新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 武器見本市許すな 大行進運動の飛躍へ 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

週刊『三里塚』02頁(1148号02面03)(2024/11/25)


新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ
 武器見本市許すな
 大行進運動の飛躍へ
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 武器見本市反対!幕張デモ【9月29日】)

 立冬も過ぎて暦の上では冬となり、朝方に霜が降りるような日がそろそろです。
 9月30日の最終弁論で結審となった市東さんの南台農地をめぐる耕作権裁判の「追って指定する」とされた判決期日は、いまだに明らかにされないままです。閉廷が宣言された後でNAA代理人の上野至が「反論を提出するかも」とつぶやいていましたが、11月5日付で裁判所に提出されたとのことです。公開の裁判でありながら、水面下の攻防含みとなっています。年内判決となるかどうかもわからず、不当判決を絶対に許さない闘いは予断を許さない緊張状態が続きます。ひとまずは千葉地裁に対する情宣活動など、攻勢的に構えて闘っていきます。12月11日正午から地裁前大街宣に集まりましょう。
 11月13日には、フィールドワークが行われました。今回はB滑走路北側の方です。延伸したB滑走路の地下を通る形となる東関東自動車道の付け替え道路が数日前に開通していて、抗議の闘争としてタイムリーなものとなりました。軍事空港建設の実体的攻撃そのものであるこの拡張工事に対しては、粘り強く繰り返し闘争を構えていかなければなりません。
 さて、11・3集会は総選挙と重なる過程の中で「労働者の選択肢はここにある」と真っ向から対置して3000人の結集で闘いとられました。自公が過半数割れ、日共が惨敗といった総選挙の結果は、人民の支配階級に対する怒りの深さ、既成野党に対する不信の深さの現れです。54%弱の投票率は、半数近くが「この中に選択肢はない」とそっぽを向いたことを意味しています。選択肢として名乗りをあげたわれわれは、獲得できるはずのこの膨大な層にもっと深く切り込んでいくことが必要です。「戦争を止め、社会を変える力がここにある」、すべての参加者が抱いたに違いないこの確信を巨万の人々と共有せずにはいられません。奮い立っていきましょう!
 そうした大行進を進めていく上で、千葉的には来年5月に幕張メッセでの武器見本市粉砕闘争が決定的な位置を占めるものとなります。9月に第一弾の闘争を行い、大行進成田(準)としても街宣で参加を訴えました。
 幕張メッセといえばコミケ、という印象を持っている人は少なからずいることと思います。縁遠いのでよくは知りませんが、コミケというのは日本最大の同人誌展示即売会。間違っても「不気味本市」ではありません。それはさておき、一部にわいせつ図画の問題があってコミケは幕張メッセから追放されたとか。
 それなら全部が人殺しの道具の武器見本市なんて、一蹴されてしかるべきはずですよね。何しろ、ガザ大虐殺を使用実績として「ホラ、こんなにすごい性能なんですよ」と笑顔でセールスするイスラエル企業が15社も参加するわけですから。本当に、想像するだけで身の毛がよだつようなおぞましさです。絶対に許してはなりません。
 来年1月13日には第二弾の武器見本市粉砕闘争が予定されています。大行進成田(準)としてはこれにも全力で取り組みつつ、成田での独自企画も考えていきたいと考えています。
 大行進運動の飛躍的前進の中に、日本階級闘争全体の勝利の展望があります。三里塚闘争もまた、この闘いの先頭に立つことでこそ勝利できるのだと確信しています。
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