反戦の訴え新宿を席巻 ウクライナ開戦3年 全学連先頭にデモ

週刊『三里塚』02頁(1155号01面02)(2025/03/10)


反戦の訴え新宿を席巻
 ウクライナ開戦3年
 全学連先頭にデモ

(写真 全学連の矢嶋委員長の指揮でスクラムデモ【2月23日 東京都新宿区】)

 ウクライナ戦争から3年。「中国侵略戦争阻止! 戦争同盟粉砕! トランプ・石破を倒せ」を掲げた新宿反戦デモが2月23日、600人の結集で闘われた。主催は改憲・戦争阻止!大行進。反対同盟の伊藤信晴さん、宮本麻子さんが参加し、伊藤さんがアピールを行った。(別掲)
 基調報告は全学連の矢嶋尋委員長。没落するアメリカ帝国主義の中国侵略戦争への突進が現下の世界情勢の核心であることを明らかにし、沖縄の基地強化・軍事要塞化と闘う人々と連帯し、首都中枢・東京で日米安保粉砕、トランプ・石破打倒の内乱的な反戦闘争の爆発へ体を張って闘うことを呼びかけた。
 動労千葉の中村仁副委員長、動労総連合水戸の照沼靖功委員長が労働組合として反戦闘争をけん引する決意を語った。
 大行進沖縄の赤嶺知晃さんが宮古島への陸上自衛隊電子戦部隊配備実力阻止に立つと宣言。婦人民主クラブ全国協議会の川添望さんが、女性差別、戦争容認の天皇制粉砕を力強く訴えた。
 京大7学生奪還を闘う全学連の池之端紗衣書記次長が「100年前に治安維持法が適用された京都学連事件とまったく同じ戦時弾圧を共に打ち破ろう」と呼びかけ、首都圏の女子学生が「昨年の反戦デモで初めて生きる道を選択した。生き方をかけ中国侵略戦争阻止を」とアピール。
 デモの先頭は全学連のスクラム部隊。戦闘的なデモを貫徹した。
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日米首脳会談を弾劾する
 伊藤信晴さんの訴え

(写真 発言する反対同盟の伊藤信晴さん、宮本麻子さん)

 三里塚が本当にお世話になった京大生7人が不当逮捕されています。これは反戦闘争に対する弾圧です。本日の闘いを爆発させて早期に奪還しましょう。
 日本帝国主義・石破は2・7日米首脳会談を行い、「日米の新たな黄金時代に突入する」と発表しました。これは明らかに中国侵略戦争に向けて日米が共にさらに強固に突入していくという宣言にほかなりません。
 そもそもこの宣言をしたトランプはウクライナについて何と言っているのか。「レアアースの権利を譲れば軍事費を援助してやる」と。文字通り帝国主義者の本性をむき出しにして言いたい放題のことを言っています。生命力を欠いた資本主義の政治経済体制を守るために動員され、100万人以上の人が犠牲となり、国土を破壊し、人民に苦痛を強いた暴虐についてトランプは屁(へ)とも思っていません。私たちは絶対に許すわけにはいかないし、トランプ・石破を打倒するために、闘いぬくことを決意しようではありませんか。
 そうした中で千葉地裁は、市東孝雄さんの農地をめぐる耕作権裁判の判決日を3月24日に指定しました。
 三里塚闘争の精神を一身に担い体現した市東東市さん、その息子の孝雄さんに対する絶対に許すことのできない攻撃です。本当に大闘争を準備しなければなりません。
 こうした情勢の中で、私たちは今再び農民の決起を作り出していきましょう。労働者と農民の決起をもってわれわれに正義がある限り負けることはありません。
 正義を貫き通し、3・24千葉地裁包囲、3・30天神峰現地闘争への結集をよろしくお願いします。

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