日韓連帯で中国侵略戦争阻止を 民主労総ソウル本部と旭支会が11・2に参加
日韓連帯で中国侵略戦争阻止を
民主労総ソウル本部と旭支会が11・2に参加

米日帝国主義の中国侵略戦争が激しく進み、韓国・李在明(イジェミョン)政権を取り込んだ日米韓軍事同盟が戦争同盟として動き出している。まさに10~11月、日本の労働者階級として「連帯し、侵略を内乱へ」の巨大な反戦闘争を実現し、自国帝国主義打倒へと突き進む時だ。11月労働者集会こそ、吹き荒れる差別・排外主義に怒りを燃やし、労働者の国際連帯を力強く推し進める総決起の場だ。
民主労総創立30年
韓国で全国民主労働組合総連盟(民主労総)が1995年11月11日に結成されてから30年、11月8日にソウルで開催される全泰壱(チョンテイル)烈士精神継承全国労働者大会は「主導しよう新時代を! すべての労働者の民主労総」をスローガンに記念すべき大会としてかちとられようとしている。
その1週間前、東京で開催される11・2労働者集会には、民主労総ソウル地域本部、全国金属労組・旭硝子(ガラス)支会の同志たちが来日し、共に中国侵略戦争阻止へ闘う。動労千葉と民主労総との交流は、2003年夏からすでに20年を超えて続けられてきた。動労千葉が2波のストライキで闘った国鉄分割・民営化阻止の闘いの渦中、1987年に韓国では軍事独裁政権打倒の民主化闘争から労働者本隊が陸続と立ち上がった労働者大闘争へと発展し、文字通り血と汗の結晶である民主労組が集まって民主労総というナショナルセンターの結成をかちとった。世界で新自由主義攻撃が吹き荒れる中、韓国労働者階級は、これと真っ向から対決する偉業を成し遂げたのだ。
民主労総は「30年間労働者の権利のために闘ってきた民主労総の歴史と最悪の反労働・尹錫悦(ユンソンニョル)政権を倒したわれわれの力を確認し、中断なき社会大改革闘争を決意する大会」と11・8労働者大会を位置づけ、労組法2・3条改正の勝利を土台に「すべての労働者の基本権保障! 社会公共性強化! 社会大改革実現!」を掲げて、「新しい時代への跳躍」を呼びかけている。動労千葉も関委員長を先頭に訪韓し、ソウル本部とともに11・8労働者大会に参加する。
非正規職撤廃へ!
韓国の人口は約5170万人で、その半分がソウルを中心とした首都圏に集中している。民主労総ソウル地域本部は、そのソウルで産別労組などと共闘しながら活動している。9月以降、仁川(インチョン)空港をはじめ全国15空港で働く1万5千人の子会社労働者が「不公正な労働環境で生存と尊厳を脅かされる現実」に対し政府に対策を要求し、波状的なストライキに決起している。仁川空港では、公共運輸労組仁川空港地域支部が交代勤務制改善、時間短縮を要求して闘っている。長時間の夜間勤務により今年だけで5人の労働者が殺されているのだ。今年8月には元請け企業との交渉を可能とし、労働争議への不当な損害賠償を禁じる労組法2・3条の改正をついにかちとったが、非正規職労働者の現状は厳しい。
亀尾(クミ)市のAGC(旧・旭硝子)韓国工場で解雇を撤回させ、正規職として堂々と職場に戻った非正規職労働者たちの労働組合が、金属労組旭硝子支会だ。2015年、旭硝子韓国工場の下請け労働者が労組を結成したが、1カ月後に不当にも集団解雇。東京駅前の旭硝子本社への日本遠征闘争を動労千葉が受け入れ、旭非正規職支会支援共闘会議を結成して解雇撤回までの9年間、共に闘い抜いた。昨年8月に職場に戻り、民主労組として闘い抜いている。今回、チャホノ支会長とオスイル首席副支会長が来日する。
昨年、三里塚を訪問し三里塚芝山連合空港反対同盟と交流したチャホノ支会長は「私たちはサード配備反対の闘いと連帯していますが、三里塚の農民たちの姿に同じようなものを感じてぜひ訪問したかった」と語った。日韓労働者の国際連帯は、中国侵略戦争を阻止し、アジアから解放の未来を切り開く要だ。共に11・2労働者集会の大結集をかちとろう!