群馬で市東さん迎え集会 中国侵略戦争阻止を訴え

週刊『三里塚』02頁(1168号02面01)(2025/09/22)


群馬で市東さん迎え集会
 中国侵略戦争阻止を訴え

(写真 市東さんが農地死守の決意表明)
(写真 カンパが手渡された【14日 群馬・高崎】)

 高崎市で9月14日、「市東さんの農地を守ろう/『三里塚23』上映と報告会」が、改憲・戦争阻止!大行進ぐんまなどの呼びかけで開かれた。三里塚反対同盟から市東孝雄さんを迎えての群馬での恒例の集会で、群馬合同労組組合員が司会を務め、40人が参加した。
 最初に呼びかけ人を代表して、「高階(たかはし)文庫」の高階ミチさんが開会のあいさつに立ち、市東さんにお礼を述べた上で「今日の集会が、三里塚のことを身近な人たちに伝えるきっかけになりますように」と語った。
 続いてDVD「三里塚2023/天神峰農地強制執行との激闘の記録」が上映された。一昨年の2月15日夜、国家権力とNAAは市東孝雄さんの天神峰農地に対し、機動隊を前面に押し立てて暴力的強制執行を行い、反対同盟と支援の労働者・学生・市民は翌日まで夜を徹して実力で徹底抗戦を繰り広げた。その克明な21分の映像記録に、参加者全員が固唾(かたず)を飲んで見入った。
 続いて三里塚現地からの報告として現闘の2人が発言した。3月に出された南台農地をめぐる耕作権裁判の不当判決の中身を批判した上、しかし裁判長は仮執行宣言を付けられず、市東さんが天神峰の地で祖父の代から農業をし続けていることを完全に無視抹殺できなかったことを強調した。さらに空港機能強化工事の現状、特に第3滑走路建設の用地取得が行き詰まっていること、空港周辺の騒音下住民の飛行差し止め訴訟の進展などを詳しく報告した。
 市東孝雄さんが大きな拍手を受けて登壇した。
 一審だけで19年も続いた耕作権裁判について市東さんは、NAAによる文書偽造などの不正・違法があったことを厳しく指摘した。そして判決内容も、NAAによる賃借地の位置特定が間違っていることを不問に付して「面積が合っていればいい、位置はどうでもいい」と居直るでたらめなものであったことを強く弾劾した。
 その上で「裁判は悪い結果にはなりましたが、ここであきらめたりすることはできません。今、米の問題が大きく取り上げられ、政治家は第1次産業は大事だと口先では言いますが、本当に農家がどうすれば続けていけるのかについて考えてはいません。一人ひとりが声を上げるのが大事。これからも体の続く限り、皆さんとともに闘っていきます」と不屈の決意を表した。参加者全員がその熱い闘志に感動の拍手を送った。
 続いて、大行進ぐんまの大塚正之さんが、日米共同軍事演習の実態を克明に暴きながら、70分に及ぶ反戦闘争への呼びかけを行った。沖縄の米海兵隊とその家族がグアムとハワイに移転し始めたことについて、米高官の「沖縄は最前線に近すぎる」との発言を紹介し、中国侵略戦争の具体的準備がなされていることを暴いた。そうした戦争情勢と一体で排外主義が幅を利かせていることに警鐘を乱打し、1917年ロシア革命のように労働者の団結した力で戦争を阻止することを訴えた。
 会場からの発言を受けた上、三里塚と心を一つにして労働現場で闘いぬいてきた群馬・合同労組の組合員が、職場での自分の闘いの前進を報告した上で「絶対に農地取り上げに反対して闘う」と決意を述べ、市東さんにカンパを手渡した。
 市東さんからは、自らの無農薬の畑で収穫したじゃがいもと玉ねぎが参加者全員に配られた。
 閉会のあいさつを受け、行動方針として10・5反戦闘争(東京・青山公園)、10・12三里塚全国総決起集会(成田市赤坂公園)、11・2全国労働者総決起集会(東京・芝公園)への群馬からのこぞっての参加を一同で確認した。
このエントリーをはてなブックマークに追加