3・24千葉地裁包囲デモ-3・30天神峰現地闘争に結集を 南台農地を実力で守ろう 耕作権裁判勝利、軍事空港粉砕!
3・24千葉地裁包囲デモ-3・30天神峰現地闘争に結集を
南台農地を実力で守ろう
耕作権裁判勝利、軍事空港粉砕!
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2月7日、日米首脳会談―共同声明でトランプと石破は、帝国主義むき出しの侵略と戦争を推し進めることを宣言した。「台湾海峡の平和と安定の重要性」「日米同盟を新たな高みに」と確認し、中国を名指しして挑発し、中国侵略戦争に突進している。日本において中国侵略戦争阻止の闘いを爆発させることはいよいよ急務だ。3・11反原発福島行動25に決起しよう。軍事空港粉砕!農地死守・実力闘争を闘う三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんと固く団結し、3・24耕作権裁判判決日闘争―3・30天神峰現地闘争に大結集しよう。
3・24耕作権裁判判決と3・30天神峰現地闘争が目前に迫った。すべての皆さんが全力で決起することを強く訴えたい。
日米安保強化・大軍拡を許すな
3・24―3・30闘争は、第一に、米日帝の中国侵略戦争阻止に向けた、沖縄と連帯した本土における労働者人民の一大反戦闘争である。
日帝・石破は、日帝自身の生き残りをかけて中国侵略戦争に突進している。日米安保の強化、大軍拡と自衛隊の実戦部隊化、南西諸島の軍事要塞(ようさい)化が進んでいる。同時に、国内の戦時体制構築が攻防のカギだ。労働者の戦争動員(徴用)と人民の物資の供出・接収(徴発)、公共インフラの軍事転用と軍事施設建設のための土地収用強化は、日帝にとって最大の課題だ。これらは、労働者人民の抵抗を押しつぶすことなくして実現できず、戦争をめぐる階級攻防の激突点となる。この戦端としての攻撃が、市東さんの農地の強奪であり、三里塚闘争解体策動だ。
すでに成田空港は、有事の際の米軍の軍事物資や兵隊を運ぶ兵たん拠点・出撃拠点として位置づけられている。政府は、全国28カ所の「特定利用空港・港湾」を指定し、民間の空港・港湾を自衛隊や米軍の大型爆撃機・軍艦が利用できるようにした。成田空港の軍事使用を阻止する闘いは、日帝の中国侵略戦争体制粉砕の成否を決するものとしてある。国は、この反戦の砦(とりで)=三里塚闘争を解体し、日本階級闘争の実力闘争の地平を覆そうとしている。われわれはこの勝利的地平を堅持し、青年労働者・学生の陸続たる決起を作り上げ、新たな階級闘争を発展させよう。
市東さんの農地は血と汗の結晶
第二に、成田空港会社(NAA)による市東さんの農地取り上げのデタラメさを改めて弾劾し、市東さんの悔しさと怒りを自らのものにして、権力・NAAへの猛然たる闘いに決起しよう。
NAAは、市東さんを「不法耕作者」と罵倒し、農地の明け渡し提訴を行った。しかし、唯一の証拠として出してきた「同意書」「境界確認書」は、偽造されたものだった。NAAは地主との底地買収交渉にかかわる報告書などの文書について「一切存在しない」として、裁判所の文書提出命令にも従わず、提出を拒み続けた。提訴を取り下げる以外ない裁判だ。
市東さんは、祖父の代から農業を引きつぎ、毎日、産直農家として精を出している。農民にとって、「農地は命」だ。精農家であるほど、農業に魂をそそぎ、生産物である野菜を消費者に届けるのを生きがいにしている。日々、農地と向き合うことで、何年も(場合によっては何世代も)かけて生産に適した土に作り上げている。農民と農地の関係は、生産手段一般を超えた性格を持つ。農民にとって農地は「血と汗」の結晶であり、自己の人格の一部である。
NAAは、農地と農業を守るべき農地法を悪用し、土地収用法の適用が失効した農地を奪うという、二重・三重の転倒した踏み込みを強行した。これ自体が、農民の存在の否定であるとともに、市東さんの人格と生き方を全否定するものだ。
空港機能強化は地域破壊の攻撃
第三に、空港機能強化―「新たな成田空港構想」などNAAの周辺地域住民への農業破壊・生活破壊に対し、総反撃の火柱を打ち立てよう。
先月NAAは、年間発着枠の上限を10月末の冬ダイヤから30万回から34万回に拡大することを公表した。そして、第3滑走路の本格工事を3月以降に開始するとした。第3滑走路予定地では高谷川改修などの予備工事は行われているが、第3滑走路工事用道路を北側地域で4月に完成させる予定で、竣工が迫っている。三里塚現地闘争はこの攻撃との激突となる。
それに合わせて千葉県・地元自治体の動きが急ピッチだ。千葉県は、成田空港周辺に航空宇宙関連産業の拠点の誘致、工場立地、産業拠点の形成に11億円以上を計上。国際物流機能の強化に向け、「国家戦略特区推進室」を新設し、空港関連産業の集積推進の旗振り役を演じている。
1月24日、四者協議会(国・NAA、周辺9市町、千葉県)では、空港と周辺地域の一体的発展を掲げる「エアポートシティ」の実現のための新組織「NRTエアポートシティデザインセンター(仮称)」を設立することを決定。熊谷県知事は「日本最大の貿易港である成田空港の機能を最大限生かして、空港を核に、アジアで戦える国際的な産業拠点をつくる」と打ち上げている。このように空港機能強化は、空港周辺地域一帯を物流基地の戦略特区として農業をつぶし、自然破壊を大規模に進めるものだ。
3・24―3・30に一人でも多くの人が、「中国侵略戦争阻止、市東さんの南台農地取り上げ粉砕、第3滑走建設着工阻止」をスローガンに結集しよう。反対同盟と市東さんとともに、反動判決阻止―仮執行宣言粉砕へ立ち上がろう。
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