新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 南台農地守りぬこう 野菜の成長見守り 三里塚現地闘争本部員 平井雅也
週刊『三里塚』02頁(1144号02面03)(2024/09/23)
新版・現闘員奮闘中!日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
南台農地守りぬこう
野菜の成長見守り
三里塚現地闘争本部員 平井雅也
(写真 千葉地裁前で耕作権裁判への結集を呼びかける反対同盟・伊藤信晴さん【9月13日】)
残暑がずいぶんと長引いています。当初の予報では二十四節季の「白露(はくろ)」となる9月7日ころから涼しくなるということでしたが、実際には真夏日が続きました。最新の予報では次の「秋分」に入ればさすがに最高気温も最低気温も下がるということですが、どうなることやら。
この暑さのせいで、夏に収穫期となる作物は全般的に早い時期に成長が進んで、収穫の最盛期も終了時期も早くなりました。ゴーヤーなどに続いて、オクラがそろそろ終わりです。ピーマンは萩原さん宅の方は終わりとなり、市東さん宅の方で少量ながら続いています。ナスやシシトウ、トウガラシがもう少し頑張ってくれそうです。
9月16日には、萩原さん宅でサツマイモの初めての収穫が行われました。予想以上の収穫量でした。品質もよさそうで、この暑さの条件はサツマイモにとってはよかったようですね。ずっしりとした重みのコンテナを70ほど運んで、豊作を実感しました。このサツマイモは、しばらく貯蔵して甘みが増してから出荷の運びとなります。
今の時期に作付けする野菜にとっては、この暑さは難敵です。去年もそうでしたが、発芽や生育が悪くて作付けをし直すこともあります。ニンジンは発芽もうまくいき、順調に成長が始まっていて、まき直しなしで何とか行けそうです。大根の方は、まき直しもしつつ少々苦戦中で、もう一度まき直しもあるかもです。ニンニク、タマネギ、ホウレンソウ、ラディッシュ、カブの作付けもして、発芽待ち中です。あと、ラッキョウの作付けを準備中。白菜の苗は、気温が下がるのを待って作付けします。
さて、前記の作付けの野菜のほとんどは市東さん宅の南台農地の野菜です(ニンジンは別の畑に作付けしました)。9月30日に結審を迎える耕作権裁判は年内か年度内に判決が出される見込みで、これらの野菜の成長を見守りつつ決戦局面に突入します。
ニンニクやラッキョウは、収穫時期は来年6月ころです。タマネギも、定植を経て収穫は来年5〜6月です。年末から年明けにかけて大根や白菜を収穫した後にはもちろん、春野菜が作付けされます。このようにして市東さんは、南台農地で手塩にかけて野菜を育て続けてきたのです。
市東さんに耕作権があることは、法廷で明らかにしてきたとおり、揺るがない真実です。この南台農地が奪われていい道理などありません。ただただ反戦の砦である三里塚闘争をつぶすために、違法・無法を百も承知で再びの強制執行を策動する空港会社と日帝・国家権力を絶対に許してはなりません。
「空港機能強化」なる名のもとに行われている大拡張工事が軍事空港建設そのものであることを、これまでにも増して暴露し弾劾していかなければなりません。成田空港の軍事使用とそのための大拡張工事を阻止する闘いは、中国侵略戦争の実体を粉砕する反戦闘争としての意味を持つことがいよいよ鮮明になってきました。三里塚闘争が反戦闘争の先頭に立つことで、南台農地の強制執行攻撃も打ち砕くことができるはずです。
9・30耕作権裁判に大結集を! そして10・13三里塚全国総決起集会から11・3労働者集会の6千名結集を何としても実現していきましょう!