新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 3・30天神峰に結集を 軍事空港建設粉砕を 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

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週刊『三里塚』02頁(1153号02面02)(2025/02/10)


新版・現闘員奮闘中!日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 3・30天神峰に結集を
 軍事空港建設粉砕を
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 JR新宿駅東口前で反戦アピール【1月25日】)


 今年の冬の寒さも、もう底まで来ています。同時にまた、暦の上では立春となり、春はもうそこまで来ています。
 三里塚現地では、この冬の寒さはそれほど厳しくはないままで終わりそうです。例年なら手足のしもやけで悩んでいる頃ですけど、今のところ大丈夫です。寒さに備えてガッツリ食べているので、たまに胸やけはするんですけどね。
 さて、トランプ政権が発足しました。それ以来、たまにどころか始終ムカムカしっぱなしですね。トランプが掲げる「MAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)」なるものが、どれだけマガマガしいものであるかは、「不法移民」をグアンタナモ基地に送るだとか、「パレスチナ人をガザから一掃する」だとかのトランプの発言をいくつか挙げるだけで、お釣りがくるほどもう充分に明らかになるだろうと思います。
 そして見落としてはならないのは、今やアメリカはグレートじゃないということを当然の前提として、「MAGA」が掲げられていることですね。アメリカ帝国主義の大没落は、中国スターリン主義の存在に助けられてリーマン・ショックをかろうじてしのいだところからさらに大きく進んで、その中国スターリン主義を今度は亡き者にしなければ存立しえないところにまで来ているわけです。ヤルタ=ジュネーブ体制として成立した帝国主義とスターリン主義の戦後世界体制を根本から覆そうというわけですから、中国侵略戦争は本質的にも現実的にも第3次世界大戦に至る地獄行きの道です。
 米帝以上の危機を抱える石破政権は、この中国侵略戦争の矢面に立ち、要を担うことに活路を求めるほかありません。実に59年にわたって日帝の戦争国家化攻撃に立ち塞がってきた反戦の砦である三里塚闘争は、だからこそ今、市東さんの南台農地をめぐって決戦局面に入っていくわけです。
 耕作権裁判の判決日は、3月24日に決まりました。判決日当日の傍聴闘争や3・30現地闘争に向けた闘い、また不当判決が下された場合の私たちの構えが問われていることは間違いありません。
 この南台農地をめぐる攻防と一体で、「機能強化」や「新しい成田空港」構想による攻撃があります。1月29日にフィールドワークをおこない、第3滑走新設のための工事区域の現状を見てきました。
 「へ」の字の誘導路に表れているように、成田空港は継ぎ足し継ぎ足しで拡張をしてきた欠陥空港です。3つあるターミナルを1つに統合するなど、イチから造り直すのにも等しい大工事が必要だというのは、使い勝手がダメダメだからです。こんなので軍事使用なんてすると、海保の軍隊化の実態と不可分で生起した羽田の事故や、レーガン空港での事故のようなことが、成田でも不可避に起こります。
 「泥棒を捕らえて縄をなう」の泥縄式で拡張してきたけど、気づけば自縄自縛に陥っていたというわけですね。それもそのはず、空港会社は農地強奪の大泥棒なんですから。軍事使用を前提とした軍事空港建設そのものの機能強化の攻撃を絶対に許さず、そして耕作権裁判に勝利して、空港会社をふんじばってやらなければなりません。
 3月24日の耕作権裁判判決日は、大結集で千葉地裁を包囲しましょう! 市東さんの南台農地の強奪を粉砕して、中国侵略戦争をぶっとめましょう!

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