天神峰2010年5月の闘い 「俺たちは本気だ」 市東さん 閉鎖看板設置と不当逮捕に猛反撃

週刊『三里塚』02頁(1155号02面03)(2025/03/10)


天神峰2010年5月の闘い
 「俺たちは本気だ」 市東さん
 閉鎖看板設置と不当逮捕に猛反撃

(写真 不当逮捕される市東さんと猛抗議する萩原進事務局次長【5月17日】)

(写真 第3誘導路公聴会粉砕デモに立った萩原富夫さん、鈴木謙太郎さん)


 2010年5月17日、千葉県警は団結街道の「閉鎖通告」看板の設置に抗議した市東孝雄さんを不当逮捕し、同24日の第3誘導路公聴会粉砕デモに立った萩原富夫さんを逮捕した。市東さん追い出しのための凶暴な団結街道封鎖攻撃に対し、反対同盟はすさまじい反撃に立ち、実力闘争の真骨頂を示した。本紙800号掲載の記事を再録します。
 5月17日午後3時ごろ、団結街道の北端であるナリタゴルフコース脇でNAAと下請け業者が5月20日からの団結街道閉鎖を通告する看板を立て始めた。そのグループが3時45分、何と市東さんの家の横で同じ看板を立て始めたのだ。
 市東宅当番から通報を受けた市東さんはゴルフ場先にある「堀ノ内の畑」からとって返し、この作業に対して猛然と抗議を始めた。「ここは生活道路であり営農道路だ。使っている人間がいるのに閉鎖するとは生活破壊だっ!」。NAAと業者が逃げ去るときびすを接して機動隊が来、公安警察がかけつけ、4時30分、市東さんを「器物損壊」罪で不当逮捕したのだ。
 ここへ急を聞いてかけつけた萩原進さんら反対同盟、現地支援多数がおしかけ、市東さんの身柄防衛をめぐる肉弾戦となった。萩原さんは必死の形相で機動隊・公安警察に対決し「市東さんを逮捕するなら俺も一緒に逮捕しろ」と、市東さんの腕と手錠の間に我が腕を差し込んで、身柄拘束と対峙した。現闘員も「こんな違法な閉鎖があるか。団結街道閉鎖は断じて認められない」「市東さんの抗議は正当だ」と権力に立ちふさがった。
 団結街道に横付けしたパトカーに乗せることはとても無理と判断した権力は、市東さんを小見川県道脇に止めてある機動隊ワゴン車まで移動させ、それに押し込もうと策動した。この時、第2波でかけつけた現闘員が市東さんの身柄防衛に決起した。この中で1人が「公務執行妨害罪」で不当逮捕されたのだ。
 市東さんと現闘員が成田警察署に連行されたのを受けて、抗議団が組織され、ただちに成田署へ急行した。宣伝カーが成田署周辺をありったけの怒りを込めて不当逮捕弾劾の宣伝を行う。
 野戦病院の同志は「差し入れをさせろ」と猛抗議、認めさせた。
 顧問弁護団の弁護士が東京からかけつけ市東さんの接見に入った。その間も警察署の入り口では押し問答がつづく。
 市東さんの離れでは午後9時から記者会見。市東さん逮捕の不当性を曇りなく明らかにした。
 市東さんは獄中から「私は元気。頑張るので外の皆さんも頑張ってください。これで、俺達が本気であることを空港会社に思い知らせることができた」との檄を発している。この輝きを増した市東さんの闘魂を見よ。

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