北総の空の下で 全学連 若き力に期待する
週刊『三里塚』02頁(1150号02面07)(2024/12/23)
北総の空の下で
全学連
若き力に期待する
師走12日、広島弾圧の5人出獄の報。まずはよかった!
2月15日の強制執行から2年がたとうとしています。機動隊と何台もの重機を動員して力ずくで囲い込んだ農地は、切り倒された樹木を放置した荒地のまま。支援の植木屋さんが手入れしてくれた茗荷畑も囲われてしまいましたが、フェンスの下から這い出して生い茂り今年はナスと茗荷のみそ汁を堪能できました。市東孝雄さんも日常を取り戻して、自然体で有機農業を継続しています。しかし次に南台農地も取り上げようという裁判の判決が来春に迫っており、11日、裁判所に向けて「不当判決許さず」の街宣を敢行しました。全学連からも4人が参加してマイクを握り、三里塚を熱く訴えてくれました。全学連の新執行部は、強制執行に至る4カ月を現地で闘った面々です。たき火を囲んで権力監視を続けながら、育苗ハウスに寝泊まりして反対同盟や古参の同志と三里塚58年の歴史を共有し、2月15日には肉弾戦の先頭に立ちました。営農の主力・南台農地を守るために、一回りも二回りも大きくなった全学連の若き力が不可欠です。
お隣の国・韓国では大統領弾劾の民衆蜂起が一国の政治を動かす勢いです。3日未明に大統領が突如発令した戒厳令に怒って15万人が国会を包囲しました。韓国でミャンマーでパレスチナで、銃を構えた軍隊に立ち向かって闘う人々が、私たちが日帝といかに闘うのかを注視しています。
北里一枝