解雇撤回、控訴審勝利へ 国鉄集会 戦争情勢との対決呼びかけ
解雇撤回、控訴審勝利へ
国鉄集会
戦争情勢との対決呼びかけ
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「国鉄分割・民営化で不当解雇から38年/2・9国鉄集会」が2月9日、都内で開かれ、470人が集まった。主催は国鉄闘争全国運動。三里塚反対同盟の伊藤信晴さん、婦人行動隊の宮本麻子さんが参加し、伊藤さんが連帯あいさつを行った。(別掲)
動労千葉の関道利委員長は基調報告で、世界戦争情勢の中、国鉄解雇撤回闘争は「今現在の攻防点」として高裁宛て新署名、裁判への総決起を訴えた。産業報国会への道を進む連合打倒を呼びかけ、3月ダイヤ改定に久留里線廃止阻止を掲げストライキを構えると宣言。さらに、沖縄・広島闘争への決起、大行進運動の発展、関生支部弾圧粉砕を訴え、中国侵略戦争を阻む階級的労働運動の再生を呼びかけた。
国鉄1047名解雇当該の中村仁動労千葉副委員長は、解雇撤回・JR復帰への決意をみなぎらせアピール。
国鉄解雇撤回・中国侵略戦争阻止へ決戦陣形がうち固められた。
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労農連帯強固に
反対同盟 伊藤信晴さん
耕作権裁判の判決日が3月24日になりました。足かけ19年のこの裁判は、市東孝雄さんを「不法耕作者」と決めつけて始まりました。三里塚闘争の真髄とも言うべき東市さん(孝雄さんの父)が「境界確認書」「同意書」に署名、押印したと。これを唯一の証拠として裁判は成り立っています。本当に許せない。
東市さんはどういう人だったのか。先ほど韓国の情勢について話がありましたが、1980年の光州蜂起のときに全国集会で東市さんは、決起を徹底的にたたえ、我々は前に進めなきゃいけないと言った。
東市さん自身、闘争の中でいろいろな攻撃を受けながらも3・8分裂の後に母屋を新築したり、成田用水決戦では、年配だからとみんなで闘争に行かないように説得したにもかかわらず、「おれは闘う」と決起し、逮捕された。三里塚の闘いを体現してきたこの東市さんが亡くなっていることをいいことに、やつらはでっち上げたんです。
三里塚闘争の根幹にかかわる闘いとしてこの裁判に何としても勝たなければならない。悪逆非道な空港会社を徹底的に断罪する裁判として闘ってきましたが、同じように動労千葉のみなさんの解雇撤回闘争に対しても、裁判所は不当労働行為を認めていながら、「時効」として訴えを退けている。動労千葉が不当解雇から38年間、いろいろな角度から解雇撤回を言ってきたのは裁判所が一番よく知っているんです。にもかかわらず、時効とは何事か。本当に許せない。こうした状況を考えるときに、私たちはこの裁判所に対し、解雇撤回の署名、運動を全人民の圧倒的な力で届けなければならないと思います。動労千葉と共に歩んできた労農連帯の道をますます強固にしながら進んでいきたい。
石破は施政方針演説で「楽しい日本を」と言った。何が楽しいんだ。労働者・農民の権利を徹底的に破壊しておきながら、そうした言い方を通して中国侵略戦争に突入していくこの石破を何としても打倒しようではありませんか。
私たちはこうした立場から3・24千葉地裁包囲、3・30天神峰現地闘争を呼びかけます。仮執行宣言が付いたときには体を張って闘い、石破打倒の突破口を切り開きたいと思います。
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