米日帝の中国侵略戦争突入許すな! 11・2芝公園へ 高市・トランプ倒す大デモを 10・27日米会談粉砕に立とう

週刊『前進』04頁(3418号01面01)(2025/10/20)


米日帝の中国侵略戦争突入許すな!
 11・2芝公園へ
 高市・トランプ倒す大デモを
 10・27日米会談粉砕に立とう


 自民党と日本維新の会による極右・高市連立政権が10月21日に発足し、米日帝国主義による中国侵略戦争・世界戦争への突入がすさまじい勢いで加速している。高市は所信表明演説で安保3文書改定の前倒しによる軍事費大増額を打ち出し、27日に来日するトランプと中国侵略戦争に向けた戦争会談=日米首脳会談(28日)を行おうとしている。この世界戦争か世界革命かをかけた歴史の分岐点において、アメリカ帝国主義の最大の同盟国であり中国侵略戦争の最前線の日本における労働者人民の闘いが決定的な位置をもっている。東京・芝公園で行われる11・2全国労働者総決起集会&改憲・戦争阻止!1万人大行進まであと1週間。職場・学園・街頭で「米日帝による中国侵略戦争阻止・高市政権打倒」を全力で訴え、10・27トランプ来日阻止・日米首脳会談粉砕の新宿デモを大爆発させ、11・2芝公園に全国から総結集しよう!

戦争突撃の極右・自維政権

 11・2闘争は第一に、闘う労働組合を先頭に米日帝による中国侵略戦争を阻止し、極右・排外主義の高市政権を打倒する闘いだ。
 改憲と大軍拡を第一に掲げ、日本帝国主義のアジア侵略戦争の歴史を否定・歪曲する安倍以上の極右・排外主義者の高市早苗を首相とする自民・維新の連立政権は、中国侵略戦争に突入するための戦時内閣・戦争突撃内閣だ。中国侵略戦争への突入情勢が公明党の自公連立政権からの離脱を生み出し、改憲・戦争と排外主義で共鳴する自民と維新が連立政権を組む事態をもたらした。根底には戦時体制を確立できず、反戦闘争をたたきつぶすこともできない日帝の激しい危機がある。
 極右勢力で内閣を固める高市は、就任会見で「政治を安定させる」などと労働者人民の内乱的決起に恐怖しつつ、「決断と前進の内閣」「強い日本をつくる」と言い、中国侵略戦争に突入する戦争国家への大転換をやろうとしているのだ。
 自民と維新が20日に交わした連立政権合意書は、「日米同盟を基軸に、極東の戦略的安定を支え、世界の安全保障に貢献する」などと中国侵略戦争に突き進むことを明確にした。これを受け高市は「一刻を争う状況だ」と述べ、安保3文書改定の前倒しを表明。27年度までに軍事費を国内総生産(GDP)比2%に増額する目標を今年度中に達成し、かつ米帝が日帝に突きつけるGDP比3・5%への増額に応えるべく安保3文書を26年末までに改定し大軍拡を行うことを明らかにした。これをもって28日にトランプとの首脳会談に臨み、中国侵略戦争同盟を固めようとしている。
 さらに高市政権は、長射程ミサイルの全面的な配備や原子力潜水艦の保有、武器輸出の全面解禁、国営の軍需工場である「国営工廠(こうしょう)」の導入、自衛官の〝戦死〟を見据えた自衛官恩給制度の創設も進める。改憲を巡っては、9条改悪に向かって臨時国会中に条文起草協議会を設置し、緊急事態条項の改憲案を26年度中に国会に提出することをめざすという。またスパイ防止法制定や国家情報局創設を始めとした人民支配の治安弾圧の強化、「日本国国章損壊罪」制定、男系継承維持による天皇制の強化、外国人排斥政策など国家主義・排外主義を満展開し、核共有と原発再稼働の推進、社会保障制度の解体、労働時間の規制緩和などの反動政策も強行しようとしている。
 だが、どれ一つとっても労働者人民との激突は不可避であり、労働者人民の怒りに火を付け、日本階級闘争の内乱的発展を促進するものだ。11・2闘争で首都を揺るがす大闘争を爆発させ、中国侵略戦争を阻止し高市政権を打倒しよう!
 2023年10・7パレスチナ蜂起以来、イスラエルによって6万8千人以上のパレスチナ人民が虐殺された。人質全員が解放された後も、イスラエルは「すべてのイスラエル人の遺体を取り戻す」として、トランプの容認のもと停戦合意後も空爆を繰り返しパレスチナ人民を虐殺しているのだ。ガザ大虐殺の主犯であるトランプが、中国侵略戦争のための戦争会談をやるために来日することなど絶対に許してはならない。日米首脳会談を皮切りにトランプは、米海軍横須賀基地で演説し、韓国で31日から始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせて米中首脳会談を開こうとしている。この一連の過程が、米日帝が中国侵略戦争・世界戦争突入を宣言する場となろうとしているのだ。高市・トランプ打倒を掲げ10・27トランプ来日阻止・日米首脳会談粉砕の新宿デモを闘い、11・2闘争へ突き進もう!

帝国主義倒す労働運動を

 11・2闘争は第二に、国鉄1047名解雇撤回闘争の勝利へ全労働者の怒りを総結集し、反戦闘争を基軸とした階級的労働運動の再生をかちとる闘いだ。
 国鉄1047名解雇撤回をかけた控訴審闘争は、警備法廷を撤回させた大法廷で即日結審策動を粉砕する大勝利をかちとった。11・2闘争の大結集から来年1月23日に行われる控訴審第2回期日の裁判闘争への大結集に突き進もう。
 今年は、動労千葉が国鉄分割・民営化絶対反対の第1波ストライキを闘って40年。国鉄分割・民営化こそ労働運動を全面的に解体して改憲をやる大攻撃だ。だが、動労千葉を先頭に闘われてきた国鉄闘争が40年にわたり改憲攻撃を粉砕してきた。この圧倒的な勝利の地平に全労働者が結集し、産業報国会化する連合を倒し全国で反戦闘争を基軸とした階級的労働運動を再生させよう。動労千葉のような労働組合を全国につくろう。11・2闘争に全国から闘う労働組合の総結集をかちとろう!

労働者国際連帯の力示す

 11・2闘争は第三に、差別・排外主義や国益主義を粉砕し、労働者国際連帯闘争を大発展させる闘いだ。
 高市政権は差別・排外主義を扇動し、労働者人民を中国侵略戦争に動員しようとする。これを粉砕する力は「労働者には国境はない!」を貫く労働者の国際的団結だ。11月労働者集会は韓国、アメリカ、ドイツ、トルコ、ブラジル、イタリア、中国・台湾などの労働組合と労働者国際連帯闘争を発展させてきた。11・2闘争には、昨年12月の「非常戒厳」粉砕からユンソンニョル政権を打倒し、結成30年を迎える韓国・民主労総が参加する。
 アメリカでは10月18日、全米50州2700カ所以上で、「NO KINGS(王はいらない)」を掲げた反トランプデモが前回(6月)から200万人増の700万人を超える大結集でかちとられ、ガザ大虐殺や移民襲撃・追放に対する激しい怒りを民主党の思惑と制動を超えてたたきつけた。トランプは軍隊を出動させ労働者人民の闘いを鎮圧しようとしている。米階級闘争は内乱・内戦的に激化している。
 内戦化はアメリカだけではない。フランスではゼネストと100万人デモで何度も首相を辞任させマクロン政権を追い詰めている。ドイツでもパレスチナ連帯を掲げた10万人デモが首都ベルリンで闘われ、イタリアやスペインではゼネストが爆発している。安定した政治支配が行われている帝国主義国は一つもない。さらには汚職・貧困・格差拡大・失業などに怒る青年がバングラデシュ、ネパール、フィリピン、インドネシアなどで反政府闘争に巨大な規模で立ち上がり、モロッコ、マダガスカルなど世界中に拡大している。何よりもパレスチナ人民がなおも武装してイスラエルと対決している。世界は革命情勢だ。世界革命に勝利することこそパレスチナ解放を始めとした全人間の解放、女性差別を始めあらゆる社会的差別の撤廃、抑圧や搾取のない社会を建設していく唯一の道である。
 求められているのは中国侵略戦争・世界戦争の正面に立つ日本における階級闘争の内乱的発展だ。トランプ来日・日米首脳会談粉砕の10・27新宿闘争をその突破口とし、11・2芝公園に中国侵略戦争突撃の極右・高市政権への怒りを総結集して、首都を揺るがす大デモをかちとろう。
 この胸躍る革命情勢がついに到来した中で、革共同は革命的女性解放闘争をプロレタリア革命の決定的な柱に打ち立て、革命に勝利する党への変革をかけて闘ってきた。その中であぶりだされた石田反革命を粉砕し、反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命に突き進もう!

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