階級的決起の威力
米英日帝の03年のイラク侵略戦争の開戦から1年、3・20国際反戦大闘争は、全世界の労働者人民の闘いと連帯して、日本でも大規模にかちとられた。日比谷公園では、陸・海・空・港湾労組20団体を中心に6万人の労働者・学生・市民が集まり、大成功をかちとった。われわれはこの3・20闘争を、日帝のイラク派兵戦略の根幹を揺り動かすような、戦略的力関係を大変動させる闘いにするために全力で取り組み、切り開いてきた。それは、昨年11・9の日韓米3国連帯行動から出発し、それを発展させるものとして位置づけられてきた闘いである。それが大きな意味で、国内の闘う諸勢力を動かし、大結集につながっていったのである。日帝・小泉打倒の闘い、「侵略を内乱へ」の闘いを階級的=国際的に全力で切り開いたのである。
動労千葉は2月の指名スト・非協力闘争の画期的な勝利に続いて、3・12〜14の春闘ストに立ち上がり、247本の運休を出すなど、大きな打撃を日帝権力とJR資本に与えた。動労千葉は春闘ストとして大幅賃上げ要求とともに「反合理化・運転保安確立」を掲げて闘った。重大事故を招く総武緩行線の6分40秒の短縮などに対して「闘いなくして安全なし」の精神で闘ったのだ。さらにカクマルJR東労組の組合員に対して結集を呼びかける組織拡大春闘として闘われた。このストライキは、3・20国際反戦大闘争を階級的・戦闘的に切り開くものとなった。資本攻勢に対する闘いとイラク侵略戦争に対する反対の闘いが一体化して帝国主義権力に突き付けられたのだ。それは労働者の階級的な実力決起の威力の大きさを教えている。
3月9日、ついに国民保護法案など有事関連7法案と3条約(協定)が閣議決定・国会提出された。米軍行動円滑化法案やACSA改定案は、日米帝の安保をテコとしての対北朝鮮侵略戦争を完全に実行可能にするものである。国民保護法案は、北朝鮮への先制攻撃がブッシュ・ドクトリンに基づいて開始されそれに北朝鮮が反撃してくることに対してどう対応するかを想定したものだ。この法案が出てきたことは、それだけ米日帝の北朝鮮侵略戦争が現実問題として切迫してきたことを示しているのだ。97年新ガイドライン、99年周辺事態法、03年武力攻撃事態法法として、北朝鮮侵略戦争のために進められてきた法整備が、この有事関連法案の成立によってすぐにも発動されるようになるのだ。4〜6月、全力で対決し粉砕しよう。
1〜3月の派兵阻止闘争、そして3・20大闘争は、ファシスト・カクマル両派に決定的な打撃を与え、その危機を一層促進している。カクマル中央派は、「暗黒の21世紀」論で路線的な展望喪失を自白している。彼らの「派兵阻止闘争」は、すべてアリバイ的なものである。「米CIAの謀略」論を乱発して、〈米英日帝のイラク侵略戦争との対決>という本筋をあいまい化している。JR総連なきカクマルは、危機と分解と衰滅の道をたどるしかない。一方のJR総連は、日帝権力がこれまでのあり方を容認できなくなっている中で、JR労資結託体制にすがりつき「会社と組合を守れ」と叫んで、資本の先兵としての延命を図っている。JR総連とはそもそも民営化攻撃の先兵として出発したのであり、「憲法9条を世界に」などと、あたかも反戦闘争の側に立っているかのようなペテンは、完全に打ち砕かなければならない。 (た)
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