北総の空の下で 地震 台風 原発 記録的猛暑の中で
週刊『三里塚』02頁(1142号02面07)(2024/08/26)
北総の空の下で
地震 台風 原発
記録的猛暑の中で
今年のお盆は、南海トラフ巨大地震注意情報に始まり、台風7号で明けました。
8日に南海トラフ南端で起きた地震は、老朽原発から搾れるだけ儲けを引き出そうと蠢き出した連中に見直しを迫る契機になりました。原発に複雑に張り巡らされた配管が40年を経て問題なしと言い切る感覚は驚きです。
19日「100カメ」という番組で、福島原発の廃炉作業に密着した作業員たちのリアルを目の当たりにしました。建築現場のプロと若い労働者たちが1号機の外側に蓋をすべく奮闘中で、終了予定は25年夏。高線量と酷暑はいうに及ばず、水も無くて昼食は毎日カップ麺! 13年たった今も本体に着手する前の前段作業が続きます。
房総半島に沿って海上を北上した台風は、計画運休も含めて盆中の東日本を直撃しました。5年前、猛暑の中での長期停電や育苗ハウス倒壊を経験しているだけに身構えましたが大事には至らず、20日から無事お盆後の出荷を再開できました。とは言え、7月の記録的猛暑と台風の風害で当面ケース野菜は厳しい現状が続きます。
私たちの産直の特徴は完全有機としては安価なこと、それを可能にしているのは三里塚闘争支持者を中心とする会員数の多さです。ニーズに合わせて品目や大小ケースを追求すると、手間がかかる分少数対象の高額な産直になってしまいます。
気候変動と戦争の時代に労働者と手を携えて、食料の確保を模索することも三里塚の闘いです。
北里一枝