大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1146号02面08)(2024/10/28)


大地の響き 投稿コーナー

(写真 全学連旗を先頭に意気高くデモ)

南台農地を守り抜く
 全学連書記次長 渡辺祥英

 10・13三里塚全国集会に参加しました。本集会の最大の目的は「市東さんの農地を守り、戦争のための空港拡張に反対すること」(基調)であり、裁判が結審し切迫化する南台農地を守り抜くための団結を固め抜くことであったと思います。
 市東さんが発言の中で反対同盟の北原鉱治事務局長の「裁判で勝って、判決で負けてきた」という言葉を引用し、強調されたように、(国策)裁判というものは「正しい」から勝訴できるというものではありません。71年の代執行反対を闘いぬいた星野さん、大坂さんの裁判がどのように進展していったかを見ても、それは明らかです。とりわけ、日本帝国主義が中国侵略戦争=核戦争を決断し、ありとあらゆるものを戦争に動員しようとしている中では、並大抵のことで勝てるはずもありません。
 しかし、我々には勝利の展望がある。杉並区議の洞口さんは12日に行われた学習討論集会に参加した飛び入りの青年が「一緒に活動したいです」と闘いへの決意を述べたことを報告し、弁護団は「いかなる手段を用いても」農地取り上げに反対すると決戦の意気込みを高めています。最近群馬合同労組に加入した在日ブラジル人の男性は「祖父を戦争で亡くし、おばは長崎で入市被爆をした。戦争を絶対に許さない」と力強く語りました。原爆への怒り、戦争・虐殺への怒り、昨年の強制執行への怒り...私たちの怒りはどこまでも具体的であり、鮮明で、しかも正義です。
 この怒りと団結にこそ、戦争・虐殺を止め、農地を守りぬく力がある。
 「中国侵略戦争阻止」のスローガンをあらゆるところに持ち込み、11月6000人結集の力で南台農地を守り抜き、天神峰農地を奪還しましょう。

発言に勇気づけられ
 京都大学 亀田英二

 三里塚闘争に初めて行きました。多種多様な人が多種多様な理由で三里塚に結集し共に市東さんの農地を守るために結集していることに感動し、まだ運動の経験が浅い私でも三里塚闘争の地平がどれほどすごいものか感じました。
 集会がとても長く、さまざまな人からの発言がありましたが、それぞれの演説に勇気づけられ、考えさせられました。特に、「障害者」女性の方が演説しているのを見て感動しました。「障害者」で女性という二重の差別を受ける中では、生きること、集会発言をすること、さらに「障害者」解放を提起しそれと反戦・人間解放を結びつけることが本当にものすごい闘いなのだろうと想像できました。
 そして、矢嶋さんや洞口さんなどが「中国侵略戦争」という情勢認識をしっかり提起したことが改めてすごいことだと思いました。左翼を名乗る党派は数ありますが、今党として「中国侵略戦争」と言っているのは中核派しかいません。この情勢認識が大事なんだ、怒りに応える闘いを作るために大事なのはこれだ、と改めて思いました。
 デモでは成田ニュータウンに住む様々な住民とすれ違いました。三里塚については私は不勉強ですが、それでも戦争のために帝国主義が農地を取り上げるなんて絶対許せません。そういう怒りがこの結集を生み出したのだということが少しでも伝わればいいなと思って運動しました。手を振ってくれる人が何人かいて、この中から決起する人が出たらうれしいな、と考えていました。三里塚についてもっと学びたいし、次は三里塚現地や成田軍事空港も見てみたいと思います。

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