市東さんの南台農地を実力で守りぬこう 3・30天神峰現地闘争へ 反対同盟が最後の奮闘を呼びかけ
市東さんの南台農地を実力で守りぬこう
3・30天神峰現地闘争へ
反対同盟が最後の奮闘を呼びかけ
米帝トランプ政権は鉄鋼・アルミニウム関連の輸入品に25%の追加関税をついに発動した。世界経済の収縮・分裂・ブロック化の矛盾の爆発はいよいよこれからだ。英独仏など欧州帝国主義はウクライナ戦争で「脱米軍依存」を進める以外ないことが鮮明となる中、軍備拡張へと一気にかじを切り、「経済の軍事化」、軍需産業への傾斜はますます加速している。日帝・石破は対日争闘戦の激しさに顔面蒼白となりつつ、自らの延命のために日米安保の大転換をかけて「統合作戦司令部」の設置、中国本土に届く長射程ミサイルの配備など中国侵略戦争に向けた準備を急ピッチで進めている。三里塚芝山連合空港反対同盟は、この情勢のもとで、「反戦の砦(とりで)」の名にかけて、市東孝雄さんの南台農地を守る大決戦を呼びかけ、連日全力で奮闘している。3・24耕作権裁判一審判決を迎え撃ち、3・30天神峰現地闘争へ立ち上がろう。
3・8国際婦人デー闘争
女性が反戦闘争の先頭に

「女性の力で革命を! 中国への侵略戦争を止めよう 3・8国際婦人デー集会」が3月9日、東京・杉並で行われ、300人が集まった。反対同盟の宮本麻子さんが参加し、連帯アピール。
洞口朋子杉並区議会議員が基調報告の第1を、矢嶋尋全学連委員長が第2を提起した。
洞口区議は、「本日の闘いを中国侵略戦争阻止、女性とセクシャル・マイノリティーへの差別・抑圧の根源である資本主義・帝国主義打倒の革命の扉をこじ開ける出発点としよう」「アジア侵略に加担した戦前の女性運動を乗り越え、階級支配を廃絶し、私有財産制と家父長制、天皇制を粉砕する中に、女性解放の道がある」と訴え、4・27渋谷デモ、5月沖縄現地闘争、6・14芝公園への大結集を呼びかけた。
矢嶋委員長は運動内で発生した重大な女性差別事件について、「当該の人生をかけた告発と連帯し、女性解放闘争と反戦闘争を一体的に闘い抜ける運動への飛躍を」「女性解放闘争の前進のための重要な契機の一つが、特に男性が女性差別の実態について具体的に認識すること。もう一つが、自己解放の主体として女性の層としての決起。政治闘争・大衆的実力闘争を通して政治と暴力を奪還していくことが革命と真の女性解放の現実性を切り開く」と訴えた。
当該の女性は「今度は共に闘いたいと決起した」「運動体の許しがたい女性差別の現状を変革する。それを強制する力が自分たちにある」と訴えた。
集会後のデモが意気高くかちとられた。
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軍事空港建設阻止を
婦人行動隊 宮本麻子さん

今までにない解放感を感じています。私の前に女性差別について話してくださった方々、感謝します。このような問題について仲間の中においても話しづらい、男性はわかってくれるのだろうかという迷い、不信なんかも自分にあったわけですね。でもそうじゃない。仲間を信じて自分を変えて、全体で変わっていくということが確認された。全学連の亀井副委員長が言ったように、女性解放がない革命もないし、革命のない女性解放もありません。
米トランプは中国侵略戦争へ向かっています。石破政権も軍事費を増強し、沖縄・南西諸島を軍事要塞化し、中国侵略戦争を狙っています。もっとも重要なことは中国侵略戦争の要となるこの日本帝国主義を打倒する闘いです。反戦の砦=三里塚に駆けつけて共に闘いましょう。三里塚は59年間、政府の横暴な土地取り上げ、戦争への道に反対して闘ってきました。闘いの当初は古い農村体制であったわけですけれども、家族ぐるみで立ち上がり、政府・機動隊に体を張って挑んできました。
今、市東さんの南台農地が焦点になっています。3月24日、みなで裁判所を取り囲み、まっとうな判決を出させましょう。2年前、政府・NAAは天神峰農地を強制的に取り上げました。多くの学生、市民とともに反対同盟も夜を徹して闘いぬきました。今度こそ南台農地を守りぬき、市東さんの農民としての権利を守るとともに、巨大軍事空港化を阻止しましょう。3・30天神峰現地闘争に今までを倍する多くの方の結集を呼びかけます。女性こそ闘いの先頭に立ちましょう。
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3・11反原発福島行動'25
再稼働・核武装を許さず

「3・11反原発福島行動25」が3月11日、郡山市内で開かれ、485人が集まった。反対同盟の伊藤信晴さん、婦人行動隊の宮本麻子さん、木内敦子さんが参加し、伊藤さんが連帯アピール。
原発事故によって避難生活を送る住民は3万人以上。小児甲状腺がんなど被曝被害は拡大し続けている。福島だけが認容年間追加被曝線量の基準が他の地域の20倍の20㍉シーベルト以下。そこに今も70~80万人が住む。放射能汚染水は垂れ流され、汚染土もばらまかれようとしている。
「福島は何も復興していない。廃炉の道筋を聞きたい。いつ終わるのか」(新地町漁民の小野春雄さん)。「山菜なども食べられそうにない」(全国農民会議共同代表 鈴木光一郎さん)。
あまりにつらい現実と向き合えなかったという福島の青年労働者は、「当事者が『事故をなかったこと』にしてくれることほど国や東電に好都合なことはない。国家権力の策略にはまり加担していたも同然だと気づいた。この悔しさを胸に刻み闘う」と語った。
石破は「原子力の最大限活用」を掲げた第7次エネルギー基本計画を決定し、核武装(原発・核燃サイクル再稼働)へと突き進んでいる。
「石破は福島の地を踏むな!」(3・11実行委共同代表・椎名千恵子さん)。「フクシマは帝国主義戦争と核・原子力の反人民性を永遠に刻印する地であり、戦争と核に絶対反対で闘う拠点」(長沢宏同事務局長、基調報告)。「原発の時代を終わらせる」(希望の牧場・吉沢正巳さん)。
集会後、フクシマの怒りを体現し、郡山駅前までデモ行進。京大弾圧を粉砕した全学連がデモ隊をけん引した。
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農地死守の原則貫き
事務局員 伊藤信晴さん

三里塚も決戦に入りました。2011年3・11から14年。今なお3万人もの住民の方が追い出され、さらには健康被害はこれから本格的になろうと。そういう中で政府は第7次エネルギー基本計画を決め、原発か再生可能エネルギーかの2項対立ではなくして、脱炭素のエネルギーとして最大限原発を使うと発表しました。こうした事態を見るときに、日帝が日帝である限り、この政策は核戦争に向かう政策であると言えると思います。
3月24日、19年闘いぬいた耕作権裁判が判決を迎えます。この裁判は、三里塚闘争の精神を一身に担い、体現しぬいた市東東市さんが亡くなっていることをいいことに、「境界確認書」「同意書」に東市さんが同意し署名したとでっちあげて、それを「証拠」に息子の市東孝雄さんに襲いかかるという、とんでもない裁判です。そういう意味では、本当に勝利判決しかないんです。どう考えても勝訴以外にありえない。
しかし、今の成田の現状は空港機能強化策に見られるように、国は成田を中国侵略戦争に向けた兵站(へいたん)基地として徹底的に作り上げようとしています。一昨年のあの市東さんの天神峰農地強奪に見られるように、国家的な意思として反対同盟をつぶすという強い動き、衝動が現れております。3・24千葉地裁の判決も予断を許しません。
私たちは今こそ、成田の軍事空港粉砕、農地死守・実力闘争の原則を打ち固めて、この決戦に立ち向かおうと思っています。3・24千葉地裁、3・30三里塚現地闘争に結集をお願いします。
