十亀弘史の革命コラム-40- 帝国主義戦争を内乱へ!
十亀弘史の革命コラム-40-
帝国主義戦争を内乱へ!

私は「シルバー人材センター」の会員として清掃労働に就いています。先日、シルバー仲間の一人の高齢労働者が憤懣(ふんまん)を込めて次のように口にしました。「トランプのやつ、あの撃たれた時に耳じゃなく頭に当たってればよかったんだよ」。私はつい笑ってしまいましたが、彼の怒りは全く真っ当だと思います。ただ、いま多くの人が言っている、「トランプさえ辞めれば平和が戻るのに」という言葉には決定的な誤りが含まれています。
トランプは、特別に乱暴な、特異な個人だからベネズエラやイランに侵攻し暴虐を尽くしているのではありません。トランプ政権以前のアメリカのどの政権も侵略戦争を繰り返し、軍事的介入によって他国の政権を覆しています。その際に口先でどう言おうが、人の命が奪われることについて全く考慮を払ったりはしていません。また、この先において、トランプに代わって誰が大統領になろうと、その本質的な暴力性、常に「防衛」を掲げての無慈悲な攻撃性が変わることはありません。アメリカ帝国主義(米帝)が帝国主義である限り戦争は不可避です。とりわけ、体制的な危機が深刻になれば、いま眼前に見るとおり、いっそう暴虐な侵略戦争に突進します。
そして米帝が最後的にどうしても倒さなければならないのが中国です。この間のトランプによるベネズエラ、イランへの侵略戦争も、大きくは対中国の戦争として、中国の力を削(そ)ぎ落とすために戦われています。米帝の世界とまた国内に対する帝国主義的支配は、中国を倒さない限り維持することができなくなっています。
だからこそ、レーニンが繰り返している次のような言葉がいま最もリアルに読み取れるのです。「われわれがブルジョア平和主義者とちがうところは、戦争というものが国内での階級闘争と不可避的な関連を持っていることを見ぬき、階級をなくし社会主義をうちたてないかぎり、この世界から戦争をなくしてしまうことはできないことを知っている点である」(「社会主義と戦争」)
私たちは米帝と共に中国侵略戦争に踏み込んでいる高市政権をまず打ち倒し、さらに帝国主義体制そのものを打ち砕かなければなりません。そのために何をなすべきか。もう一度レーニンです。「帝国主義戦争の内乱への転化が、ただ一つのただしいプロレタリア的スローガンである」(「戦争とロシア社会民主党」)
(そがめ・ひろふみ)
2026.4.13