週刊『前進』(1978号3面3)
たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう!
11・5全国労働者総決起集会
全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合・港合同、国鉄千葉動力車労働組合の三労組が、「たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう! 十一・五全国労働者総決起集会」を呼びかけている。この三労組と賛同組合で十一・五集会実行委員会がつくられ、その主催のもとで開催される。九月に三労組が発した「賛同と参加のお願い」を紹介します。この呼びかけにこたえ、集会を成功させよう。(編集局)
賛同と参加のお願い
〔賛同組合・個人の一覧と集会プログラムも11・5集会実行委員会のビラから収録しました。HP編集委員会〕
全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合・港合同
国鉄千葉動力者労働組合
たたかう労働組合、労働者のみなさん!
いま労働運動は、重大な試練と飛躍の時をむかえています。日本経済は、本格的な景気回復軌道にのらないまま、再び企業倒産が広がろうとしています。労働法制改悪と一体の企業再編法制(産業再生法、民事再生法、会社分割法)が相次いで制定され、闘いの中でかちとられてきた整理解雇四要件、使用者概念の拡大が、なしくずし的に解体されようとしています。
そして「労働力流動化」政策のもとで不安定雇用化は急速に進んでいます。財界の「総額人件費切下げ」戦略の下、雇用破壊と一体で賃下げ、能力・成果主義導入が進み、さらに介護保険制度導入、年金改悪など、社会保障の全面改悪の攻撃がかけられています。郵政公社化をはじめ、国鉄分割・民営化型のリストラが迫り、人事院勧告ベアゼロなど、公務員労働者にも首切り・賃下げ攻撃が容赦なく襲いかかっています。
組織的犯罪対策法の成立によって、正当な争議行為への刑事弾圧が強まり、「営業妨害」や「名誉棄損」の名による巨額の損害賠償攻撃がかけられています。いまや司法・警察権力は、まがりなりにも憲法−労働三法の庇護のもとにあった労働組合・労働争議を力づくで解体し一掃しようとしているのです。
この倒産・リストラ、首切り、団結破壊の攻撃にたいする労働者の怒りは高まっています。二〇〇〇年春闘において、組合を結成し賃下げをおし戻すなど中小で無数の闘いがまきおこっています。大単産からもストライキや残業拒否が復活し、各産別大会では、たたかわない執行部への不満が噴出しています。労働組合は、資本と闘う団結を取り戻し、地域・産別の未組織・不安定雇用労働者のより所とならなければなりません。職場の団結を軸にした原則的な労働運動がいまこそ求められています。
なによりも国鉄闘争は、最大の正念場にさしかかっています。五月三〇日、自民党・公明党、保守党、そして社民党は、「JRに法的責任がないことを大会で決定せよ」を中心とする一〇四七名問題についての「四党合意」を国労に突きつけました。この「四党合意」は、一〇四七名を切りすて、国労−国鉄闘争を解体する攻撃であり、露骨な不当労働行為そのものです。
この攻撃に屈服し承認してしまった国労中央にたいして、闘争団を先頭とする組合員、そして支援労組・労働者の「四党合意」反対の声が高まり、七・一臨時大会、八・二六続開大会での「四党合意」決定は阻止されました。国労組合員の中からも「四党合意」を不当労働行為として労働委員会に提訴する闘いが始まっています。この力は、闘う労働運動をつくりだす礎石となると確信します。
昨年のガイドライン関連法を強行した政府・支配階級は、改憲を政治日程にのぼらせています。「日の丸・君が代」教育基本法改悪で愛国心をうえつけ、そして東京都の九・三自衛隊治安出動訓練など有事立法−改憲の先取り攻撃も強まっています。サミット前日の嘉手納基地包囲行動に示された沖縄の怒り、八・六広島の闘いなど反戦平和運動も新たな高揚を示しています。
私たち三労組は、「人の痛みがわかる労働運動」「団結権確保」「階級的団結の強化・拡大」を旗じるしに闘いぬいてまいりました。そして一昨年以来、たたかう労働組合が大同団結し、全国ネットワークをつくりだすことを呼びかけ、十一月に全国労働者集会を開催してきました。
本年の十一・五労働者集会は、多くの労働組合・労働者の参加をいただき、二一世紀にむけたたたかう労働運動の起爆剤として成功させたいと思います。
志を同じくするすべてのみなさんの賛同と参加を心よりお願い申し上げます。
二〇〇〇年九月
たたかう労働組合の全国ネットワークをつくろう
11・5全国労働者総決起集会
11月5日(日)正午 東京・日比谷野外音楽堂
主催 11・5集会実行委員会
呼びかけ 全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合・港合同
国鉄千葉動力車労働組合
スローガン
@全労働者の団結で、「四党合意」に反対し、国鉄1047名闘争に勝利しよう!
A全労働者の団結で、倒産、リストラ、首切り、賃下げ攻撃をうち砕こう!
労働法制改悪許すな、企業再編法制反対!
B全労働者の団結で、組織的犯罪対策法発動を許さず、警察の組合破壊攻撃をはねかえそう!
C全労働者の団結で、教育基本法改悪に反対し、有事立法─改憲攻撃を粉砕しよう!
11・5全国労働者総決起集会
賛同組合・個人(11・5集会実行委員会のビラより転載)
茨城県地域連帯労働組合
医労連精研労働組合
海外技術者研修協会労働組合
化学一般昭和高分子労働組合伊勢崎支部
化学一般関東地本ニッショー・ニプロ支部
上秦野病院労働組合
川崎市職労清掃支部臨港分会
関西合同労働組合
衣笠病院職員組合
京都―滋賀地域合同労働組合
更埴ユニオン
国鉄高崎動力車連帯労働組合
国鉄西日本動力車労働組合
国鉄水戸動力車労働組合
静岡商工会労働組合
出版労働者連帯会議
出版労連ED労働組合
出版労連三一書房労働組合
出版労連山田書院労働組合
自立労働組合京都
自立労働組合福岡
杉並障害者福祉会館運営協議会労働組合
スタンダード・ヴァキューム石油自主労働組合
全金本山労働組合
全国一般北陸リコー支部
全造船機械三菱広機分会
全逓加古川分会
全逓国際総分会
高槻医療・福祉労働組合
都留文科大学生活協同組合労働組合
東京東部労働組合
束京都区職員労働組合
東大分院職員組合
長崎県教組大東総支部松原小分会
日本育英会労働組合
八王子ユニオン
広島連帯ユニオン
広大生協労働組合
双葉社労働組合
明治大学生活協同組合労働組合
陽和病院労働組合
龍ケ崎市職員労働組合
五十嵐順司 道南自動車学校労働組合委員長
池田敏雄 不二家労組湘南支部地区議長
大畠信子 立川市職労女性部長
小泉義秀 紙パ連合丸彦労働組合江戸川支部書記長
小嶋倫子 神奈川県障害児学校教職員組合平塚盲学校分会中央委員
坂本竹夫 全逓大崎元支部長
佐藤賢一 江戸川区職労調査部長
佐藤喜彰 JMIUアイコー支部書記長
佐野公保 山梨教育運動ユニオン執行委員長
佐保誠 旭染色労働組合委員長
正田幸弘 神奈川県高教組金井分会書記長
神保美彦 自治労仙台市職労副委員長
高木正 千葉高教組船橋支部書記長
高島邦俊 宮城高校教育ネットワークユニオン代表
高田隆子 江東区公立学校教職員組合副委員長
高田末博 国労佐世保闘争団
谷口哲男 初声荘病院労働組合
西森邦子 広鳥県教組海田地区支部執行委員
二本柳実 三浦半島地区教組執行委員
長谷川正夫 被災地雇用と生活要求者組合代表
福島清一 全逓東京中郵支部三普分会副分会長
松崎博巳 国労小倉地区闘争団日豊オルグ班
米山良江 葛飾区教職員組合書記長
いいだもも 作家
梅靖三 東葛市民の会代表
尾形憲 憲法みどり農の連帯共同代表
小田原紀雄 日本基督教団靖国・天皇制問題情報センター
北原鉱治 三里塚芝山連合空港反対同盟事務局長
銀林浩 明治大学名誉教授
小池正男 三里塚とともに闘う群馬県実行委員会代表世話人
佐藤昭夫 早稲田大学名誉教授
佐藤秀夫 日本大学
佐藤芳夫 元中立労連議長
白鳥良香 駿河湾ネット代表
朱碩 在日朝鮮人被爆者
中江昌夫 船橋市議会議員
中村克郎 わだつみ会会員
西田節 元東部統一労働組合委員長
西村綾子 婦人民主クラブ全国協代表
増山太助
宮崎学 作家
宮島尚史 元学習院大学教授
矢野教 百万人運動新潟県推進委員会世話人
山根幸夫 東京女子大学名誉教授
吉田義男 元足立区労協事務局長
飯田正剛 弁護士
遠藤誠 弁護士
鈴木達夫 弁護士
西村正治 弁護士
葉山岳夫 弁護士
藤沢抱一 弁護士
松井道夫 弁護士
矢澤昇治 弁護士
他48名22労組7団体(10月18日現在)
11・5全国労働者総決起集会プログラム(11・5集会実行委員会のビラより転載)
11月5日(日)正午 東京・日比谷野外音楽堂
主催 11・5集会実行委員会
●ミニ・コンサート(11時30分〜)
田中哲朗さん 沖電気被解雇者
●連帯のあいさつ
佐藤 昭夫さん 早稲田大学名誉教授・弁護士
宮崎 学さん 作家
小田原紀雄さん 日本基督教団靖国・天皇制問題情報センター
●「四党合意」反対! 国鉄闘争勝利に向けて
国労闘争団
「四党合意」撤回地労委闘争アピール
●基地撤去へ
沖縄から
●「日の丸・君が代」反対闘争から
●呼びかけ三組合の訴え
全日本建設運輸連帯労働組合・関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合・港合同
国鉄千葉動力車労働組合
●決意表明
各労働組合
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