成田で連日の事故 タイヤ破裂し白煙上がる
週刊『三里塚』02頁(1142号02面01)(2024/08/26)
成田で連日の事故
タイヤ破裂し白煙上がる
(写真 A滑走路閉鎖、消防車出動 タイヤが破裂し煙が出たため消防車の放水作業が行われた。11日18時半、本紙記者撮影)
成田空港で3日連続で航空機のタイヤが破損し、滑走路を一時閉鎖する事故が起きた。
8月11日午後5時過ぎ、成田発アゼルバイジャン行きの貨物航空会社シルクウェイウエスト航空904便ボーイング747―400型機が離陸滑走後、3つのタイヤが破裂し、急きょ離陸を中止。消防車が駆けつけ、車輪を冷やすために放水を行った。約1時間半、A滑走路を閉鎖した。
12日午前7時半過ぎ、シンガポール航空638便ボーイング787型機が着陸後、「左側のエンジンから白煙が出ている」として消防車が出動。約50分間、B滑走路を閉鎖。点検後、機体からはがれたと見られるタイヤ片が見つかった。
13日午前1時10分頃、成田発ロサンゼルス行き米アトラス航空7106便ボーイング747貨物機が、油圧系統の不具合で成田に引き返し緊急着陸。タイヤの破損とホイール損傷、胴体下部にへこみや亀裂が見つかった。約7時間、A滑走路を閉鎖した。国交省運輸安全委員会は14日、貨物機の大修理を要する航空事故と認定し、調査官を派遣した。
3件のうち2件が貨物機で、数多くの事故を引き起こしてきた大型のボーイング747型機だ。安全無視で貨物・兵たん基地化を進める「新しい成田空港」構想を粉砕しよう。