ZENSHIN 2001/01/01(No1988
p16)
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二〇〇〇年決戦はそのまま五月テーゼの本格的達成をかけた党建設の闘いであった。そこでの党的到達地平は、全面にわたるものであり、かけがえのない貴重なものである。
@警察・公安調査庁権力のあらゆる手段を使った革命党破壊攻撃との対決の前進を確認したい。Aマルクス主義復権の諸出版物、『清水丈夫選集』によるイデオロギー闘争の飛躍的前進、「学習会の体系としての党」をめざす党学校建設はきわだった成果である。
B革命的大衆行動の発展軌道を切り開いたことは、この十年間の闘いにおいても顕著な党的前進であった。C国鉄戦線で、沖縄・ガイドライン闘争で、対カクマル戦を闘ったことの積極的な党建設的意義が大いに発揮された。D党中央指導部の指導内容の変革的強化の契機と労働者党員の猛然たる決起の契機が一体的に結びついて、学びつつ闘い、総括しつつ前進するという党のあり方をつくり出しながら闘った。
E機関紙活動、機関紙拡大運動の日常的推進の闘いの現段階を直視しつつ、その前進を切り開く新たな組織的決起をかちとった。F白井反革命を粉砕する闘いを党建設的意義をもつものとして推進した。この闘いをわれわれはさらに強化する。G総じて党中央、各細胞における細胞性の確立の闘いを意識的に設定して闘ったことが、二〇〇〇年決戦の画期的な前進を可能としたのである。
その上で、われわれは、二十一世紀に勝利する党への飛躍をなしとげなければならない。これは、レーニン的オーソドキシーと先制的内戦戦略(五月テーゼ下の新たな展開)の党として、自らをさらに打ち鍛えることである。
ではレーニン主義的な労働者階級の党とはどうやって建設できるのか。この闘いは、党への労働者の組織的結集の拡大と、他方での労働組合的団結形態の強化・発展との有機的で相互媒介的な一体的前進の中でこそ可能となる。今日、スターリン主義の歴史的破産、日共の変質と転向の深まりや国鉄決戦の爆発の中で、労働戦線において真剣な潮流選択と党派選択が大規模な形で起こっている。われわれはこれに対し、膨大な戦闘的・良心的労働者、先進的活動家と大胆に接点をつくり、積極的に党への結集を訴え、同時にそれに応じられる党自身の変革をかちとることが求められている。
党建設としての党建設の根幹は、実は、党の拡大闘争を目的意識的・計画的に実現することにある。党勢の拡大闘争が党建設の核心中の核心なのである。党勢拡大への取り組みが自己をボルシェビキに鍛え上げるのである。
このことを決定的に明確にさせ、党建設を党勢拡大闘争の不断の発展として具体化していかなければならない。われわれは、二〇〇一年の党建設において、党勢倍増を目標に掲げ、具体的計画を立てて闘う。多くの闘う労働者、活動家に大胆に党への結集を訴えよう。
この党勢拡大闘争の鍵(かぎ)は、機関紙・誌活動の生き生きとした展開である。機関紙・誌の学習と拡大の計画を立て、機関紙・誌活動を組織的=個人的に体質化して闘うという革共同の優れた伝統的資質をますます強化し、機関紙・誌活動を日常的な恒常的活動とすることである。このことで、機関紙・誌の内容形成・改善と組織的活用能力の向上との相互媒介的発展の力を発揮し、拡大運動を飛躍的に実現することができる。
ここにおいて、革命的大衆行動をつくり出す党、その政治能力、大衆運動づくりの論理と実践、とくに労働戦線におけるその実現こそ、一切の党建設の環であることを確認したい。
この闘いの領域には、一つは、嵐のような資本攻勢の理論的・実体的な把握、その階級的な認識の確立、二つは、宣伝・扇動の強化の闘い、三つは、闘争論・運動論の形成がある。
このすべてを貫く主体的な核心点は何か。われわれ自らが゛闘う大衆″として階級の真っただ中に躍り込むことである。すなわち、階級の深部で、階級の全実存、そこからの怒り、悲しみ、悔しさ、喜びを真に共有すること、誰よりも゛闘う大衆″として、労働者の要求を掘り起こし、全体の階級的要求となるものをまとめ上げ、その要求の先頭で闘うことである。労働者のもつ階級意識を引き出し、階級的団結をつくり出すことである。レーニンが『なにをなすべきか』で強調しているように、労働者の階級的覚醒(かくせい)を、労働者大衆の実感的につかんでいるものの「俯瞰(ふかん)図を描くこと」で実現していくのである。この闘いは実践と学習の繰り返し、その成功と失敗の教訓化をとおして初めてなしとげられる。
二〇〇一年に、青年労働者運動の再構築、労働組合運動の拠点建設の前進を死活的課題として設定し、やり抜かなければならない。労組交流センターの倍増が提起されていることを断固支持し、会員二倍化をともに達成しよう。
政治闘争、経済闘争のすべてにわたってこのように闘い抜くことで、だからこそまた、この闘いと区別して党の党としての独自の建設の領域を目的意識的に設定し、不断に闘い取ることも可能となるのである。
昨年、印刷局は、経営局と一体となって、印刷体制の一新に取り組み、一号の休刊もなく、新体制確立を完璧にやりとげた。この地平を踏まえ、編集局、経営局、出版部、印刷局と全党の共同の努力で機関紙・誌のさらなる改革・改善をかちとろう。これこそ、党勢拡大闘争の土台中の土台である。
われわれは、非合法・非公然の党の建設を党の存立、党の原点をかけて遂行してきた。あえて言えば、この闘いを非妥協的に推進している。また不当に指名手配されている同志たちを絶対に守り抜き、ともに連帯して闘っている。
超長期勾留攻撃と闘う須賀武敏同志、十亀弘史同志、板垣宏同志、福嶋昌男同志、下獄して再審闘争を闘う星野文昭同志、そして鎌田雅志同志、倉持嘉之同志、片山武夫同志、浦山正博同志らの存在と闘いこそ、わが革共同の闘いの最先端である。獄中同志・家族の闘いに学び、連帯し、全獄中同志奪還のために闘うことを固く誓う。
こうした革共同の他の何ものにも代えることのできない党建設の闘いが、これからの二十一世紀に通用する党としての今日を築いているのである。
二十一世紀に反帝国主義・反スターリン主義世界革命とプロレタリアート独裁を実現し、共産主義社会への移行をかちとる歴史的任務を果たす党。こうした党は、ただ共産主義者への不断の苛烈(かれつ)な主体形成の闘い、思想闘争の積極的な取り組み、党勢拡大闘争の目的意識的・計画的推進によってのみ建設される。党的共同体性、組織的団結、細胞性の確立のための闘いが、二十一世紀における労働者階級の崇高な世界史的使命の達成を根底で支えるのである。
二〇〇一年を、わが革共同の党勢倍増をかちとり、唯一の労働者党の位置を戦取する年としよう。いざ、反スターリン主義・革命的共産主義運動の偉大な全面的発展へ突き進もう。
(おわり)