広島 5人の仲間を奪還 暴処法弾圧打ち破り勝利

週刊『三里塚』02頁(1150号01面04)(2024/12/23)


広島
 5人の仲間を奪還
 暴処法弾圧打ち破り勝利

(写真 松木誉明さん)

(写真 古郡陸さん)

(写真 西納岳史さん)

(写真 髙田暁典さん)

(写真 冨山小太郎さん)

(写真 広島地裁前で被告家族からの訴え【12月6日】)

(写真 広島拘置所は処遇を改善しろ!)

(写真 広島地裁前で角谷裁判長を弾劾)

(写真 広島市役所前で松井市長を弾劾)


 8・6広島暴処法弾圧で9カ月超の不当な勾留を強いられていた5人の仲間の保釈・奪還を12月12日夜、ついにかちとった。5人は一人ずつ広島拘置所の門から元気な姿を現し、出迎えた人々と感動の合流を果たした。
 獄内での完全黙秘・非転向の闘いを基礎に、広島地裁に提出した8千筆超の釈放要求署名、500人超の「保釈要求上申書」に示される広範な怒りが裁判所・検察に集中した。決定的だったのは、「年内奪還」を掲げ全国から300人が駆けつけた「12・6広島地裁包囲 怒りの大行動」だ。殺人的に劣悪な環境を居直る広島拘置所。公判を開かず、保釈請求を却下し続けた広島地方裁判所。「被害者」の証人申請すらせず、「事件」をでっち上げた広島地検。平和教材から「はだしのゲン」を削除し、職員研修で教育勅語を称揚する弾圧の先兵・松井市長。これらに対して満身の怒りをもって抗議の声をたたきつけた。
 長崎原爆被爆者の土井玞美子さんは、「(8・6に)反戦・反核の声をあげることを『罪』とするこの事態は、もう戦争が始まっていることの証左」「(本弾圧は)再び侵略戦争へ動員しようとするための見せしめです。その先にあるのは本当の戦争です。絶対に負けられません」「戦争を止めるために、私もがんばります。皆さん、ともに闘いましょう」とメッセージを寄せた。
 ジャーナリストの浅野健一さんは、「暴力をふるったのは日本会議の人たち。すべてが権力によるねつ造」と地裁前でアピールした。
 原爆ドーム前までのデモでは反戦弾圧粉砕の声を街中に響かせ、圧倒的な注目が集まった。
 5人の奪還はこうした実力の闘いの力でもぎりとった大勝利だ。
 広島地検は1人あたり500万円という法外な保釈金を要求し、中国侵略戦争に突き進むためにあくまで反戦・反核運動をつぶすと敵意をむき出しにしている。弾圧粉砕・完全無罪へ闘おう。
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三里塚と共に
 古郡陸さんの出獄メッセージ

 11・3全国労働者集会をはじめ、世界の戦争反対の闘いと一体で、みなさんが奮闘してくれたことによって、弾圧を打ち破り無事に保釈となりました。ありがとうございます! 闘いはこれからです。これからもみなさんとともに闘っていきます。
 三里塚の耕作権裁判については気になっていました。「話し合い拒否、実力闘争」という原則を三里塚闘争から学んできましたし、今回もそれを土台にして勝利をかちとることができました。
 これからも三里塚に学びながら、三里塚とともに闘い、勝利までともに進んでいきたいと思っています。裁判の傍聴にも行ける時には行きます。
 どうぞよろしくお願いします。

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