝利できるのだ。
 8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ、8・15靖国を頂点に、8月闘争は今秋闘争―11月1万人決起への熱い展望を開いた。9月末からの臨時国会では、教育基本法改悪法案、共謀罪新設法案、改憲のための国民投票法案、防衛庁「省」昇格法案などとの決戦が始まる。これらの法案はすべて改憲攻撃としてある。臨時国会闘争を今から準備し闘おう。
 8・24〜25自治労大会決戦に決起しよう。「安倍政権」と全面対決し、9条改憲阻止の大闘争を爆発させよう。動労千葉労働運動を実践し、3労組共闘の陣形を強化し、11月労働者1万人総決起へ今こそ全力で突き進むことを訴えたい。

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週刊『前進』(2259号2面1)(2006/08/28)

 青年労働者先頭に被爆地から戦争反対・改憲阻止の熱気とうねり 被爆61周年 広島・長崎

 ヒロシマ大行動に3千人

 “9条を変えるな”の叫び

 反戦反核運動 新たな発展へ

(写真 “憲法の改悪をとめよう ヒロシマの力で” と誓った3000人の熱気あふれる大集会【8月6日 広島】)

 被爆61周年を迎えた8月6日、「憲法の改悪をとめよう!ヒロシマの力で」というスローガンのもと8・6ヒロシマ大行動が開催され、全国から3000人が集まった。会場を埋めた参加者の熱気と、青年労働者を先頭とした戦闘的なデモは、8・6広島から新たな反戦運動が始まったことを告げている。日本帝国主義が新たな侵略戦争に突入し、憲法9条を全面改悪しようとしているその時、労働者人民は「再びくり返すな」をあらためて誓い、改憲を阻止する出発点を築いた。
 正午から広島県立総合体育館(小アリーナ)に「ヨッシー&ジュゴンの家」とまよなかしんやさんの歌声が響き集会が始まった。司会は岩国市職労と広教組の青年労働者。よびかけ人の栗原君子さんが「小泉首相は靖国参拝を強行し、教育を変え、日本を戦争する国に変えようとしている。改憲阻止の輪を広げましょう」と開会のあいさつを行った。
 被爆者の栗原真理子さんが登壇し、「61年前のあの日、ギラギラの日照りの中をどういう思いで人びとが歩いたのか。今、教育が変えられ再び戦争がくり返されようとしている時、母の『1度目はあやまちでも2度目は裏切りだ』という訴えをすべての皆さんの心に刻んでほしい」とアピールし、母・貞子さんの二つの詩を朗読した。また、東広島原爆被害者の会会長の高山等さんは「さまざまな連帯を求め、被爆者として自分の生き様をとおして多くの人びとに伝えていきたい」と訴えた。
 よびかけ人の北西允さん(広島大名誉教授)があいさつに立ち、「アメリカ帝国主義の指導の下、米英日同盟が戦争の野望を持ち、北朝鮮への敵視政策をとっている。政府の中からは『先制攻撃』論さえ出ている。反戦・反核の象徴であるヒロシマから憲法の改悪をとめよう」と大行動の意義を鮮明に訴えた。

 ヒロシマを軸に広がる国際連帯

 イラク人医師のハナー・アルサドゥーンさんは「イラクでは劣化ウラン弾によって子どもが犠牲になり、未来が殺され続けている。産業基盤が破壊されている。平和を求めるヒロシマは私たちの希望です。だからこそ軍隊を引き揚げさせて下さい、イラクの民族独立を回復するために」と呼びかけた。
 韓国からは被爆2世患友会顧問のキムボンテさんらが登壇し、「韓日の正しい関係は正しい歴史認識抜きにはあり得ない。日本政府は北朝鮮への経済制裁を強め、軍事力を強化している。このままでは東アジアは重大な危機に陥る。民衆が連帯していきましょう」と提起。中国の重慶からの訪問団は「この日に行動する意義は、二度とあの惨劇を繰り返さず永久の平和を実現していくことにある。そのためにも重慶爆撃など日本の戦争責任について総括していくことが必要。重慶爆撃裁判をともに支えてほしい」と訴えた。
(写真 行動力あふれる青年労働者を先頭に被爆地広島の街をデモ行進し61周年を迎えた8月6日は新たな反戦反核闘争の出発点となった)

 4大産別先頭に戦争協力拒否を

 「日の丸・君が代」強制と闘う教育労働者から、都障労組の河原井純子さんは「不起立で私も含め停職が相次いでいる。君が代解雇を許してはなりません。今こそ連帯の輪を」と発言。都高教の伏見忠さんは「不当な職務命令に従わないことが正しい人間としての教育。それは教基法改悪を阻止する武器です」とアピールした。「つくる会」教科書と闘う杉並からは「今、中学1年生はあの歴史教科書を使っている。教育委員会は『教科書どおり教えろ』と通達を出してきた。東京の悲惨な状況を広げてはならない」と訴えた。広教組の平野綾子さんは広島県教委による不当処分を弾劾した上で、「相手は権力を持っているが、それしかない。憲法に手をつけてくるなら私たちは戦後最大の闘いをしていきましょう」と力強く訴えた。
 解雇撤回を闘う国鉄労働者からは、鉄建公団訴訟西九州原告団の永松敏道さんが1047名闘争への支援を訴えた。動労千葉副委員長の繁沢敬一さんは「安全運転闘争は民営化との闘いであり、組合の団結を守り改憲を阻止する闘い。11月労働者集会を成功させ戦争と改憲を労働者の手で阻止しよう」と呼びかけた。
 沖縄から「うないネット・コザ」主宰の桑江テル子さんが「沖縄はこれまでも虫ケラのように扱われ、今また米軍再編という基地強化が襲いかかっている。大多数を結集して戦争をとめ、社会を変えましょう」とアピールした。また「ピースリンク広島・呉・岩国」の湯浅一郎さんも米軍再編との闘いを訴えた。
 広島の大学生は「法政大の弾圧は改憲攻撃そのもの。私も学校や警察の圧力をはね返して卒業式で君が代不起立を闘った。秋の闘いに向け、団結して闘いましょう」とアピール。
 9条改悪に反対する百万人署名運動への取り組みの特別決議、集会アピールを採択し、よびかけ人の平岡誠さんが閉会のあいさつと行動方針を提起して、炎天下の街頭デモに出発した。
 よびかけ人を先頭に、長蛇のデモが広島市内を「改憲反対」一色に染め上げた。とりわけ青年労働者の熱気あふれるデモ隊列は商店街を制圧し、次々と飛び入り参加者が生まれ、街にあふれる戦争反対の思いとデモ隊の訴えが一つになった。
 原爆資料館前では再びデモ参加者が結集し、栗原君子さんが「労働者が先頭になり、この1年、憲法改悪阻止するために頑張りましょう」とまとめを提起し、団結ガンバローで締めくくった。
(写真 平和公園の対岸から小泉の式典出席を弾劾しシュプレヒコールをあげた【8月6日 広島】)

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週刊『前進』(2259号3面1)(2006/08/28)

 青年労働者先頭に被爆地から戦争反対・改憲阻止の熱気とうねり 被爆61周年 広島・長崎

 8・8長崎 九州の闘う陣形を築く

 反戦集会が画期的な高揚

(写真 小泉の祈念式典出席に抗議をたたきつけた【8月9日長崎市松山町】)

 8・9長崎反戦・反核闘争は、かつてない高揚を実現した。日帝の戦争政策を絶対に阻むという労働者民衆の決意があふれた8・8反戦反核集会を受け、8・9闘争は、右翼の敵対をはねのけ、小泉の祈念式典出席を弾劾し抜いた。
 8・6―8・9全国統一実行委員会主催の8・8反戦反核長崎集会は、長崎市民会館に160人が結集し、会場からあふれ出し、戦闘的熱気に包まれた。会場後ろでは、国労小倉地区闘争団NIPPO事業部の物資販売が行われ、熱烈に購入が呼びかけられた。
 午後6時、集会は小倉地区闘争団の羽廣憲さんとス労自主の長谷川ユキさんの司会で開始された。主催者あいさつに立った元長崎市長の本島等さんは、A級戦犯を祭る靖国神社をめぐる攻撃に警鐘を鳴らし、第2次世界大戦について「しっかりと反省しながら被爆者の問題を考えていかなければならない」と提起した。
 平和教育研究者として今も教育労働者の闘いを導く梶村晃さんが講演した。講演を「8・9ナガサキへの道―重慶大爆撃から日本の侵略戦争を考える」としたのは「めまぐるしく変わる今日の状況の中で、底流に何があるのかを見すえ、反戦平和の運動をしていく必要がある」からだと問題提起した。さらにイスラエルのレバノン侵略と人民大虐殺を弾劾し、問題の根本が帝国主義の中東侵略とそのためのイスラエル国家のデッチあげにあることを明らかにした。
 そして、原爆の投下後も米軍のプレスコードで日本の中で原爆の被害について知られていなかった現実や、ビキニ核実験での第五福竜丸被爆に怒りを持った杉並の主婦による署名運動から原水禁運動が始まり、発展していった過程を説明した。そして平和教育の中で日本による加害の歴史が伝えられていない現実に直面し、侵略の歴史を伝えていった過程を説いた。
 その重要な一つとして重慶大爆撃について「戦略爆撃は日本がつくり出した」と語り、盧溝橋事件から南京大虐殺と侵略の歴史を明らかにし、その泥沼の中で重慶大爆撃へとのめり込んでいった過程を克明に明らかにした。最後に、憲法9条改悪を許さないためにも戦争の被害とともに加害の歴史を伝え、加害に対しては償いが必要であることを提起し、戦争反対の行動を起こしていくことを訴えた。
 各界からの訴えとして佐賀県唐津市議の三浦まさゆきさんが玄海原発のプルサーマル計画を止めようと訴えた。玄海原発の使用済みウラン燃料からプルトニウムを取り出す実験で、3カ月で5回も被曝事故を起こしていること、220`ものプルトニウムが使われようとしていることを暴き、「日本が戦争の道を歩もうとしている」「この計画を止めたい。手を取り合いながら頑張りたい」と語った。佐賀大学教授の豊島耕一さんはイギリスの核兵器廃絶運動への参加を呼びかけた。
 イラク人医師ハナー・アルサドゥーンさんは、米帝のイラク侵略戦争で湾岸戦争の7倍もの劣化ウラン弾が使われ、子どもたちのガンや白血病の被害が拡大している事実を訴えた。米帝とカイライ政権がイラクを分断しようとしていることを弾劾し、イラクから日本軍を引き揚げさせるために闘ってほしいと訴えた。
 後半に入り被爆3世からのアピールとして全国被爆者青年同盟が、イラクやレバノンの現実を弾劾し、憲法9条改悪阻止の大運動を巻き起こそうと訴えた。青年労働者の代表は、労働者が悲惨な現実に置かれていることに対して「われわれはこの現実を変えられる。労働者階級はそういう力を持っている。この秋は僕たちの手でものすごい闘いを始める。全九州を一つにまとめる闘う統一陣形をつくり、この社会の変革を目指す」と力強く宣言した。
 決意表明では廃園・解雇攻撃と闘う福岡の「障害者」施設の労働者が前面に並び、委員長が開園要求の闘いへの支援を訴えた。教育労働者は、「日の丸・君が代」強制攻撃と職をかけて闘う決意を表明し、教育基本法改悪法案を廃案に追い込むために全力で闘う決意を表明した。部落解放同盟全国連合会の金平通雄共闘部長は、北朝鮮ミサイル問題で核兵器を使おうとしていること、日帝が参戦しようとしていることを弾劾した。
 動労千葉の田中康宏委員長は、時代が大きく動こうとしていること、働いても食っていけない現実に対して労働者がいつまでも黙っていることはないと提起した。憲法9条改悪の大攻撃に対して現場から闘いをつくっていくことを宣言した。全学連の織田陽介委員長は、「明日小泉が長崎に来ることは絶対許せない。1千人決起を実現した法政大の学生を代表して闘う」と宣言した。
 集会のまとめを統一実行委事務局長の三角忠さんが提起し、翌9日の闘いを小泉弾劾の闘いとしてうち抜くことを訴えて、力強く団結ガンバローの拳を突き上げた。
(写真 熱気にあふれた長崎反戦集会。今秋決戦へ決意も固くシュプレヒコール【8月8日 長崎市民会館】)

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週刊『前進』(2259号4面3)(2006/08/28)

 三里塚 8・21「公聴会」粉砕へ

 北延伸着工狙うアリバイ

 三里塚反対同盟が8・21暫定滑走路「北延伸」公聴会粉砕闘争の呼びかけを発した。(要項1面
 国土交通省はこの日、成田国際文化会館で午前10時から「北延伸」にかかわる空港の施設整備変更に関する「公聴会」を開くとしている。「地元住民の意見は聞いた」というアリバイ作りのセレモニーだ。「公聴会」粉砕現地闘争に立ち上がり、夏から秋の三里塚決戦の突破口を開こう。

 闘う仲間のみなさん。
 NAA(成田空港会社)は、7月10日に暫定滑走路「北延伸」計画への変更申請を国土交通省に行いましたが、国交省はわずか1カ月で公聴会(成田国際文化会館)をアリバイ的に行い、8月中にも計画変更認可を強行する構えでいます。法で定められた環境アセスメントも行わず、北延伸計画の「09年完成」とそのための9月着工をごり押ししようとしています。市東孝雄さんへの「耕作権解除」攻撃と完全に一体の動きです。
 北延伸工事の「09年完成」を困難にする要因はたくさんあります。新誘導路を計画している「東峰の森」の伐採計画、有害物質による周辺の土壌汚染の恐れが大きい廃棄物処理場(成田クリーンパーク)閉鎖問題、騒音拡大が著しい成田市北部地域の住民の不同意など、解決していない問題があふれています。
 NAAはこれらの窮地を暴力的に突破しようと狙っています。
 8・21公聴会粉砕闘争へ、多くの皆さんの結集を訴えます。
 2006年8月10日
三里塚芝山連合空港反対同盟

 東峰区の住民がNAAに質問状

 暫定滑走路の騒音直下にあり、空港予定地のど真ん中でその完成を阻んでいる東峰区の住民一同が8月3日付で、NAAと黒野社長に対して公開質問状を発した。
 旧空港公団時代から一貫して住民無視、農民殺しの施策をごり押しし続けてきたNAA・黒野社長は2003年に書面で「お詫び」「謝罪」の言葉を並べた。ところがその舌の根も乾かぬうちに「北延伸」で住民の暴力的なたたき出しに手をかけてきたのだ。
 住民の怒りは忍耐の限度を超えた。質問状は東峰部落の総意として、「誘導路建設を認めない。東峰の森の伐採を許さない」「あなた方の謝罪とは何なのか」と強く糾弾し、回答を要求している。北延伸攻撃を粉砕し、東峰の農地・農民を守り抜こう。

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週刊『前進』(2259号5面1)(2006/08/28)

 戦争阻止へ国際連帯 8・15労働者市民の集い

 “靖国・改憲と闘う”

 韓国・民主労総の代表と共に 小泉への怒り爆発

 8月15日午後、「靖国と改憲/国益と排外に憲法は屈するのか」をテーマに、8・15労働者・市民のつどいが実行委員会の主催のもと東京・なかのZERO小ホールで開かれた。95年の戦後50年集会以来、12回目となる8・15集会だ。
(写真 「変革の時が来た。団結して闘えば社会は変えられる」と今秋改憲阻止を誓い合った8・15労働者・市民のつどい【8月15日 東京・中野】)
 この日の早朝、小泉は靖国参拝を強行した。これに怒りを燃やし、例年を上回る520人が結集した。その大半が、午前中の靖国神社包囲デモを貫徹してこの集会に駆けつけた。韓国・民主労総ソウル本部の代表を招いたこの集会は、国際連帯で日本帝国主義の新たな侵略戦争策動と対決する宣言を発する場になった。
 主催者としてあいさつした葉山岳夫弁護士は、「小泉の靖国参拝を満身の怒りを込めて弾劾する」と切り出し、「これは新たな侵略戦争を準備する歴史的犯罪行為だ」と断罪した。
 織田陽介全学連委員長が、「大きな反対の声の中で小泉は靖国参拝を強行せざるを得なかった。今年前半のわれわれの闘いが小泉を追いつめている」と、意気高く靖国闘争の報告を行った。
 沖縄・辺野古で基地建設阻止を闘う青年が、「10年の闘いが基地建設を阻んでいる」と宣言し、「辺野古に政府が手を出せば3・5沖縄県民集会に結集した3万5千人が駆けつける。政府こそかかってこい。何度でも建設を止めてみせる」と声を強めた。2人の若々しく力強いアピールで、会場の温度は一気にヒートアップした。
 「2006年8・15アピール」として発言した鈴木達夫弁護士は、小泉の靖国参拝を徹底弾劾するとともに、共謀罪法案や教育基本法改悪、国民投票法案など改憲に向けた反動諸法案との対決となるこの秋の臨時国会闘争への総決起を呼びかけ、この攻防の中心軸に労働者の闘いがあることを強調した。
 明治学院大学名誉教授の阿満利麿(あまとしまろ)さんが「戦死者の『慰霊』とは−歴史に学ぶ」と題して講演し、「戦争の原因を問わない慰霊という行為の中に大変な欺瞞(ぎまん)がある」と問題を提起した。その中で「靖国神社は、戦死者を国家の守護神とすることで戦争を肯定し賛美する政治的装置だ」「死者を追悼するのに、なぜ国家権力の手を借りなければいけないのか」と靖国思想を根本的に批判した。そしてこれからの闘いに向けて「絶望する必要はない」と参加者を激励した。
 コメディアンの松元ヒロさんが、恒例のコントで「これが見納め」と小泉に扮して痛烈に風刺し、会場をわかせた。
 韓国・民主労総ソウル本部からイジェヨン首席副本部長があいさつに立ち、「小泉の靖国参拝に対し韓国の全労働者を代表し弾劾する」と述べた上で、「米日韓の政府・資本は北朝鮮のミサイル発射を口実に戦争の危機を促進させている。その本当の狙いは、新自由主義(帝国主義)の搾取構造の確立にある」と熱烈に訴えた。また、「非正規職法案に対し民主労総はゼネストも辞さない」と宣言し、日本の労働者への熱い期待を込めて「困難な闘争と弾圧の中で、平和を守るために闘う日本の皆さんと連帯する」と表明した。
 動労千葉の田中康宏委員長がこれにこたえ、「社会の根本的な変革が必要な時が来た。労働者が団結を取り戻して闘えば社会は変えられる」と訴え、「11月に日米韓の国際連帯集会を開催する。ここになんとしても1万人の結集を実現したい。その力で改憲を止める」と呼びかけた。
 卒業式での「日の丸・君が代」に反対し不当な有罪判決を受けた板橋高校元教員の藤田勝久さんが弾圧への怒りを語った。退学処分の攻撃と闘う法政大学の学生は、「われわれの闘いは小泉を追いつめている。私はまったく絶望していない。全国大学ゼネストに打って出る」と意気高く宣言した。
 まとめを平和遺族会全国連絡会代表の西川重則さんが行い、「61年目の8・15に靖国と改憲が焦点になった。私たちは屈していない。一人ひとりの闘いが国際連帯の闘いとなることを訴えたい」と結んだ。
 すでに開始された改憲をめぐる大攻防に突入する新たな決意を呼び覚まされた集会だった。
 (稲田 宏)

 解説 小泉靖国参拝強行はアジア侵略戦争宣言

 小泉は8月15日早朝、「公約どおり」と称して靖国神社への参拝を強行した。朝鮮・中国・アジア人民の抗議の叫び、日本の労働者人民の反対を押し切ってのこの暴挙を満身の怒りを込めて弾劾する。
 中国、韓国から何と言われようと参拝を強行し、まさに新たな朝鮮・中国侵略戦争の宣戦布告を行ったのである。
 小泉は、首相就任以来毎年靖国神社への参拝を行ってきたが、それに対する怒りの高まりと外交問題にまでなる重大事態化に対して、それを反省するどころか、逆に「いつ行っても批判される。ならば今日が適切な日ではないか」などとへ理屈を付けて、8月15日当日の参拝を強行したのだ。この傲慢(ごうまん)な開き直りに、小泉政治の本質が示されている。
 それは、小泉個人の性格に帰すべきものではなく、日帝がその危機の中で新しい侵略戦争、帝国主義戦争に向かっており、新しい戦死者を出すことを想定した、労働者階級人民に対する今日的な攻撃なのである。
 靖国神社は日帝の侵略戦争を美化し、その戦死者を顕彰する施設であり、「二度と戦争を起こしてはならない」という第2次大戦後の日本の労働者人民の固い決意とは対極にある存在である。A級戦犯が合祀されているかどうかを超えて、その存在そのものが日本の労働者階級、アジアと世界の人民とは相入れない存在なのだ。
 小泉の8・15参拝は、支配階級内の分裂を拡大させ、日帝の政治危機を深める。敵の凶暴化は労働者階級の好機だ。
 8・15小泉参拝に抗議したソウル3000人の労働者を始めとする闘うアジア人民と連帯し、日帝・小泉と靖国神社に対する怒りを爆発させ、日帝の戦争国家化攻撃、9条改憲攻撃に対して立ち上がり、11月労働者1万人総決起をかちとろう。

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