北総の空の下で 「仮執行」を許すな 裁判18年
週刊『三里塚』02頁(1146号02面06)(2024/10/28)
北総の空の下で
「仮執行」を許すな
裁判18年
朝夕の寒気が身に染むようになると現金なもので、盛夏の頃が懐かしくなります。とまれ9月の猛暑と10月上旬の長雨による蒔き付けや収穫の遅れを取り戻すべく、気ぜわしい日々が続きます。
10・13は、市東さんの農地を守る決戦体制を固める集会となりました。耕作権裁判が一審で18年も続いたのは空港会社側の不備や偽造を徹底的に追及して矛盾をあぶり出したからであり、市東さんも弁護団も勝利を実感できるまでやり切りました。しかし30日の最終弁論で心ここにあらずの体だった齊藤裁判長は、判決日の指定もせず結審しました。袴田さんの無罪判決で検察に批判が集中する中、検察は上告を断念するも異例の談話を出して事実上無罪を否定しました。国策裁判とはこういう連中とガチで闘う事、まずは一審で強制執行を可能にする「仮執行」というデタラメを粉砕しなければなりません。希望は、昨年2月の強制執行決戦で機動隊の壁を何度もぶち抜いて共に闘った全学連が、その後街頭に出て自信をつけ、再びの農地決戦を宣言したこと。あの朝、機動隊の盾が何個も現場に散乱する高揚感の中で営農再建の第2ラウンドが始まりました。
世の中は、総裁選に始まり解散総選挙の喧騒の真っ只中です。新総理石破は、生粋の改憲論者であり「日本版NATOを創設して核の共有や持ち込みを具体的に検討すべき」と主張する極右です。11・3労働者集会は、石破とガチで対決する戦場です。
北里一枝