団結街道
週刊『三里塚』02頁(1146号01面05)(2024/10/28)
団結街道
私が労働者のストライキを初めて応援したのは大学1年の冬。動員された役付きの職員がやや遠巻きに監視する中、動労西日本の組合員一人がストを通告し、ゼッケンを着け、JR廿日市駅の階段をゆっくりと降りてくる姿が何ともカッコよかった▼動労千葉委員長だった中野洋さんの『俺たちは鉄路に生きる2』でストの威力と意義を知った。ストの恐怖に震える敵権力は大量の機動隊を動員してデモを規制する。だが、「もしパクったら(逮捕したら)、夕方から電車がみんな止まるぞ」と中野さんはすごみ、一指も触れさせない。「社会の主人公は誰か」を一瞬で示すストとデモ。「動労千葉はストライキで元気になります」はだてじゃない▼泉陽会労働組合の新井佳世子委員長から「職場で初めてのストに入る」と聞き、三里塚現地の仲間とワゴン1台で駆けつけた。10月7日は、ちょうど一年前にパレスチナ人民がイスラエルへ武装蜂起した日だ。闘うパレスチナ人民と連帯し、「いのちを守る介護労働者として、いのちを奪う戦争には絶対反対」(ストライキ宣言)の意思を資本に突きつけ、社会にアピール▼昼集会、組合員の「最後まで闘う」の決意にしびれた。法政大学(監獄大学)当局と同じ顔の職員によるビデオ撮影の恫喝にひるむことなく堂々と敷地内でシュプレヒコール。圧巻だった。カッコよく、元気いっぱいのストは世界とつながるどこでもドアだ。