十亀弘史の革命コラム -42- 爆取弾圧を最後的に粉砕

週刊『前進』04頁(3449号04面03)(2026/06/01)


十亀弘史の革命コラム -42-
 爆取弾圧を最後的に粉砕


 先日(5月23日)の朝8時半、車椅子の須賀武敏さんが、祝勝の拍手の中を、笑みを浮かべて獄壁の外へと横浜刑務所の正門を突破しました。それは、40年に及ぶ「迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧」を、ついに最後的に打ち砕いた瞬間です。須賀さんをはじめとする4人の元被告団(須賀・板垣・福嶋・十亀)の完璧な勝利を意味します。
 集まったおよそ70人の仲間が、近くの小さな公園で熱い完勝集会を開きました(いちばん熱烈な発言者はまさに須賀さんでした!)。弾圧粉砕の勝利の核心は単純かつ明快です。未決・既決合わせて20年を超える獄中においても、保釈後の獄外においても、完全黙秘・非転向の原則を貫き通したということです。でっち上げ弾圧は、戦前の治安維持法弾圧を典型として、要するに対象者を転向させることを第一の目的とします。私たちは、爆取弾圧に対して、転向どころか、ますます怒りと決意を固めて権力に立ち向かいました。3人の一審無罪を含む裁判のいちいちの経過についてはここでは触れません。不屈に原則を貫けばどんな経過をたどろうと弾圧は結局全く無力なのです。実践で鍛えられた原則は真に強靭(きょうじん)であり、必ず勝利を引き寄せます。
 改めて、弾圧の契機となった、中核派革命軍による1986年の二つの武装闘争について考えてみました。「迎賓館・横田」の後、これまで40年の間にいったい何が起こったでしょう。迎賓館に集まっていた、レーガン、サッチャー、中曽根らが進めていた新自由主義は、常に激しい暴力に満ちていました。世界中の無数の労働者に首切りや賃下げや極限的な労働条件を強い、労働災害や過労死、貧困と絶望などによって、しばしばその命を奪い取っています。そして、米軍の横田基地からの出撃や作戦指令は、まさに直接にアジアや中東などにおいて民衆の虐殺を繰り返し、いまも継続しています。それらの巨大な暴力を考えると、迎賓館の上空を飛び越えたり、横田基地の敷地をえぐったりした合計10発の手製砲弾は、なんとささやかな暴力だったことでしょう。
 現在、自国の帝国主義を打ち倒す壮大な暴力が求められています。軍隊の獲得と人民の総武装です。それは、侵略戦争に向かう権力を打ち倒す「ただ一つのほんとうに解放的な戦争」(レーニン)としての内戦を闘い抜く階級的な実力です。元被告団も次の勝利を目指し新たな闘いに踏み出します。
(そがめ・ひろふみ)
2026.6.1

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