ZENSHIN 2002/12/23(No2083 p06)

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週刊『前進』(2083号1面2)

 労働者市民が大合流

 横須賀現地 派兵阻止へ怒り渦まく

 12月12日午後、反戦共同行動委員会は360人の結集で第一波のイージス艦派兵阻止緊急闘争に立ち上がった。全学連の実力デモがたたきつけられ、横須賀市民と大合流した。
 全学連は、はっきりと決意を固めてヴェルニー公園から飛び出した。「侵略粉砕! 派兵阻止!」とかけ声を上げながら、右に左に大きく旋回し、国道16号線の3車線全体に広がった。機動隊が規制に入るが止められない。大山尚行委員長を狙いうちで逮捕した。デモ隊の怒りがさらに燃え上がった。何人もの機動隊が後ろ向きに倒れた。米軍基地ゲート前では、デモ隊が足踏みして進まない。横断幕を掲げて職場闘争を闘う全駐労の労働者がビラを受け取り、署名に応じた。
 横須賀中央駅に向かう商店街へ、全学連はさらにジグザグ・デモを敢行した。宣伝カーは「出兵を拒否してください。イラクの子どもたちを殺さないで」と自衛官と家族、基地労働者、市民に何度も呼びかけた。デモに市民が何人も合流した。いたたまれなくなった私服刑事らがデモ隊に襲いかかり3人の学生を逮捕した。「私たちはどんなに殴られようとも、逮捕されようともデモ行進を続けます。市民の皆さん、ともに闘いましょう」と宣伝カー。後続の労働者たちのデモ隊が「学生を返せ」と激しく抗議。これに市民も呼応し騒然とした状況となった。歩道には市民がひしめき、デモとともに進む。歩道橋の上は市民が鈴なりだ。警官が「危ないからデモを見下ろすな」とわめくが誰も相手にしない。米兵が、米兵の息子らのグループが、デモ隊にエールを送った。
 デモ後、横須賀中央駅前で、全学連が救援カンパを訴え、ヘルメットに千円札が次々に投げ込まれた。
 デモに先立ち、午後4時、全学連の司会で集会が始まった。対岸にはイージス艦「きりしま」が見える。まず東京反戦共同行動委員会事務局長のけしば誠一さんが、「反戦共同行動委始まって以来の闘いで、イージス艦派兵を阻止しよう。今日の闘いを突破口に15日、16日と連続闘争に立とう」と、主催者あいさつに立った。続いて反戦自衛官の小多基実夫さんが「自衛官を仲間に獲得しよう」と特別アピールを行った。
 大山委員長は基調報告で、「イージス艦派兵に対しどう闘うかを世界人民が注目している。全学連は今日の実力デモで情勢を一変させ、巨大な反戦闘争をこじ開ける」と宣言。婦人民主クラブ全国協議会と九州大学、東北大学、広島大学の各学生自治会が、それぞれ実力闘争の決意を表明した。神奈川労組交流センターが行動提起を行った。
 集会中に『前進』が14部売れ、その場からデモに参加する人が何人も出た。

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