星野国賠で勝利判決 獄中死 国の責任認める

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(1157号01面03)(2025/04/14)


星野国賠で勝利判決
 獄中死 国の責任認める

(写真 国賠勝利の報告をする星野暁子さん【30日】)


 1971年11・14沖縄返還協定批准阻止渋谷闘争を闘い、「殺人罪」をでっち上げられ、無期懲役で服役中に獄死させられた星野文昭同志の国家賠償請求訴訟の判決が3月24日、東京地裁であった。民事第14部の村主隆行裁判長は、被告・国が適切な治療を怠ったことを認め、原告の星野暁子さんと兄弟2人に計約2200万円の損害賠償を命ずる判決を言い渡した。星野同志に肝臓がんの疑いがあることを知りながらそれを隠蔽(いんぺい)した徳島刑務所と手術した後適切な術後ケアを怠った東日本成人矯正医療センターによって星野同志の命が奪われたことを、裁判所が認めたのだ。
 5年間にわたる国家賠償請求訴訟の闘いは、原告と原告代理人の弁護団、支援者の闘いで、勝利を積み重ねてきたが、それが判決として確定した。画期的な勝利判決だ。
 裁判前には法務省ー東京地裁を包囲するデモが約100人で闘われ、三里塚から現闘の岸本豊和同志が参加した。
 裁判後の報告集会で暁子さんは、「国の責任を認めて、止血をしていれば文昭は今ここにいることができたという判決」と喜びを語り、最後まで闘う決意を述べた。
 三里塚闘争、70年安保・沖縄闘争を闘い、革命家としての不屈の獄中闘争を貫いた政治犯であるがゆえに国家権力によって虐殺された星野同志の遺志を引き継ぎ、新たな安保・沖縄闘争の内乱的爆発を勝ちとろう。
 大坂正明同志解放署名を集め、控訴審勝利、大坂同志即時奪還へ全力で闘おう!

このエントリーをはてなブックマークに追加