成田軍事空港粉砕を 機能強化工事中止せよ フィールドワーク 作業現場に迫る
成田軍事空港粉砕を
機能強化工事中止せよ
フィールドワーク 作業現場に迫る
米大統領選で再選を果たしたトランプは、来年の新政権発足に向けた「移行チーム」のメンバーを対中国強硬派=中国侵略戦争推進勢力で固めた。第2次石破政権もまた、野党の協力の下で、日米同盟強化=中国侵略戦争へと突進している。全世界で、格差・生活苦を強制しガザ大虐殺・ウクライナ戦争の継続・拡大を支援する帝国主義・自国政府への労働者階級の怒りが爆発している。革命的激動期の鍵を握っているのは11・3日比谷野音に結集した仲間を先頭とする日本労働者階級だ。中国侵略戦争阻止の新たな安保・沖縄闘争の爆発へ、共に闘う三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける機能強化の現地フィールドワークが11月13日、意気高く打ちぬかれた。
快晴のもと、午前10時に成田市天神峰の市東孝雄さん宅わきの会議室前に反対同盟と支援の人々が集合し打ち合わせを行った。
芝山町・白枡の伊藤信晴さんが「今日向かうのは、B滑走路北側延伸工事の現場。工事は進められているが、われわれの闘いに追い詰められている。軍事空港づくりを許さず必ず粉砕しよう」と呼びかけた。
さらに市東さんが、「やつらのことだから粛々と工事を進めているだろうが、現場をしっかりと見てほしい」と述べた。
ただちに数台の車両に分乗して移動し、十余三の成田市民農園近くに再集合。そこから反対同盟宣伝カーを先頭に、「空港拡張実力阻止、工事強行許すな!」の横断幕を広げ、歩き出した。東関東自動車道にかかる第二四本木橋(しほんぎばし)を渡ると、眼下には東関道の切り回し道路が完成に近い姿を表し、上下線とも供用されていた。この一帯を埋め立ててB滑走路の延伸部分を造成し、東関道をトンネル化してその下をくぐらす、そのための付け替え道路だ。前回訪れた時は未完成だった上り車線も、数日前に1車線が開通し、現在も「粛々と」工事が進められていた。参加者は「工事を止めろ!」「ダンプを止めろ!」「重機を止めろ!」「地域破壊を許さないぞ!」とシュプレヒコールをたたきつけた。
さらに滑走路予定地の造成現場へと突き進んだ。前回までは重機が活発に動きダンプが列をなしていたが、この日は大きな動きを見せない。現時点でやれる造成工事はあらかた済んだということか。参加者はいよいよ怒りを燃やして、「農地強奪を許すな!」「機能強化粉砕!」「軍事空港建設を阻止するぞ!」のシュプレヒコールを行った。NAA職員と思われる男が、駐車場からこちらにカメラを向けてこそこそと撮影している。
さらに作業員宿舎の門前に立ち、機能強化関連工事を徹底的に弾劾した。
機能強化工事は、B北延伸、第3(C)滑走路建設のいずれも、地域の山林、農地、地形、河川・水系を徹底的に破壊しつくし、途方もない量の土砂で埋め立て、「人の住めない場所」へと変える攻撃だ。年間の発着が50万回へと伸びることを「予測」しての機能強化だとNAAは言い張るが、そんな右肩上がりの数字が実現する条件はまったく存在しない。
そしてこの機能強化によって4000㍍1本、3500㍍2本の巨大滑走路を有するにいたる空港を、日米帝国主義は軍事空港として利用することを宿願としている。
参加者一行は反対同盟と心を一つにして「空港絶対反対、農地死守」の決意をあらためて打ち固め、この日のフィールドワークを闘いぬいた。
伊藤さんは、市東さんの南台農地死守に向けて12月現地闘争を構えていること、今後も千葉地裁を攻め続けることを確認し、12月11日正午、千葉地裁前での大街宣への参加を呼びかけた。そして、休む間もなく車で東京に向かった。東京地裁での1047名国鉄解雇撤回裁判判決の傍聴闘争に合流した。