新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ いざ決戦の25年へ 軍事空港建設阻止を 三里塚現地闘争本部員 平井雅也
週刊『三里塚』02頁(1150号02面02)(2024/12/23)
新版・現闘員奮闘中!日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
いざ決戦の25年へ
軍事空港建設阻止を
三里塚現地闘争本部員 平井雅也
(写真 萩原さんの畑で大根の収穫【12月16日】)
ずいぶんと寒くなってきましたね。このところ、氷点下の朝が続いています。産直の出荷の日に、朝イチで春菊を収穫しようとしたらカチンコチンに凍ってしまっていたので、10時のお茶が終わってから収穫するよう変更するなんてこともありました。これほどでもなくても、朝方は足元から冷えこみます。霜がとけてくると足元が濡れるということもあるので、今からの時期は長靴が必須です。そして、靴下2枚重ねでスタートし、気温の上がりぐあいをみながら、靴下1枚になり、さらに長靴から地下足袋に履き替えるといったようにしています。服も同様で、脱いだり着たりで調節できるように着込んで援農に出発します。特によく晴れた日は一日のうちでも寒暖の差が激しいですし、なおかつ力仕事になるとすぐもう厚着ではいられなくなります。ヒートテックの下着はなかなかの優れモノで寒さ対策の強い味方ですが、ジャケットみたいにパッと脱いだりはできないのが難点ですね。
市東さん宅のヤーコンの収穫が済みました。このヤーコンは芋穴に収蔵予定ですが、いまはさつま芋でほぼ一杯の状況なので、さつま芋の出荷が進んで余裕ができるまで作業用ハウスで順番待ちです。まとまった大仕事となる収穫作業は、今回のヤーコンで終わりです。とはいえ、年内最後の産直の出荷はケース数も多くなりそうですし、通常より大変な仕事となりそうです。
「今夜は鍋にしましょ?」と言わんばかりに、コンテナや段ボール箱に納まりきれないほどのサイズで、白菜や大根が最近の出荷ケースの中でデンと存在感を示しています。これに加えて人参、里芋、春菊、チンゲン菜といった品目となっています。年内最後の出荷では、ゴボウも入ります。大根は、青首大根から変わって三浦大根となります。「大根」というよりは「巨大根」と言いたくなるような成長ぶりなので、出荷ケースに収まる小さめのを選んで収穫しないといけないようです。それでもまあ、葉っぱの部分を切り落として分割で何とか収めたり、パズルのようにどの野菜をどこにと工夫して何とかする感じになるんじゃないかと思います。
そんなこんなで、あっという間に年末を迎えます。いよいよ現実味を帯びて迫ってきた中国侵略戦争を阻止するために、反戦闘争の一大飛躍が求められた一年であったと思います。私たち三里塚現闘は、改憲・戦争阻止!大行進成田準備会を立ち上げてその一翼を担うとともに、この情勢の下での必然性をもって決戦局面を迎える三里塚闘争の現地攻防を全力で闘いぬいてきました。「機能強化」や「新しい成田空港」構想の名のもとに進められる空港拡張工事は、22年に浜田靖一防衛相(当時)が沖縄の下地島空港とともに成田空港を名指しして露骨に語ったように、軍事使用を前提とした軍事空港建設そのものです。反対同盟は、闘争初期から軍事空港だと喝破して58年にわたって闘いを貫いてきました。三里塚闘争の「反戦の砦」としての真価を、今こそ全面的に発揮していく時です。
耕作権裁判の判決日の指定は、まだのままです。予定している3・30現地集会は、この裁判の判決をめぐる総決起集会の位置づけを持つものとなりそうです。絶対に、市東さんの南台農地を守りぬきましょう! いざ、決戦の25年へ!