「帝国主義打倒し真の社会主義を」 熱気あふれ国際連帯集会 韓国・イタリア・オーストラリアの代表迎え

週刊『三里塚』02頁(1171号01面02)(2025/11/10)


「帝国主義打倒し真の社会主義を」
 熱気あふれ国際連帯集会
 韓国・イタリア・オーストラリアの代表迎え

(写真 世界の労働歌メドレーで会場は一体に【1日】)

(写真 民主労総・金属労組旭硝子支会が勝利の報告)


 労働者国際連帯集会が11月1日、千葉市内で開かれ、160人が集まった。
 冒頭のビデオ上映では、米・ロサンゼルスで「不法移民」摘発への大規模抗議デモを皮切りに独・ベルリンでの反極右デモ、仏・マクロン辞任を要求する20万人のデモが映し出された。イスラエルによるガザ虐殺、ガザ支援船拿捕(だほ)に抗議しゼネストに立つイタリア、スペインの労働者。さらに、リスボン、ローマ、アムステルダム、マドリード、バルセロナ、ロンドン、ベルリン、ウィーン、ブリスベン、インドネシア、パキスタン、トルコ、東京のイスラエル大使館前......映し出された全世界を覆うパレスチナ連帯デモの波は、労働者に国境はなく、共通の敵が帝国主義であることを示した。
 主催者あいさつに動労千葉の関道利委員長が立った。
 「ユン打倒から社会大改革へと闘う民主労総ソウル本部の仲間は、動労千葉との連帯はエンドレスと言ってくれた。旭硝子支会の仲間が非正規で解雇され正規で復職したことはすごいこと。国際連帯こそ戦争を止める力だ。日本で巨大な闘いを実現できていないが、芽は出てきている。私たちが先頭に立ち米日の中国侵略戦争を阻止しよう」
 動労千葉国際連帯委員会の鎌田由子さんが基調報告を行った。
 「米日韓軍事同盟で対中国侵略戦争に突入するのか、労働者階級の総決起で戦争を内乱に転化し、人が人として生きられる社会を実現するのか。私たちは大きな岐路に立っている。国益に沿った『労働力』以外の外国人は『違法外国人』として排除する高市政権が進める『不法滞在者ゼロプラン』こそ、戦時労働力政策だ。27年施行の改悪入管法では永住権はく奪も可能となる。日本の労働者の課題として入管法・入管体制粉砕を! 入管解体こそ大衆的かつ革命的なスローガンだ。闘う中国・アジア人民と連帯し、巨万の大衆運動を組織し、実力で戦争を止めよう」
 海外代表団から韓国・民主労総ソウル地域本部のキムホジョン事務処長が、ユンソンニョル前大統領による非常戒厳宣布との闘いを報告した。
 労働者だけでなくトラクターで闘った農民、市民、特に20~30代の女性たちが先頭に立つなど、全世界における極右勢力との闘いの大きな希望となった闘争を誇り高く確認しつつ、「まだ終わっていない」と、イジェミョン政権による原子力潜水艦の保有の宣言を弾劾し、「国際的に団結すれば労働者は負けない」と力強く訴えた。
 民主労総金属労組旭硝子支会からチャホノ支会長とオスイル首席副支会長が発言。
 チャホノさんは、「178人がメール一つで解雇され、残った22人で闘った9年2カ月の解雇撤回闘争は、人生でもっとも光輝く素晴らしい時間だった。団結と連帯がどれほど大事かを学び、日本の同志たちは万国の労働者は一つだと示し、階級意識を成長させてくれた。星州(ソンジュ)ではサード配備に反対し、9年間粘り強く闘いが続けられている。いくつも裁判が起こされているがあきらめず闘っている。軍需産業を『平和の道』とウソをつくイジェミョン政権は労働者に親和的な政府ではない。法の保護を受けない非正規職の闘いが世の中を揺るがす力を持っている」と訴えた。オスイルさんは支援への感謝と多数労組へと飛躍する決意を述べた。
 イタリアからは職場委員会全国連合のロベルト・ルッチさんがパレスチナ連帯でイスラエルへの武器輸出阻止の5波のストを組織したことを報告。アメリカ州郡市職員労組及び全米自動車労組の元組合員でオーストラリアで活動するキース・ドッズさんは、中国包囲網の一角を占める豪政府の戦争政策を弾劾した。
 韓国伝統音楽・パンソリ、労働歌のメドレーをはさみ集会は後半へ。
 在日ミャンマー人の仲間は入管体制粉砕へ共闘を呼びかけた。在日モルドバ人労働者は欧州帝国主義の軍拡に警鐘を鳴らし、核戦争阻止を訴えた。中国人留学生は「帝国主義とスターリン主義を打倒し、真の社会主義を」と述べた。
 動労千葉の中村仁副委員長の閉会あいさつを受け、インターナショナルを斉唱した。

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