新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 農地死守、空港廃港を 新宿反戦デモに立つ 三里塚現地闘争本部員 平井雅也
週刊『三里塚』02頁(1173号02面03)(2025/12/08)
新版・現闘員奮闘中!日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
農地死守、空港廃港を
新宿反戦デモに立つ
三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 デモを貫徹し駅前を席巻【29日】)
日没が最も早い時期になってきました。三里塚では、日没が午後4時25分ころになっています。援農の開始時刻は年間をつうじて同じなので、畑で作業できる時間が最も短いのが今ごろということになっています。3時のお茶の時間が終わってから後は、あまりまとまった仕事ができません。初夏のころにはまだまだこれからという感じだったんですけどね。
まもなく朝方は氷点下に冷え込むようになってきます。
人参の収穫時に、抜いた拍子にピキッと割れができたりするようになってきました。葉を切り落とすなどの作業でも雑に扱わないよう要注意です。それでも割れてしまったものは、出荷には適さないので自家用にして食べます。
市東さん宅の援農では、里芋の収穫が終わりました。
最後にまとめて収穫した分は、芋穴に活けました。あらかじめ掘っておいた芋穴に、掘り出したままの里芋(出荷時に親芋から子芋・孫芋をはがしてこしらえをします)を収め、藁(わら)とゴザをかぶせ、最後に土をかぶせます。土をかぶせる作業は、芋穴を掘るときにも使ったバケット(ショベル)つきの大型トラクターで行いました。私が運転して行ったのですが、あまりやる機会のない作業なので、距離感がつかめないなどなかなか上達しません。とにかく、少しずつでも経験を積み上げていくしかありません。
11・29新宿反戦デモには、現闘も全力決起しました。11・29に向けた街宣を京成線沿線駅で2回行ったうえで、当日に臨みました。
現場到着まぎわに右翼の街宣カーが10台ほど、それを倍するほどの警察車両とともに現れ、右翼との実力攻防になる予感が。右翼が大音響でがなり立てて駅前は騒然。波状的に何度も現れて、右翼がいるあいだは基調報告など発言の内容も聞き取りづらい感じではありましたが、毅然と対峙し妨害をはねのけてやり抜きました。右翼は「中国共産党からカネをもらってるんだろう?」とか「中国への侵略戦争はどこで起こってるんですか?」とかわめきちらしてましたね。
カネがどうたらはともかく、高市の「台湾有事は存立危機事態」発言の徹底批判を切り口に、これが中国侵略戦争へ突入していくものとしてあることの暴露・批判を全力でやっていくことが本当に必要ですね。
先の与那国町長選でミサイル基地推進派の前町長が「慎重派」の候補に敗れて落選しましたが、この前町長は「旧宗主国として日本は台湾に責任をとらなければならない」と言っていました。台湾は日本のものだ、というわけですね。アメリカ帝国主義に対する争闘戦をはらみつつ高市政権が突出してきたことに、こうしたホンネが貫かれているのは間違いないと思います。
洞口朋子杉並区議の基調報告でも強調して提起されていたとおり、帝国主義こそ戦争の元凶であり、「台湾有事で存立の危機になる」という国家は帝国主義ブルジョアジーのための国家であり、いま起ころうとしている戦争は帝国主義の支配・強奪のための侵略戦争であるわけです。「戦艦」はともかく、高市が言うように「武力の行使も伴う」戦争に中国がうってでてきたとしても、この階級的性格は何ら変わりません。
帝国主義の打倒こそが戦争を止める唯一の道です。このことを真っ向から訴えていく行動として、右翼の妨害を跳ね返して11・29新宿反戦デモをやりぬけたと思います。