3・16イラク反戦
▼3月20日、米帝ブッシュがイラクへ侵略戦争を開始してから5年を迎える。イラクでは、07年の米兵の死者は開戦後最高の901人に上り、開戦後5年で4000人を超えた。米帝はスンニ派部族指導者の取り込みなどで、一時的な「治安の安定化」を宣伝する一方、イラクへの長期駐留と3分割統治で、侵略と植民地支配を継続・強化しようとしている。しかしイラクの民族解放・革命戦争はますます激化するばかりだ。米帝は絶望的な敗北にのたうちまわっている。さらに、米帝はイラン侵略戦争をも挑発している。とんでもない事態だ。こうした中にあって日帝・航空自衛隊はイラクで米軍をバクダッドに輸送する侵略戦争を継続している。そして1月11日に給油新法再可決を強行し、24日には海上自衛隊の給油艦隊を直ちにインド洋に派兵した。米帝の侵略戦争に完全に加担している。断じて許されることではない。
▼今、イラク侵略戦争に派兵されているのは、アメリカ国内では生活に困窮するワーキングプアの青年労働者たちだ。失業したり、仕事があっても生活ができず、借金に追われ、米軍の募兵官による甘いウソにだまされて入隊した青年たちだ。耐えがたい現実を打破できるのは軍隊しかないという罠をつくりあげて青年を追い込んでいる。青年は、イラクに派兵され、これまでの酷い生活よりもはるかに苛酷な戦場を体験させられ、死ぬか、負傷するか、病気になるかして帰国する。「戦争が希望」などというのは粉々に砕かれた。米帝はアメリカには徴兵制はいらないと言う。新自由主義の下で、生きていけない生活状態に青年を追い詰めておけば、結局軍隊をめがけて来るしかないのだ。これがいつまでも続くわけがない。イラク侵略戦争・アフガニスタン侵略戦争は米帝の滅亡を決定づける戦争になる。アメリカの労働者階級人民、特に青年労働者が階級的団結を固め、米帝を打倒していく。
▼08年の最初から日本の階級闘争も激動している。1月30日、北海道教組が1時間の時限ストを敢行した。実に24年ぶりのストだ。2月2日、日教組本部が全国教研全体集会を中止した。分科会では、不屈に「君が代」不起立を貫く根津公子さんのレポートを排除した。教育労働者から徹底弾劾の声が上がっている。2月10日、沖縄でまたしても米海兵隊兵士による女子中学生暴行事件が起きた。直ちに怒りの抗議行動が激しく闘われている。沖縄の怒りは、沖縄戦での日本軍による「集団自決」の強要という史実を抹殺する教科書検定意見への怒りともども頂点に達している。2月12−14日、根津公子さんへの新たな処分策動を粉砕する大勝利がかちとられた。去年の3・18イラク反戦4周年闘争では、青年労働者が「労働運動の力で革命を」というスローガンを掲げて決起し、衝撃を与えた。この根底には2000万人青年労働者がワーキングプアに突き落とされている現実があった。日本においても青年労働者が「生きさせろ」と生存権をかけて革命を求めて決起していた。
▼3・16闘争は、イラク人民と連帯し、アメリカをはじめとする全世界の労働者人民と連帯して、侵略戦争を続ける帝国主義打倒のプロレタリア革命を実現していく。そのために職場で資本と闘い、労働者の階級的団結をつくりだし、組合権力を奪い返していく。それを基礎にして巨大な反戦闘争を大爆発させていこう。,(U)
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