新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 沖縄を戦場にするな 11月集会呼びかけ 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

週刊『三里塚』02頁(1171号02面03)(2025/11/10)


新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ
 沖縄を戦場にするな
 11月集会呼びかけ
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 京成成田駅前で高市打倒を訴え【10月29日】)

 秋も深まってきたなと思っていたら、二十四節気ではもう霜降(そうこう)の時期。三里塚ではまだ霜は降りてはなく、降りているのは露です。作物や雑草の葉っぱの朝露で足元が濡れてしまうので、そろそろ地下足袋より長靴の方がいいかなと思うようになってきました。霜降のひとつ前の寒露(かんろ)くらいの実感です。でもまあ、そうこうしているうちに早くも立冬ですよ。ちょうど11月労働者集会の頃にいつもそうなるわけで、11月集会を終えると一つの区切りを迎えた気になるのは季節のことも相まってのようですね。
 農作業としては、萩原さん宅のさつま芋のシルクスイートの方はすべて掘り終えて、芋穴に収めました。紅あずまの方は順次掘りながら出荷していきます。市東さん宅のさつま芋はすべてシルクスイートで、まもなくまとめて掘る予定です。市東さん宅から出し続けていたじゃが芋は終了となり、さつま芋と里芋を交互に出荷していくようになっていきます。葉付きで出していた人参は、葉を切り落としての出荷となります。大根葉(間引き大根)として出していた大根も、ずいぶんと大きくなってきました。根菜類が幅を利かせてきたわけですが、葉物類も入れ替わりはありながらも出荷ケースの中で存在感を増していきます。レタス類やキャベツ、白菜なども成長中です。
 さて、今年は11月集会を終えてひと区切りと言っている間もなく次の闘いに臨む感じになっています。それはそれとして、11月集会に向けた闘いの過程をちょっと振り返りたいと思います。
 改憲・戦争阻止!大行進成田の主催で、9月末に「琉球弧を戦場にするな2025」の映画上映会を行いました。11月集会の宣伝戦として、街頭宣伝も連続的に行いました。四半世紀に及んだ自民と公明の連立が崩壊し、維新など極右勢力を糾合して高市政権が成立するという歴史的な政治過程のただ中で、全社会的にも運動内的にも分岐が鋭く生み出されました。日米首脳会談が示したように、高市政権はトランプとともに中国侵略戦争へと突き進んでいます。これに真っ向から立ちはだかり、高市政権を打倒して中国侵略戦争を阻止する労働者階級人民の力が、11月集会にこそあります。このことを全力で訴えていくものとして、10・5渋谷デモや10・27新宿デモといった連続闘争を闘いつつ、組織戦に取り組みました。
 11月集会のビラは第4弾まで出ましたが、やっぱり「高市政権打倒」の文字が入ってから反応が違ってきましたね。街宣ではビラ表面を拡大コピーしてつくった看板をいくつも立ててデコレーションしたんですけど、立ち止まって看板に見入る人が以前と比べると明らかに増えました。世論調査で言われているほど高市の支持率が高いと感じることはあまりありませんでした。むしろ、押し返してひっくり返すことはできるはずという感触を得ました。
 こうして迎えた11月集会。例年の日比谷野音でないという会場のことも含めて数々の試練を乗り越え、右翼やら何やらの敵対をはねのけて、2150名の結集で闘い取られました。連帯のあいさつで、市東さんから「あきらめない。勝利するまで闘う」と不屈の決意が語られました。私も、これをわが決意としてがんばっていきます。
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