COMMUNE
2007/3/01(No.369 p48)
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3月号 (2007年3月1日発行)No.369号 定価 315円(本体価格300円+税) |
〈特集〉 崩壊が始まった米帝の中東支配 □焼石に水、イラクへの米軍2万1千人の増派 ●翻訳資料1 米イラク研究グループ(ISG)報告書 ●国際労働運動 南朝鮮・韓国/ロードマップ強行成立弾劾!−−室田順子 三里塚ドキュメント(11-12月) 政治・軍事月報(11-12月) 労働月報(11-12月) 闘争日誌(10月) |
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【解説】ここに掲載する翻訳資料の内容は、本号の特集で解説されている。したがってここでは、新方針が発表されるに至った経緯などの解説にとどめる。 資料@は、イラク研究グループ(ISG)報告書の最初に掲載されている「要旨」の翻訳である。 資料Aのブッシュ演説は、「ISG報告書を受けて新たな戦略を06年のうちに発表する」とされていたものが、年を越してようやく発表されたものだ。それだけでも、いかに米帝ブッシュが行き詰まっているかが分る。 |
翻訳資料-1@イラク研究グループ報告『前進への道――新たなアプローチ』06年12月6日 広田 功 訳第1節 本報告の要旨 イラクの状況は深刻であり、さらに悪化しつつある。どの道も成功は保証されていないが、見通しを改善することは可能である。 第2節 外へのアプローチ イラク近隣諸国の政策と行動はイラクの安定と繁栄に大きく影響する。この地域のどの国も混沌状態にあるイラクから長期化な利益を得ることはできない。しかし、イラクの近隣諸国はイラクの安定に十分に寄与していない。いくつかの国は安定を脅かしている。 第3節 内部でのアプローチ 現在、イラクの将来にとって最も重要な問題は、イラク人の責任である。合州国は、イラク人民が彼らの運命を自らコントロールするよう鼓舞することに、自らのイラクにおける役割を適応させなければならない。 第4節 結論 これらの提案は合州国のイラクとその地域における新しい道を提供するものであるというイラク研究グループの全体一致の見解である。それらは包括的であり統合的に実施される必要がある。それらは分離されたり個別に遂行されたりしてはならない。その地域の力学はイラク内部の出来事と同じ重要性がある。
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翻訳資料-2Aブッシュのイラク新政策演説07年1月10日 村上和幸訳 今もイラクでは、米軍部隊が戦いにたずさわっている。その戦いは、テロに対する世界的な戦争の行方、そしてわれわれの本国における安全を決するものなのである。今晩私が概括する新たな戦略は、米国のイラクにおける進路を変更し、テロに対するわれわれの戦いの成功を助けるものである。
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