北総の空の下で 石破政権を倒そう 三里塚の力
週刊『三里塚』02頁(1152号02面07)(2025/01/27)
北総の空の下で
石破政権を倒そう
三里塚の力
13日から産直の出荷作業が始まりました。12月から1月にかけて西高東低の冬型が強まり、朝の畑は霜で真っ白。カブの収穫では朝の1時間ほど、凍った葉が砕けないよう細心の注意を払いました。低温と乾燥で野菜が成長できず、葉物類は大事に少量ずつの出荷で
す。冬野菜は寒さから身を守るために糖分を蓄えます。太短くて一部に変色があります
が、スーパーで主力となったハウス物と味の違いは歴然です。切干し大根作り、落ち葉と糠と水と稲わらを混ぜて踏み固めた腐葉土作りも始まりました。
食糧確保が最優先課題だった戦後、農地は農地法、米価は食糧管理法で守られ、農村は自民党の票田でした。戦後基幹産業となった自動車の輸出と引き換えに輸入食糧が増え続けて食管法は95年に廃止、農地法は市東さんの農地強奪にお墨付きを与えるまでに形骸化しました。日本の農業人口は減少と高齢化の一途ですが、世界的には人口の多数が農民であり、道路封鎖など農政と実力で闘うヨーロッパ農民の先駆けが三里塚闘争です。
私たちは、何度も政治の根本を転換すべき歴史の瞬間に立ち会ってきました。3・11で原発安全神話が崩壊した時、コロナ禍で低賃金の現場労働者こそ社会を回してきたことが可視化された時、昨年米が店頭から消えた時…。記憶の風化を待って全てを無かったことにし、軍事費増強へ集約していく石破政権を倒そう! 三里塚は国際連帯と労農連帯の要で闘います。
北里一枝