SANRIZUKA 2014/02/24(No890 p02)

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第890号の目次

周辺地域一斉行動で、辻立ち演説を行う北原事務局長。北原さんはこの日、いつもの2倍にあたる8カ所で演説した(2月16日 成田市三里塚)

1面の画像
(1面)
市東さん農地決戦の勝利かけ
3・23(全国集会)〜3・26(第1回弁論)へ  控訴審3万人署名の達成を
記事を読む
第10回目の一斉行動  同盟ニュース5号を配布 記事を読む
3・23全国集会招請状  東京高裁を包囲しよう  三里塚芝山連合空港反対同盟 記事を読む
最高裁決戦へ攻勢を  東京 2・16国鉄集会に665人 記事を読む
ピンスポット  国交省が3本目の滑走路を論議  空港検討委が会合  住民の怒りで粉砕しよう 記事を読む
団結街道 記事を読む
闘いの言葉 記事を読む
【要項】3・23全国総決起集会 記事を読む
≪三里塚闘争裁判≫ 記事を読む
(2面)
全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ
次は3・23芝公園だ  全国学生は総結集を 東北大学・I
記事を読む
3・11郡山に集まろう  反原発福島行動’14の成功へ 記事を読む
TPP妥結許すな  甘利担当相 農産品の切り捨て示唆 記事を読む
「今後も利用」は2割  成田国内線の利用調査 羽田との差はっきり 記事を読む
民意踏みにじる辺野古基地強行  沖縄・本土の怒りで阻止へ 記事を読む
三里塚営農だより  萩原富夫さん宅  得意のトラクター作業 記事を読む
全員無罪の大勝利  法大暴処法弾圧の控訴審で 記事を読む
三芝百景 三里塚現地日誌 2014  2月3日(月)〜2月18日(火) 記事を読む

週刊『三里塚』(S890号1面1)(2014/02/24)

 市東さん農地決戦の勝利かけ

 3・23(全国集会)〜3・26(第1回弁論)へ

 控訴審3万人署名の達成を

 大恐慌と3・11情勢のもとで危機にあえぐ日帝・安倍政権と、崩壊を開始した帝国主義・新自由主義の、マスコミをも総動員した大反動と圧殺攻撃を打ち破って、都知事選では学生・青年労働者を先頭に、鈴木候補と一体となった連日の総決起がかちとられた。この歴史的経験は巨大である。都知事選決戦の地平から2〜3月闘争へ直ちに大進撃しよう。この一環として、三里塚2014年決戦とりわけ、目前に迫った3・23全国集会(東京・芝公園)〜3・26農地裁判控訴審第1回弁論へ進もう。農地取り上げに反対する3万人署名達成へ全力を挙げよう。
 鈴木たつお候補を押し立てた都知事選への歴史的挑戦は決定的な地平を切り開いて勝利した。2・9星野渋谷大デモ、2・16国鉄集会の成功を踏まえ、3・11反原発郡山集会の闘いに向かおう。その闘いの前進で、三里塚の農地裁判控訴審決戦の勝利へ。
 三里塚2014年決戦が白熱化している。3・23三里塚全国集会への爆発的な結集をかちとり、東京高裁・貝阿彌(かいあみ)誠裁判長による農地強奪の反動判決策動を今こそ打ち砕かなくてはならない。反対同盟は2月12日、招請状を発出した。3・23集会は首都東京の芝公園で開催する。まさに「東京へ、霞が関へ攻め上る」闘いだ。国鉄闘争と結合し、福島の怒りと連帯を深め、辺野古基地反対の沖縄闘争、さらに今現在決戦局面を迎えている反TPP闘争と固く連帯し、「反国策」という一点で結びつき、霞が関を圧倒する闘いの突破口だ。
 市東さんの農地裁判は、3月26日に控訴審第1回弁論が開かれる。3・23集会の成功は、貝阿彌裁判長による早期の審理打ち切り策動との直接的な闘いである。弁論1回目から決戦に突入する。3・26弁論闘争を、東京高裁を十重二十重に包囲する大結集で闘おう。弁護団は一審千葉地裁・多見谷判決を打ち砕く控訴理由書を準備している。法廷内外の闘いで高裁を追いつめよう。
 そのために反対同盟は、1月12日をもって、控訴審勝利に向けた3万人署名を開始した。昨年一審の千葉地裁に対しては約2カ月あまりの闘いで1万2千筆を実現し、「仮執行宣言」を阻止した。故萩原進事務局次長が切り開いた周辺住民への連帯を求める闘いを、反対同盟・支援は現地で粘り強く拡大している。反対同盟が闘争宣言で訴えたように、全国の労働組合、農業・農民団体、消費者団体、市民団体、学生団体に直接訴え、何としても3万人署名を達成しよう。労農連帯を軸に勝利の陣形を構築しよう。動労千葉を先頭とした6千万労働者と、反対同盟・全国農民会議を先頭とした260万人の農民との労農連帯の展望をこの中で打ち立てよう。これこそが農地を守る決戦の陣形だ。
 市東さんの生活と営農のすべてがかかった農地を取り上げる攻撃との闘いが、TPP協定締結や減反政策の廃止などの農業・農民切り捨て攻撃との最先端の攻防であることをはっきりさせ、圧倒的な労働者・農民の決起をかちとろう。
(写真 周辺地域一斉行動で、辻立ち演説を行う北原事務局長。北原さんはこの日、いつもの2倍にあたる8カ所で演説した【2月16日 成田市三里塚】)

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週刊『三里塚』(S890号1面2)(2014/02/24)

 第10回目の一斉行動

 同盟ニュース5号を配布

 反対同盟は2月16日、第10回目の周辺地域一斉行動に立ち上がった。市東孝雄さん宅離れに集合して行う打ち合わせも息が合ってきた。
 市東孝雄さんは「今年2回目の一斉行動だ。3月26日の署名提出日には3千筆を実現できるようにがんばろう」と檄を発した。『反対同盟ニュース第5号』が運び込まれた。今回のニュースは1面で、開始された署名運動が前進している模様を伝えるとともに、2面で国土交通省による「成田空港の容量拡大」攻撃を弾劾している。さらに3面で「減反廃止」に走る安倍政権への怒りを表明。4面の「地域住民の声」では芝山町と成田市の住民の直接の怒りを紹介。さらに1月29日発で届けられた韓国の大学生からの市東さん署名について紹介している。
 各担当地域を確認した同盟、支援はそれぞれ目的地に出発。宮本麻子さんは、成田市多良貝地区を一軒一軒訪ねて回った。「署名してくれる人はあまり説明しなくてもすぐ署名してくれるね」と宮本さん。それだけ市東さんの農地問題について、住民の意識が広がってきたということだ。
 今回の一斉行動は北原事務局長の提起もあって、三里塚地区を重点的に行った。北原事務局長が先頭に立って、地元三里塚〜長原地区を中心に、辻立ち演説を精力的に行った。いつもであれば3〜4カ所で行ってきた演説をこの日は8カ所で貫徹。事務局長の気迫が伝わってきた。辻立ちに合わせて周辺でビラまきも行った。一旦通りすぎても演説を聞いて戻ってきて、ビラを受け取る人もいた。
 午後4時、再び市東さん宅離れに戻って報告・集約が行われた。当初予定していた2月15日が、大雪のためこの日に延期となり、参加できない人が出たにもかかわらずこの日の署名数は85筆。まずまずだ。「芝山町川津場では相変わらず反応がいい」との報告。さらに芝山町菱田・中谷津地区を回った仲間から「3本目の滑走路について大きな話題になっていた。みんな知っている。新しく移り住んだ新住民≠熄趨シしてくれた」と成果の報告があった。また、B滑走路北側直下の十余三地区でも「3本目の滑走路」が問題になっているとのことだった。
 次回、3月16日に一斉行動を行うスケジュールを確認して終了した。
(写真 市東孝雄さん【正面左)、萩原富夫さん【同右)を中心に出発前の打ち合わせ【成田市天神峰】)

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週刊『三里塚』(S890号1面3)(2014/02/24)

 3・23全国集会招請状

 東京高裁を包囲しよう

 三里塚芝山連合空港反対同盟

 全国の労働者、農民、闘う仲間のみなさん。市東孝雄さんの農地取り上げを阻む控訴審第1回目の弁論が3月26日に東京高裁で始まります。わたしたちは、成田空港会社(NAA)による農地取り上げを不当に認めた一審・多見谷判決を打ち砕き、控訴審・三里塚闘争に勝利するために、3月23日、東京・芝公園で全国総決起集会を開催します。みなさんの結集を強く訴えます。
   *
 市東さんの農地取り上げは、農民としての「死」を強制する戦後最大規模の強制収用攻撃です。これを打ち砕く闘いは、TPP・減反廃止として強行される安倍政権の農業・農民切り捨て攻撃との闘いの最先端であり、日本農民の命と未来がかかっています。
 私たちは、全国に呼びかけて、控訴審闘争勝利に向けた新たな3万人署名を開始しました。千葉地裁・多見谷裁判長に対してつきつけた1万2千筆の署名は、仮執行宣言(一審判決で強制執行を可能とする)を阻止する力になりました。「反動の牙城」と呼ばれる高裁に対しては、何が何でも3万の署名を達成する決意です。
 新自由主義の破たんにあえぐ安倍政権は、本気で改憲と戦争に向かう強権政治に踏み込んでいます。特定秘密保護法の制定、靖国神社の参拝とその居直り、集団的自衛権の解禁、名護市長選に示された民意を踏みにじる沖縄辺野古新基地建設の強行。消費大増税やNHKの文字通りの御用放送化。そして原発の再稼働と輸出政策。
 むき出しの攻撃に、福島・沖縄をはじめ、激しい民衆の怒りが燃え広がっています。 ひとの命より金もうけ≠フ新自由主義に対して、日本で、そして世界で民衆の闘いが巨大なうねりとなって巻き起こっています。歴史の歯車を戦前へと巻き戻す一大反動攻撃に対して、反国策、反国益、反資本をかかげたすべての闘いがひとつになって立ち向かう時です。
 まさにこの時、三里塚は、1966年の闘争開始以来48年の歴史を経て、首都東京で初めての全国集会を開催します。霞が関で展開される反原発の闘い、新基地建設に反対する沖縄の闘い、TPP阻止の闘い、そして動労千葉をはじめ国鉄分割民営化=1047名の解雇撤回の粘り強い闘い、こうしたすべての闘いと連帯し、結合することが、故萩原進事務局次長の思いを引き継ぎ、控訴審に勝利し、安倍政権打倒をかちとる道だと確信するからです。「霞が関に攻め上ろう」という決意を実現するものにほかなりません。
   *
 追いつめられた成田空港は、空港間競争に敗れ、重大な危機にあります。LCC(格安航空)の誘致でも打開できず、取り戻しをかけた24時間運用と3本目の滑走路建設がキャンペーンされています。空港の拡張とさらなる騒音で、市東さんはじめ住民に移転を強要する攻撃です。騒音下で呻吟(しんぎん)してきた周辺住民は、怒りの決起を開始しました。反対同盟は去年の5月から始めた周辺住民との連帯を求める行動をさらに継続・強化して、成田空港を住民の怒りで包囲して闘います。
 反戦・反核・反基地闘争の砦として絶対反対をつらぬき、半世紀に渡って国家権力と真っ向から闘い続けた三里塚闘争が、その真価を未来に向かって解き放つ時です。さまざまな階層の人々がいまこそ大胆に連帯し、巨万の力を生み出そう! 首切り・非正規職化と闘う労働者との連帯を貫こう。全国農民会議に闘う農民を糾合しよう。沖縄を始めとする反戦・反基地闘争、関西を始めとする住民運動、市民運動と連帯しさらにすそ野を広げよう。あらゆる差別・抑圧を粉砕し、排外主義を打ち破り、韓国やアメリカ、全世界の労働者・農民と連帯して闘おう。
 3・23全国集会―3・26控訴審第1回弁論に集まろう!
 2014年2月12日 三里塚芝山連合空港反対同盟

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週刊『三里塚』(S890号1面4)(2014/02/24)

 最高裁決戦へ攻勢を

 東京 2・16国鉄集会に665人

 「国鉄分割・民営化で不当解雇から27年―2・16労働者集会」は、東京・北海道・九州の全国3カ所で開催された。東京集会には、すみだ産業会館の会場からあふれる665人が結集し、1047名解雇撤回・JR復帰の最高裁闘争の決戦陣形を構築した。
 主催者あいさつ・花輪不二男さん(世田谷地区労働組合協議会顧問)と動労千葉からの報告として田中康宏委員長の発言がなされて、本集会をもって東京高裁9・25判決の地平を引き継ぎ、最高裁闘争勝利へ新たな攻勢をかけることを全参加者の確認とした。花輪さんは、既成勢力の解雇撤回闘争を終わらせようとする動きを強く弾劾し、不当労働行為に対しては「倍で返す」労働運動の原則を強調した。田中委員長は、安倍の戦争と総非正規職化の攻撃に労働運動が力を取り戻し職場から反撃することを訴えた。そして動労千葉は外注化攻撃と対決しCTS(千葉鉄道サービス)の非正規労働者を組織化する新しい闘いに入ると決意を表明した。葉山岳夫顧問弁護団長は、国鉄改革法やJR不採用名簿が国鉄・JR・運輸省・裁判所が一体となって作成したものであり、分割・民営化による解雇は国家的不当労働行為そのものであることを解説した。
 また集会では、都知事選を闘った鈴木達夫弁護士が連帯のあいさつに立ち、満場からの喝采を浴びた。鈴木さんは「労働者が本当に勝っていくために訴え、1千万都民と結合した。闘う労働運動を再建しようということは、労働者の胸に確実に届いた」と意気高く宣言した。特別報告で労働運動研究家の金元重さんが韓国鉄道労組ストを、自治体委託業務の民間労働者が自治体民営化の現状を報告、署名呼びかけ人は「解雇撤回・共同闘争」を訴えた。国労新潟・星野文男さんが新津車両製作所の分社化阻止闘争を報告した後、動労千葉争議団の高石正博さんと中村仁さんが登壇し、「解雇撤回まで闘う」と元気に決意表明した。さらに、動労千葉・長田敏之書記長のカンパ・アピールをはさんで「JR外注化粉砕!非正規職撤廃へ」「決意表明」のそれぞれに現場労働者が登壇し、階級的労働運動の復権と職場権力の獲得を呼びかけた。中でも、動労千葉青年部長の北嶋琢磨さんの「原職復帰」の報告と決意は、全参加者に励ましを与えた。青年労働者の若々しい運動が不屈に甦っている。「国鉄解雇撤回」最高裁10万署名を取り組み、市東さん3万人署名を貫徹し、3・11郡山、3・23芝公園―3・26東京高裁に結集しよう。
(写真 665人の結集で大成功した2・16国鉄集会【東京・すみだ産業会館】)

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週刊『三里塚』(S890号1面5)(2014/02/24)

ピンスポット 国交省が3本目の滑走路を論議

 空港検討委が会合

 住民の怒りで粉砕しよう

 1月31日に国土交通省で開催された「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」(写真)の第3回会合で、成田空港と羽田空港の容量拡大が論議された。会議後に行われた記者会見で家田仁委員長(東大教授)は「羽田と成田の容量を上げる方策を検討した」と述べた。具体的には「滑走路を『延ばしてみる』『移してみる』『新しく造る』ことを論議した」と語った。つまり成田空港について言えば、3本目の滑走路を造るか、あるいはB滑走路の北側千b延伸について検討した、という意味だ。地元住民を無視した空港利権のさらなる拡大論議を許してはならない。
 同委員会は3月末に報告書を出すことになっている。1月15日に、成田市商工会議所、千葉県経済同友会などが、3本目の滑走路建設を求めて要望書を提出したが(本紙既報)、要望はこの委員会に対して行われたものだった。
 「3本目」にせよ「千b北延伸」にせよ、もたらされるのは周辺住民の追い出しだ。怒りはいっそう高まっている。反対同盟と周辺住民の怒りで成田空港を包囲しよう。「容量拡大」と称した騒音地獄の深刻化を粉砕しよう。

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週刊『三里塚』(S890号1面6)(2014/02/24)

 団結街道

 三里塚現闘も総力で決起して闘った都知事選は、文字通り時代の扉を開く安倍打倒の蜂起戦だった告示日には全力でポスター貼りに決起。5番という掲示番号が決まるや次々と貼りまくる。最初の10カ所くらいは一番乗りだ。興味深げにポスターを見る住民にすかさず鈴木候補をアピールする腹が減っては戦ができぬと、現地から米や野菜を送り、赤飯を炊いて届けた。食事当番を派遣し兵たんを担った。街宣隊の弁当作りは朝5時起き。4升炊きの釜で日に2度3度と炊いたそうだ。奮闘する学生や青年労働者の胃袋に貢献できたと思う連日街宣にも駆けつけた。最終日、新宿駅に着くと傘も役に立たないほどの風雪だ。だが、街宣はそれを吹き飛ばし、鈴木候補の確信に満ちたアピールと「たつおコール」がこだまする。最後までやり抜いて帰路につき、JRの改札で目に止まったのは「運転見合わせ」の文字。帰れない!地下鉄から電車を乗り継ぎ、千葉駅まではたどり着くも万事休す。DC会館に転がり込んで、宿をお願いした。そこには会合から帰宅できずに泊まっていた動労千葉の組合員も。にわかに交歓会となり、これまで触れ合えなかった組合員と酒を酌み交わす偶然も生まれたあまたの教訓、エピソードを糧に「現代革命への挑戦」が始まった。1〜3月決戦のただ中、3・23大結集で再び東京に安倍打倒の嵐を巻き起こそう。

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週刊『三里塚』(S890号1面7)(2014/02/24)

 闘いの言葉

 3年前に三里塚闘争と市東さんの農地問題を知り、日本の学生とのセミナーで署名を訴えました。集まった署名を送ります。今後も国際連帯に貢献します。
 1月27日 韓国の大学生 S・J

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週刊『三里塚』(S890号1面8)(2014/02/24)

【要項】3・23全国総決起集会

 控訴審勝利! 市東さんの農地を守ろう!
 TPP絶対反対! 福島・沖縄の怒りとともに闘おう!
 改憲・戦争の安倍政権を倒そう!
 3・23全国総決起集会
【日時】3月23日(日)13時(12時よりライブ)
【会場】東京・芝公園23号地
《主催》三里塚芝山連合空港反対同盟
【芝公園への行き方】都営三田線の御成門駅か同大江戸線の赤羽橋駅下車

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週刊『三里塚』(S890号1面9)(2014/02/24)

≪三里塚闘争裁判≫

●3月6日(木)
 鈴木さん一坪裁判 午前10時30分
●3月10日(月)
 第3誘導路裁判 午前10時30分
 (いずれも千葉地裁)
●3月26日(水)午後2時
 市東さん農地裁判控訴審 東京高裁
●4月28日(月)団結街道裁判
 午前10時30分 千葉地裁
●5月27日(火)天神峰ヤグラ裁判
 午前10時30分 千葉地裁

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週刊『三里塚』(S890号2面1)(2014/02/24)

 全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ

 次は3・23芝公園だ

 全国学生は総結集を 東北大学・I

 2週続けての大雪に全国の交通機関は大混乱しました。みなさんのところにはしっかりと野菜が届いているでしょうか。普段雪の降らない地域では農産物への被害も甚大だという報道に、同じ農業に関わる者として心が痛みます。被害を受けた方々に、心からお見舞い申し上げます。現地は幸い比較的雪の影響も少なく、人参や大根など春に向けた野菜の作付けが始まっています。まず冒頭に報告したいことがあります。法政大学の暴処法裁判において、第二審東京高裁においても完全無罪判決をかちとりました。原則的で大衆的な運動の前進で反動の牙城である司法権力に対しても勝利を収めることができることを示す、大きな一歩です。僕はこの勝利の裏には都知事選での鈴木たつお候補(法大暴処法裁判弁護団長)の闘いの力があったと思います。
 今回の都知事選での鈴木たつお候補の登場と17日間の激闘は、まさしく時代の要請に応えたものになりました。安倍政権は現在、今回の選挙で鈴木たつお候補が押し立てた5つの政策と真逆を行く政策を推し進めています。彼らは「戦争したい」「被曝させたい」「貧困・過労死を容認する」「だから、オリンピックをやる」「弾圧する」。この攻撃によって多くの労働者、とりわけ青年が殺されてきました。
 しかし、今回大きく報道された「主要4候補(6候補)」の中に、安倍政権と対決し、オリンピックに反対する候補が一人でもいたでしょうか、いやいませんでした。このマスコミや既成勢力は、あたかもNHK新会長籾井の「政府が右と言ったら左というわけにはいかない」、特定秘密保護法について「決まってしまったものはしょうがない」という発言を体現したかのような総屈服状態。なんと連合は舛添要一を推すという醜態まで晒しました。
 これに真っ向から勝負を挑んだのが鈴木たつお候補の選挙戦でした。彼が総括で「演説を最後まで聞いているのは労働者だ。とりわけ青年が多いことが印象的だった」と語ったように、青年労働者は彼のような候補の登場を待ちわびていたのです。街頭宣伝においても、労組回りにおいても彼の主張、そして彼が取り組んできた国鉄闘争を始めとする闘いが求心力を得、浸透していったように思います。
 全国の、そして国際的な労働者の闘いとも完全にかみ合いました。都知事選に先立って行われた沖縄県名護市長選(1月19日)においては札束や「振興策」のペテンを見事に見抜いた名護市民が決起し、大阪においては橋下市長が打倒され、福島においては常磐線竜田延伸を狙ったポケモントレインに反対する動労水戸のストライキが闘われました。そして、韓国民主労総の鉄道民営化反対のゼネストを契機に民営化反対の闘いが拡大、イギリスでは2012年のロンドンオリンピックの矛盾の労働者への押しつけに怒った地下鉄労働者が48時間ストライキに立ち上がりました。
 この力で、鈴木たつお候補は1万2684票を獲得しました。この万の決起を今後どのように闘いの拡大に転化していくかが課題です。原則的な主張が、労働者を獲得するということがわかりました、そしてその力をもってすれば、司法権力の狙いを打ち砕くこともできるということも証明しました。次は三里塚闘争の番です。
 青年労働者、学生は市東さんの農地取り上げ反対署名を広範に広げ、東京高裁―成田空港会社にたたきつけよう! 3・11反原発福島行動―3・23全国総決起集会―3・26控訴審第一回裁判闘争という3月決戦に大結集しよう!
(写真 3万人署名の先頭に立つ全学連三里塚現地行動隊【2月12日 京成公津の杜駅前】)

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週刊『三里塚』(S890号2面2)(2014/02/24)

 3・11郡山に集まろう

 反原発福島行動’14の成功へ

 都知事選決戦への歴史的挑戦は、30年代型階級闘争と2010年代中期階級決戦への展望を押し開いた。都知事選の地平から、安倍打倒と労働運動をめぐる大攻防に全力で躍り出よう。この地平に立って、いよいよ3・11反原発福島行動に猛然と進撃しよう。
 安倍政権は、資本の論理むき出しの新自由主義攻撃で福島の労働者人民に襲いかかっている。年間被曝線量が「20_シーベルトまでは安全」というIAEA(国際原子力機関)主導による住民帰還運動を絶対に許してはならない。すべては原発再稼働と原発のパッケージ輸出のための国家を挙げての大陰謀だ。
 だが、この一見凶暴な攻撃も、デマとペテンの上に成り立つ砂上の楼閣だ。日帝は今やグラグラである。
「オリンピックなどやっている場合じゃない」という仮設住宅の住民の声をはじめ、福島棄民化政策にフツフツと沸き上がる怒り――これこそが真実である。
 さらに2月7日の「県民健康管理調査」検討委員会で、福島の子どもの甲状腺検査結果が出た25万4千人のうち、実に74人が甲状腺がんやその疑いがあると診断された。がんと確定した子どもは、昨年11月の26人から33人に、「がんの疑い」は32人から41人に増加した。それでも県は「被曝の影響とは考えにくい」と開き直っている。
 その上で3月から被曝線量や県民健康管理調査結果の「一元管理」を開始するという。恐るべき被曝の事実とデータを闇に葬り去ろうとしているのだ。福島第一原発の破損した原子炉からの放射能汚染が拡大している。猛毒の放射性物質ストロンチウムによって地下水がとてつもなく汚染されている。原発再稼働など断じて許されない。
 福島原発事故3周年の3・11反原発福島行動(郡山市)に、あらゆる反動をぶち破って総決起しよう。
 福島を切り捨て、福島を押し殺して繁栄する国家とは何なのか――この根本的な問いは、「3・11」ですべての労働者人民が突きつけられたものだ。安倍政権がどんなに忘れさせようとしても、どんなにあきらめさせようとしても、福島の現実がそれを絶対に許さない。
 福島大学の清水修二ら御用学者と日共スターリニストの弁護士らは先頭に立って「オール福島」を掲げ、国家権力やブルジョアジーに恭順を誓い、福島現地で「絶対反対」で真に闘う者を運動から分断しようと襲いかかってきた。診療所建設への激しい妨害もまた、それらに連なる連中が、政府や福島県立医大と闘わず、「絶対反対派」をつぶそうとする攻撃であった。
 何よりも被曝労働絶対反対の闘いが決定的だ。今年の3・11反原発福島行動は、日共スターリン主義との大党派闘争だ。「脱原発」を言いながら、内部被曝をはじめ被曝問題をすり抜けて、除染と賠償に運動を切り縮め、復興キャンペーンを日帝ブルジョアジーと一体で推し進めている日共の存在こそ、ふくしま共同診療所の対極の姿であり、福島で苦闘する労働者と農民、すべての人民を抑圧する存在だ。
 福島県は、佐藤雄平知事を本部長に、東京オリンピック関連事業推進本部を立ち上げた。「東京オリンピックの関連事業を復興の追い風とし、復興のさらなる加速をはかる」と安倍の福島棄民政策の先兵となっている。
 常磐線竜田駅延伸による被曝強制・帰還運動を、動労水戸の被曝労働反対のストライキを先頭に、外注化攻撃との決戦の只中にある国労郡山工場支部など労働組合の力で粉砕しよう。3・11郡山へ大結集しよう。三里塚はその先頭に立つ。
(写真 「3・11反原発福島行動?」に集まった労農学【昨年3月11日 福島市】)

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【要項】3・11反原発福島行動
 3・11反原発福島行動
 3月11日(火)午後2時開会
 午後4時15分デモ出発
 郡山市総合体育館(郡山市豊田町3―10)
 主催 3・11反原発福島行動実行委員会

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週刊『三里塚』(S890号2面3)(2014/02/24)

 TPP妥結許すな

 甘利担当相 農産品の切り捨て示唆

 TPP交渉の閣僚会合が2月22日シンガポールで開催されることを前に、日米の争闘戦的なかけひきが活発化してきた。2月15日、甘利明TPP担当相が、急きょアメリカを訪問し、フロマン米通商代表部代表と緊急会談を行った。アメリカの包囲網に危機感を募らせた安倍政権が、甘利大臣を緊急訪米させ、アメリカ側の若干の譲歩を口実に重要5品目での大幅譲歩を画策した可能性が高い。
 2月17日からはシンガポールで主席交渉間会合が始まる一方、18日から東京で日米の事務者協議が始まった。アメリカから通商代表部のカトラー次席代表代行が出席し、日本の大江博主席交渉官代理と交渉に入った。
 この実務者協議について甘利TPP担当相は17日、「お互いにカードを切っていくことになるだろう。持っている数字も見せ合うことになる」と大幅譲歩を示唆、18日の記者会見でも「重要5品目について、一つ残らず微動だにしないということでは交渉にならない」と聖域≠ナの譲歩について、地ならしをする発言を露骨にし始めた。
 一方、アメリカ側は依然として譲歩の姿勢を示しておらず、日本の側により一層の妥協を要求している可能性が高い。
 昨年12月以来の日米協議の停滞に業を煮やしたアメリカは、新興諸国との個別協議を水面下で進めており、関税撤廃については基本的に決着していると言われる。こうして日本の外堀を埋めておいて、「TPP交渉停滞の原因は、関税率に関する日本のかたくなな態度にある」という声を組織して、一気に関税率撤廃にむけた要求を貫こうという構えだ。
 2月22日からのシンガポール交渉が最大の山場となったことはまちがいない。アメリカはあらゆる外交手段、手練手管を動員して、妥結強行に向かおうとしている。今こそTPP反対の声を強めよう。
 全国農協青年組織協議会は2月13日、東京日比谷公会堂で全国大会を開いた。そこで「『脱退も辞さない』不退転の覚悟でTPP交渉に臨むこと」を要求する特別決議を採択し、1千人が国会まで「TPP参加断固反対」を掲げたデモ行進を貫徹した。
 各地の農民からはTPP妥結への危機感が語られている。「交渉のカードを切るという甘利担当相の発言は、生産者の努力に冷や水をあびせるようなもの」(石川県の農民)、「安全・安心に応えようと細心の注意を払い、厳しい基準に対応し、生乳を生産してきたが、TPPで日本の原料生産地表示制度や食の安全性が後退する」と不安視する南房総市の酪農家、「農地集積を進め企業参入を促して、小規模農家から農地を取り上げるような施策で優良農地が守られるのか」(愛知県の農家)など。
 また「STOP TPP官邸前アクション」、「TPPに反対する人びとの運動」など、市民団体も活動を強化している。全国農民会議、三里塚反対同盟を先頭に労農学は、TPP反対の闘いに合流しよう。
(写真 反TPPの都心デモを行う全国農協青年組織協議会の農民【2月13日 千代田区】)

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週刊『三里塚』(S890号2面4)(2014/02/24)

 「今後も利用」は2割

 成田国内線の利用調査 羽田との差はっきり

 2月3日、ちばぎん総合研究所が、昨秋行った成田空港の利用客調査で、成田空港の国内線について問われた人の内、8割が「知らない」と答えていたことが分かった。
 さらにそれらの乗客は羽田空港発の国内線と併用している人が多く、そのうち「今後も成田を使う」と答えたのは2割に過ぎなかったことが分かった。
 NAAは現在、111億円もかけて格安航空会社(LCC)専用ターミナルを空港東側に建設中だ。成田空港の国内線はこのLCCが大半を運航しているが、LCC誘致をあてこんだNAAの延命策も、絵に描いたモチに終わる情勢だ。
 アンケート調査に表れているように、羽田との競合路線ではまったく太刀打ちできないのが現状だ。1時間以上もかけて遠い成田にやってきて、飛行時間が1、2時間の国内線に乗ろうという顧客は多くない。子どもでも分かる理屈だ。
 それを承知しつつ、「3本目の滑走路」や「北側に千b延伸」(首都圏空港機能検討小委員会)などの住民敵視政策で延命しようとしているのがNAAであり、後押ししているのが国土交通省だ。
 住民の怒りが猛然と爆発し始めている。文字通り空港が怒りで包囲される日は近い。

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週刊『三里塚』(S890号2面5)(2014/02/24)

 民意踏みにじる辺野古基地強行

 沖縄・本土の怒りで阻止へ

 1月19日に投開票が行われた名護市長選は、稲嶺進票1万9839、末松文信票1万5684という結果となり、普天間基地の名護市辺野古への移設に反対する強固な意志が示された。
 安倍政権は投票日前日の琉球新報、沖縄タイムスの新聞広告に、「国・県との強い連携/安倍首相がビジョンの実現を約束」として、名護振興基金500億円、再編交付金261億円、県・国の公共事業予算は2倍増の300億円とぶち上げた。名護市長が交代すれば出す、稲嶺氏なら出さないと露骨な恫喝をかけたのだ。だが、安倍が名護市長選に前のめりになればなるほど怒りは広がり、歴史的な大差という結果になった。
 今回の名護市長選の結果は、「振興策」の神通力(振興策による沖縄の発展という幻想)がもはや労働者には効かなくなったことを示している。名護の労働者は振興策の本質が新自由主義政策であり、それが労働者の使い捨てと過労死の現実をつくり出していることを見抜き(名護市の失業率は12%を超える)、体制内指導部の制動を突き破って、怒りを投票という形で表したのだ。
 市長選挙ではっきりしたことは、「基地の島」=沖縄に対する新自由主義攻撃との対決に労働者人民の怒りの集中点があるということだ。同時に名護市長選は、新自由主義政策によってしか延命できない資本主義社会の崩壊が始まったことを突き出した。新自由主義に怒りをもって決起した名護を先頭とする沖縄の労働者階級の力が、稲嶺氏を市長に押し上げた。
 安倍政権は名護市長選のわずか2日後に辺野古移設に向けた入札を公告し、官房長官・菅は「名護市長の権限は限定されている」と繰り返し、自民党幹事長・石破は「辺野古阻止ならば普天間は固定化する」と言い放った。問題の核心は名護市長の権限にあるのではない。名護の2万の絶対反対派と140万の沖縄の労働者階級の怒りそして市民・農民の怒りが安倍政権の新基地政策に決定的な打撃を与えたということにある。
 階級的労働運動と国際連帯を発展させ、辺野古新基地建設を絶対阻止しよう。沖縄との連帯を40年以上にわたって貫いてきた三里塚は、霞が関の地で、沖縄現地において、基地絶対反対の闘いをともに担う。
(写真 名護市長選で稲嶺氏の当選を報じる沖縄タイムス号外【1月19日】)

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週刊『三里塚』(S890号2面6)(2014/02/24)

 三里塚営農だより

 萩原富夫さん宅

 得意のトラクター作業

(写真 新年団結旗開きで発言する萩原富夫さん【1月12日】)

 キャベツ、ブロッコリー、白菜、レタスなどの冬野菜の収穫が終わりまとまった面積の畑が広がると一斉に堆肥散布が始まります。
 大型トラクターに取り付けてあるバケット(1回に300`運べる)で堆肥散布機に積み込んで畑に散布します。この作業は萩原富夫さんの得意とする仕事で、トラクターを繊細に操って畑にむらなく散布します。
 今年はその後に深耕作業(トラクターに取り付けた巨大な鍬で70a程掘り起こす)をやりました。これまでうまい具合に畑が空かず、3年ぶりの作業でしたが、土壌改良(鍬を使って空気の層を作り土をふかふかにする)には最適な作業です。
 これからそのふかふかの土にジャガイモ、トウモロコシ、レタス、里芋などの野菜が順次作付けが始まります!萌葱(もえぎ)色に輝く畑が見られるまでもう少しです。

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週刊『三里塚』(S890号2面7)(2014/02/24)

 全員無罪の大勝利

 法大暴処法弾圧の控訴審で

 2月12日、法政大学の「暴力行為等処罰法違反」弾圧事件の控訴審判決が行われ、2012年5月の1審判決に続いて、被告人全員(新井拓君、内海佑一君、織田陽介君、恩田亮君、増井真琴君)に「無罪」が言い渡された。有罪率99・9%以上の「反動・逆転有罪の牙城」である東京高裁で無罪死守の大勝利をかちとったのだ。傍聴席に潜りこんでいた法大当局側の弁護士は、無罪判決を聞いた瞬間に逃亡した。検察・警察・法大当局に対して被告団と傍聴人から「謝罪しろ」のシュプレヒコールがたたきつけられた。被告団・弁護団の団結した闘いが高裁・国家権力を追いつめ、無罪を実力でもぎりとった。法大闘争は勝利している。全国の大学に自治会を建設することが、この勝利をさらに強固なものにする。
(写真 無罪判決をかちとり、弁護士会館で総括集会【2月12日】)

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週刊『三里塚』(S890号2面8)(2014/02/24)

 三芝百景 三里塚現地日誌 2014

 2月3日(月)〜2月18日(火)

●ちばぎん総合研究所が、昨秋行った成田空港利用客調査の結果を発表した。その中で、成田空港の国内線について8割が「知らない」と答えていたことが分かった。(3日=2面に記事)
●三里塚闘争支援連絡会議は、JR成田駅西口で市東さん農地裁判控訴審署名を展開し、約30筆の協力をえた。(5日)
●三里塚現闘と全学連行動隊は、「2・9全証拠開示・星野文昭さん解放渋谷大デモ」に参加した。(9日)
●三里塚現闘員が、経産省前テント裁判の弁論闘争に参加した。(10日)
●三里塚闘争支援連絡会議は、京成線公津の杜駅前で市東さん農地裁判控訴審署名を行った。公津の杜駅前で行うのは、昨年の一審判決に向けた署名運動以来、約8カ月ぶり。若い人、主婦、労働者、お年寄りなどが積極的に応じてくれ、署名数は44筆に達した。(12日)
●反対同盟は3・23全国総決起集会の招請状を全国にむけて発出した。(12日)●全国農協青年組織協議会は全国大会でTPP反対の特別決議をあげた後、1000人が日比谷公会堂から国会まで「TPP参加断固反対」を掲げてデモ行進した。(13日=2面に記事)
●甘利明TPP担当大臣は、フロマン・米通商代表部代表と会談するため、アメリカにむけ出発した。甘利大臣は「今回の協議は大事な節目」と語り、農産物5品目での譲歩をにおわせた。(15日)
●反対同盟は第10回目の周辺地域一斉行動を行い85筆の署名を集めた。反対同盟ニュース第5号を配布。北原鉱治事務局長は、三里塚周辺地区を中心に今までの2倍の数に上る8カ所で辻立ち演説を行った(16日=写真=1面に記事)。
●甘利担当大臣は記者会見で、日本が関税維持をめざす農産品5品目について、一部の税率を引き下げる譲歩案を示す考えを明らかにした。一方、シンガポールでは22日から始まる閣僚会合に先立つ主席交渉官による会合が始まった。(17日)

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