北総の空の下で トランプ当選 分断の歴史、再来阻め
週刊『三里塚』02頁(1148号02面07)(2024/11/25)
北総の空の下で
トランプ当選
分断の歴史、再来阻め
夏の猛暑が長引いた分季節が後ろにずれ込んで、秋らしさを実感できないまま冬を迎えそうです。11月に入っても季節外れの高温とともに台風が次々に発生して、ピーマンが収穫できる一方で虫の被害が長引き、葉物やレタス、ブロッコリーなどのお待ちかね野菜は遅れています。昨年のような干ばつにならず人参と里芋が安定して収穫できることにホッとしながら、農作業は年末に向かって忙しさが加速していきます。
世界に目を転じれば戦争と分断の拡大は米トランプ再選でむき出しとなりました。見せかけの民主主義などくそくらえとばかりに親衛隊で周りを固め、自身と支持者の利害のためならフェイクもありの「トランプファースト」を、世界の為政者たちは戦々恐々と注視しています。ハリスになっていたら状況は変わったのか? ハリスの支持集会で「イスラエルに武器を送ってガザの人々を殺すな」と突き付けた横断幕部分の照明が消されたことが報じられました。兵器産業はじめ世界を支配する巨大資本が政権を牛耳る限りイスラエル支持は揺がず、労働者のための政策は骨抜きにされ続けます。私たちが連帯すべきは現政権にNOを突き付けたアメリカの労働者と学生の闘いです。
11月3日、戦争推進の自国政府打倒を共通の合言葉に、韓国民主労総はじめ世界各国の代表が日比谷に結集しました。祖国防衛にからめとられて国ごとに分断され、戦争で殺し合った歴史を繰り返すな!
北里一枝