新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 石破政権打倒を へ理屈だらけの判決 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

週刊『三里塚』02頁(1157号02面02)(2025/04/14)


新版・現闘員奮闘中!日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 石破政権打倒を
 へ理屈だらけの判決
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 京成成田駅前で学生が情宣【26日】)

 3月24日の耕作権裁判の判決は、農地強奪にお墨付きを与えるとんでもない不当判決でした。
 市東さん側の主張の一切が無視され、踏みにじられました。明け渡しを求める農地の位置特定の誤り、位置特定に関する「同意書」と「境界確認書」の市東東市さんの署名の偽造、無いはずがない用地交渉の記録文書の隠ぺい、小作権者である東市さんの同意のない底地買収とそれを秘密にして小作料を支払わせ続けた詐欺……。こうした空港会社による数々の違法・不法は不問に付され、屁理屈をこねくり回して農地を「明け渡せ」とされました。こんな判決は、到底許すことができません。
 裁判を振り返ると、裁判長が齊藤顕に代わった時点でこのような判決が構想されていたのだと思われてなりません。空港会社が位置特定の証拠とする「同意書」「境界確認書」の証拠能力は否定されたわけですが、それならば提訴の棄却も当然かと思いきや、今度は市東さんの側が賃借地の特定について立証する責任を負わされることにされてしまいました。そうして多大なる尽力でもってこの立証を行ったにもかかわらず、市東さんの賃貸借契約は面積の記載はあるが位置の特定はされていないと、判決はこれを全否定しました。
 この許しがたい農地強奪判決は、日本帝国主義の国家意思を体現したものです。中国侵略戦争に向けた国策として、反戦の砦(とりで)=三里塚闘争をたたきつぶそうと襲いかかってきているわけです。また羽田空港でも3000㍍滑走路2本と2500㍍滑走路2本のところ、成田空港は4000㍍1本と3500㍍2本の長大な滑走路を持つ巨大な軍事空港とすべく拡張工事が進められていて、これ自体が中国侵略戦争のための実体的な攻撃となっています。だからこそ、判決確定を待たずに執行できる仮執行宣言を付けることが狙われていましたが、この仮執行宣言は付けることができませんでした。
 3・30天神峰現地闘争において、全学連委員長の矢嶋さんは仮執行宣言を粉砕した勝利を高らかにアピールしました。
 昨年10月の三里塚全国集会で、「もし仮執行宣言が付けられた場合には直ちに行動隊を結成して闘う」と表明されていたとおり、3・24千葉地裁包囲闘争は、判決後にそのまま現地に入る準備で駆けつけた学生諸君を先頭に戦闘的に闘われました。この学生諸君は直ちに南台農地死守の実力攻防に突入する気概に満ち満ちていて、仮執行宣言が付かなかった場合はどうするか想定もしていなかったとか。こうした全学連の実力決起を先頭とした中国侵略戦争阻止の反戦闘争の力が、敵をして仮執行宣言を断念させたということなのです。
 それはすなわち、2027年にも勃発するものとして中国侵略戦争に向けた戦争準備に日帝・石破政権が突進している中で、反戦の砦=三里塚闘争をそれまでに圧殺してしまうことを断念させたに等しい勝利です。反動判決に対する怒りをバネにして控訴審では判決内容そのものを覆していく闘いに立ち上がるとともに、反戦闘争の先頭に立つ三里塚闘争の大発展に向けて奮闘していきたいと思います。
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