SANRIZUKA 2013/12/09(No885 p02) 
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週刊『三里塚』(S885号1面1)(2013/12/09)
市東さん農地裁判 3月26日に第1回弁論
今こそ霞が関に攻め上れ
安倍政権への怒りと結合し控訴審闘争に勝利しよう!
11月26日、安倍政権は特定秘密保護法の衆院強行採決を行った。安倍政権はついにその反動的正体をむきだしにして、改憲・戦争への攻撃をエスカレートさせ始めた。どんづまりの体制的危機に陥る日帝を延命させるために、抵抗する労働者階級をはじめ農民・学生・市民の団結を破壊しようと、クーデター的手法に訴えてきたのだ。人民の怒りは沸騰点に達している。安倍は打倒できる。白熱化する三里塚攻防の勝利もこの階級情勢の中でこそかちとれる。東京高裁は、市東さん裁判控訴審の弁論を来年3月26日と指定した。反対同盟は来春3・23全国集会で迎えうつ。新たな3万人署名・カンパ運動を。霞が関に攻め上り、一審多見谷判決をくつがえそう。
11月22日、東京高等裁判所第19民事部・貝阿彌(かいあみ)誠裁判長は、市東さんの農地裁判・控訴審の第1回弁論を来年3月26日に指定した。いよいよ控訴審闘争が本格的に始まる。
反対同盟は10月20日の全国集会で、来春3・23全国集会の方針を打ち出し、新たな3万人署名・カンパ運動への取り組みを明らかにした。
控訴審闘争勝利のカギは何か。今、白熱的に戦われている動労千葉をはじめとした国鉄決戦、福島、沖縄、反TPPの闘いなどとの大合流を通してこそ、控訴審闘争の勝利を展望できる。中でも怒涛の如く展開されている秘密保護法反対の闘い・階級情勢と結びつくことこそ決定的だ。秘密保護法には一片の正当性もない。「戦後最悪の治安法を許すな」という声があふれている。
安倍はなぜそのような悪法を臨時国会のわずかな期間内で強行成立させようとするのか。国鉄決戦をはじめ労働者人民の団結と闘いに恐怖しているからだ。自ら突き進もうとしている戦争・改憲と新自由主義攻撃の道が、労働者階級人民との大激突を避けられないことを百も承知しているからこそ、闘いを押しつぶそうと躍起になっているのだ。その先に改憲を狙っているのだ。しかし、安倍のもくろみが実現することはありえない。今現に国会周辺にかけつけ、勢いを増す人民の闘いを見よ。強行採決は逆に、労働者人民の怒りの火に油を注ぎ、安倍政権打倒の反乱へ発展していくことはまちがいない。三里塚・控訴審闘争の勝利もこのうねりの中にある。
東京高裁での闘いはこの日帝・安倍政権との全人民的激突の焦点となる。それは権力とのぎりぎりの力勝負となる。
2010年現闘本部裁判で東京高裁は、仮執行宣言付き判決を強行し、抗議した同盟員・支援者50人を裁判所庁舎内で不当逮捕するという前代未聞の大弾圧を行った。だが動労千葉が国鉄1047名解雇撤回闘争の圧殺を狙う司法権力の全体重をかけた攻撃をはねのけ、9・25判決の地平をもぎとったように、労働者人民の団結の力があればどんな反動も打ち破ることができる。今こそ、東京高裁を十重二十重に包囲する労働者人民の実力決起をかちとろう。
そして、一審多見谷判決を粉砕する法廷闘争を全力で展開しなくてはならない。論点は二つ。一審判決が公然たる農地法の破壊を行っていることをはっきりさせ、農地法違反、憲法違反を徹底的に突き出し、弾劾、追及することだ。
もう一点は、市東さんの農地取り上げ攻撃が、戦後最大の強制収用であることを明らかにすることだ。この点でも多見谷判決は、露骨な詭弁でNAAや千葉県を助けている。
「農地の解約許可処分だけでは(ただちには)賃借権は消滅しない」などと、見え透いたペテンを弄して。しかし、1年経過すれば賃借権は消滅する=農地は奪われるのだ。これが実質的な強制収用でなくて何だというのか。多見谷判決は強制収用への加担そのものだ。
このような多見谷判決を法廷内外の爆発的な闘いで必ずくつがえそう。3・23全国集会の大結集と3万人署名を何がなんでも実現しよう。
(写真 控訴審開始にむけた情勢が煮詰まる中、第2回目の高裁前ビラまきを行う三里塚闘争支援連絡会議【11月13日】)
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週刊『三里塚』(S885号1面2)(2013/12/09)
現代の治安維持法許すな
11・21〜29 秘密法粉砕へ怒りのデモ
特定秘密保護法について11月26日、安倍政権が衆議院で強行採決を行ったが、それを前後して、国会、首相官邸内外で怒りの闘いが取り組まれている。11月21日には日比谷野外音楽堂内外で1万人の労農学市民が巨大な集会・抗議行動を闘った。集会では山本太郎参院議員を先頭に「これは現代の治安維持法だ、戦時立法だ」との弾劾がつきつけられた。1万人をはるかに超える大集会と国会デモは、文字どおり安倍政権を震え上がらせた。この集会には動労千葉やNAZENも合流し、労組交流センターの仲間を先頭に、自治労を始めとした多くの組合員に国鉄解雇撤回新10万筆署名を訴え、数百筆を集めた。『前進』も大量に販売された。
11月22日には、「とめよう戦争への道・百万人署名運動」主催による集会・デモが闘われた。集会の基調報告が、「安倍政権は戦々恐々だ、秘密法とNSC法はワンセットの”戦争国家法”だ。秘密法の狙いは公務員労働運動つぶしにある」と提起した。そして、「改憲と戦争への道を許さない大激突の時代が始まった。秘密法阻止の手をけっして緩めず、『1%』に対して『99%』が団結して立ち向かおう」と強調した。
11・3労働者集会で発せられた「憲法改悪反対労組声明」が配られ、労働組合の前進こそが戦争を止める道であることをはっきりさせて日比谷公園からのデモを打ち抜き、新橋駅前の労働者と合流した。
強行採決が行われた当日、26日には、衆議院の前を埋めつくした人びとの怒りの声が永田町に響き渡った。この日、特定秘密保護法案の衆院強行採決阻止へ、国会正門前や官邸前などを含めて巨万の人びとが国会周辺を包囲した。
「知る権利を奪うな/秘密保護法はNO!」の横断幕を掲げた北海道教職員組合をはじめとする100人もの北海道上京団の朝からの座り込みや、21日の官邸前昼集会を皮切りに「労働者も秘密法に反対です」と訴えて闘う全日建運輸連帯労組、全港湾、新聞労連の組合員などの闘いとともに、多くの労組や市民が結集して、午前11時過ぎの衆院国家安全保障特別委員会での強行採決を弾劾した。
午後には、委員会採決強行の知らせを聞いた人びとが衆院第2議員会館前に続々と結集し、「伊吹(衆院議長)は強行採決やめろ!」「戦争国家は許さないぞ」と声を張り上げた。自公与党は、午後1時過ぎにも衆院本会議採決を狙っていたが、国会前を埋めつくす怒りの声に押されて本会議が夜までストップした。
夜の日比谷野音での反原発集会は、原発情報隠しや福島公聴会をめぐる圧倒的反対の声を踏みにじっての秘密法採決強行への怒りの中、完全に秘密保護法反対運動と一体で打ち抜かれた。
午後8時過ぎ、本会議での採決強行の報に対し、数百人もの人びとが衆議院議員面会所前になだれ込み、「賛成した議員は出てこい、採決を撤回しろ! 法案絶対反対!」と怒りの実力抗議をたたきつけた。
集会のまとめでは「99年の盗聴法阻止闘争は、参院段階で一挙に広がった。さらに周りの仲間に呼びかけ、国会を包囲しよう」と訴えられた。 安倍政権は、予想をはるかに超える秘密保護法案への怒りの大爆発に追いつめられている。11月29日にも首相官邸前で激しい怒りがたたきつけられた。秘密保護法への怒りの大爆発は不可避だ。戦争司令塔=NSC法案成立と秘密保護法衆院採決を徹底弾劾し、安倍政権打倒へ突き進もう。国鉄闘争を軸とした階級的労働運動の推進で、反原発闘争・星野闘争とともに巨大な改憲阻止決戦を爆発させよう。
(写真上 「百万人署名運動」の主催で行われた特定秘密保護法反対デモ。新橋駅前を行く【11月22日】)
(写真下 強行採決されたその日に衆院第2議員会館前に集まり抗議する人びと【11月26日】)
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週刊『三里塚』(S885号1面3)(2013/12/09)
「全証拠開示で再審勝利を」
12・1星野全国集会が宣言
12月1日東京永田町・星陵会館において、680人の参加で星野全国集会が開催され、「全証拠を開示させ再審勝利へ」、必ず星野文昭さんを奪還する決意を固めた。
司会が、壇上に掲げられた弟の星野修三さんの描いた直近の星野文昭さんの似顔絵の紹介をした後、開会のあいさつを共同代表・戸村裕実さんが行った。続いて星野暁子さんが文昭さんのメッセージを読み上げた。「愛・絆・団結の力で、すべての闘いと一つになり、どんな困難・試練も人間本来の未来を実現する糧としてのりこえ、勝利しましょう」のメッセージに、会場は深い感動に包まれた。暁子さんは、「今年は今まで以上に獄内外一体となっている。絆で愛し合い、無期刑そのものを打ち破る。国鉄・反原発闘争一体で、星野奪還をかちとりましょう」と力強く発言した。
「星野文昭さんを取り戻す会・九州」結成の報告として秋山勝行さんが「これから九州が最先頭に立つ」と決意を語り、続いて岩手での初の絵画展の報告がなされた。
再審弁護団の岩井信・和久田修・藤田城治・酒井健雄さんの各弁護士からそれぞれ報告を受け、弁護団長の鈴木達夫さんは学習会の資料「証拠開示の理論と現段階」を参考に9月30日提出の弁護団意見書を解説し、検察が隠し持っている第3者の目撃証言などの開示で星野デッチ上げを証明できることを訴えた。
事務局からの報告で金山克己さんは、「2013年の闘いで星野奪還の展望を開いたことを確認し、全証拠開示大運動で街頭に打って出よう」と提起した。カンパアピールをはさんで闘う決意が次々と表明された。全国労働組合交流センターの辻川慎一さんは「国鉄闘争と星野闘争は一体だ」と発言し、全学連書記長・坂野陽平さん、すべての原発いますぐなくそう全国会議(NAZEN)の織田陽介さん、沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会・和田邦子さん、徳島星野文昭さんを救う会・元木美起子さん、奥深山さんの免訴を実現する会・大塚正之さんが決意表明した。革共同からは鎌田雅志同志が、「全員が星野同志となって国鉄・福島・星野の三大闘争で2014年闘おう」と呼びかけた。特別アピールで福島の椎名千恵子さんが訴えた。椎名さんは「怒りで3・11フクシマ行動を立ち上げた。星野闘争を反原発闘争の軸にすえる」と発言した。続いて、満場の拍手の中、星野暁子さん・星野修三さん・星野誉夫さんが登壇し、家族のあいさつをそれぞれが行った。
閉会のあいさつは沖縄の平良修牧師。「すばらしい集会だった。人間らしい生き様、人間を大事にする解放の運動だ」と結んだ。最後に事務局が、「絶叫デモはテロ」なる言葉をとらえて「支配階級を恐れさせる絶叫デモをやろう」と意気を上げる行動方針を提起した。これを受けデモは、永田町から赤坂を通り、新橋駅まで貫徹した。
この集会デモには反対同盟から伊藤信晴さんと宮本麻子さんが参加した。また北原鉱治事務局長が「決戦の三里塚の地に1日も早く星野君が立てる日が来るよう全力でがんばる」とメッセージを寄せ、司会が読み上げた。星野さんは、10・20三里塚集会メッセージで「市東さんの決起は、フクシマの、そして全国・全世界の労働者の希望だ。国鉄・反原発・三里塚の闘いを一体に闘おう」と訴えている。代執行闘争を闘った星野さんをただちに取り戻そう。
(写真 680人を結集して大成功した星野全国集会【12月1日 東京・星陵会館】)
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週刊『三里塚』(S885号1面4)(2013/12/09)
とられてたまるか農地・いのち
市東さんの会がシンポ
「裁判所ゆさぶる闘いを」
11月24日、「市東さんの農地取り上げに反対する会」が主催する「取られてたまるか!農地・いのち」と題するシンポが千葉県教育会館で開かれ120人が参加した。(写真)
第1部では元立教大学教授・石原健二さんの「農は誰のためのものなのか?――失われた公共性の復権をもとめて」と題した講演と、反対同盟顧問弁護団による農地裁判争点の解説とおよび控訴審への取り組み報告が行われた。
第2部では、市東孝雄さん本人が、インタビューに答える形で語った。一審判決について感想を聞かれると、「空港会社が千葉地裁におまかせで出させた不当な判決。国策裁判には負けられない」ときっぱり。控訴審に向けて「勝てると思っている。裁判所をゆさぶる闘いを。弁護士さんとともにがんばる。霞が関に攻め上る。裁判所を二重にとりまくほどの人が詰めかけてほしい」と訴えた。
続いて、福島、山梨、千葉の農民が発言に立ち、質疑応答ののち、市東さんの農地を守る沖縄の会、群馬・市東さんの農地を守る会が発言した。最後に事務局が「私たちは負けない。勝つまで闘うから!」と結び、会場全体から拍手を浴びた。
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週刊『三里塚』(S885号1面5)(2013/12/09)
団結街道
韓国から三里塚へ7回目の訪問を歓迎し、今年も交流を深めることができた。ところでハングルでは、4文字熟語でも日本語と同じものがあって驚く。先日「糟糠(そうこう)の妻」という言葉がそのままハングルになっているのを見てびっくりした。「貧しい時から共に苦労を重ねた妻」という意味だが、こんな言葉を知っている日本人も今では少ないだろう。読み方はハングルの漢字読みのため日本の発音とぜんぜん違うが、漢字はまったく一緒だ▼「天高馬肥(チョンゴマビ)」というのもあった。想像つくだろうか。「天高く馬肥ゆる秋」。これらは朝鮮半島から日本に入ってきたのだろう▼しかし、似ているからと言って簡単にはいかないのが辛いところ。特に発音が難しい。ハングルではパッチムと呼ばれる子音に苦労する▼単語の最後に来る子音のことで、日本語にはない。しかも大抵の学習者が英語の子音と混同するから厄介だ。英語の子音は破裂音が出るがハングルのパッチムは一切音が聞こえない▼ある韓国人を紹介され姓を聞いても「パ」としか聞こえない。「パ」という姓があったかな? ととまどっていると「朴=パク」さんであることが分かった。「パク」の「ク」は音が聞こえない。だから「パ」▼酒に関してもそっくりの言葉がある。ハングルで大酒飲みのことは「スルゴレ」。スルは酒、ゴレは鯨。日本語でも大酒を飲むことを確か鯨飲(げいいん)と言う。似ている。
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週刊『三里塚』(S885号1面6)(2013/12/09)
闘いの言葉
敵国を欺く前に自国民をだますのが戦争の秘訣。国民を脅して見ざる、言わざる、聞かざるにする3ザル法が必要。秘密保護法がこれだ。
11月28日 ジャーナリスト・むのたけじさん
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週刊『三里塚』(S885号1面7)(2013/12/09)
《三里塚闘争裁判》
●12月10日(火) 団結街道裁判 午前10時30分
●12月16日(月) 第3誘導路裁判 午後1時30分
●1月22日(水) 天神峰やぐら裁判 午前10時30分
●3月6日(木) 鈴木さん一坪裁判 午前10時30分
(いずれも千葉地裁)
●3月26日(水)午後2時 市東さん農地裁判控訴審
東京高裁
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週刊『三里塚』(S885号2面1)(2013/12/09)
全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ
東北大集会に参加
新執行部選の勝利へ
全学連三里塚現地行動隊長
11月26日、東北大学川内キャンパスで「ブラック企業」化宣言=「里見ビジョン」粉砕の東北大集会が開かれ現地行動隊も参加してきました。
東北大学は今年、全国第2位の「ブラック企業」として「特別賞」を受賞しています。100時間を超える残業、「若い駒を探してください」と遺書を残しての研究者の自殺、論文の盗用、データの捏造…。国立大学の法人化以降、大学が企業の金儲けのための場となり、ついに「ブラック企業」という認定をされたのです。
こうした中での「里見ビジョン」とは、安倍政権の戦争・改憲に向けた「大学改革と連携」して、「命より金」の社会にするために、学問を買収し、大学を国家と企業に従属させるための運営方針です。その象徴が、東北電力会長の高橋宏明が経営協議会に、室月淳(医学研究科教授)が福島県民健康調査管理委員会に入ったことです。福島県で発生している小児性甲状腺ガンを隠蔽し、福島県民を切り捨て、政府・東電の責任を免罪するために東北大学の権威を使おうというのです。このような犯罪行為に対して東北大学を先頭に全国から立ち上がりました。
昼集会で、青野弘明・東北大学生自治会委員長の「大学のあり方は学生の力で変えることができる。学生の力で社会も大学もひっくり返していこう」のアピールを先頭に、法政大学・広島大学・京都大学の仲間、さらに飛び入りの東北大生が「こんなことを見過ごすことはできない。考え、行動し、団結しよう」と呼びかけるなど圧倒的な盛り上がりを実現しました。その後、学生支援課までデモ行進をおこない、申し入れを行ったところ、なんと当局はすべてのカーテンを閉め、窓口を封鎖してきました。学生の主体性を無視し、企業の言いなりとなる大学のあり方に対して弾劾のシュプレヒコールをたたきつけました。
夕方の集会で、「ふくしま共同診療所」の医師は侵略の軍医作りに加担する防衛医科大学を弾劾し闘った経験を踏まえ、次のように訴えました。「政府は20_シーベルトでも帰そうとしている。未来にわたって健康被害は出ないと医者でもない安倍がなぜ言えるのか。すでに4千人に一人の割合で甲状腺がんが出ている。1500人以上の震災関連死が出ている。安倍の発言はこの現実をないと宣言するものだ。健康管理調査委員会は、お母さんたちがデータを要求しても出さない。こうした状況を突破するために診療所をつくった。避難が基本だ。保養も必要。しかし、逃げ切れない人たちの医療、それを保険でやることをかちとった。持続的な取り組みが大事だ。若い人の創造力に期待する」。全学連はフクシマの怒りとともに来年の3・11闘争に向け闘う。集会の大成功をもって新執行部選挙が11月28日〜12月6日まで闘われています。現地行動隊も合流し、サークル丸ごとの決起も生み出しています。共に闘おう!
(写真 里見ビジョンと対決して闘われた11・26東北大学闘争【仙台市】)
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週刊『三里塚』(S885号2面2)(2013/12/09)
没後100年 田中正造の遺したもの
谷中村は生きている
足尾銅山鉱毒事件を告発した田中正造の没後100年。歴史は決して消されることなく谷中村は生きている。彼が命をささげた事業のために、彼によって命を与えられた革命を陸続と生み出しながら。
(写真 没後100年の田中正造の写真。戦前戦後の農民闘争の先駆者となった)
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足尾銅山鉱毒事件は日本初の大公害事件と言われ、銅山の開発により排煙、鉱毒ガス、鉱毒水などの有害物質が群馬県と栃木県の渡良瀬川周辺へと流れ出し、鮎の大量死、稲の立ち枯れなど農民に著しい影響をもたらした。(1973年に閉山して以降も1980年代まで精錬所は創業し続け、いまだに鉱毒分の流出は続いている。3・11東日本大震災で堆積場の一つが崩壊、渡良瀬川に流れ込み下流で基準値を超える鉛が検出されている)
このことに激怒した農民たちは、東京まで何度も何千人という規模で、当時の表現で「押し出し」と呼ばれる請願行動を行った。1900年の2月23日には、途中で合流した農民も含めると1万2千人が群馬県川俣村で警官隊と衝突した。被害民たちに殴る蹴るの暴行を加え上京を阻止したばかりか、兇徒聚衆罪(旧刑法)で検挙した。この川俣事件に怒った正造は議会で質問に立ったが、総理大臣・山縣有朋は「質問の意味がわからない」と答弁を拒否した。正造は憲政本党を離党。この事件の公判中にあくびをしたことをもって官吏侮辱罪に問われ裁判にかけられる。有罪判決を天皇への直訴事件後に受け41日間の服役を強いられる。その後も、農民たちは判決にあわせて二度にわたる大規模な「押し出し」を行った。
こうした農民の抵抗をつぶすために政府は運動が盛んで正造の住んでいる拠点である谷中村の廃村を決める。その武器が土地収用法だった。1900年に改正された土地収用法は、国家が特定の公共事業に対して、その所有権や使用権を持っているものから強制的に土地を収用できる法律だ。谷中村をつぶして貯水池をつくるのは「公共」事業だから、村民の意思にかかわりなく土地を取り上げようというのだ。
1907年1月、2年前まで古河鉱業の副社長だった原敬は、法律を所管する内務大臣として、歴史上初の土地収用法の大規模適用を認定する公告を出した。政界・財界の露骨な癒着による許しがたい犯罪行為だ。しかし、正造らは強制破壊当日まで住み続け抵抗した。
これと時を同じくして労働運動も爆発する。1907年2月、賃上げなど労働条件の改善を掲げた労働者が、鉱山施設に放火、ダイナマイトを爆発させ暴動に立ち上がった。
銅山側はいったん全員解雇・選別再雇用を行ったが2割の賃上げを飲まざるを得なかった。足尾暴動事件は、6月に別子銅山へと飛び火した。
直接的なつながりはなかったようだが、鉱毒を出す「加害者」の側で働く坑夫が鉱毒に苦しむ「被害者」の側の農民のことを考え、両者が団結して立ち上がっていく展望はあったのだ。
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こうした中で多くの革命家が谷中村にひきつけられ現地に駆けつけた。当時19歳の荒畑寒村もその一人だ。寒村は処女作『谷中村滅亡史』で国家・資本の犯罪手口について怒りをもって描いた。「加害者である企業と政府は、被害の存在を全面否定する。否定しきれなくなると、原因は不明であり、調査中だと逃げる。因果関係が明らかになり、逃げ切れなくなると、危険を過小視して、政府には汚染を取り締まる権限や法律がないと言い張る」。行政の仲介による涙金での示談(以前、以後の鉱毒被害の請求権を放棄するという内容)の強要。「専門家」による公害対策ではない世論対策…。寒村は「銅が人間を食った」と評し、「ああ悪虐なる政府と、暴戻(道理に反する)なる資本家階級とを絶滅せよ、平民の膏血(地と脂)を以て彩られたる、彼らの主権者の冠を破砕せよ。而して復讐の冠を以て、その頭を飾らしめよ」と締めくくり発禁処分を受けた。内村鑑三や河上肇らも支援した。
故戸村一作反対同盟委員長は「かつての谷中村のように、三里塚からもまた多くの革命家を生み出していくであろう。否、現実に生み出しつつある。谷中村闘争は歴然と三里塚闘争に受け継がれ、日米共同の帝国主義とその代弁者自民党政権といよいよ立ち討ちする期が到来した」と谷中村の仇討ちを三里塚において果たそうと熱烈に訴えた。
そして今、大恐慌―3・11情勢は、新自由主義の全面崩壊を引き起こし、多くの労働者・農民・学生が生きるための闘いに立ち上がっている。三里塚闘争は47年にわたる闘いで、足尾銅山で果たしえなかった労農同盟を勝ち取り、土地強奪の最後の手段、伝家の宝刀と言われた土地収用法を失効させ、新たな段階へ突入している。
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北原鉱治事務局長は、かつて自らが出演した映画「襤褸の旗」(田中正造がモデル)のシナリオを読み、「たたかいはたとえ一人になっても最後までやりぬくべきものだと覚悟をせまるものでした。足尾鉱毒闘争は権力の弾圧と金に負けたんですが、三十年でもがんばりぬくという人間がもう一人いればおそらく勝利したかもしれないと私は思うのです」と述べている。
三里塚闘争には生き方をかけた闘いの歴史がある。一人の革命家の存在が時代を拓く。いざ決戦の三里塚へ。
(写真 1900年に起きた川俣弾圧事件の記念碑)
《田中正造年譜》
1841 田中正造誕生
1871 上役暗殺の疑いで投獄。入獄2年9か月。
1890 第1回衆議院議員選挙に当選、以後6回連続当選。
1896 第9議会において前年古河と鉱毒被害民の間で取り交された永久示談の不当性を追求。
1897 足尾銅山鉱毒被害民、3回に渡って大挙押し出し(抗議行動)。
1900 川俣事件発生。
1901 第14回議会において足尾鉱毒被害民の請願運動弾圧(川俣事件)につき衆議院で質問を行い政府を追及。田中正造、衆議院議員を辞職。
1902 足尾鉱毒被害救済のため明治天皇に直訴。
1904 谷中村問題に専念のため、以後、同村川鍋岩五郎方に寄留する。
1913 田中正造(73)、没す。
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週刊『三里塚』(S885号2面3)(2013/12/09)
成田の軍事使用弾劾
11・27 米軍用デルタ機が飛来
11月27日、グアムの米アメリカ空軍アンダーセン基地から成田空港に向かっていた米軍チャーター機デルタ航空8821便が、「油圧系統の不具合」で同8時40分ごろ、成田に緊急着陸したとの報道が行われた。同機は日本時間の同5時10分ごろ、アンダーセン基地を離陸。航空機自体を運ぶための飛行で、乗員12人が搭乗、乗客は乗っていなかったという。
一見、民間機の飛行に見えるが同デルタ機は事実上の軍事飛行だ。アメリカ軍は「民間予備空輸隊(CRAF)」という民間機動員制度をもっており、アメリカの主要航空会社はすべてこの軍事動員に組み込まれている。1990年の湾岸戦争では、砂漠の盾作戦において世界各地より中東へ輸送された兵員のうち3分の2、空輸貨物のうち4分の1を担当した。
今回のデルタ航空機もこのCRAFによって飛行してきたものと見てまちがいない。「緊急着陸」などと言っているが、元々の飛行先が成田空港だった。緊急でなくても成田の軍事使用が前提とされていた。これは氷山の一角だ。今回のような軍事使用が日常的に行われている可能性が高い。成田の軍事使用粉砕の闘いを強めよう。
(写真 湾岸戦争時、兵員をイラクに輸送するアメリカン航空機)
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週刊『三里塚』(S885号2面4)(2013/12/09)
反TPPへ連続大集会
年内妥結阻止へ大同団結
TPP交渉の最大のヤマ場となる12月7日〜9日の閣僚会合(シンガポール)に向けて、日米のつばぜりあいが激しくなってきた。
11月19日から24日まで、アメリカのソルトレイクシティで12カ国の主席交渉官会議が行われ、並行して日米2国間協議の第4回会合が21日、22日の二日間東京で行われた。
さらに12月1日、東京でフロマン通商交渉代表部(USTR)代表と甘利明TPP担当相の会談が開かれた。日米協議では農産物関税をめぐる5項目(いわゆる聖域)に関する交渉と自動車をめぐる税制の変更などで、交渉が行われた。
すでに日本側は自動車問題でアメリカの関税撤廃を10年間猶予する、との大幅譲歩を行っている。オバマ政権はそれでも承服せず、軽自動車の税金優遇撤廃や安全規則の緩和でさらなる譲歩を求めて、バイデン副大統領、フロマンUSTR代表を送り込んできた。
アメリカの強硬姿勢に12月1日の会談で安倍政権側は、いったんは「決裂」とし、TPPに反対する労農学市民の怒りをそらす「ガス抜き」を試みた。しかし、山場のシンガポール会合では、年内妥結の強行にむけた攻撃が加速される模様だ。 反TPP闘争は正念場を迎えた。JAグループは、全国農協青年組織協議会(JA全青協)が街頭行動を展開し、12月3日、3500人規模の集会を開催して、農産物関税を守るよう訴えた。
12月8日には、東京日比谷野外音楽堂で、「TPP参加交渉からの脱退を求める大学教員の会」、主婦連合会、「TPPに反対する弁護士ネットワーク」3者の共催による「これでいいのか? TPP大行動」を行う。反対同盟も参加する予定だ。全力でTPP粉砕へ闘おう。
(写真 東京日比谷野外音楽堂で行われた「反TPP国民集会」。3500人が参加した【12月3日】)
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週刊『三里塚』(S885号2面5)(2013/12/09)
12・10団結街道〜12・16誘導路裁判へ
12・10天神峰団結街道裁判(第13回)は、前回9月24日に続いて民事第3部・多見谷寿郎裁判長のもとで行われる。
これまで被告・成田市側は、団結街道の廃止処分を決定した根拠として、「空港の公共性などから総合的に判断した」などという抽象的で曖昧な概念を主張したり、市道を廃止するにあたっての6つの類型論なるものを勝手にもち出してきて、「市道を廃道にした前例の類型に該当することを証明する」などとしてきた。
しかしこのことは破綻してしまい、「公共事業等の公益上の目的のために、必要な土地で路線を廃止しても支障ないと判断できる場合に該当する」という被告側の論拠が通用しなくなった。さらに、廃道の違法性を明らかにするために、営農に不可欠な市道を使用していた隣接住民の市東孝雄さんを無視して、国、県、周辺9市町、NAAの四者協議で路線廃止を決定するに至った経緯、具体的にどのような論議がなされたのかを追及して前回、その文書提出命令申立書を提出した。今回はこれらのことをめぐっての攻防となる。
騒音調査の成果
12・16第3誘導路裁判は、住民の人権・生活を著しく侵害している大騒音をめぐる攻防となっている。第3誘導路の供用による新たな騒音や飛行機が地上走行する時の騒音、さらに暫定滑走路に離着陸する時の大騒音などの実態を明らかにするために反対同盟は、先日、調査を行った。これを分析して松井利仁氏(北海道大学准教授)が来年2月までに調査報告書を提出し、法廷で明らかにする。同時に、第3誘導路をはじめ3本の誘導路の運用実態も明らかにし、営農破壊・生活破壊による市東さん追い出しのための攻撃にほかならない実態をつきつける。また、前回提出した飛行コース直下周辺の騒音被害や度重なる落下物事故など空港周辺住民の生活・安全破壊、生命の危機をもたらしている実態等もさらに追及して争う。
第3誘導路及び暫定滑走路の供用を直ちに停止させよう。年内最後の三里塚裁判だ。傍聴闘争への結集を訴える。
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週刊『三里塚』(S885号2面6)(2013/12/09)
北総の空の下で
規格化拒んで
不揃いの産直野菜
今年も残り1カ月、なのに畑は青々として師走の風景ではありません。「白菜が巻かないんだよなあ。」と市東さん。周辺の農家でも同じ話を聞きます。白菜を待ち望む声が多く、きれいに出そろって成長しているだけに気がもめます。白菜は、凍らないよう身を守るために、巻いて中に糖を蓄えます。中心部分ほど甘味が強く、サラダなどの生食でも意外に美味しい!
“霜という仕上げのスパイス待つ白菜”
収穫作業では、野菜の一部を規格外ではねることになります。割れたり虫食いや曲がりのひどい物、大き過ぎ小さ過ぎ、二股の大根人参、たこ足のごぼう等々…。そのほとんどは農家や手伝った人たちの食用になります。 ゆでた小ジャガの外側をサッと揚げて、たれをからめた一品は私の定番料理。さつま芋をアルミに包んでストーブの上で焼き芋にするには、はねた小芋が手頃です。産直野菜に市販品のような厳しい規格はありません。見た目より味と安全が優先するからです。虫食いは無農薬の証し、不ぞろいは自然界では当たりまえのことです。 規格をそろえて洗って包装までした日本の市販野菜は、世界を見渡しても特異な存在だそうです。例えばアメリカでは、山積みのほうれん草を各自が袋に詰め込んで買うとか。
“規格化を拒むキュウリの瑞々し”
十亀弘史さんの句集スパナの一句が好きです。これは人にも当てはまりますよね。旬の人山本太郎さんとか。
北里一枝
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週刊『三里塚』(S885号2面7)(2013/12/09)
第4回テント裁判
萩原さんが傍聴参加
11月29日、経済産業省が撤去を求めて提訴している脱原発テント裁判に三里塚から萩原進事務局次長が参加した。今回で第4回目の弁論。午後1時からの裁判所前抗議行動につづいて弁論闘争へ。萩原さんも入廷した。弁論では渕上太郎、正清太一の両被告人が提訴を弾劾し、却下を求める意見陳述を行った。渕上さんは、政府・経産省、東京電力に対して、「本件は、まったく原発大事故に反省もせず責任も取らない東京電力を全面的に擁護する経産省(国)が原告であることによって、最も反社会的、非民主主義的な民事訴訟となっている」と弾劾しつつ、「われわれ経産省前テントひろばは、福島の被害者の立場に立って、経産省に対して告発してきた」「問題は原発そのものの問題である」と強調した。
そして「にもかかわらず、原発大事故の重大な責任を負う経産省・国が、一片の国有地問題で訴訟を起こすとは、問題のすり替え、矮小化の何ものでもない。原告は自らの反省を込めて本訴訟を直ちに取り下げるべきことを、改めて強く要求するものである」と結び、経産省、裁判所を圧倒した。
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週刊『三里塚』(S885号2面8)(2013/12/09)
三芝百景 三里塚現地日誌 2013
11月20日(水)〜12月3日(火)
●特定秘密保護法反対の集会が東京日比谷野外音楽堂で闘われ、三里塚現闘員も参加した。会場をあふれた人数も含めて1万人を超えた参加者は、口々に同法への怒りを叫んだ。(21日)
●東京高裁の貝阿彌裁判長は、市東さんの農地裁判・控訴審について、第1回弁論を3月26日に行うと期日指定した。(22日)
●市東さんの農地取り上げに反対する会が、元立教大学教授・石原健二さんを講師にシンポジウムを開催した。会場には120人の人びとが集まり、農地裁判の控訴審闘争勝利に向けて熱い論議を行った。(24日=1面に記事)
●首都圏9都県市頂上会議が行われ、羽田と成田を結ぶ「都心直結線」の推進を訴えた。(25日)
●アメリカ軍チャーターのデルタ航空機がグアムのアンダーセン基地から成田空港に飛来した。(27日=2面に記事)
●三里塚闘争支援連連絡会議が京成成田駅頭で恒例の街宣活動。「安倍政権による秘密保護法強行採決を弾劾する」と書いたビラをまき、アピールした。また、市東さんの農地裁判控訴審が来年3月26日に決まったことも訴えた。(28日)
●萩原進事務局次長は、東京地裁で行われたテント裁判第4回弁論闘争に参加した。(29日=写真=2面に記事)
●星野全国集会が東京・星陵会館で行われ、680人の結集で成功した。反対同盟、三里塚現闘、全学連行動隊も参加した。(12月1日=1面に記事)
●TPPに関する日米協議が行われたが、決裂した。甘利明・環太平洋連携協定担当相が、米通商代表部(USTR)のフロマン代表と東京都内で会談し、TPPの関税協議をめぐる日本の重要5項目の扱いを中心に協議したが物別れに終わった。(1日)
●農林水産団体や消費者団体が日比谷野外音楽堂で「TPP決議の実現を求める国民集会」を開き、3500人が結集して安倍政権に抗議の声を上げた。(3日)
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