みんなで大家 「投資家は勉強不足」 小泉成田市長が暴言

週刊『三里塚』02頁(1173号02面02)(2025/12/08)


みんなで大家
 「投資家は勉強不足」
 小泉成田市長が暴言

(写真 暴言を吐く小泉市長)

 成田市の小泉一成市長は11月26日の定例記者会見で、「みんなで大家さん」=ゲートウェイ成田開発事業の破綻について居直りと責任逃れに終始した。
 4万人の投資家から総額1500億円以上の資金を集めた上、配当停止し元本返還も不能に至っている現状について、小泉市長は次のように言い張った。「市は開発事業に認可を出しただけで『みんなで大家さん』(という資金調達)には責任がない。コメントする立場にない」「引き続き工事の進捗状況を確認する。造成工事はしっかり完了してほしい」
 さらに「市の許可が投資にお墨付きを与えたのでは」という記者からの質問に答えて小泉は、次のように言い放った。「それは投資家の勉強不足だと思いますよ、はっきり言って。例えば食堂に入ったら食中毒になった。その際にこの飲食店の許認可を出した保健所の責任かと」
 最悪の暴言だ。成田市は事業者・共生バンク、成田空港会社(NAA)と協議を重ねた上、2019年に事業を認可した。この大風呂敷でいい加減な計画を精査することもなく、「不特定多数の小口出資」という前代未聞の資金調達方法も含めて丸ごと認めた。その結果が今や事実上の投資詐欺として発覚した。「成田」というブランドにだまされて出資し、なけなしの貯金や退職金を失った人々に対し小泉は、事業監督の責任を放棄し「食中毒」まで例にとって「投資家の自己責任だ、勉強不足だ」と切り捨てたのだ。
 一方NAAの藤井社長は27日、共生バンクへの土地の賃貸契約(予定地の4割)を11月で終了すると発表した。これはゲートウェイ成田への終了宣告に等しい。「NAAは土地を貸していただけ」という言い訳は通用しない。「第2の開港」=成田機能強化と一体で事業者、成田市、NAAが一蓮托生で進めてきた計画が大破綻したのだ。 さらに徹底追及を!
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