6・14闘い6・21農楽まつりへ 農地死守・成田軍事空港粉砕を

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週刊『前進』04頁(3450号03面03)(2026/06/08)


6・14闘い6・21農楽まつりへ
 農地死守・成田軍事空港粉砕を


 6・14反戦闘争の高揚もばねに、三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける6・21農楽まつりに全国からこぞって結集しよう。成田空港機能強化の「強制収用」攻撃を打ち砕き、中国侵略戦争へ向けた空港拡張、第3滑走路建設を阻止しよう。60年にわたり「農地死守・実力闘争」の原則を貫き闘ってきた反対同盟とともに、市東孝雄さんの南台農地を守り抜き、高市戦争政権を打倒しよう。

機能強化と強制収用阻め

 今年の農楽まつりは、三里塚闘争60周年という節目に開催される。1966年に突如下された「新東京国際空港を千葉県成田市三里塚地区に造る」との閣議決定に対して、地元の住民・農民は直ちに反対同盟を結成し、「絶対反対」の意思を表した。ベトナム戦争にかかわる米軍のチャーター機によって羽田空港が手狭になる中での新国際空港設置計画は、国策としての軍事空港建設であることを、当初から反対同盟は鋭く見抜いた。土地収用法と機動隊を使った国家暴力による農地強奪攻撃に対し、反対同盟は逮捕・弾圧・流血を恐れず非妥協の実力闘争を貫き、そこに全国の労働者・農民・学生も駆けつけ共闘関係を築いた。そして三里塚は、今日に至るも日本帝国主義の巨大軍事空港建設という第一級の国策を阻み続けている。
 この60周年を偉大な勝利として迎えるとともに、その地平の上に、一瞬の油断も許されない今現在の緊迫した現地攻防として、耕作権裁判控訴審を闘って市東さんの南台農地を絶対に守り抜き、第3滑走路予定地での工事強行と強制収用攻撃を打ち砕かなければならない。
 成田の空港機能強化(①B滑走路の3500㍍への北延伸、②3500㍍の第3滑走路新設、③深夜早朝の発着時間の大幅延長)は、日帝・高市政権の沖縄・南西諸島での中国へ向けた長射程ミサイル配備、「離島奪還」を想定した軍事演習の激化、国家情報局設置や安保3文書改定などの戦時体制構築と完全に一体だ。全国57カ所の空港・港湾が軍民共用の「特定利用空港・港湾」として整備される中で、成田を3本の巨大滑走路を擁する軍事空港として「完成」させることは、日帝の至上命題なのだ。米帝国主義もまた、昨年末の国家安全保障戦略(NSS)で、「戦時において第1列島線の同盟国は、港湾などの施設を米軍に自由に利用させろ」とあからさまに成田の軍事使用を求めている。
 成田空港会社(NAA)は、「航空需要は今後も右肩上がりで増える。年間発着回数を50万回に引き上げる。そのための空港機能強化だ」「アジアの空港と戦って勝つ」と躍起になって「経済効果」や「公共性」をアピールし、説明会を繰り返してきた。
 機能強化=空港拡張と一体で「第2の開港」プロジェクトと称して、貨物地区の新増設、新旅客ターミナル建設、ジェット機用大型エンジンの整備修理施設建設、航空宇宙・精密機器など各種産業企業の誘致、首都圏と成田を結ぶ幹線道路整備などが進められようとしている。こうした国の肝いりの総合開発計画の狙いは、成田を航空宇宙などの先端産業育成と国際的物流の拠点機能を備えた軍事空港、巨大兵站(へいたん)基地へと造り上げることである。この「第2の開港」が巨大ビジネスチャンスとして大々的に宣伝され、周辺自治体、企業、利権団体などが色めき立ち、そこに群がってきた。
 だがそれは地域住民にとっては、60年前と本質的には何も変わらない、一方的移転強要と殺人的騒音の一層の激化によって農村・農業を根底から破壊し、自然環境を破壊し、「地元の発展」どころか、一帯を「人が住めない場所」へと追い込んでいく攻撃だ。
 反対同盟はこの空港機能強化の反人民性を周辺地域に徹底的に暴露し、意を尽くして粘り強く訴え続けた。その訴えに呼応して地元住民から「買収に応じない」という決起が生まれた。NAAの用地取得は80%台で完全に暗礁に乗り上げ、当初の29年3月の開業予定には絶対に間に合わないという現実が突きつけられた。しかしNAAはこの大破産を受け入れるのではなく、4月には「新滑走路建設、空港拡張を土地収用法に基づく強制収用の手続きにかける。6月にも事業認定の申請をする」と言い出したのだ。しかも反対同盟から脱落した石井新二、石毛博道らを使い、「元反対派の住民からも強制収用求める声」との茶番劇まで用意して。
 三里塚闘争史上で一度完全に粉砕された事業認定=強制収用をまたぞろ持ち出し、国家暴力を発動するなど絶対に許すことはできない! 反対同盟は決意も新たに「強制収用粉砕!」を叫び立ち上がっている。

勝利の展望を示す三里塚

 米帝・トランプのイラン侵略戦争は、イランの頑強な抵抗と反撃に遭い、長期化・泥沼化の様相を呈している。その影響は全世界の航空業界に壊滅的な打撃を与えている。石油由来のジェット燃料の価格暴騰と供給不足が、航空各社の大幅減便、航空券価格高騰、経営危機をもたらしている。
 この事態に誰よりも顔面蒼白(そうはく)となっているのがNAAと「第2の開港」に群がる連中だ。「年間発着50万回化」どころか、全世界の航空ネットワークは再編を迫られ、航空需要は劇的に縮小。強制収用、国家暴力発動を正当化する理屈は前提から崩壊した。それでも強制収用だというなら、それはむき出しの軍事空港としての「機能強化」しか意味しない。
 航空燃料に限らず、原油・ナフサを原料とする建築、塗装、農業、食品、医療関連などの原料・資材の価格高騰、調達不能・途絶が今、労働者・農民の生活を直撃している。
 言うまでもなくそれは、トランプの残虐なイラン侵略戦争とそれを全面支持する高市政権がもたらした、「ホルムズ海峡封鎖」による未曽有の政治=経済危機である。高市政権は今、金に糸目をつけずに全世界からナフサを「代替調達」(実質上の略奪)することに血道を上げ、この危機を乗り切ろうとしている。
 石油の大量消費によって成り立っていた資本主義・帝国主義文明が歴史的危機をさらけ出した今この情勢下で、三里塚闘争が60年の歴史を踏まえて全国の反戦闘争の先頭に立ち、「第2の開港粉砕!」「成田軍事空港を廃港に!」「高市戦争政権打倒!」を訴え、勝利の展望を示していることが決定的だ。
 農楽まつりの会場である清水の畑は、空港敷地のど真ん中に位置し、豊かな作物を実らせている反対同盟の「勝利の証し」である。6・14反戦闘争の高揚を引き継ぎ「中国侵略戦争阻止!」の声を上げ、6・21三里塚現地に大結集しよう。労農学人民の実力で市東さんの南台農地を守り抜く陣形をうち固めよう。
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6・21農楽まつり
 6月21日(日)午前10時30分 市東さんの南台の畑集合→デモ/正午 農楽まつり@清水の畑

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