COMMUNE 2001/4/01(No304 p48)

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No304号 2001年4月号〈2001年4月1日発行)

定価 315円(本体価格300円+税)

〈特集〉 遺伝子組み換え食品の危険性

1 「遺伝子操作技術」は破滅へのルーレットだ
2 「バイオ先端企業」はベトナムで枯葉剤散布
3 力ずくで生物独占する遺伝子特許制度の導入

●自治体労働運動アピール 開始された公務員制度改革  角田 彰信

序 公務員制度改革を軸とする行革攻撃の新段階
1 公務員賃金闘争の解体を狙う2000年人勧
2 公務員連絡会「考え方(案)」を徹底批判する
3 公務員制度改革攻撃と戦時国家大改造攻撃
4 戦争と大失業の時代の自治体労働運動の路線

 ニューズ&レビュー 中東/イスラエル極右首相の登場 丹沢 望

 1・27国労続開大会

三里塚ドキュメント(1月) 内外情勢(1月) 日誌(11-12月)

羅針盤 森と石原の打倒へ

 米原子力潜水艦による日本の水産高校実習船衝突・沈没事件は、侵略と戦争のためにある軍隊が、人民に対してどういう態度で臨むかをよく表している。この原潜は、沖縄のホワイトビーチなどにも寄港したことがあり、沖縄が米軍の存在のために陸も海も危険な状態にあることをも告げ知らせている。沖縄における米兵犯罪についての米軍高官の居直り発言の連発は「まるで(復帰前の)高等弁務官のようだ」という声とともに激しい怒りを呼び起こしている。これ以上基地あるがための被害に遭うのはごめんだというのが沖縄人民の真実の声であり、名護新基地建設攻撃、那覇軍港の浦添移設の攻撃には、この人民の闘いが真っ向から対決するだろう。闘う沖縄人民と連帯して、基地強化、土地の強制使用攻撃を粉砕しよう。

 KSD(ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団)による政界工作・汚職事件と政府機密費の横領事件は、自民党政治の腐敗の激しさを示すと同時に、その政治支配の末期的危機を示している。小渕急死の際に森後継を密室で決めた自民党幹部5人の内の一人である村上参院議員が、この汚職事件の中心である。中小零細企業とアジア人労働者を食い物にし、詐欺のように集めた金を自民党に注ぎ込む。架空党員名簿を作り、党費を肩代わりして、議員を作るというというのは何重にも違法なことだ。政治活動をやってはいけない公益法人がこうやって自民党を支え、見返りに自民党がKSDに便宜を図る。重大な汚職事件である。教育改革を叫ぶ森政権中枢自体が腐り切っているのだ。森打倒へ、労働者人民の怒りをたたきつけよう。

 一切を都議選での決着へ向かって絞りあげて闘いぬこう。石原都政は、「東京から日本を変える」と称して、あたかも森政権や自民党と対立しているかのように自らを押し出している。しかし、それはまったくのまやかしだ。石原の行動は、没落帝国主義としての日帝が絶望的に進もうとしている方向を先取りするものにすぎない。石原は「ガイドライン発動時(侵略戦争突入のことだ)には百パーセント実行する」と宣言している。一言で言えば、石原は日帝のファシスト先兵、突撃隊である。石原の道は、東京を軍事都市に変貌させ、大資本を救済し、労働者と人民に犠牲を集中する道だ。この攻撃と対決して闘う勢力は、けしば誠一候補と都政を革新する会しかいない。けしば氏は、「石原都政と真っ向勝負」する唯一の候補だ。

 ファシスト・カクマルの危機は、今年に入って一層深刻になっている。革共同の『前進』は、12月9日のJR東労組全支部委員長会議での会長・松崎明の講演を暴露した。松崎は、その中でカクマルと手を切ったことを言明したのだ。この暴露にカクマルは、大動転し、松崎講演は権力のねつ造だとか、松崎はそんなことは言っていない、と言っている。しかし、おかしいではないか。松崎が講演したJR東労組の会議は、カクマルによれば「ダラ幹」に制圧されているのだ。その連中と松崎は対立しているのか。要するに、松崎を敵としたら、カクマル・黒田のJR総連路線はすべて破産してしまうので、松崎問題をはっきりさせることから逃げまくっているのだ。だからこれまで隠してきたのだが、今やわれわれの暴露と批判の前に居たたまれなくなったのだ。松崎がカクマルの最大の弱点であることはいよいよ鮮明である。(た)