団結街道
週刊『三里塚』02頁(1155号01面06)(2025/03/10)
団結街道
今(4日)も鎮火のめどすら立たない岩手県大船渡市の山林火災。全国から駆けつけた2000人の消防団員が24時間体制で消火活動にあたっているが、「更なる機能強化」で狙われている成田空港の敷地面積=2100㌶を5日で焼き尽くした▼ホースが届かず水の入ったバッグを背負って水鉄砲のようなちゃちな機械でちまちま消すしかない現実に戦慄(せんりつ)を覚える。世界の山火事面積は20年前の2倍。高温、乾燥、少雪……。気候変動の影響に加え、少子高齢化で手入れが行き届かない日本の山林火災もこの5年間、年平均で1300件▼雨不足の影響で梅の開花も、野菜の生育もかつてなく遅れている。高騰の一途をたどる物価。乱高下する気温。不安定化する激動情勢に常に登場するのが階級融和が「公務」の天皇だ▼断絶の危機にある天皇家の皇位継承2位の悠仁が成年後、初の記者会見。早速、森林火災や能登半島地震に触れ「1日でも早く収まることを願って」などとのたまい、「国民に寄り添う」姿をアピール▼だが、2千万アジア人民を虐殺した侵略戦争は天皇の決断なしにはなかった。天皇の決断で戦争が引き延ばされ、沖縄戦での集団死や広島・長崎での被爆が強制された。その血塗られた歴史は決して消すことはできない▼戦後80年、天皇の沖縄・広島・長崎への訪問が狙われている。戦死者の英霊化を許さない反戦闘争の爆発で天皇来訪を阻止しよう。
